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第二十話 処女に赤ちゃんがどうやってできるか教えなさい!(合法)
しおりを挟む翌朝。
俺はレイラの肩を抱きながら、
「俺たちが付き合ったばかりの時は、本当にレイラは純粋な子だったな……」
「あの時はってなによ? 今も清純で純粋で純潔ですが?」
「いや、今はもう淫乱で、性欲旺盛で、性の喜びを知った性欲モンスター……」
「性の喜びを教えたのは、あ・な・たでしょうが!」
「痛い痛い!」
「全く~~~! いたいけで無垢な処女だったのにぃ~~!」
「今じゃえっち大好き女だね?」
彼女はポカンと俺を叩いて、
「ぐぅ……それを強く否定できない私がいる……」
「思い出すなあ……レイラがまだ処女だった時のあの恥じらい……」
[二ヶ月前 まだこの時、童貞と処女]
レイラと付き合い始めてから一ヶ月が経った。
未だ……進展はなし。
今日こそ彼女との関係を進めるんだ。
(俺は童貞じゃない! 俺は童貞じゃない! 俺は童貞じゃない!)
俺は自己暗示をかける。
俺とレイラは公園のベンチに腰掛けている。並んで座って、どちらかが口を開くのをずっと待っている。
気まずい沈黙がずらっと流れる。
(俺は童貞じゃない! いけ俺! やれるぞ俺!)
そして俺は精一杯の勇気を出して、
【レイラちゃん!】
レイラは俺に話しかけられただけで顔を赤くして、
【は、はい! なんでしょう?】
処女らしさ全開! 初々しさ限界! 可愛さ臨界点突破!
まごうことなき純粋処女は、初めての彼氏である俺にビビりまくっている。
俺は彼女の肩を掴み、こちらを向かせる。瞬間、彼女は体をブルリと振るわせた。
俺はこの世界にきて変わったんだ。もう童貞なんかじゃねー!
青臭いガキでもない。俺はイケメン貴族デカ○○の男だ!
やってやる! これくらい今の俺にならできる!
女の一人くらいモノにできなくてどうする!
自信を持つんだ俺! もう女の子に話しかけられただけであわあわする童貞じゃないんだ!
彼女の純粋そうな瞳を見ろ! まっすぐに愛おしそうに俺のことを見ているだろ!
完全に俺に惚れているサインだ! ここでイカなきゃ男じゃねー!
俺の中にチート能力『読心術』が発動したような気がした。
彼女は俺にこう言っているような感じがした。
『ねえ……ゆうくん……キス……してほしいな? 私ずっと待っているんだよ?』
そうだ! 俺の読みに間違いなんてない! 百パーセントの自信がみなぎっている。
彼女は俺のキスを求めている。絶対にそうだ。
いけ俺! 勇気を持て! 俺の名前『ゆう』は勇気のゆうだ!
拒否られたりするもんか!
俺はかっこいい顔で、彼女の顔を見つめながら、
【レイラちゃん? ……嫌だったら避けろ……】
顔を近づけ、かっこよくキスをしようとすると、
【きゃあああああ! 妊○するうううううっ!】
オモくそ拒否られた。
(あ! やっぱ俺童貞だった!)
俺は童貞だ。童貞の中の童貞だ。
自己暗示だけで童貞を卒業できるわけなかった。
俺は童貞だ。純度百パーセントのガチ童貞。純粋無垢で清廉潔白。
純白で純真で恍惚で清潔。
童貞と呼べば『なに?』と振り向く。
童貞といえば俺。俺といえば童貞。
レイラは、顔を真っ赤にして慌てまくる。
【ダメえええっ! 妊○しちゃう!】
【ちょ! おい! 声がでかいって! っていうかキスしただけで○娠するわけないだろ……】
レイラは、目を丸くして、
【あ、赤ちゃんってチューしたらできるんじゃないの?】
まじで言ってんのか? この女、処女どころの騒ぎじゃないぞ! 俺が童貞の神だとすると処女の神か?
っていうか童貞の神ってなんだ? えらいの?
