3 / 9
第1章 英雄の始まり
第2話 波乱の幕開け
しおりを挟む
会場にたどり着いた俺は教師に誘導されて、タイプ別の列に並んだ。数分後、列は前に動き始めてそのまま会場の中のホールに入っていった。
そこはまるでコンサートホールを思わせるような造りになっており、席は3階まであり、1階の真ん中の壇上で学園長が話す事になる。俺は列に従って歩き、ようやく座席に座る事が出来た。
まだ式まで時間があるみたいだったので、目をつぶって数分間だけ眠る事にした。
その数秒後、周りが驚くほど静かになっていた。俺は式が始まるのかと思い、ゆっくり目を開ける。だが目を開けた瞬間、どんでもない光景が現れた。
なんとその空間で自分以外の人間が止まっていた。まるで時を止められているように見えた。俺が周りを確認していると前方から、黒っぽいコートに身を包んだ仮面の人間がそこにいた。
俺は動こうとしたがなぜか身体が動かなくなっている。
それし仮面の人間がこう言った。
仮面の人間が近づいて俺に話しかけた。
「はじめまして、レイ。いや元魔王ゼロ。」
コイツ、俺の名前だけでなく前世の事まで知っている!
何とかしたいが身体を動かす事が出来ないどころか、相手から発せられる異様なオーラがレイを襲う。
「仮に攻撃したところで間違いなく返り討ちにあってしまうだろう。」
そう感じたレイは大人しくする事にした。
「お前は何者なんだ?なぜ俺の事を知っている?」
レイは相手にそう聞くと仮面の相手は、
「私はそうだな、ヌルとでも呼んでくれ。」
自分の事とヌルと呼んで欲しいと言うそいつは話を続けた。
「もう少し君と話したいのだが、今はあまり時間がないのでね、手短に話そう。まもなくこの会場は襲撃を受ける。私が時間停止を解除して数秒後にだ。」
「ここが襲撃されるだって⁉︎一体誰に⁉︎」
俺は驚きながらも質問した。
「ここを襲撃するのは複数の魔獣で、それを指揮するのが魔族だ。」
「魔族がなぜこの学園を狙うんだ?」
「それは分からない。何か目的があって襲撃をするのだろう。ともかく急いで迎え撃つ準備をしないといけない。そこで君に力を借りたいと思っている。」
唐突に手助けを求められた俺は、
「力を貸すも何も、今の俺は魔法は使えないしスキルも持っていない。そんな状態では戦いたくても戦えない」
もし前世の俺なら普通に戦えるかもしれない。しかし今の俺はただの普通の少年、戦うどころか足手まといにしかならない。大人しく逃げるしかない。
「それなら心配は無い。私の方から少しばかり君にプレゼントを用意してるんだ。
そう言うとヌルは魔法を発動してそれを俺に向けた。その直後、光が俺自身を包んだ。数秒後光が消えると俺は自分のステータスを開いてみた。
ステータス
【名前】レイ
【レベル】20
【職業】なし
【HP】2800
【MP】1200
【物理攻撃】80
【魔法攻撃】105
【防御】40
【魔法防御】60
【スキル】
高速詠唱
能力上昇
付与効果上昇
希少
【EXスキル】
付与魔法(エンチャント)
【魔法】
ファイヤーボール
アイスバレット
サンダーアロー
【タイプ】複合型
俺のステータスは先ほどに比べると飛躍的に上昇していた。俺が驚いているとヌルは懐から武器らしきものを取り出した。見たところ短剣のようだった。
「これは君専用の魔道具だ。魔獣と戦うのに素手では不利だからね。とりあえずこれは君にあげるよ。」
そう言って俺にその魔道具を手渡した。その魔道具に触れた瞬間、俺の中の魔力が少し変化したのを感じた。怖いくらい自分に馴染む武器だった。
「これで準備は完了した。もうすぐで時間停止が解除される。戦闘体制を整えるんだ。」
「え、まさか俺1人で戦うの?どのくらいの数か分からないけど1人は流石に難しすぎるんだが。」
「安心しろ、私も戦闘に参加する。初めての魔獣討伐で君には色々と不利だからね、微力ながら手助けさせてもらうよ。」
そう言うとヌルは両手に2本の剣を持った。その瞬間、彼の魔力が一気に上がった。恐らくこれも魔道具の1つだろう。
