3 / 4
第1章
2話 深夜2時の酒場
しおりを挟む
深夜のマクドナルド。それはこの世界に来る前、カンタのバイトが終わってからの至福のひ
と時だった。昼間とは違う繁華街にある店内外の雰囲気が当時カンタにとっては新鮮でその
中でお腹を空かした状態で食べるハンバーガーとポテトはなぜだか格別に美味しく感じた。
そんなカンタの子供心はこの世界に来て夜に新鮮味を失ってからも変わらなかった。
さすがにマクドナルドはないが深夜の酒場で客が減って来る26時過ぎの静かな酒場で1人飲
む酒は味はやはり格別だった。そして心が落ち着き寝つきが良くなるのである。
それに今日は猪が思っていたより高値で売れたのでいつも以上に酒が美味い。強いて物足り
ないことと言えばそれを自慢する相手がいない事である。旅をしている者は一期一会が定め
と言っても過言ではないので仕方ないことではあるのだが、、、
夢の中に閉じ込められたことを自分で認識しているカンタはこの世界について情報を集める
ために旅をしていたのだが何年経っても大した情報が入ってくることはなかったので今は猟
師として旅をしながらその旅を楽しんでいた。
とはいえさすがに1人旅にも飽きてきた。そろそろ弟子でも取ってみようか。
できれば若い女の子が、、、
「ねえ、君いくつ?」
突然斜め後ろからから肩を叩いて問いかけてくる女の声がした。
「え?、、あ、ああ今年で19ですよ」
カンタは振りむいてそう答える。なにしろこの世界に来てから見た目が何も変わっていない
ので16歳の少年の姿のままなのだ。だから実年齢は31歳だが自分の今の容姿で1番高く見え
る年齢を答えた。ちなみにこの世界ではあさ18歳からアルコールOKだ。
「ああそうなんだ!ごめんごめん!てきっり不良少年かと思って声かけたんだ~」
そう言ってはいるがこの女よく見てみるとというか明らかに高く見積もっても15、6歳の少
女だ。
「いえいえ。よく間違えられるのでお気になさらず」
ここはあえてそこには突っ込まずにいくことにした。
「敬語はいいよ。私、君と仲良くなりたいんだ」
「わかった。ほんじゃそうさせてもらうわ。であんた名前はなんて言うん?」
「あっいいねえ!関西弁!私も使ってみようかな」
「えっ?、、、、、」
驚きから言葉が出なかった。関西なんて単語聞くのもこの世界に来て初めてだ。
というかこの子は一体何者、、、
「あっごめんごめん名前だったね。立花アカネって言います。よろしくね!」
「えっ、、、もしかして、、、」
日本人風の名前なんてこの夢の世界で有り得ないのだ。
まだ言葉が出ない。カンタの頭の中は大混乱に陥っていた。
「そう!そのもしかしてだよ~私は君と一緒で夢に閉じ込められた人間だよ」
彼女はそう言って微笑んだ。そしてひとつ付け加えた。
「弓北カンタ君」
と時だった。昼間とは違う繁華街にある店内外の雰囲気が当時カンタにとっては新鮮でその
中でお腹を空かした状態で食べるハンバーガーとポテトはなぜだか格別に美味しく感じた。
そんなカンタの子供心はこの世界に来て夜に新鮮味を失ってからも変わらなかった。
さすがにマクドナルドはないが深夜の酒場で客が減って来る26時過ぎの静かな酒場で1人飲
む酒は味はやはり格別だった。そして心が落ち着き寝つきが良くなるのである。
それに今日は猪が思っていたより高値で売れたのでいつも以上に酒が美味い。強いて物足り
ないことと言えばそれを自慢する相手がいない事である。旅をしている者は一期一会が定め
と言っても過言ではないので仕方ないことではあるのだが、、、
夢の中に閉じ込められたことを自分で認識しているカンタはこの世界について情報を集める
ために旅をしていたのだが何年経っても大した情報が入ってくることはなかったので今は猟
師として旅をしながらその旅を楽しんでいた。
とはいえさすがに1人旅にも飽きてきた。そろそろ弟子でも取ってみようか。
できれば若い女の子が、、、
「ねえ、君いくつ?」
突然斜め後ろからから肩を叩いて問いかけてくる女の声がした。
「え?、、あ、ああ今年で19ですよ」
カンタは振りむいてそう答える。なにしろこの世界に来てから見た目が何も変わっていない
ので16歳の少年の姿のままなのだ。だから実年齢は31歳だが自分の今の容姿で1番高く見え
る年齢を答えた。ちなみにこの世界ではあさ18歳からアルコールOKだ。
「ああそうなんだ!ごめんごめん!てきっり不良少年かと思って声かけたんだ~」
そう言ってはいるがこの女よく見てみるとというか明らかに高く見積もっても15、6歳の少
女だ。
「いえいえ。よく間違えられるのでお気になさらず」
ここはあえてそこには突っ込まずにいくことにした。
「敬語はいいよ。私、君と仲良くなりたいんだ」
「わかった。ほんじゃそうさせてもらうわ。であんた名前はなんて言うん?」
「あっいいねえ!関西弁!私も使ってみようかな」
「えっ?、、、、、」
驚きから言葉が出なかった。関西なんて単語聞くのもこの世界に来て初めてだ。
というかこの子は一体何者、、、
「あっごめんごめん名前だったね。立花アカネって言います。よろしくね!」
「えっ、、、もしかして、、、」
日本人風の名前なんてこの夢の世界で有り得ないのだ。
まだ言葉が出ない。カンタの頭の中は大混乱に陥っていた。
「そう!そのもしかしてだよ~私は君と一緒で夢に閉じ込められた人間だよ」
彼女はそう言って微笑んだ。そしてひとつ付け加えた。
「弓北カンタ君」
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子
ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。
Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
記憶がないので離縁します。今更謝られても困りますからね。
せいめ
恋愛
メイドにいじめられ、頭をぶつけた私は、前世の記憶を思い出す。前世では兄2人と取っ組み合いの喧嘩をするくらい気の強かった私が、メイドにいじめられているなんて…。どれ、やり返してやるか!まずは邸の使用人を教育しよう。その後は、顔も知らない旦那様と離婚して、平民として自由に生きていこう。
頭をぶつけて現世記憶を失ったけど、前世の記憶で逞しく生きて行く、侯爵夫人のお話。
ご都合主義です。誤字脱字お許しください。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる