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貴族編
第58話 エマニュエル夫人の苦悩②【H】
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夜の帳が落ちり、水色の月が世界に君臨する頃には、「すぅーすぅー」とセイシェルは、安らかな寝息を立てる。
それを確認してから、エマニュエルはそっとベッドを抜け出した。
「うーん」とセイシェルが身じろぐ、「朝には戻るからね」と額にチュッとキスをしてから毛布をかけてやる。
月が照らす我が子の愛おしい寝顔、頬っぺをつつけばぷにぷにと柔らかい。
思わず、「ふっふふ」と笑みが零れてしまう。
ずっとこうしていたい、でもそういうわけにはいかない。
想像してしまったから、旦那様を変態呼ばわりして、怒鳴りつけ、不当な要求を突き付けた今日。
セイシェルの横に並んで幸せそうに眠る3人の我が娘の寝姿を・・・・・・。
( 私さえ、我慢すれば・・・・・・・・・・・・・・・・・・これは裏切りに、なるんでしょうね・・・・・・ )
エマニュエルはそっと手を後ろに回して、ペンダントを取った。
( ごめんなさい )
そう謝ってから、ペンダントをそっと箱の中にしまった。
まるでこれからのことを見られないように、隠すために。
家をそっと抜け、しぃーんと静まり返った城の庭を、ざぁっざぁっと綺麗に刈り込んだ芝生を踏んで歩くけば、城の使用人入り口の前に、一人の少女が腕を組んで壁に寄りかかって立っていった。
夜空に浮かぶ青と同じアッシュ系の髪色をした少女、旦那様の御付きメイドの一人ルィナだった。
「来たか・・・・・リィナの読み通りだったな」
「わざわざお出迎えかしら?」
「ああっ、その通りだよ。旦那様は寝室だ」
首をクイッと動かしてこっちだというと闇へと消えていった。
エマニュエルは、それについて、闇をくぐる。
静まり返り闇に覆われた使用人の勝手口をランタンの灯りが照らしている。
いやランタンの灯りが照らすのはそれだけじゃない。
前を歩くルィナ、まだ執務中ということだろうか、例のメイド服を身にまとっている。
ガバリと開いた背中からは、シミ一つない健康そうな肩甲骨が並び、ヒラヒラのミニスカートからは、ほっそりとした白い太ももがちらつく。
童顔で背が低い、それに似合わない胸の大きさ。
アンバランスな体付きはさぞ旦那様を興奮させるのだろう。
でもだからこそ、思うのだ。
( なんで旦那様、私みたいな年増を・・・・・・)
エマニュエルは不思議と思っているのも無理からぬことだった。
この世界の平均寿命は、50歳前後で、24歳になるエマニュエルは年増と呼ばれる年齢ではあったが、それはあくまでこの世界ではだ。
秀作のいた日本ではむしろ20歳からが大人で、エマニュエルなどはかなり若い部類に入る。
しかし、そんなことを当然あずかり知らぬエマニュエルは、まぁ貴族のコレクション。変態趣味の一つだろう。
そんなことを考えているうちに、豪奢な扉に前についた。
( ・・・・・・・・・・・・ついてしまった。ここをくぐればもう・・・・・・)
コンコンっと扉をルィナが叩くと、・・・・・・ガチャっと扉が開く。
ひょっこりとそこから、オレンジ色の髪、リィナが顔を出した。
こちらを嘲るように笑っている・・・・・・・・・・・・そう思うのは、ランタンが下から顔を照らしているからだろうか。
「こんばんわー。エマニュエルさん・・・・・来ると思ってました」
( やっぱり気のせいじゃなそうね )
「こんばんわ、リィナさん」と礼をする。
「では早速どうぞ」とリィナが出てきて扉を開く。
部屋の中は、暗い。
薄く開かれたカーテンから零れ落ちる月明かりがベッドへの道を照らしているばかりだ。
扉をくぐろうとしたとき、「賭けは私の勝ちね、ルィナ」と嬉しそうにリィナが笑うのが聞えた。
「むぅ」
「そんな顔してもだめよー。何お願いしようかなー」
「はぁー無茶なのはやめてくれよ」とルィナが頭を抱えている。
( この子たち、私が来るかで賭けなんてしていたの! )
エマニュエルの身体がかぁーと熱くなる。
( バカにして! )
( だから少し意地悪しちゃう )
「そういえば、子供たちはいつ帰ってくるの?」
それに談笑していたルィナとリィナが振り返る。
「うーん、そうだな。近日中には―――――」
「――――明日よ」
そう告げると、「「えっ」」と二人が目を見開いて驚いた顔するのを、エマニュエルは口角をあげた。
「明日と言ったのよ。特別に夕方まで待ってあげるわ」
「ちょ、ちょっと待ってそれはいくらなんでも」
「そうです。エマニュエルさん、孤児院から引き取るとなると色々と手続きをしないとほかにも」