「そろそろ時間だ、行くぞ。」
ヌルが指示を出したタイミングで止まっていた時間が動きはじめた。その直後、会場が揺れ魔獣が次々と出現しだした。周りの生徒はパニックになり慌てて逃げ出していた。たが魔獣達はそれを見逃さなかった。魔獣達は逃げまどう生徒や教師を次々と襲い始めた。
「よし、行くぞ!」
ヌルが先陣を切りその後、
「了解した!」
俺も後に続いた。
久しぶりの戦いだが何としてでもこれ以上被害が出ないように、魔獣を討伐するしか無い。そう決意したレイは魔獣との戦いを始めるのであった。
そこはまるでコンサートホールを思わせるような造りになっており、席は3階まであり、1階の真ん中の壇上で学園長が話す事になる。俺は列に従って歩き、ようやく座席に座る事が出来た。
まだ式まで時間があるみたいだったので、目をつぶって数分間だけ眠る事にした。
その数秒後、周りが驚くほど静かになっていた。俺は式が始まるのかと思い、ゆっくり目を開ける。だが目を開けた瞬間、どんでもない光景が現れた。
なんとその空間で自分以外の人間が止まっていた。まるで時を止められているように見えた。俺が周りを確認していると前方から、黒っぽいコートに身を包んだ仮面の人間がそこにいた。
俺は動こうとしたがなぜか身体が動かなくなっている。
それし仮面の人間がこう言った。
仮面の人間が近づいて俺に話しかけた。
「はじめまして、レイ。いや元魔王ゼロ。」
コイツ、俺の名前だけでなく前世の事まで知っている!
何とかしたいが身体を動かす事が出来ないどころか、相手から発せられる異様なオーラがレイを襲う。
「仮に攻撃したところで間違いなく返り討ちにあってしまうだろう。」
そう感じたレイは大人しくする事にした。
「お前は何者なんだ?なぜ俺の事を知っている?」
レイは相手にそう聞くと仮面の相手は、
「私はそうだな、ヌルとでも呼んでくれ。」
自分の事とヌルと呼んで欲しいと言うそいつは話を続けた。
「もう少し君と話したいのだが、今はあまり時間がないのでね、手短に話そう。まもなくこの会場は襲撃を受ける。私が時間停止を解除して数秒後にだ。」
「ここが襲撃されるだって⁉︎一体誰に⁉︎」
俺は驚きながらも質問した。
「ここを襲撃するのは複数の魔獣で、それを指揮するのが魔族だ。」
「魔族がなぜこの学園を狙うんだ?」
「それは分からない。何か目的があって襲撃をするのだろう。ともかく急いで迎え撃つ準備をしないといけない。そこで君に力を借りたいと思っている。」
唐突に手助けを求められた俺は、
「力を貸すも何も、今の俺は魔法は使えないしスキルも持っていない。そんな状態では戦いたくても戦えない」
もし前世の俺なら普通に戦えるかもしれない。しかし今の俺はただの普通の少年、戦うどころか足手まといにしかならない。大人しく逃げるしかない。
「それなら心配は無い。私の方から少しばかり君にプレゼントを用意してるんだ。
そう言うとヌルは魔法を発動してそれを俺に向けた。その直後、光が俺自身を包んだ。数秒後光が消えると俺は自分のステータスを開いてみた。
ステータス
【名前】レイ
【レベル】20
【職業】なし
【HP】2800
【MP】1200
【物理攻撃】80
【魔法攻撃】105
【防御】40
【魔法防御】60
【スキル】
高速詠唱
能力上昇
付与効果上昇
希少
【EXスキル】
付与魔法(エンチャント)
【魔法】
ファイヤーボール
アイスバレット
サンダーアロー
【タイプ】複合型
俺のステータスは先ほどに比べると飛躍的に上昇していた。俺が驚いているとヌルは懐から武器らしきものを取り出した。見たところ短剣のようだった。
「これは君専用の魔道具だ。魔獣と戦うのに素手では不利だからね。とりあえずこれは君にあげるよ。」
そう言って俺にその魔道具を手渡した。その魔道具に触れた瞬間、俺の中の魔力が少し変化したのを感じた。怖いくらい自分に馴染む武器だった。
