上 下
18 / 32

第十八話 とびっきりのイチャラブえっち!

しおりを挟む


ベッドの上に寝転がると、彼女は俺に覆い被さり、
「私……レイラ=カーラ=ミラーは、ゆうくんのことが大好きです……」
彼女は告白のようなものを始めた。俺には、彼女の告白を聞く義務がある。

俺は自分の女の腰に手を回す。
すると、彼女は両腕を俺の首に回してきてくれた。海で冷えた体が芯からポカポカ温まる。

体が温まっているのか、心が満たされているのか区別ができない。
「レイラ? 俺もっとぎゅってされながら聞きたい……」

すると、彼女は、
「ぎゅうされるの好きだね……いいよ……私もするの好き……」
そう言って、
ぎゅううううう! といつもの何倍も力強く俺のことを抱きしめてくれた。

生の二の腕から首に温度が伝播する。
暖かくて、すべすべしていて気持ちがいい。

彼女と触れ合っている箇所だけが、モノクロの世界の中で色づく。
「ん…………はぁ……幸せ……レイラ? 続き聞かせて?」

「うん……私はゆうくんのことが大好きです……あなたと出会った日から私の人生は変わりました……」

彼女は俺の頭をいつものように撫で始めた。優しく年上お姉さんのように俺を可愛がってくれる。
俺の心の氷は、パチパチと音を立てながら溶かされる。

「あなたと出会う前は、辛くて苦しいことがたくさんありました。もう死んじゃいたいって思うことも何度もありました……そんな私を、あなたが救ってくれました……」

彼女は俺の頭を撫でる、精一杯の感謝と愛情をこめて。
じんわりと広がる温もりが、俺の心に刺さったトゲを枯らして抜いていく。

「私は今……毎日がとっても幸せです……幸せで幸せで仕方がありません……」
彼女が俺に感謝してくれている。俺のことを必要としてくれる。
それだけで俺の人生を何回でも彼女に捧げられる気がしてくる。

「私がゆうくんにくっついて甘えて、イチャつこうとすると、ゆうくんはちょっと照れてやめろよって言います……だけど、私がくっつくとちょっと顔を赤らめて嬉しそうにしてくれます……そんなあなたの顔を見るのが幸せです……」

顔赤くなってるのバレてたのか……。でもいいか、彼女にならもう何を見られたってどうでもいい。俺の全部を知ってほしい。俺の全部を奪ってほしい。俺の体も心も全部独り占めされたい。

「二人でふざけ合って、からかい合って、最後にはいつも私が勝ちます……罰ゲームとしてベッドで私の要求を叶えてもらいます……そんなときいつもゆうくんは楽しそうです……」

うん。いつも楽しい。毎日が幸せでしょうがない。ふざけあうのも、くすぐり合うのも、抱き合うのも、いちゃつくのも、キスするのも何もかもが幸せだ。

幸せ以外の感情を全て抜き取られてしまったみたいだ。

「私はあなたとの生活が好きで好きで仕方がありません……これ以上ないくらいの幸せを私にくれてありがとう……私のことを好きになってくれてありがとう……私といつも一緒にいてくれてありがとう……大好きよ?」

そう言うと、無言で俺に唇を寄せてきた。

俺は目を瞑り、彼女のキスを受け入れた。
冷たく冷えた体が、炎に犯される。

血管の中を通る血潮が沸騰して雷になる。
弾けるような電流が、俺の体を包んで焼いた。

俺は彼女の肩を掴むと、ベッドに押し倒した。

ギシィッと派手な音がして彼女は、俺に押さえつけられる。
「お前は俺のものだっ!」

「はい……私は、ゆうくんのものです……所有物です……」

「レイラの顔も髪も胸も尻も全部俺だけのものだ!」

「はい……全部ゆうくんのものです……ご自由にお使いください……」

「レイラは誰にも渡さない! 一生俺のそばにいろ! 俺が独り占めする!」

「はい……そのつもりです……」

俺は暗闇の中で彼女の目を見て、
「そして、俺もレイラにもらってもらいたい……」

はっきりとそう言った。
「いいの? 私、性欲強いよ? 独占欲も強いし……ものすごくゆうくんに依存するよ? いつもくっついて離れないよ? それでも……いい?」

「ああ! 俺はもうお前のものだ!」
そして、俺はレイラの体に覆い被さり…………『汗だくセ○クス』へ(続く)


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

令和の俺と昭和の私

廣瀬純一
ファンタジー
令和の男子と昭和の女子の体が入れ替わる話

今日の授業は保健体育

にのみや朱乃
恋愛
(性的描写あり) 僕は家庭教師として、高校三年生のユキの家に行った。 その日はちょうどユキ以外には誰もいなかった。 ユキは勉強したくない、科目を変えようと言う。ユキが提案した科目とは。

僕が美少女になったせいで幼馴染が百合に目覚めた

楠富 つかさ
恋愛
ある朝、目覚めたら女の子になっていた主人公と主人公に恋をしていたが、女の子になって主人公を見て百合に目覚めたヒロインのドタバタした日常。 この作品はハーメルン様でも掲載しています。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

処理中です...