「言っておくけど、引く気はないわよ? 近日中なんて曖昧な言葉で期日を引き延ばすなんてされたら溜まったもんじゃないわ」
( なーんてね。旦那様を見る限りそんなことはしてこないだろうけど )
「でも住むところだって直さないといけないですし」
「ああっ、それに人頭税も・・・・・・お金の準備だってあるんだ」
慌てふためく二人を見て、エマニュエルの溜飲が少し下がる。
( でも、手加減してあげない )
「言っておくけど、私はここから引き返すことだって出来るのよ?」
そう言ってエマニュエルがほほ笑むとリィナとルィナが青ざめた顔をして、口をパクパクとさせている。
( あら可愛い。ようやく年相応の顔をしたわね )
「私の子供、アンジュとモアナは明日引き取る。これが最後の条件よ」
「さ、流石に明日は・・・・・・」
「―――分かりました」
そうまっすぐこちらを見て啖呵を切るリィナにエマニュエルは内心関心した。
( へぇー約束出来るんだ )
「り、リィナ!そんな約束して大丈夫なのか!」
「だってここまで来たらやるしかないじゃない。旦那様を失望させられないわ」とリィナがチラリと暗闇を見つめる。
「むぅ、それはそうだが・・・・・・あまりにも」
「やるのよ、ルィナ。何をしても」
( ここまで言われたら私も覚悟を決めないとね、よしっ! )
「そう、そういうことなら私は行くわ。頼んだわよ」
そう言ってエマニュエルは二人に背を向けて、バタンと扉を閉めた。
エマニュエルは迷わず月明かりが示すベッドに近付き、
「旦那様、エマニュエルはでございます。昼間は申し訳ございませんでした。あのような失礼な態度をとっておきながら、恥を知りつつ、あのお話をお受けさせていただこうと思い着た次第でございます」
そう頭を下げると、「待ってたよ、来て」と声がかかる。
( ・・・・・・少年のような声、旦那様? )
不思議に思いつつもエマニュエルはベッドへと上がる。
触れた瞬間に分かる、サラサラと滑らかな質のいいシーツ、フワフワとしたベッドの感触。
そして――――、腕をとられ、ベッドの中へと引きづり込まれた。
押し倒しされ、肩を捕まれる。
暗闇で旦那様の顔は見えない。
けど、「ふぅーん、ふぅーん」という獣みたいな鼻息に興奮しているのは分かった。
「あ、灯り・・・・・・」と旦那様が燭台に手を伸ばしたのを感覚で感じ取ってエマニュエルはその手を抑えた。
「恥ずかしいわ・・・・・・」
「でも見たいから」
( 誰があんたなんかにおがましてやるもんですか )
手に取った手を誘って、胸へと押し付ける。
すでにネグリジェしか着てないエマニュエルの胸がムニュムニュと潰れた。
「灯りなんかに頼らずに、どこがどうなってるか触って確かめてみて欲しいわ、だ・ん・な・さ・ま」
そう耳元で囁いてやれば、
「んごぉーーー!」と獣が突進してくるように、旦那様が覆いかぶさってエマニュエルの身体をまさぐってくる。
両手でエマニュエルの胸を揉みしごきながら、顔を谷間へと押し付けて、服越しに乳首を舐めてくる。
「ちゅっぱ、んちゅぅうううう、んっぱぁ、」
「どう、旦那様私のおっぱい、若い子と違ってハリはないかもしれないけど、トロォっとしてるでしょ?」
ふぅーんふぅーん!と興奮した鼻息を漏らしながら、ますます胸を攻めてくる。
( 赤ちゃんみたい・・・・・・可愛くはないけど )
乳首を徹底に吸いながらも、ネグリジェをたくし上げて一気に取られる。
後に残るのは1枚のショーツも、すぐに剝ぎ取られ、エマニュエルは裸となった。
でも顔すら隠れる闇夜のおかげで恥ずかしさはない。
旦那様が胸からへそへとべろっと舐め進んで下腹部へと舌を伸ばす。
( そろそろ射れるのかしら )
「――――っああん!」
そう思っていると、エマニュエルは今まで感じたことない感触が下腹部から電撃のように走ってきた。
( うそ、まさか・・・・・・アソコを舐めてる?! )
マンコに感じる舌のザラザラとした感触、ヒダを掻き分け、入り口をかき回される。
( こんなのダニエルにも・・・・・・ )
そう夫ダニエルには、クンニなどされたことはなかった。
キスや、簡単に指で愛撫した後にすぐに挿入される。
そのため、( やだ 膣の中にまで舌、入ってきてる )
激しい、それでいて丁寧な愛撫に、ピチャピチャと愛液が溢れてくる。
「あ、あはぁ、んぅん、あぅぅ、・・・・・・だ、ん、な様、そんな、とこ、舐めちゃ、あああんん!」
ぢゅるるるる、ぢゅっ!ぢゅぶるるるるるるぅ!
溢れた愛液を吸い立てられる!?
―――――電流が走ったようだ!
アソコから背骨を取って、脳まで一直線に稲妻が走りぬける。
レロレロレロレロと舌でアソコをシェイクされ、掘り起こされた愛液をまたジュッルウルルルルウ!と吸い込まれる。
( いや、だめ、この感覚・・・・・・!)
