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無防備なエレイン
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「素晴らしいよ!君は天才だ。今まで誰も気付かなかった事だよ。発掘された化石は直ぐに保管されてしまうから、その場で目に焼き付けておこうと化石との別れを惜しんでいたのだ。手に取る事は出来ずとも、もう一度見てみたいと思う気持ちは、皆が持っていた事なのだ。そうだよ、化石を展示する場所があったのなら、寂しい思いをしなくて良いではないか。エレイン嬢、私と一緒に、化石を展示する場所を造ろう。是非、君と一緒に造りたい。私を手伝ってはくれないだろうか、君の力が必要なのだ」
両手を握りしめて、熱い眼差しで真っ直ぐに琥珀色の瞳を見つめているアルフレッドは、興奮のあまり周りから注目を集めている事に気付いていなかった。
その前から、二人仲良く頭を寄せ合い化石を採掘していたのだから、ルーカスでさえ遠慮して離れた場所にいたのだ。
暖かい眼差しを向けられていた事にも気付かずに、造る物は化石の展示場だが、プロポースとも言えなくない言葉を叫んでいた。
遠くにいて声がよく聞こえなかった者たちからは、アルフレッドがエレインにプロポースしている様に見えたのだろう。
勘違いした会員たちから、祝福の言葉が飛んで来たのだった。
化石採掘場の奥から徐々に拍手が起こり、アルフレッドの声が届いていた者たちも、それに便乗して祝福の言葉が飛んで来た。
「アルフレッド殿下。おめでとうございます!やっと、プロポーズ出来たのですね。いや~ムードも何も無い場所で、正直驚きましたよ」
アルフレッドの側近でもあり、幼馴染の一人でもある一学年下のダニエル・ウイローが、面白い物を見たとばかりに揶揄い始めた。
「そうか。今のはプロポーズだったのか。エリー、答えは急がなくても良い。嫌ならこの場で断りなさい。僕とアルフレッドの仲は、エリーの答えで揺らぐ事はない」
ルーカスも、薄ら笑みを携えて、ダニエルに便乗して来た。
「化石がお二人の絆を深めたのですわね。素敵ですわ、エレイン様。私もこの様な壮大な場所で、アルフレッド殿下の様に、熱いプロポーズをされてみたいですわ」
パトリシアも目を輝かせて、両手を胸の前で組、業とらしくうっとりとした微笑みを浮かべている。
アルフレッドは、今更だがエレインの両手を握りしめて、熱く語っていた事に気が付いた。
慌てて手を離し、誤解を解こうとしたのだが、何故かエレインから両手を握り返されてしまったのだ。
「嬉しいですわ、殿下。是非、ご一緒させて下さい。こんなに素晴らしい事、人生で初めての経験です。どの様な場所になるのか、想像しただけで胸が高鳴ってしまいますわ。分かりますか、殿下。私の胸の鼓動が、今激しく動いておりますのよ」
エレインは、満面の笑みでアルフレッドの手を、胸に押し当てたのだ。
ただ、心臓の動きを確かめて欲しかっただけなのだが、アルフレッドにそんな余裕は無い。
これには、流石のルーカスも、驚きを隠せなかった。
「エリー!」
兄に呼ばれたと勘違いしたエレインは、アルフレッドの手を離すと、ルーカスの元に駆け寄って来た。
「お兄様も聞いて下さい。私、こんなに胸がドキドキしたのは、初めてなのです」
相当興奮しているのか、今度はルーカスの手を取り胸に当てていた。
どうやら、プロポーズだと揶揄われた事は、エレインの耳には届かなかった様だ。
「エリー。お願いだから、落ち着こうか。胸の鼓動が激し過ぎて、今にも止まってしまうのではないかと、心配になる」
ルーカスはエレインを溺愛しているが、それは兄妹愛である為胸を触ったからと言って、アルフレッドの様に動じる事は無い。
「無理ですわ、お兄様。化石の展示場を造るのですもの。パトリシア様も、私のこの気持ちを理解してくださいますよね」
今度はルーカスの傍にいたパトリシアの手を胸に当てており、エレインの興奮は冷めそうになかった。
パトリシアは、お腹を抱えて笑いたい気持ちを、グッと堪えている。
