【R18】World after 1 minute 1分後の先読み能力で金貨100万枚稼いだ僕は異世界で奴隷ハーレムを築きます

ロータス

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貴族編

第60話 シオンとシルフィー 【H】

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陽光が射し込み、爽やかな風が綺麗に狩られた芝を走る。

朝の散歩にちょうどいいシュッサク城の庭園。

朝露を帯びた芝生たちが陽光を浴びて地面が自体が発光しているかのように輝いていた。

光の光源を歩くその姿は、まさに天使と言っていい。

綺麗な金髪、淡い唇にちょっこんとした鼻、全体に小さなパーツにまん丸く大きな碧眼は、幼い雰囲気をどこかしら感じてしまう。

そんな少しロリな雰囲気が入った可憐な容姿、そんな顔は僕のドストライクな美少女は、朝から機嫌が悪いようだ。

「これは一体どういうことかしら?」

腕を組み、眉根を吊り上げ、少し頬が膨らんでいるその仕草もなんだか愛らしい。

僕がイケメンだったら、「怒った顔も可愛いよ」ってな感じで顎クイッからのポッ「ちょっと、誤魔化さないでよ・・・・・・」みたいなやりとりになって、

「ローザ様がお聞きです。早く答えやがれです」

と従者でありメイドであるエストアの声で僕は我に戻った。

どういうこととは、何かしたらだろうか?

「なんのことでしょうか?ローザ様」とリィナが前に出て答えてくれる。

おっぱいも大きいし、できるメイドだ。

「その新しい奴隷の子よ。名前は……」

「リンお嬢様ですよ、ローザ様。ご報告させていただいた通りでございます」

「そう、その……リンって子よ」

チラッとローザが僕の背を覗き見るように言う。

僕の背の隠れるようにしているのは、獣人の奴隷リンだ。

昨日しっぽりねっとり、楽しんだのだが、なんだが朝から元気がない。

色々と傷だらけだったから、たっぷり射聖液を注いだから万全のはずなんだけど。

耳も尻尾も、顔も項垂れて、心ここにあらずって感じだ。

まぁ初日だし。徐々になれるだろうと思って気分転換に散歩に連れ出しているところローザにつかまったというわけだ。

「わたし、あなたに家庭教師を帝都で見つけてこいいって言ったわよね?その子がそうなのかしら」

うっ!

ニッコリと笑ってない笑顔でローザが聞いてくる。


しまった!そういえばそもそも帝都にいったのは、エマニュエル夫人との約束で子供たちに家庭教師をつけるためだが、あのネズミ野郎のせいですっかり忘れてしまっていた。

「えっと残念ながら、リン様は家庭教師ではありません、ローザ様」とリィナが恭しく頭を下げる。

「そう、じゃあ一体なんなのかしら?」

「リン様はカッシー様の紹介で購入された性奴隷だ」とルィナが腕を組んで堂々と宣言する。

ルィナ、そんなにはっきりと言わなくても。

「性奴隷?」ピクンとローザの眉根が跳ねる。

「この変態野郎が、です」とエストアが吐き捨てるように言う。

ローザがニコニコ笑顔のまま、ゴッゴゴゴゴと効果音が出そうな圧を出しながら近づいてくる。

その圧に思わず後退ってしまう。

美人が怒ると怖いってやつだ。

ローザは美人ていうより可愛い系だけど。

ローザより僕のほうが背が高い、自然とローザは上目遣いになるわけだが、その宝石のような碧眼で見つめられると自然と体がかああと熱くなるのを感じる。

思わず目線を逸らしてしまう。

「家庭教師を探してきてと言って、性奴隷を買ってくるということは、まさかエマニュエルさんのお子さんを娼婦にでもするつもりなのかしら?」

いやまさか、そんな冗談は――――。


ジョキンっ!と空を切る盛大な音が聞こえる。つづいて、バッサ!と大きな枝が落ちてくる。

見上げると、庭園に生えている木を梯子に乗って剪定しているエマニュエルさんがいた。


「我が子を、娼婦に?」

ひぃ!!

ハイライトのない瞳、それをふとみて思い出すのは、まだ僕が日本にいた時、

とある女優さんに記者会見で、「もし旦那さんが浮気したらどうしますか?」という問いに、「服役する覚悟があります」と笑顔で答えていたあの女優さんと同じ表情だ!

つまり、まじでヤバい。

ギラッとまるで僕のそれを切り下ろすぞと言わんばかりに、ジョッキンッ!と猛々しく太く長い凡そ剪定する必要のないと思われる枝が無残にも切られ、庭園に落とされる。

嫌な想像に背中に一気に冷や汗がぶわっと吹き出してくる。

やべ、どう言い逃れようと思っていると、「まったくしょうがないわね」とローザがはぁーと深いため息をついた。

「家庭教師は私の伝手で探しておくわ」と横を通り過ぎていった。

すれ違い様に、「また行かせたら、余計な買い物をしてくるかもしれないし」と少し頬を膨らませている。

可愛い・・・・・・。

「ローザ様にお手を煩わせて、このクズが」とキッとエストアが睨みつけてくる。

可愛くない・・・・・・。


「それと3日後、村に挨拶しにいくわよ。忘れたら承知しないわよ!」とローザとエストアは屋敷に向かって歩ていった。

ふぅー、ただの散歩のつもりだったんだけど、

「ねぇ、旦那様」

「ひゃぁああああ!」

耳元で何かしら囁かれる。

「まぁ話しかけただけで驚くなんてひどいわぁ」

いつの間にか、エマニュエル夫人が降りてきていたようだ。

手には、枝切りバサミが握られている。

「ちゃんと、お約束は守っていただけるのですよね?」とニッコリとほほ笑む。

枝切りバサミがその鋭さをアピールするように光る。

僕はそれを見て、首が取れるんじゃないかってほど、縦に高速に振る。

「そう、それならいいのです。わざわざ呼び止めてしまって申し訳ございません。だ・ん・な・さ・ま」

チュッと頬に、小鳥のようにフレンチキッスをするとエマニュエル夫人は、そのでかいケツを振りながら去っていった。

・・・・・・ヤバいのに手を出してしまったかもしれない。


「旦那様、どうする?散歩を続けるか?」

そう言うルィナは若干疲れたような顔をしている、かくゆう僕もだ。

リンの気分転換にと思ったが、無駄に気疲れしてしまった。

さて、部屋に帰るか。

そう思った時だった。


「はぁはぁ、あ、あの・・・・・・お伝えしたいことが」

今度はなんど振り返れば、赤毛のくせ毛顔にはところどころそばかすがついた如何にも村娘といった様相のメイドが息を切らせて肩で息をしていた。

ミニスカートに、胸元が大きくあいたデザインのドスケベメイド服。

だが、見たことない子だな。

名前は、

「むっ、ポピーか。慌ててどうした?」

「何かあったの?」

「あっあの、その」とポピーという赤毛のメイドはチラッチラッと僕の方を見て何か言いたげだ。

それを察したのだろう。

リィナが近づいていって話を聞いている。

「ということで」

「分かりました。旦那様には私からお伝えいたします」

リィナがそう伝えると、ポピーはスカートをつまんで挨拶すると足早にその場を去っていった。

美少女とは言い難いが、素朴でなかなかいい子だ。

何れ頂こうとそう思っていると、「旦那様」とリィナが若干いいずらそうな顔をしていた。

なんだろう。

「なんかあったのか?」

ルィナの問いに、ええと答えつつリィナは「それが、シオン様とシルフィー様が決闘しているらしいです」

ふーん、決闘ね。

シオンもシルフィーもやんちゃだな。

あっあははは・・・・・・じゃねぇ!!!

けっ、けとう。

あの血沸き肉躍る決闘!!

ま、まずい。

シオンはあんな線がほそく綺麗な見た目だが、完全にオラオラ系の戦闘狂だ。

すぐにダンジョンなんて危ないところに行きたがるし。

それにシオンは、そもそもエルフにあるまじき完全なる武闘派だ。
なにせ、湿地林のエルフとか言う周りには戦闘民族なんて呼ばれてる種族の出なんだから。

そんな二人がガチバトルしようもんなら無事ではすまないだろう。


確実に怪我する。

あのシオンに白磁のようにきれいで滑らかな肌に傷が・・・・・・絶対にダメだ!

「いいいいいい、いいくよお!」

僕がそう叫ぶと、中庭のようですとリィナが先導して走り出すのに合わせて僕もドタバタと追いかけた。




全速力で、現場に向かうと、すでに事は起こってしまっているようだ。

周りには数名のメイドがギャラリーのように集まっており、キィン!キィン!と金属と金属がぶつかる音が朝の静寂を切り裂くたびに、「きゃあ!」という悲鳴が起こっている。

もうことは始まってしまっているみたいだ。


「これは旦那様、おはようございます」

ショートカットの金髪、シオンの御付きラフィだ。

「え、まじ――――おはようございます、旦那様」

腕を後ろで組んで、リラックスしていた態勢からすばやくラフィ同様に淑やかなメイドに化けたのは、ピンクの髪が特徴のシホリンだ。

この子、こんな子だったのか、とそれは後でいいか。

「なななななな、なにがが」と僕が二人のメイドに問いただすと。

「組み手でございます」とラフィが淡々と答える。

く、組み手?

僕は二人を見る。

シオンとシルフィー。

二人とも簡易的な革鎧を着て、手にはギラギラと光るショートソードが握られている。


シオンが二刀流でそれを持って、シルフィに切りかかってる。


シルフィーが斬撃をいなして、そのたびにギンッ!ギンッ!と鈍い音がなり、火花を飛ばしている。

再びラフィを見ると、「組み手でございます」と淡々と答える。

なわけあるか!

「怪我がないように、細心の注意を図っております」

そんな馬鹿なと二人を見ると、シルフィーと目があった。

「・・・・・・あっ、旦那様だ。やほっー」

激しい剣戟中にも関わらず、シルフィーがいつもの間延びした感じで挨拶してくる。

「よ、そ、み、する暇はあるの!」

その間隙をつくようにシオンが、ギラッと光る何かをシルフィーに投げつける。

「・・・・・・おっと」

それをシルフィーはなんなく弾き飛ばす。

僕のほうに、―――――へっ?

ギュンっと輝くそれがナイフの切っ先だと分かった。


分かったが、体はぴくりとも動かない、いや動けなかった。

そして、ナイフが僕の顔面に――――――ぶっ刺さる前に、それは止められた。


白く長い指、その間にナイフが挟まれ、間一髪額の前で止まった。

ラフィだ。

ナイフをくるっと指で回転させて、メイドの裾にでもしまったのかまるでマジックショーのようにナイフを消す。

「旦那様あまり近づきしないほうがよろしいかと」としれっと言ってきた。

いやいやいや、さっき怪我のないように細心の注意を払ってるっていてたよね!

僕いま、さりげなく死にかけたけど!

僕が声なき抗議を視線でラフィに送っていると、恐れていたそれが起こってしまった。


「・・・・・・近付くと、危ない」

「また、余所見を!」

「・・・・・・平気」

「――――っ!」

その一言でシオンに火がついたのが遠目で分かった。

振り抜く剣のような眼光でシルフィーを見つめ、剣を振る。

それをシルフィーが軽く防ごうとしたときだった。

「・・・・・・あっ」

たまたま、踏みつけたところに小石があった。

ちょうど草に絡まって見えなかったのだろう。

シルフィー体制を崩し、シオンの斬撃を受けきれず、体を逸らして躱そうとするが、


「・・・・・・油断した」

シュッパ、剣はシルフィーの右腕を切り裂いて、鮮血が虚空に飛び散った。

「余所見してるからよ」

「・・・・・・むっ」

腕からドバドバと血を流しているのに、呑気に会話をしつつ、じゃあもう1合しようか!みたいな雰囲気で、
僕は走り二人の合間に入った。

「ふんっ」と鼻を鳴らしながら辞めるように両腕を伸ばす。

「旦那様・・・・・・」とシオンが紅玉の瞳を細めるが、「・・・・・・ふぅっ、分かりました」

シオンは毒気が抜かれたようでショートソードを振ってシルフィーの血を落とすと鞘に納めた。

「はいはい、そんな傷は深くないね。でも消毒しないと」

シホリンがタオルを片手にシルフィーの傷口にそっと押し当てている。

血の量はすごかったけど、傷は大したことないようでよかった。

それにしても、やりすぎだ。

流石の僕も怒っているとアピールするためにシオンを睨む。

「シオンお嬢様、さすがにやりすぎかと」とラフィも後ろで援護してくれる。

「あなた・・・・・・」とシオンがそれに不満そうに口をぎゅっと結ぶが、僕の眼力に観念したのか、

「軽いスパーのつもりがやりすぎてしまいました、至らぬ奴隷で申し訳ございません、旦那様」とシオンは頭を下げる。

反省はしてなさそうだ。

まったく、これはおしおきが必要だな。

そうおしおきが!

「ししし、おん、ああああとでおしおおおお」

「・・・・・・承知致しました。後ほど仕置きのほどは受けさせていただきます」

僕が言い切る前に、シオンは再度頭を下げ、「では後ほど伺います」とスタスタと歩いて行ってしまった。

「では旦那様、失礼致します」とラフィもお辞儀をしてそれに続く。

さて、シルフィーはというと、

「ちょい、あんた大丈夫なん?ほら傷口みせてみぃ」

ピンク髪のメイド、シホリンがシルフィーの刺された腕をつかんで止血している。

経験があるのか、妙に手際がいい。

ハンカチをまいて、スカーフでリボン型に結ぶ。

「とりあえず応急処置したよ」

「・・・・・・ありがと」

「はいはい、お礼はいいから。早く消毒しにいくよ」

「・・・・・・それは大丈夫」

「いや、大丈夫。じゃ、ないから、わがまま言わないの」

「・・・・・・わがままじゃない」

「じゃあ、なんよ?」

シルフィーが獲物を狙う狩人の目をこちらに向ける。

「・・・・・・こっちのほうがはやい」

瞬間、前のからシルフィーが消えると同時に、視界には青空が見えて、朝露で濡れた草のせいで背中が濡れる感触。

倒れた僕の顔の前にシルフィーが覗く。腹にはぷにぷにのシルフィーのお尻の感触が伝わってきている。


それで押し倒されたのだと分かった。

「・・・・・・しよ」とシルフィーは短く言うと、カチャカチャと僕のズボンのベルトをはずしていく。

おいおい、ここでいきなりかよ。

シルフィーさん積極的。

チラッと周りを見ると、いきなりのことに理解が及ばないのが、みな啞然として立ち尽くしている。

リンは・・・・・・興味がないのかこちらを見ているのか見ていないのか、虚空を見つめている感じだ。

そりゃそうだ。

しかし、ベルトが外され、僕は身包みを剥がされるように無理矢理、ズボンとパンツを剝ぎ取られると、「きゃぁああ!」という黄色い悲鳴が飛ぶ。


指で顔を覆いつつも、その指は離れていて間からは隠れる気もない瞳が出ている。

こう、恥じらいつつも、つい見てしまう清純そうなメイド達に、ついムクッムクッと息子も朝立ちのような力を取り戻していく。

「ちょ、まじ何やってんの、あんた」とシホリンが目を引きつっている。

いや、実際ドン引きだよね。僕もそう思うよ。

「うっ!」

シルフィーが半たち状態の息子を掴み、器用に片手でぽーいぽーいといった感じでズボンを脱いで、下半身を露出させると、股がったまま、あすこに擦り付けてくる。

「・・・・・・これなら入りそう」

くっちゅ、と亀頭とアソコが擦れると湿り気のある音がする。

おっと、これは、

「・・・・・・戦うとね、滾るの」とシルフィーは潤んだ瞳でそういって腰を突きおろしてきた。

一気に根本でまで食い尽くされる。

前戯もしていないというのに、中は濡れていて、熱く。ギュンギュンに締めつけてくる。

それに僕の息子は反応して、すぐに膣内でフル勃起状態になる。

「・・・・・・大きく、なった」

ふわりと汗の酸っぱい匂いが鼻に抜ける、耳元で「・・・・・・嬉しい」とシルフィーが囁く。

パンッパンッパンッパンッパンッ、と腰をおもいきり振って僕の腹肉を震わす。

シルフィーの十八番、スパイダー騎乗位というやつだ。

セックスというより、獣に襲われているような荒々しい行為。

革鎧のせいで、シルフィーの爆乳のブルンブルンが少ないのがとても残念だ。

「ていうか、何普通におっぱじめてんのよ!怪我してるのよあんた」

「・・・・・・うん、だから治療だよ」

「・・・・・・まさかあんた頭イカレるの?」

「・・・・・・膣で暴れてる。・・・・・・搾り取ると怪我が治るの」

うんっはぁはぁああ、うんっいい、とシルフィーが出来上がり始めたからか、

「ああっなんかもういいわぁ。頭痛くなってきた。とりあえず終わったら即行くから」

「わ。私たちもそろそろ戻らないと」

「「「し、失礼致します」」」とメイド達も離れていってしまう。

おいおい、みんな見てくれていいんだよ。

はぁ、これはこれでいいものだ。

そんな新たな何か目覚めそうな予感とともに、精子がせりあがってくるのを感じる。

そして、何度もこの力を使ったからだろう。

シルフィーの身体、右腕の部分に黒い靄が見える。

黒い靄があるとき、大体怪我か病気、状態異常だったりすることが多い。

まぁこの場合は怪我しているのが分かる。ほかに、黒い靄はシルフィーの身体にはないな。

そう思いながら、「・・・・・・んんっ、出して!!!」

シルフィーの要望通り、射聖液をシルフィーの膣内に出していく!

「・・・・・・っっ、来た!」とブルブルと体を犬のように震わし、シルフィーがさらに膣を締め上げて僕のチンコから射聖液を余すことなく搾り取っていく。

「はぁ、終わった?だったら早く・・・・・・まじぃ?!」

シホリンが驚きの声をあげる。

そりゃそうだろう。

シルフィーが太陽のごとく輝きだしのだ。

緑色の発光、それが黒い靄を払いのけると、「・・・・・・治った」とシルフィーは、惜しげもなくチンコを拭きぬく、べちっと腹に搾り取られて小さくなった息子が満足げに眠る。


まさか朝から逆レイプされるとはこれはこれでよかったけど。

シルフィーは、下半身を露出したまま、巻かれたスカーフとハンカチをはずし。「・・・・・・ありがとう。もう大丈夫」とシホリンに返している。

「いやいやいや、大丈夫とかじゃないからあんたね、痕が残ったりしたら、こうか、い・・・・・・本当に」


シホリンがシルフィーの腕をつかんで、ハンカチでゴシゴシと腕をこすり血をふき取ると、そこには綺麗な白い肌が現れた。

「まじぃ・・・・・・本当に治ってる。これって―――――」

「―――――どういうことにゃ!!!」

庭に届くよう大声量でリンが叫ぶ。

萎れていた尻尾と耳はピンと立ち、光彩を失っていた目は猫特有にギラギラと光っている。

リンがまさに猫を思わせる素早い動きで近付き、シルフィーの腕を見る。

「ええっ、と、だれだけ? ちょっと、なにお嬢様よ、こいつ」

「・・・・・・知らない」

二人のやりとりも無視してまじまじとリンはシルフィーの腕をみて、その傷口だったところを触り、そして、こちらを見る。

「こ、これ御主人様の力かにゃ?」

何かに期待するように輝く瞳に、僕はチンコを出したままのまぬけな恰好で、コクリと頷く。

「――――――っ」とリンが息をのむように目を見開き、こちらに歩いてきた。

「びょ、病気でも治せるのかにゃ!」

うーん、いちおうそうらしいけどね。でも全部いけるのかな?分からないや、僕が首をひねっていると、リンが不安そうに顔をゆがめる。

折角元気になってくれたんだし、期待させておくか。

僕はコクリと頷くと、リンの顔がぱぁーと輝き、そして、「ど、どげにゃ!」と土下座に似た何かをして、僕にいった。


「お願いにゃ、その力を姉にゃんに使って欲しいのにゃ!!!」

姉にゃん?姉妹がいるのか。

「姉にゃんはずっと王宮で右腕をナイフで刺されて以来動かなくなってしまったにゃ。どんな薬も、どんな治癒魔法を使っても治らなかったにゃ。・・・・・・どもその力なら治せるかもしれないにゃ」

リンはこすりつけた額をさらにぐりぐりして地面にめりこませるようにして平伏する。

「お願いにゃ、姉にゃんを助けて欲しいにゃ・・・・・・、すべてをリンの全てをあげるにゃ。もう奴隷で、何もこれ以上何も出せないけど、一生懸命に頑張るにゃ!チンコもしゃぶるにゃ!膣も嫌がらないにゃ!死ねと言われればしぬにゃ!!だから・・・・・・姉にゃんを助けてにゃ」

泣いてる。

小さな体を震わせながら、懸命に平伏するさまに、リン。

ええっ、とあまりの事態に誰も動けずにいた。

「まぁ、その旦那様、とりまズボンはこっか。ほらあんたもパンツ履いて!」というたった一人自体から立ち直ったシホリンに言われて、僕は投げ捨てられたズボンを拾いに行くのだった。


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