エマニュエルは、その未知の感覚を背中をのけぞらせ、足をピーンと張って耐える。
「んちゅぅ、おマンコ美味しい」
旦那様がそう言って顔を上げる。
「あっはぁ、んぅ・・・・・・ふぅう・・・・・・・・・・・・」
( うそ、わたし、今軽くイッタ・・・・・・? )
夫とは違う愛撫に、戸惑っているエマニュエルのまえでガサゴソと音がなる。
どうやらズボンを脱ぎすてているようだ。
( い、いよいよね・・・・・・ごめんなさい、あなた・・・・・・)
と最後にエマニュエルは心中で夫に謝罪する。
だけど、丁寧な愛撫に、もうすでに体は母から女へと変わっていた。
体の奥から、愛液が漏れてきて、アソコを熱く滾らせている。
ピトォと固い亀頭が熟したアソコへと宛がわれ、「行く・・・・・・ぞ!」という言葉と同時に、一気に挿入される。
「んぐぅ・・・・・・!!」
生娘ではない、すでに熟し準備が整ったアソコは、何の抵抗もなく奥までチンコを咥えこむ。
(・・・・・・くぅぅぅぅ、な、によこれ、大きい )
かつての夫のモノよりもはるかに大きいナニに膣内が擦られ、広げられていく。
「あっあん、んぅ、くぅ・・・・・・っ!」
パンッパンッパンッパンッパンッと部屋にリズムカルに肉を打つ音が響く。
( ・・・・・・だめ、太い・・・・・・それに固い )
秀作のチンコは巨根といっていいほどの大きさだった。
その太くて堅い亀頭がエマニュエルに子宮口を遠慮なく打ち据える!
堅い亀頭で子宮口をノックされるたびに、びゅぅー!びゅぅー!と涙を流すように愛液が溢れていくのが分かる。
溢れた愛液は、 潤滑油となってパンッパンッパンッパンッパンッとさらに秀作のチンコの挿入スピードを高めていく。
「・・・・・・あっぐ、あああん!、だめ、だめ、だめ、だめ、激し、すぐる・・・・・・ああん!」
獣のようなこちらの事情を考えない暴力的なまでのハードピストン。
だが、アソコは涎を垂らすように愛液を分泌し、掻き混ざれて泡立ち、ぐちゅぐちゅと白い糸を紡いでいる。
ノックされている子宮口を中心に体が熱が籠り、汗が吹き出す。
( わたし・・・・・・感じてる・・・・・・? )
子宮口を殴られているような激しいピストン、でも痛みが快楽に変わり、母として、ずっと封印してきた女の喜びが体中を廻り始め、そして――――― ( く、くる、ご、ごめんなさい、あんたっ!!!)
「あっああんん!!」
快楽が電流のように走り、ビクンと背が弓なりにのけぞのる。足はあまりの快楽の放流から逃れようとピンっ!とつま先まで伸ばして、体は小刻みな痙攣を繰り返す。
紛れもなくエマニュエルは、果ててしまった。
( 夫の、ダニエルの、以外で、いくなんて・・・・・・ )
(暗闇でよかった)とエマニュエルは思った。
この頬を流れる熱い雫を見られることがなかった。
涙で歪む視線、顔など見れない暗闇でも上に覆いかぶさる旦那様が、ニチャァアアといやらしく満足げに下賤な笑いをしたのが見えずとも分かった。
その巨根でエマニュエルをイカせたのがさぞかし満足なんだろう。
ガシッと胸が捕まれる。
「うっ、いたっ・・・・・・」
もぎ取られそうなほど強く胸を揉まれる。
でもその痛みさえもピリピリと細かな快楽へと変わっていく。
「そ、そろそろ、僕も・・・・・・」と臭い息を顔に近づけてくる旦那様から顔を背ける。
はぁはぁという馬がいななくような荒い息を頬に感じながら、パンッパンッパンッパンッパンッとまたあの再び激しいピストンが始めまる。
「あっあん、あんぅん、いい、くぅ」
イッタばかりで敏感になったアソコがノックされるたびに、喘ぎ声を停めることがエマニュエルにはできなかった。
胸から手が退くと、足を持たれて広げさせられ、ベッドに串刺しにされるように上から振り落とされる。
ぐちょぉ、ぐちぉ、ぐちぉ、ぐちょ、と粘液と掻き混ざれ、そのたびにエマニュエルの脳天に電流が走る。
「・・・・・・あっ、いいっ、それだめ。――――そ、その角度、だ、だめ!やっめ」
咄嗟に口走ってしまった失言を後悔する暇もなく、さらにピストンが加速する。
「ああ、ああ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、、あ、あいくいくいくいくいく」
エマニュエルは、旦那様に抱き着き、その背中に爪を食い込ませる。
それでも、いや、さらに興奮して膣内で暴れまわるナニはさらに膨らみ、( さらに、大きく! もぅだめ)
目を瞑るそれでも脳がチカチカと光が鳴り、そして―――――ドビュッドビュルルルルルルルルルルルルルルルルと
大量の熱い聖液がエマニュエルの子宮を埋め尽くす勢いで発射せていく。
体の芯がカァアアアアアアア!と熱くなる。
( 燃える!? お湯でもかけられているの?!)
灼熱の聖液が、子宮口を満たして、その熱が全身を駆け巡っていくようだ。
すると不思議な現象が起こった。
( えっ、わたしのからだ・・・・・・光ってる!? ま、魔法・・・・・・?)
淡い光で体が包まれる。
それが心地よい、春に芝生に寝転がり、淡い太陽を浴びてその熱した熱を爽やかな風で冷やされていくような感覚。
光ったことにより、旦那様の顔が見える。
「おっ、いい・・・・・・」と口を半開きにして涎を垂らしながら、気持ちよさそうにエマニュエルに子宮に聖液を注ぎ込んでいる阿保ずらが一瞬見えて。再び部屋は暗闇に戻った。
「・・・・・・これは、なん、ああっ!」
ずりゅぅうううと満足したチンコが抜かれていく。
( お、わったんだ・・・・・・これで・・・・・・・・・・・・)
不思議な体験に、気を取られていたが、性奉仕は終わったのだ。
これで子供たちに会える、そうほっとエマニュエル胸をなでおろした。
そう思った時だった。
旦那様が腰を持ち、「えっ・・・・・・」仰向けから俯けに、ひっくり返えされる。
驚きになすがままのエマニュエルに声がかけられる「四つん這いになってケツをこっちに向けろ」
( うそ、まだする気?! )
準備するように、マンコにチンコが擦り付けられる。
( な、んで! )
先ほど果てて、大量の精子を出したはずのが旦那様のチンコがすでに、ギンギンに固くなっている。
「うっ、そ、・・・・・・男性は一度出したら、満足するんじゃないの?」
かつての夫がそうだったエマニュエルにとってインタバルを挟まない二回戦目など未知数だった。
その恐怖に自然と体が逃げる、「そ、そんなの無理よ、無理」
シーツを掴んで、匍匐前進のように逃げようとするが。「――――きゃっぁあああ!」
腰をつかまれ、引き寄せられ、「ぐぅ、・・・・・・・・・・・・あっ、くぅううう!!」
パンッ!と一気にバックから奥へと挿入される!!
「あっ、あああ、あああ」
ベッドに腰が縫い付けられているんじゃないか、エマニュエルが寝バックの体制で突かれ、パンパンとボリュームのある巨尻が、秀作の腹肉に当たる。
「夜は、まだまだだよぉ~」という間延びした旦那様の声を、エマニュエルは「――――っ!」激しいピストンと共に抵抗せず受け止めることしか出来なかった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
刈り込み、一定の長さに揃えられた芝生が、夕焼けに染まるころ。
沈む太陽を背に、「ママぁだぁ!!!」と少女が芝生をかけてくる。
目を焼かんばかりの眩しさに目を開けない。
けれどその声で「モアナ!!」と母であるエマニュエルは呼び、抱きしめる。
「おねえちゃんだ!、わぁー!」とセイシェルも一緒になって再会の喜びを感じ取る。
「大丈夫、元気してた?」
「うん、大丈夫だったよ!」
と預けた時より、幾分か細くなった娘の身体をエマニュエルは抱きしめながら聞いた。
「ほら、あなたも来て」
手持ち無沙汰で佇む長女のアンジュに声をかける。
「わたしは・・・・・・」とアンジュが遠慮する。
でもエマニュエルは分かっていたアンジュは、長女だから、おねえちゃんだから妹を守ってきたのだろう。
その辛苦が痛いほど分かっていた。だから、
「よく頑張ったわね、もういいのよ」
そう言うと、アンジュの目に涙が溜まって雫となって溢れて落ちると。「わぁーーー!」と泣きながら駆け寄ってきった。
「ぐすっ、わた、わたしね、頑張ったの、本当に、本当に」
「ええっええっ、分かってる。分かってるわぁ!」
アンジュがわぁーと泣くと釣られて、モアナが鳴いて、それに釣られてセイシェルもなく、もちろん私も泣いてしまった。
太陽が半分以上沈むころにようやく泣き止み、セイシェルはそのまま寝入ってしまった。
セイシェルを抱きかかえ、左右には離さないと言わんばかりに服をそれぞれお詰まんでいる娘2人に幸せをかみしめる。
( 体は強要するなんて、いけない人・・・・・・・・・・・・でも、)
「あの、本日旦那様は?」
お礼を言いたい、不思議とエマニュエルはそう思えた。
「あら、もう旦那様のが恋しいんですか?」と夕陽と同じオレンジ色の髪のメイドがせせら笑ってくる。
( やっぱりこの娘とは仲良くできそうにはないわね )
「違います。わたしは――――」
「―――旦那様は本日帝都です。お打合せがあるようで」
言外にあなた程度の相手なんてしてれないんですよとピッシャリと言われてしまう。
「左様ですか。では戻られましたらこのお礼をしたいとお伝えください」
「ええっ、分かりました」とリィナはエマニュエルの身体を一瞥して「お礼を言う際は体は綺麗にしておいてくださいね、では」
「リィナ説明がまだだろ?」
「ルィナがしておいて、私はローザ様に報告してくるわ。誰かさんのせいで根回しが大変だったんだから」
「おい、リィナ・・・・・・・・・・・・まったくどうしたのいうんだ」
ぷいっと年相応の態度で、リィナが夕焼けを背に城へと戻っていく。
残されたもう一人のリィナとまったく同じ顔のメイド、ルィナがはぁーと顔を半分隠すように手で覆ってため息をつく。
「すまないな、なんか今日は虫の居所が朝から悪いようでな」