俺はレイラのあまりの処女っぷりに頭がクラクラしてきた。
【あのレイラちゃん? キスしたら赤ちゃんができるって言うのは、大人が子供に赤ちゃんの作り方を教えたくないときに言う方便みたいなものなんだ】
【え? じゃ、じゃあ赤ちゃんってどうやったらできるんですか?】
【あの付き合って一ヶ月経つんだし、そろそろ敬語やめて……】
なんか付き合ってから一切距離が縮まってない気がする。俺は本当に童貞卒業できるのだろうか……
【う、うん……頑張る……それで赤ちゃんってどうやってできるの?】
目の前のガチ処女は純粋そうな目で俺を見つめながら、子作りの方法を聞いてきた。
高校生にもなって子作りの仕組みを知らないのは問題だ。
だから処女女子高生(略してSJK)に、俺が子作りの方法を一から十まで説明しても罪にはならない。それは性教育であってセクハラでは決してない。断じて違う。
具体的に、詳細に、時には無修正の図表や画像を使って説明することも必要だろう。
側から見ればそれは、セクハラに見えるかもしれない。だけど違う。
彼女の方から聞いてきたのだ。これはセクハラではない。
【いいか? 赤ちゃんっていうのはな……男が女の……】
彼女は目を丸くし、興味津々で、
【男が女の?】
俺は彼女にチョイチョイとジェスチャーして、耳を借りる。
その純粋な処女の耳の中に、ゴニョゴニョとささやいた。
すると彼女の顔は、
【へ? へええええっ!】
みるみる真っ赤に染まっていく。トマトみたいに真っ赤になって、わかりやすく恥ずかしがっている。俺はターゲットに追い討ちをかけるべく、
【だから……その時、女が……】
【ちょ、ちょっと待って! や……そんなの聞きたくないよぉ……!】
俺は赤面する彼女をさらに追い詰める。
【たとえば、俺とレイラちゃんで子作りをするとする……その場合は、俺が……レイラちゃんの……に……】
【や……何で私を具体例にして説明するんですかぁ……やめ……やめてぇ……!】
彼女は自らを子作りの例にした説明をされ、さらに顔を真っ赤にさせる。
耳まで真っ赤になりながら、恥ずかしそうにだがどこか興味深そうにしている。
(セクハラたっのしぃぃぃっ!)
【それでね……それを………………】
すると彼女は、ボンッっとショートするような音とともに、頭から煙を吐き始めた。
シューシュー音を立てて、黒煙をあげている。
彼女は下をガン見しながら、か細い声で、
【わ、私に……挿れるって……?】
あなたの知らない世界へようこそ。
ウェルカムトゥーアンダーワールド。
【な、なんで私にそんなこと説明するんですか? なんでいちいち私とゆうくんを具体例にして説明するんですか?】
【それはね……今俺が説明したことをカップル……つまりレイラは俺と、そのうちヤルことになるから……】
すると、レイラは顔から火が出そうなほど赤面して、
【ゆうくんのえっちぃぃぃぃぃぃぃっ!】
この時は知らなかった、まさかこの後俺に自ら『抱いてほしい』と夜な夜なねだるようになるとは。
この時のレイラは知らなかった、自分がどれだけえっちな女の子であるかを。
次回『初体験』へ続く。
読書中失礼します。ここで、別小説の宣伝です。本小説の続きが早く読みたい人は、飛ばしていただいて大丈夫です! 笑
タイトル:女子高生と黒ずんだアレ ~本小説には、一部刺激の強いシーンがあります(R15)~
あらすじ:世界中に突如、謎の黒い箱が出現した。
それは大きさ三〇立法センチほど。
宛名も差出人もなく、ただ『開けないでね』とだけ書かれている。
ある箱は公園のベンチの上に置かれ、別の箱は浜辺に流れ着き、また別の箱は普通にポストに届いたりした。
箱を開けるとその中には、気持ちがいいことをした時にできるアレが入っていた。
この物語は、一人の女子高生が子作りと子育てをするお話。
第一話のタイトルは、『潜入、赤ちゃん工場! 妊娠地獄の子作り放題(生○ックス注意!)』
興味がある方は、作者ページから飛んでみてください! 読書中、お邪魔しました!
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