何故ならばエレインの鼓動は想像以上に激しく、興奮しているのが良く分かるのと同時に、これをアルフレッドが触ったのかと思うと心中を察したのである。
ここは、同性であるパトリシアが制御するべきだと、考えたのだ。
「エレイン様は、見た目にそぐわず、魅力的なお胸を持っておりますのね。これを触ってしまった殿下は、別の意味で鼓動が激しくなっているのかもしれませんわ」
笑いを堪えながらパトリシアは、これ以上被害者を出さない様にと、釘を刺したのである。
「え?」
エレインは、ここで漸く冷静さを取り戻し、アルフレッドへと視線を向けた。
顔を真っ赤に染めて蝋人形の様に動かなくなってしまったアルフレッドに、ダニエルが目の前で手をヒラヒラとさせているのだが、意識も飛んでしまった様で視線すら動く事はなかった。
第一王子と言う肩書を持っていても、所詮は思春期の男の子なのだ。
思いを寄せる女の子の胸に手を当てて、冷静でいられる訳がないのである。
ましてアルフレッドは、ファーストキスを頑なに守っている様な、純粋な部分も持ち合わせているのだ。
マルゲリーターの胸を触ったのとは訳が違い、華奢なエレインの胸の膨らみは、思った以上に大きく柔らかかったのだ。
しっかりとした房事教育を受けている事もあり、いかがわしい事を想像したのは言うまでもない。
それにより下半身が反応してしまったのは自然現象なのだが、欲情してしまった事に羞恥と罪悪感を持ったのは、純粋故の性なのだろう。
動かなくなっているアルフレッドを見ても、エレインは自分が仕出かした事の重大性を深く理解は出来なかったが、悪い事をしてしまったのだと言う自覚は持てた。
慌ててアルフレッドの傍に駆け寄り、深く頭を垂れて謝罪するのだが、近くにエレインが来た事でアルフレッドは余計に意識してしまうのだった。
『胸!胸が、傍に来てくれた…違う、失礼な事を考えるな!胸は、気持ち良かった…当たり前だろう!エレイン嬢の全てが、気持ち良いに決まっている!もう一度触りたいなど、破廉恥ではないか!』
「殿下。不躾な事をしてしまい、申し訳ございませんでした。以後気を付けますので、どうか私を見捨てないでください」
まるで離縁を迫られた妃の様だと、周りにいた者たちは思うのだった。
アルフレッドは、何とか体裁を保とうとするが…
「し、心配はいらない。少々驚いただけで、エレイン嬢をどうしようか等、考えたりはしない様にお互い頑張ろうね。その…とても良かった、ありがとう。これからも、宜しく頼むよ」
何故、お互いに頑張らなければならないのか?
アルフレッドは、体裁を保てないほど、壊れていた。
何に対しての「ありがとう」なのだろうと思う者も多かったが、敢えて口に出す者はいなかったのだ。
エレインは、都合よく捉える節がある様で、アルフレッドの言葉は頭の中できちんと変換されていた。
「はい。殿下のお役に立てる様に、精一杯お勤めさせて頂きます」
満面の笑顔で真っ直ぐに見つめて来る琥珀色の瞳は、なんて純粋で罪深いのかとアルフレッドは悶えている。
それもその筈エレインは十歳まで孤児院で育った為、性別関係無く同じ部屋で寝食を共にする事に抵抗が無いのだ。
その中には着替えも入っており、人前で衣服を脱ぐ事に羞恥を持ち合わせてもいない。
逆に恥ずかしがっていては貧しい孤児院では生活が出来ないので、産まれた時の姿になってお互いにタオルで身体を拭き合うのは、誰でもやっている事だと思っている節がある。
男爵家に引き取られてからは勉強に専念していた事もあり、男女の房事を習ったのは学園に入る少し前の事で、子供はこの様にして作るのだと言うサラッと流された知識でしかない。
純潔を奪われる事なく、この歳まで成長出来たのは、奇跡とも思える環境だったのだ。
ルーカスは意外な盲点に、まだ気付いてはいなかった。
エレインの無防備さに不安を覚え、しっかりとした教育が必要だと考えるのは、もう少し先の事である。
それよりも、同じ男としてアルフレッドの心中を察すると、面白半分で揶揄ってしまった事に申し訳なく思うのだった。