「いえ、大丈夫です。原因はなんとなく分かってますから」
「・・・・・・??? そうか、まぁいい。じゃ着いてきてくれ」
ルィナの背をエマニュエルたちは追った。
城の1階、従業員達の部屋が並ぶ一体の一つに通される。
空っぽのクローゼットが2つに、ベッドとキャビネットが2つ並んでいる。
シンプルな部屋。
だが、カーテンもシーツも白く床にはホコリ一つ落ちておらず清掃が行き届いているのが分かる。
あけ放たれた窓からは、草原を取って運ばれてくる風が爽やかに部屋に充満していた。
「ここは・・・・・・・・・・・・?」とエマニュエルが聞くと、「うむ」とルィナが腕を組みながら答える。
「今日からしばらくここで生活してもらう。後で小屋から荷物とかは運んでくれ」
「ここに住むのー?」とモアナがこちらを不思議そうに見上げてくるのを頭を撫でてあげる。
「そうね・・・・・・しばらくというのは?」
「小屋の改築が終わるまでだ。職人が手配されたらひと月程度だろうか、それまでここで暮らしてもらうというわけだ」
「えっ・・・・・・?!」とエマニュエルはルィナの発言に思わず声を上げた。
「小屋を改築?!それって・・・・・・・・・・・・」
「何を言ってるんだ。親子4人で暮らせるように家を改築するよう要求したのはエマニュエルさんだろう」
「えっ、お家出来るの!私たちのお家?!」
「こらっ、モアナ。失礼でしょ!すみません」と騒ぐモアナを窘めるアンジュに、「いや構わないさ。そうだ、モアナ君たち4人が一緒に住んで狭くないように家を大きくしているんだぞ」
「すごーい!やったぁ!!! ベッドもフカフカ」
「だから、モアナ!やめなさいよ、はしたない!」
「あっはははははは」
とモアナの嬉しそうな笑い声がどこか遠くに感じる。
( 本気で言ってるの?! )
エマニュエルは、夢を見ているんじゃないかと思って、「うぅ・・・」思わずセイシェルを強く抱きしめてしまい、娘が苦しそうな声をあげるので慌てて緩める。
「・・・・・・・・・・・・正直、そこまでしてもらえるなんて思わなくて、てっきり冗談か何かだと」
「ふっ、旦那様は約束を違えないぞ。今日帝都に赴いているのも、希望していた家庭教師を探すためだ」
「――――――っ!」
今日、何度目か分からない、エマニュエルは衝撃に息をのむ。
( そこまでしてただけていたなんて・・・・・・・・・・・・)
目じりに、先ほど引っ込んだはずの涙が出てきて、軽く拭った。
「お母さん泣いてるのー?どこか痛いの?!」
心配したモアナが駆けてよってきて、頭を撫でてくれる。
「大丈夫、大丈夫よ」とエマニュエルはありがとうとモアナの頭を撫で返してあげる。
「えっへへへへ、そう?」
「まぁというわけだ。食事も今度は食堂で取るといい、通達はしてある」
「何から何までありがとうございます」
「別に、やっているのは私じゃなくて旦那様だ。お礼は旦那様に言うといい」
ではな、とルィナが説明は終わったとばかりに腕組みを解いて、部屋を出ていった。
「嘘だと思ってた・・・・・・・・・・・・」
ぽつりと、アンジュが漏らす。
「孤児院にいて、急に馬車で向かいに着て、今日からお母さんと暮らすから早く乗れって、それでヘンテコりんな工房まで連れていかれて、ああっ本当はここに売られたんだと思ってたら、魔法陣でいきなりここに飛ばされて、そしたらお母さんがちゃんといて・・・・・・・・・・・・」
アンジュが、いままで気丈にふるまっていったおねえちゃんの目じりに涙が浮かぶ。
「ねぇ・・・・・・・・・・・・これ夢じゃないんだよね。お母さんもセイシェルも本物なんだよね?目が醒めたら、孤児院じゃないんだよね?」
不安げに、今にも零れてしまいそうなほど雫を溜めていて、エマニュエルはそっと抱きかかえいたセイシェルをベッドに置く。
そして、――――「当たり前じゃない!」とエマニュエルはアンジュを抱きしめる。
「お願い、顔をよく見せて、あなたこそ、本物なの? 私の妄想が作りだしたコじゃないのよね!?」
「うん、うん、お母さん、私は本物だよ」
お互いの存在を確かめ合うように、親子が抱きしめあった。
「私も―」とモアナも来て、3人であの城の庭の時のように抱き合う。
2人の体温を感じながら、エマニュエルは幸せを感じ取るのだった。
それを確認してから、エマニュエルはそっとベッドを抜け出した。
「うーん」とセイシェルが身じろぐ、「朝には戻るからね」と額にチュッとキスをしてから毛布をかけてやる。
月が照らす我が子の愛おしい寝顔、頬っぺをつつけばぷにぷにと柔らかい。
思わず、「ふっふふ」と笑みが零れてしまう。
ずっとこうしていたい、でもそういうわけにはいかない。
想像してしまったから、旦那様を変態呼ばわりして、怒鳴りつけ、不当な要求を突き付けた今日。
セイシェルの横に並んで幸せそうに眠る3人の我が娘の寝姿を・・・・・・。
( 私さえ、我慢すれば・・・・・・・・・・・・・・・・・・これは裏切りに、なるんでしょうね・・・・・・ )