「これで準備は完了した。もうすぐで時間停止が解除される。戦闘体制を整えるんだ。」
「え、まさか俺1人で戦うの?どのくらいの数か分からないけど1人は流石に難しすぎるんだが。」
「安心しろ、私も戦闘に参加する。初めての魔獣討伐で君には色々と不利だからね、微力ながら手助けさせてもらうよ。」
そう言うとヌルは両手に2本の剣を持った。その瞬間、彼の魔力が一気に上がった。恐らくこれも魔道具の1つだろう。
「そろそろ時間だ、行くぞ。」
ヌルが指示を出したタイミングで止まっていた時間が動きはじめた。その直後、会場が揺れ魔獣が次々と出現しだした。周りの生徒はパニックになり慌てて逃げ出していた。たが魔獣達はそれを見逃さなかった。魔獣達は逃げまどう生徒や教師を次々と襲い始めた。
「よし、行くぞ!」
ヌルが先陣を切りその後、
「了解した!」
俺も後に続いた。
久しぶりの戦いだが何としてでもこれ以上被害が出ないように、魔獣を討伐するしか無い。そう決意したレイは魔獣との戦いを始めるのであった。
0
お気に入りに追加
16
あなたにおすすめの小説
Another Of Life~俺のもう一つの物語~
神城弥生
ファンタジー
超王道ダークファンタジー小説ここに始まる……。
地球で死んでオカマ女神のせいで新たなファンタジー世界に転生することが決まった主人公。
主人公には神様から安全で安心で幸せな人生が約束された……はずだった……。
一人の少年が人生をやり直すために、幸せになるために、努力していくファンタジー小説です。
これから起きる悲劇に彼はどう立ち向かうのか……。
彼は今回の人生でも悲しい未来しかないのか……。
生きる希望を捨てずに、強く生きていく優しくも悲しい、そして力強い作品となっています。
是非是非一度読んでみてください。
注意、他にも似たようなタイトルの作品がありますが、全く別物です。ダークファンタジーですがダークになるまで10話ほどかかります、出来ればそこまでお付き合い下さい。
*短編や新作を書くため週一投稿(土曜日)になります
元ゲーマーのオタクが悪役令嬢? ごめん、そのゲーム全然知らない。とりま異世界ライフは普通に楽しめそうなので、設定無視して自分らしく生きます
みなみ抄花
ファンタジー
前世で死んだ自分は、どうやらやったこともないゲームの悪役令嬢に転生させられたようです。
女子力皆無の私が令嬢なんてそもそもが無理だから、設定無視して自分らしく生きますね。
勝手に転生させたどっかの神さま、ヒロインいじめとか勇者とか物語の盛り上げ役とかほんっと心底どうでも良いんで、そんなことよりチート能力もっとよこしてください。
異世界で魔法使いとなった俺はネットでお買い物して世界を救う
馬宿
ファンタジー
30歳働き盛り、独身、そろそろ身を固めたいものだが相手もいない
そんな俺が電車の中で疲れすぎて死んじゃった!?
そしてらとある世界の守護者になる為に第2の人生を歩まなくてはいけなくなった!?
農家育ちの素人童貞の俺が世界を守る為に選ばれた!?
10個も願いがかなえられるらしい!
だったら異世界でもネットサーフィンして、お買い物して、農業やって、のんびり暮らしたいものだ
異世界なら何でもありでしょ?
ならのんびり生きたいな
小説家になろう!にも掲載しています
何分、書きなれていないので、ご指摘あれば是非ご意見お願いいたします
娘と二人、異世界に来たようです……頑張る母娘の異世界生活……ラブ少し!
十夜海
ファンタジー
母一人、子一人。
天涯孤独でたった二人の家族。
でも、高校の入学式へ向かう途中に居眠り運転のダンプカーに突っ込まれて二人仲良く死亡……。
私はどーでもいい、だって娘まで生まれた。でも、娘はまだ16歳なりかけ。なんで?なんで死ななきゃならない。
厳しい受験を乗り越えて、ようやくキャピキャピ楽しい高校生活だ。彼氏だってできるかもしれない。
頑張ったのに。私だって大学までやるために身を粉にして頑張ったのだ。
大学どころか、高校生活までできないなんて!
