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知った顔
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「ごほんっ・・・まず、先輩お久しぶりです」
「おぅ、なんか色々迷惑かけただろあの後」
時間的に1分ぐらい睨み合いが続くが体感10分以上に感じる間と空気。なぜかさせられている正座。
「本当にですよ!まさか事故に合って亡くなっていたなんてあの短時間で思いませんから」
「そりゃそうだな。悪いなぁ」
こちらも全く後悔や未練がなかったわけでは無いからなぁ。
「もうそれはいいです・・・生きてますから」
大きなため息を吐く春美を見上げて戯ける。
「そ、そうだなツイていた?のか・・・なんとか生きている・・・まぁ異世界だけどな。みんな元気にやってるか?っかあっちへ戻らないと根田は・・・」
「私もあっちにはもう存在しないので帰りません!」
「おいおい根田も亡くなったのか?どうしてなんだ?」
「いえ、私は死んでいません。こっちへくる為に存在事消えたらしいです。ジアさん曰く」
「・・・ちょっとタンマっ・・・うへぇ・・・うーん」
「先輩のせいです」
「お、俺のせいなのか?」
「先輩が全部悪いんです」
「いやいや何があったんだよ根田」
「・・・ぐすっ・・・死んじゃったからぁ」
「「あーあ泣かせたぁ」」
ジアとハルがほぼ同時にハモる。
「ありがとうなぁ遠い異世界まで来てくれて・・・同郷のお前がいてくれると心強いよ」
「せ、責任取ってください先輩!」
「一体何の責任を御所望でっ!」
「まぁ、何というか・・・アレというか・・・そのぉ・・・」
「「頑張って!」」
ジアとハルが春美にエールを送っている。
「や、や、や、養って下さい!!」
「「えぇー!そっちを言うの!」」
「おぅ・・・ま、まぁなんとか養えるよう頑張ってみるわ」
「よ、よろ、よろしくお願い申し上げましゅっ・・・」
「「「意気地なし」」」
ジアとハル以外に誰かの声がした気がするが・・・。誰だよ覗き見してる奴?あ、ヤバい目が合っちまった。ニンマリしてるぞ・・・
「まぁ・・・異世界まで追いかけてきた後輩だからなっ面倒くらいみるさっ」
「そうだった!わ、私女神様から弓貰いました!」
「根田・・・拳銃ノーコンのオマエが弓?」
「頑張って扱います」
「ところで、いつまで正座をしていたらいい?だいぶ痺れてきたんだが・・・」
ジリジリと足が痺れるのがわかっている。
「はっ!ま、ま、まだ!本題がまだです!なんなんですかあの方は!ハルさん私そっくりって、先輩あの姿で変なことさせてたりしないですよね?」
ジト目で見てくる根田に対して、あの水着姿の様な格好でハルを形成した事を思い出してしまう。そしてハルがワザとセクシーな部分をはだけ出している・・・
「・・・するわけないだろっ!ちょっと見てはいけないエリア見たかもだけど」
ハルがなんだか怪しい動きをしているがこの際無視だ。
「ど、どどどどどこまで見たんですか?」
「最低限は布で守られている・・・いや尊厳は守られていたっ」
本人は服を着ているのに胸や下腹を押さえて口をパクパクさせている。逆にハルはニヤケながら衣服を乱れさせている。
「ひゃーあ・・・先輩ゆ、有罪です」
「不可抗力、不可抗力!」
「「エッチ」」
ジアさんがハルと騒いで楽しんでいる様に見える。
「ところで・・・さっきからそちらにいらっしゃるのは女神様ですよね?」
「いつ気づくのかと思ったが、気づいて放置しておったのか・・・悪い奴め」
「どうしてこちらに?」
「言ったであろう褒美をやると。本来と違う予定だったが、これも一興」
「ジアさんをこの本に納めるということですね」
「ジアとリンクしてもこのままではスキルすら扱う能力が無いのでは意味がない」
「ハルを元に戻せるとか・・・」
「いや、魔力回路がないお主達がそんな力を使うことはできぬよ・・・無理に魔力回路を植え込んだら激痛でお主ら2人とも廃人になるやもしれん・・・それでも良いなら与えても良いが・・・」
「じゃあ・・・ハルは・・・」
「チグはこのままだな・・・もう暫くは。ジアは地の力を秘めておるから授けた弓との相性がいい。暫くは春美がジアの担い手となり、冬夜とのリンクは後々という流れでジア自身の魔力で扱えば良い」
「そんな事ができるのですか?」
「チグであってもリンクしていなければ物探しや、索敵などスキル使い放題だったのだ」
「痛恨のミスじゃないですかソレ」
「魔力の無い世界から来た者がこの世界で異質の力を扱うには環境に慣れ、その地の物を腹に蓄え、循環する身体を自然と得なければ大抵死ぬ。だから使えぬとは言っていない」
「なるほど・・・」
「"血"のオーブを見つけることだな・・・。ジアよ手助けしてやれ・・・宝玉のままでは辛かろう。帰郷の褒美として仮初の肉体を授ける」
「ありがとうございます女神エルリス」
「楽しませてくれお前達」
「春美・・・私の人型、姿をイメージしてみて貰える?」
「わ,わかった・・・頼れるお姉ちゃん、頼れる優しいお姉ちゃんのイメージ」
ハルの時みたいに光から・・・知った顔の女性が現れる。
「おいおい・・・なんでうちの妹なんだよ」
「頼れる学校の先輩をイメージしたら楓先輩一択でした」
「なんかジアさんに対して話しかけづらいなぁ楓とはあまり大人になってから話さなかったからなぁ」
「ふふっ・・・じゃあ"冬夜お兄ちゃん"って呼びましょうか?」