エマニュエルはそっと手を後ろに回して、ペンダントを取った。
( ごめんなさい )
そう謝ってから、ペンダントをそっと箱の中にしまった。
まるでこれからのことを見られないように、隠すために。
家をそっと抜け、しぃーんと静まり返った城の庭を、ざぁっざぁっと綺麗に刈り込んだ芝生を踏んで歩くけば、城の使用人入り口の前に、一人の少女が腕を組んで壁に寄りかかって立っていった。
夜空に浮かぶ青と同じアッシュ系の髪色をした少女、旦那様の御付きメイドの一人ルィナだった。
「来たか・・・・・リィナの読み通りだったな」
「わざわざお出迎えかしら?」
「ああっ、その通りだよ。旦那様は寝室だ」
首をクイッと動かしてこっちだというと闇へと消えていった。
エマニュエルは、それについて、闇をくぐる。
静まり返り闇に覆われた使用人の勝手口をランタンの灯りが照らしている。
いやランタンの灯りが照らすのはそれだけじゃない。
前を歩くルィナ、まだ執務中ということだろうか、例のメイド服を身にまとっている。
ガバリと開いた背中からは、シミ一つない健康そうな肩甲骨が並び、ヒラヒラのミニスカートからは、ほっそりとした白い太ももがちらつく。
童顔で背が低い、それに似合わない胸の大きさ。
アンバランスな体付きはさぞ旦那様を興奮させるのだろう。
でもだからこそ、思うのだ。
( なんで旦那様、私みたいな年増を・・・・・・)
エマニュエルは不思議と思っているのも無理からぬことだった。
この世界の平均寿命は、50歳前後で、24歳になるエマニュエルは年増と呼ばれる年齢ではあったが、それはあくまでこの世界ではだ。
秀作のいた日本ではむしろ20歳からが大人で、エマニュエルなどはかなり若い部類に入る。
しかし、そんなことを当然あずかり知らぬエマニュエルは、まぁ貴族のコレクション。変態趣味の一つだろう。
そんなことを考えているうちに、豪奢な扉に前についた。
( ・・・・・・・・・・・・ついてしまった。ここをくぐればもう・・・・・・)
コンコンっと扉をルィナが叩くと、・・・・・・ガチャっと扉が開く。
ひょっこりとそこから、オレンジ色の髪、リィナが顔を出した。
こちらを嘲るように笑っている・・・・・・・・・・・・そう思うのは、ランタンが下から顔を照らしているからだろうか。
「こんばんわー。エマニュエルさん・・・・・来ると思ってました」
( やっぱり気のせいじゃなそうね )
「こんばんわ、リィナさん」と礼をする。
「では早速どうぞ」とリィナが出てきて扉を開く。
部屋の中は、暗い。
薄く開かれたカーテンから零れ落ちる月明かりがベッドへの道を照らしているばかりだ。
扉をくぐろうとしたとき、「賭けは私の勝ちね、ルィナ」と嬉しそうにリィナが笑うのが聞えた。
「むぅ」
「そんな顔してもだめよー。何お願いしようかなー」
「はぁー無茶なのはやめてくれよ」とルィナが頭を抱えている。
( この子たち、私が来るかで賭けなんてしていたの! )
エマニュエルの身体がかぁーと熱くなる。
( バカにして! )
( だから少し意地悪しちゃう )
「そういえば、子供たちはいつ帰ってくるの?」
それに談笑していたルィナとリィナが振り返る。
「うーん、そうだな。近日中には―――――」
「――――明日よ」
そう告げると、「「えっ」」と二人が目を見開いて驚いた顔するのを、エマニュエルは口角をあげた。
「明日と言ったのよ。特別に夕方まで待ってあげるわ」
「ちょ、ちょっと待ってそれはいくらなんでも」
「そうです。エマニュエルさん、孤児院から引き取るとなると色々と手続きをしないとほかにも」
「言っておくけど、引く気はないわよ? 近日中なんて曖昧な言葉で期日を引き延ばすなんてされたら溜まったもんじゃないわ」
( なーんてね。旦那様を見る限りそんなことはしてこないだろうけど )
「でも住むところだって直さないといけないですし」
「ああっ、それに人頭税も・・・・・・お金の準備だってあるんだ」
慌てふためく二人を見て、エマニュエルの溜飲が少し下がる。
( でも、手加減してあげない )
「言っておくけど、私はここから引き返すことだって出来るのよ?」
そう言ってエマニュエルがほほ笑むとリィナとルィナが青ざめた顔をして、口をパクパクとさせている。
( あら可愛い。ようやく年相応の顔をしたわね )
「私の子供、アンジュとモアナは明日引き取る。これが最後の条件よ」
「さ、流石に明日は・・・・・・」
「―――分かりました」
そうまっすぐこちらを見て啖呵を切るリィナにエマニュエルは内心関心した。
( へぇー約束出来るんだ )
「り、リィナ!そんな約束して大丈夫なのか!」
「だってここまで来たらやるしかないじゃない。旦那様を失望させられないわ」とリィナがチラリと暗闇を見つめる。
「むぅ、それはそうだが・・・・・・あまりにも」
「やるのよ、ルィナ。何をしても」
( ここまで言われたら私も覚悟を決めないとね、よしっ! )
