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第二十一話 初体験
しおりを挟む子作りのやり方を知った処女は、
【私やりません……いやよ! やらない! そんな変態みたいなことやらないからね!】
【いやでもカップルになるっていうことはそういうことをするってことだから】
【私むり! そんなことできない!】
【レイラちゃん? 俺と付き合ってくれるって言ったよね?】
【はい……言いました! 言いましたけど、こんなことするなんて言ってない!】
【付き合うってことは、キスをしたり、えっちをしたり、子供を作ることに合意するってことなんだ。だってキスしないならただの友達でいいだろ? な?】
【そ、それは、そうかもしれないけど……】
【今そうって言ったな?】
【う、うん。そうかもって言った】
【俺の話は論理的で筋が通っているだろ? カップルになることに合意すること、つまり俺の告白を受け入れたレイラちゃんは、俺との将来的なキスや子作りを受け入れたことになる。違うか?】
【えぇ……と、その……確かに私は、お付き合いしますと言ったけど、だけれども……】
まだゴネる処女に、
【じゃあなんだ! レイラちゃんは嘘をついたっていうのか? 俺の純粋な気持ちを踏み躙ったのか? 俺のことを騙したのか?】
【へ? へええっ? ち、違っ! そうは言ってない。そうじゃないの!】
【じゃあどういうことなんだっ!】
【今はそのさっき言ったゆうくんがしたがっていることは無理……】
【そっか……】
俺は一瞬で元気がなくなった。
俺は花だ。
水がもらえなくて萎れて、枯れる。ただの一輪の醜い花だ。
花はいつか……枯れるんだ。
エッチまだ無理です宣言を聞いて、俺は意気消沈した。
がっくりと項垂れてわかりやすくしょげる、そんな俺を見た彼女は、
【だから、今はこれで精一杯だから……これで我慢して】
そういうと、処女のレイラは、俺の胸に飛び込んで自らの唇を俺の唇に力一杯押し付けてきた。
【むぐううううっ?】
俺は突然彼女に唇を奪われ、茫然自粛する。
処女で無垢だと思っていた女の子が、女になる瞬間。それに立ち会ったのだ。
この子が、女として目覚めたのは俺のせいだ。
だから俺が責任を取らなければならない。
彼女は力一杯唇を押し付けてくる。もはや口を使って俺を窒息させようとしているみたいだ。
【むぐ! むぐうう!】
俺が目を開けると、彼女はプルプル震えながら、頑張ってキスをしてくれていた。
どうすればいいのかわからないのだろう。両手は俺の胸の上、服をキュッと掴みながら必死で背伸びしてくれている。
目を瞑って、一生で初めてのキス顔を俺だけに見せる。
この子は、生まれて初めて男とキスをしている。
彼女の唇を奪ったのは、俺だ。
そして、俺の唇を奪ったのも彼女だ。
俺たちは互いの唇を奪い合った。処女と童貞のキスも悪くないのかもしれない。
そして、俺は彼女の肩をバシバシとタップした。
彼女は目を開けて、俺の様子を見ると、
【ん? ご、ごめんなさい! 私キスに夢中で!】
【ぷはー! ち、窒息して死ぬかと思った……! レイラちゃん? そこまで強く唇押し付けなくていいよ? これだと殺人行為だ】
鼻が俺の鼻に当たるほど彼女は顔を近づけてくれていた。ものすごく嬉しくて気持ちいいが、呼吸が全くできなかった。
【ごめんなさい! 初めてでよくわからなくて……】
【いや、いいんだ。初キスの感想は?】
【なんかよくわからないけど……胸がぽかぽかして……ゆうくんのことが頭の中から離れなくなっちゃった……】
このキスで二人の距離は確実に縮まった。初えっちまではまだかかるかもしれないが、十分だ。
【ね……もう一回しよ?】
【う、うん】
そして、俺たちは向かい合うと、もう一度キスをした。
俺は彼女の肩を優しく掴み、彼女は俺に優しくしがみつく。
彼女は背伸びし、唇を優しく俺に押し付ける。
俺は彼女の体に手を回す。
彼女は、
【…………ん!】
とくぐもった声を出す。男に体を抱かれるのが初めてなのだろう。
俺はぎゅっと彼女の体を抱きしめた。唇は彼女を正確に捉えたまま。ピッタリと重なったままだ。まるで吸い付いているみたいにお互いの唇を求め合う。
そして、彼女も覚悟を決めたのか、俺の背中にその両手を回してくれた。
俺たちは初めて、互いの体を抱きしめあった。
ぎゅううううううううう!
暖かくて柔らかい。いい匂いがする。
キスしながら公園で抱き合う。
人に見られちゃうかもしれない。だけど、もう我慢できなかった。
そして、俺たちはそのまましばらくキスしながら抱き合った。
キスが終わると、彼女はぽふんと俺の胸に顔を埋めた。
【今は……これだけで我慢して……心の準備ができたら……その……ゆうくんがしたがっていることさせてあげるから……】
【ならレイラの処女……予約させて?】
彼女は俺の目を見つめて、
【はい………私の処女は、ゆうくんのものです】
こうして彼女の処女は俺の予約済みとなった。
過去の回想が終わり、現在に意識を戻す。
=====
俺はベッドで横に寝るレイラの肩を抱きながら、
「思い出した? 俺たちの初キス? あの時は、レイラのキスが激しくて窒息するかと思ったよ!」
「私がキス好きなのは、ゆうくんが仕込んだからでしょ……変な遊びばっかり教えて……」
「でも変な遊び好きでしょ?」
俺は寝ているレイラの肩にふわりとキスをした。
「あっ! もう……こんな朝から……ちゅっちゅ! ちゅっちゅと! この男は~~!」
「だってレイラといちゃつくのが俺の生きがいだから……!」
これ以上の幸せなんて見つかりっこない! 心の中でそう呟いた。
だが、
「本当? それは……嬉しい……」
俺はレイラとピッタリくっつきながら、
「うん……これ以上の幸せなんて考えられない……」
「そっか……じゃあゆうくんが兼ねてから私に頼み込んでいたえっちなアレもいらないか……」
俺は今を超える幸せの予感を感じ取った。
「……え? なに? 何のこと?」
「ん? 興味あるの? だってさっきもうこれ以上の幸せはないって……」
「そんなわけねーだろ! 俺がこんなんで我慢できると思うな! もっと俺のことを楽しませろ!」
俺は彼女に掴みかかると、脇腹をくすぐりながらそういった。
「きゃあ! きゃあっ! えっち! くすぐ……あははっ! いう! 言うから!」
そして、彼女は俺にあるものを見せてくれた。
「こ、こ、こ、これって……こ、これ! これこれ! これえええええっ! レイラありがとおおおおおおおおおっ!」
俺はその場で卒倒するほど喜びながら、彼女の体に抱きついた。
「きゃあ! わかった! わかったから落ち着いて! ちょっと! 胸に手が当たっている!」
彼女が俺のために用意してくれたえっちなものとは……………………(続く)
エロ画像かと思ったか残念でした! ……とはなりません! あなたの大好きなエロありだよ! 次回も見てね!)
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