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第十八話 とびっきりのイチャラブえっち!
しおりを挟むベッドの上に寝転がると、彼女は俺に覆い被さり、
「私……レイラ=カーラ=ミラーは、ゆうくんのことが大好きです……」
彼女は告白のようなものを始めた。俺には、彼女の告白を聞く義務がある。
俺は自分の女の腰に手を回す。
すると、彼女は両腕を俺の首に回してきてくれた。海で冷えた体が芯からポカポカ温まる。
体が温まっているのか、心が満たされているのか区別ができない。
「レイラ? 俺もっとぎゅってされながら聞きたい……」
すると、彼女は、
「ぎゅうされるの好きだね……いいよ……私もするの好き……」
そう言って、
ぎゅううううう! といつもの何倍も力強く俺のことを抱きしめてくれた。
生の二の腕から首に温度が伝播する。
暖かくて、すべすべしていて気持ちがいい。
彼女と触れ合っている箇所だけが、モノクロの世界の中で色づく。
「ん…………はぁ……幸せ……レイラ? 続き聞かせて?」
「うん……私はゆうくんのことが大好きです……あなたと出会った日から私の人生は変わりました……」
彼女は俺の頭をいつものように撫で始めた。優しく年上お姉さんのように俺を可愛がってくれる。
俺の心の氷は、パチパチと音を立てながら溶かされる。
「あなたと出会う前は、辛くて苦しいことがたくさんありました。もう死んじゃいたいって思うことも何度もありました……そんな私を、あなたが救ってくれました……」
彼女は俺の頭を撫でる、精一杯の感謝と愛情をこめて。
じんわりと広がる温もりが、俺の心に刺さったトゲを枯らして抜いていく。
「私は今……毎日がとっても幸せです……幸せで幸せで仕方がありません……」
彼女が俺に感謝してくれている。俺のことを必要としてくれる。
それだけで俺の人生を何回でも彼女に捧げられる気がしてくる。
「私がゆうくんにくっついて甘えて、イチャつこうとすると、ゆうくんはちょっと照れてやめろよって言います……だけど、私がくっつくとちょっと顔を赤らめて嬉しそうにしてくれます……そんなあなたの顔を見るのが幸せです……」
顔赤くなってるのバレてたのか……。でもいいか、彼女にならもう何を見られたってどうでもいい。俺の全部を知ってほしい。俺の全部を奪ってほしい。俺の体も心も全部独り占めされたい。
「二人でふざけ合って、からかい合って、最後にはいつも私が勝ちます……罰ゲームとしてベッドで私の要求を叶えてもらいます……そんなときいつもゆうくんは楽しそうです……」
うん。いつも楽しい。毎日が幸せでしょうがない。ふざけあうのも、くすぐり合うのも、抱き合うのも、いちゃつくのも、キスするのも何もかもが幸せだ。
幸せ以外の感情を全て抜き取られてしまったみたいだ。
「私はあなたとの生活が好きで好きで仕方がありません……これ以上ないくらいの幸せを私にくれてありがとう……私のことを好きになってくれてありがとう……私といつも一緒にいてくれてありがとう……大好きよ?」
そう言うと、無言で俺に唇を寄せてきた。
俺は目を瞑り、彼女のキスを受け入れた。
冷たく冷えた体が、炎に犯される。
血管の中を通る血潮が沸騰して雷になる。
弾けるような電流が、俺の体を包んで焼いた。
俺は彼女の肩を掴むと、ベッドに押し倒した。
ギシィッと派手な音がして彼女は、俺に押さえつけられる。
「お前は俺のものだっ!」
「はい……私は、ゆうくんのものです……所有物です……」
「レイラの顔も髪も胸も尻も全部俺だけのものだ!」
「はい……全部ゆうくんのものです……ご自由にお使いください……」
「レイラは誰にも渡さない! 一生俺のそばにいろ! 俺が独り占めする!」
「はい……そのつもりです……」
俺は暗闇の中で彼女の目を見て、
「そして、俺もレイラにもらってもらいたい……」
はっきりとそう言った。
「いいの? 私、性欲強いよ? 独占欲も強いし……ものすごくゆうくんに依存するよ? いつもくっついて離れないよ? それでも……いい?」
「ああ! 俺はもうお前のものだ!」
そして、俺はレイラの体に覆い被さり…………『汗だくセ○クス』へ(続く)
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