「そう、そういうことなら私は行くわ。頼んだわよ」
そう言ってエマニュエルは二人に背を向けて、バタンと扉を閉めた。
エマニュエルは迷わず月明かりが示すベッドに近付き、
「旦那様、エマニュエルはでございます。昼間は申し訳ございませんでした。あのような失礼な態度をとっておきながら、恥を知りつつ、あのお話をお受けさせていただこうと思い着た次第でございます」
そう頭を下げると、「待ってたよ、来て」と声がかかる。
( ・・・・・・少年のような声、旦那様? )
不思議に思いつつもエマニュエルはベッドへと上がる。
触れた瞬間に分かる、サラサラと滑らかな質のいいシーツ、フワフワとしたベッドの感触。
そして――――、腕をとられ、ベッドの中へと引きづり込まれた。
押し倒しされ、肩を捕まれる。
暗闇で旦那様の顔は見えない。
けど、「ふぅーん、ふぅーん」という獣みたいな鼻息に興奮しているのは分かった。
「あ、灯り・・・・・・」と旦那様が燭台に手を伸ばしたのを感覚で感じ取ってエマニュエルはその手を抑えた。
「恥ずかしいわ・・・・・・」
「でも見たいから」
( 誰があんたなんかにおがましてやるもんですか )
手に取った手を誘って、胸へと押し付ける。
すでにネグリジェしか着てないエマニュエルの胸がムニュムニュと潰れた。
「灯りなんかに頼らずに、どこがどうなってるか触って確かめてみて欲しいわ、だ・ん・な・さ・ま」
そう耳元で囁いてやれば、
「んごぉーーー!」と獣が突進してくるように、旦那様が覆いかぶさってエマニュエルの身体をまさぐってくる。
両手でエマニュエルの胸を揉みしごきながら、顔を谷間へと押し付けて、服越しに乳首を舐めてくる。
「ちゅっぱ、んちゅぅうううう、んっぱぁ、」
「どう、旦那様私のおっぱい、若い子と違ってハリはないかもしれないけど、トロォっとしてるでしょ?」
ふぅーんふぅーん!と興奮した鼻息を漏らしながら、ますます胸を攻めてくる。
( 赤ちゃんみたい・・・・・・可愛くはないけど )
乳首を徹底に吸いながらも、ネグリジェをたくし上げて一気に取られる。
後に残るのは1枚のショーツも、すぐに剝ぎ取られ、エマニュエルは裸となった。
でも顔すら隠れる闇夜のおかげで恥ずかしさはない。
旦那様が胸からへそへとべろっと舐め進んで下腹部へと舌を伸ばす。
( そろそろ射れるのかしら )
「――――っああん!」
そう思っていると、エマニュエルは今まで感じたことない感触が下腹部から電撃のように走ってきた。
( うそ、まさか・・・・・・アソコを舐めてる?! )
マンコに感じる舌のザラザラとした感触、ヒダを掻き分け、入り口をかき回される。
( こんなのダニエルにも・・・・・・ )
そう夫ダニエルには、クンニなどされたことはなかった。
キスや、簡単に指で愛撫した後にすぐに挿入される。
そのため、( やだ 膣の中にまで舌、入ってきてる )
激しい、それでいて丁寧な愛撫に、ピチャピチャと愛液が溢れてくる。
「あ、あはぁ、んぅん、あぅぅ、・・・・・・だ、ん、な様、そんな、とこ、舐めちゃ、あああんん!」
ぢゅるるるる、ぢゅっ!ぢゅぶるるるるるるぅ!
溢れた愛液を吸い立てられる!?
―――――電流が走ったようだ!
アソコから背骨を取って、脳まで一直線に稲妻が走りぬける。
レロレロレロレロと舌でアソコをシェイクされ、掘り起こされた愛液をまたジュッルウルルルルウ!と吸い込まれる。
( いや、だめ、この感覚・・・・・・!)
エマニュエルは、その未知の感覚を背中をのけぞらせ、足をピーンと張って耐える。
「んちゅぅ、おマンコ美味しい」
旦那様がそう言って顔を上げる。
「あっはぁ、んぅ・・・・・・ふぅう・・・・・・・・・・・・」
( うそ、わたし、今軽くイッタ・・・・・・? )
夫とは違う愛撫に、戸惑っているエマニュエルのまえでガサゴソと音がなる。
どうやらズボンを脱ぎすてているようだ。
( い、いよいよね・・・・・・ごめんなさい、あなた・・・・・・)
と最後にエマニュエルは心中で夫に謝罪する。
だけど、丁寧な愛撫に、もうすでに体は母から女へと変わっていた。
体の奥から、愛液が漏れてきて、アソコを熱く滾らせている。
ピトォと固い亀頭が熟したアソコへと宛がわれ、「行く・・・・・・ぞ!」という言葉と同時に、一気に挿入される。
「んぐぅ・・・・・・!!」
生娘ではない、すでに熟し準備が整ったアソコは、何の抵抗もなく奥までチンコを咥えこむ。
(・・・・・・くぅぅぅぅ、な、によこれ、大きい )
かつての夫のモノよりもはるかに大きいナニに膣内が擦られ、広げられていく。
「あっあん、んぅ、くぅ・・・・・・っ!」
パンッパンッパンッパンッパンッと部屋にリズムカルに肉を打つ音が響く。
( ・・・・・・だめ、太い・・・・・・それに固い )
秀作のチンコは巨根といっていいほどの大きさだった。
その太くて堅い亀頭がエマニュエルに子宮口を遠慮なく打ち据える!