一番先に揶揄い始めたダニエルは、エレインの想定外の行動に目を白黒させており、主の不幸を招いた罪悪感に恐れ戦いていた。
この一連の流れを遠くから見守っていた理事長は、兄である国王に面白い土産話が出来たと、一人楽し気に笑っていたのである。
この日から、エレインの胸の柔らかさを知ってしまったアルフレッドの苦悩の日々が始まる事は、言うまでも無い。
両手を握りしめて、熱い眼差しで真っ直ぐに琥珀色の瞳を見つめているアルフレッドは、興奮のあまり周りから注目を集めている事に気付いていなかった。
その前から、二人仲良く頭を寄せ合い化石を採掘していたのだから、ルーカスでさえ遠慮して離れた場所にいたのだ。
暖かい眼差しを向けられていた事にも気付かずに、造る物は化石の展示場だが、プロポースとも言えなくない言葉を叫んでいた。
遠くにいて声がよく聞こえなかった者たちからは、アルフレッドがエレインにプロポースしている様に見えたのだろう。
勘違いした会員たちから、祝福の言葉が飛んで来たのだった。
化石採掘場の奥から徐々に拍手が起こり、アルフレッドの声が届いていた者たちも、それに便乗して祝福の言葉が飛んで来た。
「アルフレッド殿下。おめでとうございます!やっと、プロポーズ出来たのですね。いや~ムードも何も無い場所で、正直驚きましたよ」
アルフレッドの側近でもあり、幼馴染の一人でもある一学年下のダニエル・ウイローが、面白い物を見たとばかりに揶揄い始めた。
「そうか。今のはプロポーズだったのか。エリー、答えは急がなくても良い。嫌ならこの場で断りなさい。僕とアルフレッドの仲は、エリーの答えで揺らぐ事はない」
ルーカスも、薄ら笑みを携えて、ダニエルに便乗して来た。
「化石がお二人の絆を深めたのですわね。素敵ですわ、エレイン様。私もこの様な壮大な場所で、アルフレッド殿下の様に、熱いプロポーズをされてみたいですわ」
パトリシアも目を輝かせて、両手を胸の前で組、業とらしくうっとりとした微笑みを浮かべている。
アルフレッドは、今更だがエレインの両手を握りしめて、熱く語っていた事に気が付いた。
慌てて手を離し、誤解を解こうとしたのだが、何故かエレインから両手を握り返されてしまったのだ。
「嬉しいですわ、殿下。是非、ご一緒させて下さい。こんなに素晴らしい事、人生で初めての経験です。どの様な場所になるのか、想像しただけで胸が高鳴ってしまいますわ。分かりますか、殿下。私の胸の鼓動が、今激しく動いておりますのよ」
エレインは、満面の笑みでアルフレッドの手を、胸に押し当てたのだ。
ただ、心臓の動きを確かめて欲しかっただけなのだが、アルフレッドにそんな余裕は無い。
これには、流石のルーカスも、驚きを隠せなかった。
「エリー!」
兄に呼ばれたと勘違いしたエレインは、アルフレッドの手を離すと、ルーカスの元に駆け寄って来た。
「お兄様も聞いて下さい。私、こんなに胸がドキドキしたのは、初めてなのです」
相当興奮しているのか、今度はルーカスの手を取り胸に当てていた。
どうやら、プロポーズだと揶揄われた事は、エレインの耳には届かなかった様だ。
「エリー。お願いだから、落ち着こうか。胸の鼓動が激し過ぎて、今にも止まってしまうのではないかと、心配になる」
ルーカスはエレインを溺愛しているが、それは兄妹愛である為胸を触ったからと言って、アルフレッドの様に動じる事は無い。
「無理ですわ、お兄様。化石の展示場を造るのですもの。パトリシア様も、私のこの気持ちを理解してくださいますよね」
今度はルーカスの傍にいたパトリシアの手を胸に当てており、エレインの興奮は冷めそうになかった。
パトリシアは、お腹を抱えて笑いたい気持ちを、グッと堪えている。
何故ならばエレインの鼓動は想像以上に激しく、興奮しているのが良く分かるのと同時に、これをアルフレッドが触ったのかと思うと心中を察したのである。
ここは、同性であるパトリシアが制御するべきだと、考えたのだ。
「エレイン様は、見た目にそぐわず、魅力的なお胸を持っておりますのね。これを触ってしまった殿下は、別の意味で鼓動が激しくなっているのかもしれませんわ」