ひどい。
願ったのは、娘の幸せと恋愛!
気づけば異世界に……。
生きてる?やったね!
ん?でも高校ないじゃん!
え?魔法?あ、使える。
あれ?私がちっさい?
あれ?私……若い???
あれぇ?
なんとか娘を幸せな玉の輿に乗せるために頑張る母。
そんな母娘の異世界生活。
でも……おかしいな?なんで私が子供なんですか?
##R18で『なろう』で投稿中です。
ラブ少なめなので、R15でファンタジー系で手直ししつつ、こちらに投稿させていただきます。
転生物語~君と見る未来~
ナオヒラ
ファンタジー
幼馴染を庇って死んだ健。
目が覚めたら異世界ファンタジー転生してた!?
弱肉強食で理不尽なことが多いファンタジー世界で成長していく主人公と仲間たち。
守りたいものを守れるほど強くなりたい....
そんな主人公を描けたらいいなと思っております。。。
初めて投稿します。
テンプレを大事にしていきたいと思います。
主人公はチートですが、最強ではないです。
人死にます。
また、レベルやステータス、スキルという概念はありませんのでご了承願います。
温かくご指導ご鞭撻頂きますようお願いいたします。
転生したので、とりあえず最強を目指してみることにしました。
和麻
ファンタジー
俺はある日、村を故郷を喪った。
家族を喪った。
もう二度と、大切なものを失わないためにも俺は、強くなることを決意する。
そのためには、努力を惜しまない!
まあ、面倒なことになりたくないから影の薄いモブでいたいけど。
なにげに最強キャラを目指そうぜ!
地球で生きていた頃の知識と、転生するときに神様から貰ったチートを生かし、最強を目指します。
主人公は、騎士団に入ったり、学園に入学したり、冒険者になったりします。
とにかく、気の向くままに、いきあたりばったりに書いてるので不定期更新です。
最初シリアスだったのにギャグ要素が濃くなって来ました。
というか登場人物たちが暴走しすぎて迷走中です、、、。
もはや、どうなっていくのか作者にも想像がつかない。
1月25日改稿しました!多少表現が追加されていますが、読まなくても問題ありません。
転生先が森って神様そりゃないよ~チート使ってほのぼの生活目指します~
紫紺
ファンタジー
前世社畜のOLは死後いきなり現れた神様に異世界に飛ばされる。ここでへこたれないのが社畜OL!森の中でも何のそのチートと知識で乗り越えます!
「っていうか、体小さくね?」
あらあら~頑張れ~
ちょっ!仕事してください!!
やるぶんはしっかりやってるわよ~
そういうことじゃないっ!!
「騒がしいなもう。って、誰だよっ」
そのチート幼女はのんびりライフをおくることはできるのか
無理じゃない?
無理だと思う。
無理でしょw
あーもう!締まらないなあ
この幼女のは無自覚に無双する!!
周りを巻き込み、困難も何のその!!かなりのお人よしで自覚なし!!ドタバタファンタジーをお楽しみくださいな♪
異世界転生した俺は平和に暮らしたいと願ったのだが
倉田 フラト
ファンタジー
「異世界に転生か再び地球に転生、
どちらが良い?……ですか。」
「異世界転生で。」
即答。
転生の際に何か能力を上げると提案された彼。強大な力を手に入れ英雄になるのも可能、勇者や英雄、ハーレムなんだって可能だったが、彼は「平和に暮らしたい」と言った。何の力も欲しない彼に神様は『コール』と言った念話の様な能力を授け、彼の願いの通り平和に生活が出来る様に転生をしたのだが……そんな彼の願いとは裏腹に家庭の事情で知らぬ間に最強になり……そんなファンタジー大好きな少年が異世界で平和に暮らして――行けたらいいな。ブラコンの姉をもったり、神様に気に入られたりして今日も一日頑張って生きていく物語です。基本的に主人公は強いです、それよりも姉の方が強いです。難しい話は書けないので書きません。軽い気持ちで呼んでくれたら幸いです。
なろうにも数話遅れてますが投稿しております。
誤字脱字など多いと思うので指摘してくれれば即直します。
自分でも見直しますが、ご協力お願いします。
感想の返信はあまりできませんが、しっかりと目を通してます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる