【R18】World after 1 minute 1分後の先読み能力で金貨100万枚稼いだ僕は異世界で奴隷ハーレムを築きます

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貴族編

第59話 司祭の治癒魔法

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「誰よ、そいつら・・・・・・チッ、男は間に合っているのよ、それより酒はないの酒は?」

ぼさぼさの黒髪を振りながら姉みゃんが左手でベッドの上を弄って酒瓶を探している。

リンはそれを無視して、2人の訪問者を歓迎した。

「どうもリンさん。本日は宜しくお願い致します」といつもと変わらぬどこかくたびれたそれでいて優し気な笑顔を浮かべるトムス司祭に「こっちですにゃ」とリンは手招きした。

「分かっております。リンさん、・・・・・・司教こちらです」

「ふんっ、ここか、家というよりゴミ箱だな」

リンがこの日のために掃除した床をまるで汚物が撒き散らかされているのを踏まないように歩くように豪奢なローブの裾を摘む初老の男。

その男がローブの裾で口元を押さえて、眉間に皺寄せて、司教と呼ばれる男は姉にゃんに近づく。

「ふんっ、感謝しろ本来はこのようなところに出向くことはないが、とある熱心な信者の願いでここに来てやっている」

「はぁ???なによ、それーーーむぐっ」

「少し静かにしてるにゃ。さぁ早くやってくれにゃ」

今にも悪態をついて暴れそうな姉にゃんをリンは取り押さえた。片手で口元多い、もう片手で左腕を抑える。

そうすれば、姉にゃんは動けない。

なぜなら姉にゃんの右腕は――――――っ、瞬間、右の手のひらに針で刺したような痛みが走った。

「まったく捨て猫如きが、司教である私に命令するでないなんならこのまま帰ってもいいんだぞ」

「リザーレ司教!!そうおっしゃらずに、リンさんは毎週お祈りにも来てるとても献身的な―――」

「どこが献身的だ? このような身なりのものがアクア様を信仰しているとはとても思えないが」

リザーレが大層な説教が始まりそうな気配を感じたのか、トムス助祭がそっと耳打ちする「それなりの献金も頂いておりますので」

リザーレの眉根がぴくりと動き、ふんっと鼻をならす

「ごほん。神にささげるのに相応しいものなのか?どう作った金が知らないが、捧げる前に清めたほうがよさそうだな・・・・・・」

何が清めるにゃ。金は金にゃ!とリンが口には出さずいると、―――――っ、突如手のひらに痛みが走る。

見れば、ぽたっぽたっ・・・・・・と赤い雫が手のひらを伝って落ちる。

「ふっー!ふぅー!ふっふん!!!!」と姉にゃんが鬼の形相でこちらを睨みながら、牙を食い込ませてきた。

噛んできたのだ、口元を押さえるリンの手のひらを。

「ど、どうか、お願いしますにゃ・・・・・・」とリンは痛みにも悪態も耐えながら、頭を下げる。

「最初からそう言えばいいのだ。神聖なるローブが汚れる前にさっさと終わらせよう、これか・・・・・・」

頭を下げて姉を抑えつけたまま、リンは覗くようにリザーレ司教の動きを見る。

「深淵なる使徒リンのお願いを上、特別に見せて進ぜよう。神の御業を」

偉そうに、早くやれにゃ。

リンは唇を噛みながら、痛みに耐える。

姉は噛みついたこちらを睨みつけ、もごもごと何かを叫んでいる。

何か悪態を叫んでいるのだろう。

リンはそれにも耐える。

これもすぐに終わるからだと信じて。

何事か、聞きなれない音の羅列が流れる。

それが聞えるとパァアアアアと司教と呼ばれる男の右手から、緑色の暖かな光が盛れてでいるのが分かった。

ヒールと呼ばれる治癒魔法。

あらゆる病魔を払いのける神の御業。

司教クラスしか扱ないされる上級の魔法だ、アクアでも悪魔でも、構わない。

姉にゃんの右腕さえ動けば、動きさえすればあの時の姉にゃんが戻ってくるはずだから。

王宮に詰めていて、綺麗な黒髪をして、優しくリンのくせ毛を櫛でとかしてくれるはずだから。

わたしも姉にゃんみたいなサラサラした髪になれるかにゃと呟く私に、「誰だと思っているの?帝国の美容死よ?」
と私がリンの髪を綺麗にしてあげるわぁと優しくほほ笑みかけてくれる、あの頃の・・・・・・。

ぽたっぽたっ・・・・・・と頬を伝って、涙が落ちる。次第に光が収まっていく。

それが完全に収まると、男がふらつく。

「リザーレ司教!!」

すぐさま、が支えるように受け止める。

「ええい、離せ。多少立ち眩みがしただけだ!」

そう支えてくれたを払いのけるように立ち上がるリザーレ司教の額に大粒の汗がだらつく。

口では散々ののしり、横柄な態度だが、やることはやってくれたらしい。

それだけは感謝してやるにゃ、これで姉みゃんは!

覆っていた手のひらをどけると、バシンと左手ではたかられる。

「ああ、もううざいわね、苦しいじゃない――――ぺっ!」とリンの血混じりのツバを飛ばす。

「ね、ねえにゃん・・・・・・」

ああん?と姉にゃんがいつもの気怠さのそのままにこちらを向く、唇から擦れた血が失敗した口紅のように描かれている。

「う、腕はどうにゃ。右腕はどうにゃ!」

しかし、リンにとっては自分が罵られようが、嚙みつかれようがどうでもよかった。

腕が、姉にゃんの腕さえ動けば、あの時のように―――――。

ふっ、と姉にゃんが笑う。

一瞬寂しげな顔して、あの時の、リンを心配してくれていた時のお姉ちゃんの表情に、でもそれも一瞬だった。

すぐに、悪魔が乗り移った時のように、牙を剥きだしに、「腕?はぁん、相変わらずこのくそ腕は動かないわよ。いっそ誰か切り取ってくれないかしら」

あっあはははあははは、狂ったように悪魔的に笑う。

「う、嘘にゃ」

「はあ?だから動かないわよ」


姉にゃんの、言っている意味がリンには理解できなかった。

なんで?どうして?

確かに治癒魔法は扱われたはずなのに、「姉にゃん!」

リンは飛びかかった。

飛びかかって、腕をつかむ。

冷たい・・・・・・そして固い。微動だにしない自分の姉の腕を揺さぶる。


「ヘタな嘘は辞めるにゃ!絶対に動くはずにゃ!お願いにゃ、動かしてにゃ!!」

「う、る、さぁああああい!!」

腹を蹴り飛ばされ、ベットの外まで吹き飛ばされる。

ガラガラガシャーン、酒瓶やら、何やらが部屋に散らばる。

「う、そ、にゃ・・・・・・」

リンは立ち上がる。

嚙まれた右の手のひらはジンジンと痛んで、血を垂れながらし、体中に切れたのか無数の傷が出来ていた。

でもリンはそんなことを気にならなかった。すがる思いでベットで寝そべる姉に手を伸ばす・・・・・・。


「嘘じゃないわよ」

その手を遮るように、姉にゃんはキッパリと言い放った。

「動かないのよ。これっぽちも、ちぃーともね」

動かない・・・・・・。

どうして、確かに治癒魔法は扱われたはずなのに、それさえ。

司教クラスの魔法を使えば治るんはずじゃ・・・・・・。

リンの瞳が、姉から司教へと映る。

「ご、ごほん!では、神の御業は確かにその奇跡を起こした。では敬虔なるアクアの使徒たちよ。これからもアクア様の加護があらんことを」

リザーレ司教がいそいそと家を出ていこうとしたのを、「待つにゃ!」ローブを抑えて飛びつく。

「おい、貴様!わしを誰だと思っておる!ええいはなさんか!」

「はなさないにゃ!!姉にゃんの、姉にゃんの腕を治すまで絶対にはなさいにゃ!」

「この、捨て猫無勢が!おい、トムス助祭何をしておるか!この捨て猫を剝がさぬか!」

「は、はい。リザーレ司教。り、リンさん落ち着いてください。司教は確かに、神の御業を御遣いになられました!」

「落ち着いてなんかいられるかにゃ!なんでにゃ、なんで姉にゃんの腕は動かないままにゃ!おかしいにゃ!そいつが手を抜いたにゃ!」

「痴れ者が!!私が手を抜くわけがないだろう!」

「リン、まずは司教を離してください。お願いします。リンさん!リンさん!!」

「ふざけるにゃ!姉にゃんを治せ!!」

暴れるにリンをトムス助祭が羽交い締めにして、なんとかリザーレ司教から引き剝がそうとする。

「離すにゃ!もう一回、もう一回やらせるにゃ!姉にゃんの、姉にゃんの腕はきっと治るにゃ!」

きっと、きっと治るはず、もうリンはそれを念仏のように唱えることしか出来なかった。

徐々に、視界が歪んでくる。

頬に熱いものが走る。


涙だ。だが、リンは涙をぬぐってる暇はなかった。

司教を説得し、もう一度治癒魔法を使わせる。そうしないと、もう二度と姉にゃんの腕は。

その思いでリンは暴れるが、取り押させてきたトムス助祭の力は思ったより強い。

いつの間にか引き剥がされてしまった。

「離すにゃ!」

猫族特有の鋭い爪でトムスの助祭の腕をつかむ。

爪が腕に食い込んで肉を抉る感触が伝わるが、見上げたトムスの顔はいつものように困ったような、弱ったような笑顔のままで、「――――っぅ、……落ち着いてください、リンさん」なんて言ってきて。

その顔が歪む。

「ごめんなさい、リンさん。私たちではどうしようもないようです」

ゆっくりと諭すようなことを言ってきて、いよいよリンの視界はぐにゃぐにゃと何も映さなくなる。

溢れる涙がすべての視界をぼかしてしまう。

「い、いやにゃ。そんなのいやにゃ」

なら、なんのために、いままで散々辛い思いをしてきて、それもこれもすべてこの時のためだったのに。
体中から力が抜ける。

トムスを掴んでいた腕さえ、離れプランと空中を漂う。

まるで姉にゃんの腕みたいにゃとリンは思った。


「ふんっ、おいトムス君。私はもう行くぞ。まったく敬虔なる使徒がいるというから、このような場所に来てやったというのに、邪教徒のそれと変わらんぞまったく」

「はい、司教。申し訳ございません。リンさん、この度は申し訳ございませんでした」

そう言ってトムス助祭はリンを優しくベット近くの床に下ろした。

「そんなのに謝ることはない。まったくトムス君、このことは問題にさせてもらうかもしれんからな!!」

怒られるトムスが申し訳ございませんとリザーレ司教に頭を下げる。

問題、なぜトムスが怒られ、お前が偉そうにしてるんだ?

姉にゃんの腕を治せなかった癖に。

怒りが、リンに再び力を宿した!!

「――――おまえが!」

「ヒェッ!」と司教が驚きの声をあげる。

「リンさん!!」

バァっと腕を広げてトムスがリンを遮る。

「どけにゃ!そいつを引っかいてやるにゃ!!」

「いけません!そんなこと」

「なんでにゃ! そいつは姉にゃんの腕を治せなかったにゃ!!嘘つきにゃ!金返せにゃ!!」

「な、黙って聞いていればこの私に向かって、噓つき呼ばわりしたあげく、献金を返せだと!!トムス、こいつを異端審問会につきだ―――――」

リザーレ司教が激怒し、唾を飛ばすように叫ぶ最中、トムスが動いた。

飛びかかろうとするリンを投げ飛ばし、床に叩きつけた!

「―――――がっぁ!」

衝撃にがリンの背中から脳天に走り、肺から空気が一気になくなる。

四肢がうまく動かず、ピクピクと死んだ虫のように震える。


一体何が、視界からトムスが消えたと思ったらこの床に叩きつけられていた。


「司教、失礼致しました。彼女も混乱していたのでしょう。今日はこのへんでご容赦を」

「お、お、ふ、ふむり。しょ、しょがないな。今回はトムス君の顔を立てて異教徒判定はなしにしておこう」

「ありがとうございます。司教、アクア様のごとき寛大な処置に感謝いたします」

「ふむ、では教会に戻るぞ。まったくせっかくの衣装が、着替えねばならぬ」

ずかずかと歩いていく司教、トムスが「ごめんなさい、リンさん」と呟きドアを閉めた。


終わった。…終わってしまった。

古ぼけた天井を見上げながら「ひっぐ、ひっぐ」とリンは無力に涙するしかなかった。

すると、「ねぇあんた…」と珍しく姉にゃんが声をかけてきた。

「金を返せと叫んでけどあんな胡散臭い奴らにいくら払ったのよ」

「100万リーゲルにゃ」

「はぁ!100万?!そんな大金どうしたっていうのよ、あんたまさか自分を売ってたんじゃないでしょうね。それともどこか盗みでも――――」


「売ったにゃ、」

そうにゃ、私はシュッサクとかいう貴族に買われたのだった。

だから、行かないと行けない。

リンは、力が入らない四肢を懸命に動かして立ち上がる。

いや、ここにもう居たくなかっただけかもしれない。

「リンは、奴隷として自分を売ったにゃ・・・・・・」

ふらつくように一歩踏み出す。

床はまるで沼なんじゃないかと思うほど、ぬかるみ、今にも転んでしまいそうだった。

「売った?自分を売ったの?!それでそのお金で、あんな光のショーに金を払っていうの、これは傑作ね。あっははははっははあっははははは」


姉にゃんが狂ったようにベッドの上で笑う。

リンは振り返りもせずにドアに手をかけた。

「姉にゃんごめんにゃ。もうリンはここには来れないにゃ」

そう言ってドアを開くと、すぐ横で酒瓶が飛んできて破片が飛び散る。

「まったくバカな妹ね。そんだけの金があったらどれだけの酒が買えたのかしら!とんだ無断金ね!いいことといったらいつまでも姉にゃん姉にゃんとまとわりついてくるウザイ子猫がいなくなることぐらいかしら!ほら、さっと消えろ!二度と顔出すんじゃないわよ!!!」

バリン、バリン、と酒瓶が割れる。

「さようならにゃ・・・・・・」

リンは最後まで姉の顔をみずにドアを閉めた。

それから、どうなったか。

覚えてない。

トボトボと歩き続け、なんとなくメイド服を着た獣人に案内されて、色々なメイドに体を洗われたり、傷口に手当てされたりした気がする。


気づいたときは、もうベッドの上で、「ふしゅーふしゅー」と鼻息荒い獣が覆いかぶさっていた。

豚のようなずんぐりむっくりしたシルエット、そのシルエットがリンの発達しきらぬ胸や太ももなどを乱雑に愛撫する。

怖い・・・・・・とも思うが、もう抵抗する元気もリンになかった。

なすがままに、足を開かされ、誰にも触らせてこなかった秘部をベロリと舐められる。

悪寒にも似た電気が背中を走りぬける。

レロレロレロレロ、舌がピッタリと閉じたそこをこじ開けようとするにように執拗に舐めてくる。

唾液がかき混ぜられ、粘液とかしてぴちょぴちょと音を奏で始める。

気持ち悪い。そう思いつつも、体は無情にもピクピクと反応して腰が動いてしまう。

その反応に、ニチャァアアと粘着しつな笑いを浮かべているのが暗闇の中でも分かった。

ブルりと怖気に、体が震えてるが、「ふぅー、ふぅーんん!!」と男はさらに興奮したのか、ますます舌を異様に動かし、胸を無造作につかみ、乳首をつまんだり、ひねったりしてきた。

時折、しゃぶっている時に乳首を触ってくる客はいたが、はっきりいって痛いだけだ。


そんなことを思っていると、顔に何やら押し付けられる。

スンスンと、鼻が嗅ぎなれた匂いを運んできた。

酷く興奮した男の匂い、――――勃起したペニスが、それがしゃぶれと言わんばかりに頬をつつく。

あのスラム街の客に比べれば臭くない。
これから毎日のようにしゃぶらされるようになるだろうとリンはぼんやりと思った。

だらだらとだらしなく愛液を垂らすそれがリンが反応しないのに豪を煮やしたのか、半開きの口に半ば無理矢理押し込んできた。

喉を抜けて鼻を抜けるイカ臭い精子の香り、勃起したそれが早くしごけと口内を喉奥へと向けて突っ込まれる。

レロリーーーー、リンがというより、意識が、数か月間仕事してきて体が勝手に動いた。

歯を当てないように口をあけて、舌でナニを包み込む。

舌先で尿道をつつくと嬉しそうに口内でナニがビクンビクンと跳ねる。

ジュるっうるるルルルルとしゃぶりあげてナニの動きを制御する。

喉奥にいれられすぎて喉を壊された子を知っているからだ。

本能がナニをしゃぶりあげて射精に導く。

じゅるじゅると協力大仰な音をたてて盛り上げる。

リンがやってきた仕事、決して褒められたものじゃないかもしれないけど。

これで生活費を、姉を、救うために懸命に一から覚えた始めての仕事。

じゅじゅるるるるるうるとしゃぶりあげる。

これだけが私の――――、とナニが口内から引き抜かれる。


あれ、まだ出してないのに。

その疑問はすぐに解消された。


ピトっとアソコに熱した棒のようなものが宛がわれる。

ああっ、ついに。

どんなに苦しくても、どんなに悪魔のように手を指し伸ばされても、

どんなに美味しい条件でも、

リンが、リンが絶対にやらなかったこと。

それは、ナカ。

つまり貞操だ。

貞操だけは売らなかった。

怖いからとか、プライドとかそういう問題じゃなかった。

「どんなに苦しかったってウリだけは絶対にだめ。そういうのは好きな人とやるんだよ」

あの頃の、ツヤツヤの黒髪をたなびかせて、輝く笑顔で、リンの髪を手ぐししてくれていた時の姉にゃんの言葉。


「約束だよ、まぁとっていもそんなこと家族にさせるようなことは絶対に私がさせないけどね!」

そういって笑っていた姉にゃん。

そんな姉にゃんとの約束。

だからリンは、ほかのみんなが稼ぎがいいからとやっていたナカを絶対にやらなかった。

稼げるのに、あいつはお高くとまってる。


そう陰口をたたかれたって関係なかった。


だって私は、―――――っ!

ミリッミリッとアソコに激痛が走って思考が止まる。

異物が無理矢理侵入してこようとしている感覚に、ぞわぞわした悪寒が走り、尻尾がピーンと立って毛という毛が立つ。

怖い。

そんな純粋な恐怖に、涙が溢れる。

姉にゃん!と心で助けを呼ぶが、先ほどの思い出の姉にゃんのその姿は痛みに搔き消えていってしまう。

耳元に「ふーん!ふっーん!」という荒い鼻息がかかる。

「だ、だだ大丈夫だから」と焦ったたどたどしい口調でまくし立て。

脚を持って開かされる。

すると、ミリッミリッとさらに異物がアソコのヒダをこじ開けて入り込んでくる。

ビリビリとした鋭い痛みが走る。姉にゃん!と再度呼びかけ、手をギュッと逃げると――――つぅーと温かい何かが手のひらに流れてくる。

リンが手の平を開くと、そこには手のひらに赤い点が2つ、そこから赤い筋が流れていた。


これは、姉にゃんの牙の後・・・・・・。

姉にゃんの唯一の―――――そう思った時、ぶちぶちっと何かが突き破れる音ともに、「―――――――っ!!!」

リンは声なき絶叫を上げる。

リンの小さな膣が、メリメリッと肉を裂くような音を立てながら膨らんだペニスを飲み込む、いやねじ込まれていった。

全身の毛が逆立ち、ぶわっと油汗が吹き出す。

「あぐぅんん、んんんっ!」

痛い、とても痛い。

姉にゃん、助けて!!!姉にゃん!!!

そう叫ぶが、男の腰振りは止まらない。

膣肉をこすりながら引き抜かれ、子宮口を押しつぶすように突き出される。

その衝撃に、リンの背が自然とのけぞる。

膣が異物を追い出そうとギチッギチッに締め上げるがそんな抵抗もむなしく、パンッパンッパンッパンッパンッ!!

リズミカルに部屋に肉を打つ音が響く。

何かしら縋るように、リンは手を伸ばす。

ブヨブヨした、男の引き締まらない体。

それを掴み、痛みに耐える。

すると男が興奮したのか、さらにパンッパンッパンッパンッパンッとピストンの速度を高め、そして、リンの狭い膣内でペニスが熱く膨張し、弾ける!

ドビュッドビュルルルルルルルルルルルルルルルルと灼熱の液体がリンの子宮に注がれていくのが、分かる。


「にゃぁあああああん!」


体が灼ける――――、体の芯に熱湯が注がれ、それが血流を通って全身に行き割っていく感覚。

ドクドクとペニスを脈打ちだたせて、精液を放出されていくたびに、リンの身体が熱く滾る。

いままで味わったことのない感覚、こなれてきたのか、痛いだけじゃない。

膣でペニスの大きさ、形が把握できる。

体を温かい湯に使ったような心地よさで、・・・・・・気持ちいいとさえ思う。

ズルズルと満足したのか、ペニスが引き抜かれてくとともにリンの意識は遠のいていった。



チュンチュンと、気づけば朝になっていた。

「がぁーぐがぁあがっがががああああ」

と品のないいびきを立てる男が気持ちよさそうに寝ている。

それはそうだろう。

シーツには、リンの破瓜の血や、渇いてカビ付いた精子が黄色くあちらこちらに飛び交っている。

散々昨日の夜はリンの身体をむさぼっていたのだ。

リンはシュッサクを見る。

ブヨブヨの身体に、ぼさぼさの髪、おおよそ貴族には見えないリンの取っていた客と変わらないみすぼらしい容貌。

でも、今日からはリンの御主人様なのだ。

これから毎日、一生、リンはこの方に尽くさなければならない。

首元をそっと触る。

飼い猫のようにつけられた鉄の首輪はそれがものがたっていた。

姉にゃん・・・・・・とリンは手のひらをそっと開く。

そこには姉にゃんと最後の思い出である赤い傷が……「きえ、てるにゃ……」

くっきりと残っていたはずの赤い傷跡が綺麗に消えていた。

「はっははは」

リンは笑う。涙は枯れてしまったのかもう流れない。

綺麗になった手のひらを見て、「姉にゃん」最後にそう一言呟いて、リンは手のひらを閉じたのだった。

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