「それはやめてくれ絶対!」
「あら残念・・・春美よろしくね」
「おぅ、なんか色々迷惑かけただろあの後」
時間的に1分ぐらい睨み合いが続くが体感10分以上に感じる間と空気。なぜかさせられている正座。
「本当にですよ!まさか事故に合って亡くなっていたなんてあの短時間で思いませんから」
「そりゃそうだな。悪いなぁ」
こちらも全く後悔や未練がなかったわけでは無いからなぁ。
「もうそれはいいです・・・生きてますから」
大きなため息を吐く春美を見上げて戯ける。
「そ、そうだなツイていた?のか・・・なんとか生きている・・・まぁ異世界だけどな。みんな元気にやってるか?っかあっちへ戻らないと根田は・・・」
「私もあっちにはもう存在しないので帰りません!」
「おいおい根田も亡くなったのか?どうしてなんだ?」
「いえ、私は死んでいません。こっちへくる為に存在事消えたらしいです。ジアさん曰く」
「・・・ちょっとタンマっ・・・うへぇ・・・うーん」
「先輩のせいです」
「お、俺のせいなのか?」
「先輩が全部悪いんです」
「いやいや何があったんだよ根田」
「・・・ぐすっ・・・死んじゃったからぁ」
「「あーあ泣かせたぁ」」
ジアとハルがほぼ同時にハモる。
「ありがとうなぁ遠い異世界まで来てくれて・・・同郷のお前がいてくれると心強いよ」
「せ、責任取ってください先輩!」
「一体何の責任を御所望でっ!」
「まぁ、何というか・・・アレというか・・・そのぉ・・・」
「「頑張って!」」
ジアとハルが春美にエールを送っている。
「や、や、や、養って下さい!!」
「「えぇー!そっちを言うの!」」
「おぅ・・・ま、まぁなんとか養えるよう頑張ってみるわ」
「よ、よろ、よろしくお願い申し上げましゅっ・・・」
「「「意気地なし」」」
ジアとハル以外に誰かの声がした気がするが・・・。誰だよ覗き見してる奴?あ、ヤバい目が合っちまった。ニンマリしてるぞ・・・
「まぁ・・・異世界まで追いかけてきた後輩だからなっ面倒くらいみるさっ」
「そうだった!わ、私女神様から弓貰いました!」
「根田・・・拳銃ノーコンのオマエが弓?」
「頑張って扱います」
「ところで、いつまで正座をしていたらいい?だいぶ痺れてきたんだが・・・」
ジリジリと足が痺れるのがわかっている。
「はっ!ま、ま、まだ!本題がまだです!なんなんですかあの方は!ハルさん私そっくりって、先輩あの姿で変なことさせてたりしないですよね?」
ジト目で見てくる根田に対して、あの水着姿の様な格好でハルを形成した事を思い出してしまう。そしてハルがワザとセクシーな部分をはだけ出している・・・
「・・・するわけないだろっ!ちょっと見てはいけないエリア見たかもだけど」
ハルがなんだか怪しい動きをしているがこの際無視だ。
「ど、どどどどどこまで見たんですか?」
「最低限は布で守られている・・・いや尊厳は守られていたっ」
本人は服を着ているのに胸や下腹を押さえて口をパクパクさせている。逆にハルはニヤケながら衣服を乱れさせている。
「ひゃーあ・・・先輩ゆ、有罪です」
「不可抗力、不可抗力!」
「「エッチ」」
ジアさんがハルと騒いで楽しんでいる様に見える。
「ところで・・・さっきからそちらにいらっしゃるのは女神様ですよね?」
「いつ気づくのかと思ったが、気づいて放置しておったのか・・・悪い奴め」
「どうしてこちらに?」
「言ったであろう褒美をやると。本来と違う予定だったが、これも一興」
「ジアさんをこの本に納めるということですね」
「ジアとリンクしてもこのままではスキルすら扱う能力が無いのでは意味がない」
「ハルを元に戻せるとか・・・」
「いや、魔力回路がないお主達がそんな力を使うことはできぬよ・・・無理に魔力回路を植え込んだら激痛でお主ら2人とも廃人になるやもしれん・・・それでも良いなら与えても良いが・・・」
「じゃあ・・・ハルは・・・」
「チグはこのままだな・・・もう暫くは。ジアは地の力を秘めておるから授けた弓との相性がいい。暫くは春美がジアの担い手となり、冬夜とのリンクは後々という流れでジア自身の魔力で扱えば良い」
「そんな事ができるのですか?」
「チグであってもリンクしていなければ物探しや、索敵などスキル使い放題だったのだ」
「痛恨のミスじゃないですかソレ」
「魔力の無い世界から来た者がこの世界で異質の力を扱うには環境に慣れ、その地の物を腹に蓄え、循環する身体を自然と得なければ大抵死ぬ。だから使えぬとは言っていない」
「なるほど・・・」
「"血"のオーブを見つけることだな・・・。ジアよ手助けしてやれ・・・宝玉のままでは辛かろう。帰郷の褒美として仮初の肉体を授ける」
「ありがとうございます女神エルリス」
「楽しませてくれお前達」
「春美・・・私の人型、姿をイメージしてみて貰える?」
「わ,わかった・・・頼れるお姉ちゃん、頼れる優しいお姉ちゃんのイメージ」
ハルの時みたいに光から・・・知った顔の女性が現れる。
「おいおい・・・なんでうちの妹なんだよ」
「頼れる学校の先輩をイメージしたら楓先輩一択でした」
「なんかジアさんに対して話しかけづらいなぁ楓とはあまり大人になってから話さなかったからなぁ」
「ふふっ・・・じゃあ"冬夜お兄ちゃん"って呼びましょうか?」
「それはやめてくれ絶対!」
「あら残念・・・春美よろしくね」
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