笑いを堪えながらパトリシアは、これ以上被害者を出さない様にと、釘を刺したのである。
「え?」
エレインは、ここで漸く冷静さを取り戻し、アルフレッドへと視線を向けた。
顔を真っ赤に染めて蝋人形の様に動かなくなってしまったアルフレッドに、ダニエルが目の前で手をヒラヒラとさせているのだが、意識も飛んでしまった様で視線すら動く事はなかった。
第一王子と言う肩書を持っていても、所詮は思春期の男の子なのだ。
思いを寄せる女の子の胸に手を当てて、冷静でいられる訳がないのである。
ましてアルフレッドは、ファーストキスを頑なに守っている様な、純粋な部分も持ち合わせているのだ。
マルゲリーターの胸を触ったのとは訳が違い、華奢なエレインの胸の膨らみは、思った以上に大きく柔らかかったのだ。
しっかりとした房事教育を受けている事もあり、いかがわしい事を想像したのは言うまでもない。
それにより下半身が反応してしまったのは自然現象なのだが、欲情してしまった事に羞恥と罪悪感を持ったのは、純粋故の性なのだろう。
動かなくなっているアルフレッドを見ても、エレインは自分が仕出かした事の重大性を深く理解は出来なかったが、悪い事をしてしまったのだと言う自覚は持てた。
慌ててアルフレッドの傍に駆け寄り、深く頭を垂れて謝罪するのだが、近くにエレインが来た事でアルフレッドは余計に意識してしまうのだった。
『胸!胸が、傍に来てくれた…違う、失礼な事を考えるな!胸は、気持ち良かった…当たり前だろう!エレイン嬢の全てが、気持ち良いに決まっている!もう一度触りたいなど、破廉恥ではないか!』
「殿下。不躾な事をしてしまい、申し訳ございませんでした。以後気を付けますので、どうか私を見捨てないでください」
まるで離縁を迫られた妃の様だと、周りにいた者たちは思うのだった。
アルフレッドは、何とか体裁を保とうとするが…
「し、心配はいらない。少々驚いただけで、エレイン嬢をどうしようか等、考えたりはしない様にお互い頑張ろうね。その…とても良かった、ありがとう。これからも、宜しく頼むよ」
何故、お互いに頑張らなければならないのか?
アルフレッドは、体裁を保てないほど、壊れていた。
何に対しての「ありがとう」なのだろうと思う者も多かったが、敢えて口に出す者はいなかったのだ。
エレインは、都合よく捉える節がある様で、アルフレッドの言葉は頭の中できちんと変換されていた。
「はい。殿下のお役に立てる様に、精一杯お勤めさせて頂きます」
満面の笑顔で真っ直ぐに見つめて来る琥珀色の瞳は、なんて純粋で罪深いのかとアルフレッドは悶えている。
それもその筈エレインは十歳まで孤児院で育った為、性別関係無く同じ部屋で寝食を共にする事に抵抗が無いのだ。
その中には着替えも入っており、人前で衣服を脱ぐ事に羞恥を持ち合わせてもいない。
逆に恥ずかしがっていては貧しい孤児院では生活が出来ないので、産まれた時の姿になってお互いにタオルで身体を拭き合うのは、誰でもやっている事だと思っている節がある。
男爵家に引き取られてからは勉強に専念していた事もあり、男女の房事を習ったのは学園に入る少し前の事で、子供はこの様にして作るのだと言うサラッと流された知識でしかない。
純潔を奪われる事なく、この歳まで成長出来たのは、奇跡とも思える環境だったのだ。
ルーカスは意外な盲点に、まだ気付いてはいなかった。
エレインの無防備さに不安を覚え、しっかりとした教育が必要だと考えるのは、もう少し先の事である。
それよりも、同じ男としてアルフレッドの心中を察すると、面白半分で揶揄ってしまった事に申し訳なく思うのだった。
一番先に揶揄い始めたダニエルは、エレインの想定外の行動に目を白黒させており、主の不幸を招いた罪悪感に恐れ戦いていた。
この一連の流れを遠くから見守っていた理事長は、兄である国王に面白い土産話が出来たと、一人楽し気に笑っていたのである。
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