堅い亀頭で子宮口をノックされるたびに、びゅぅー!びゅぅー!と涙を流すように愛液が溢れていくのが分かる。
溢れた愛液は、 潤滑油となってパンッパンッパンッパンッパンッとさらに秀作のチンコの挿入スピードを高めていく。
「・・・・・・あっぐ、あああん!、だめ、だめ、だめ、だめ、激し、すぐる・・・・・・ああん!」
獣のようなこちらの事情を考えない暴力的なまでのハードピストン。
だが、アソコは涎を垂らすように愛液を分泌し、掻き混ざれて泡立ち、ぐちゅぐちゅと白い糸を紡いでいる。
ノックされている子宮口を中心に体が熱が籠り、汗が吹き出す。
( わたし・・・・・・感じてる・・・・・・? )
子宮口を殴られているような激しいピストン、でも痛みが快楽に変わり、母として、ずっと封印してきた女の喜びが体中を廻り始め、そして――――― ( く、くる、ご、ごめんなさい、あんたっ!!!)
「あっああんん!!」
快楽が電流のように走り、ビクンと背が弓なりにのけぞのる。足はあまりの快楽の放流から逃れようとピンっ!とつま先まで伸ばして、体は小刻みな痙攣を繰り返す。
紛れもなくエマニュエルは、果ててしまった。
( 夫の、ダニエルの、以外で、いくなんて・・・・・・ )
(暗闇でよかった)とエマニュエルは思った。
この頬を流れる熱い雫を見られることがなかった。
涙で歪む視線、顔など見れない暗闇でも上に覆いかぶさる旦那様が、ニチャァアアといやらしく満足げに下賤な笑いをしたのが見えずとも分かった。
その巨根でエマニュエルをイカせたのがさぞかし満足なんだろう。
ガシッと胸が捕まれる。
「うっ、いたっ・・・・・・」
もぎ取られそうなほど強く胸を揉まれる。
でもその痛みさえもピリピリと細かな快楽へと変わっていく。
「そ、そろそろ、僕も・・・・・・」と臭い息を顔に近づけてくる旦那様から顔を背ける。
はぁはぁという馬がいななくような荒い息を頬に感じながら、パンッパンッパンッパンッパンッとまたあの再び激しいピストンが始めまる。
「あっあん、あんぅん、いい、くぅ」
イッタばかりで敏感になったアソコがノックされるたびに、喘ぎ声を停めることがエマニュエルにはできなかった。
胸から手が退くと、足を持たれて広げさせられ、ベッドに串刺しにされるように上から振り落とされる。
ぐちょぉ、ぐちぉ、ぐちぉ、ぐちょ、と粘液と掻き混ざれ、そのたびにエマニュエルの脳天に電流が走る。
「・・・・・・あっ、いいっ、それだめ。――――そ、その角度、だ、だめ!やっめ」
咄嗟に口走ってしまった失言を後悔する暇もなく、さらにピストンが加速する。
「ああ、ああ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、、あ、あいくいくいくいくいく」
エマニュエルは、旦那様に抱き着き、その背中に爪を食い込ませる。
それでも、いや、さらに興奮して膣内で暴れまわるナニはさらに膨らみ、( さらに、大きく! もぅだめ)
目を瞑るそれでも脳がチカチカと光が鳴り、そして―――――ドビュッドビュルルルルルルルルルルルルルルルルと
大量の熱い聖液がエマニュエルの子宮を埋め尽くす勢いで発射せていく。
体の芯がカァアアアアアアア!と熱くなる。
( 燃える!? お湯でもかけられているの?!)
灼熱の聖液が、子宮口を満たして、その熱が全身を駆け巡っていくようだ。
すると不思議な現象が起こった。
( えっ、わたしのからだ・・・・・・光ってる!? ま、魔法・・・・・・?)
淡い光で体が包まれる。
それが心地よい、春に芝生に寝転がり、淡い太陽を浴びてその熱した熱を爽やかな風で冷やされていくような感覚。
光ったことにより、旦那様の顔が見える。
「おっ、いい・・・・・・」と口を半開きにして涎を垂らしながら、気持ちよさそうにエマニュエルに子宮に聖液を注ぎ込んでいる阿保ずらが一瞬見えて。再び部屋は暗闇に戻った。
「・・・・・・これは、なん、ああっ!」
ずりゅぅうううと満足したチンコが抜かれていく。
( お、わったんだ・・・・・・これで・・・・・・・・・・・・)
不思議な体験に、気を取られていたが、性奉仕は終わったのだ。
これで子供たちに会える、そうほっとエマニュエル胸をなでおろした。
そう思った時だった。
旦那様が腰を持ち、「えっ・・・・・・」仰向けから俯けに、ひっくり返えされる。
驚きになすがままのエマニュエルに声がかけられる「四つん這いになってケツをこっちに向けろ」
( うそ、まだする気?! )
準備するように、マンコにチンコが擦り付けられる。
( な、んで! )
先ほど果てて、大量の精子を出したはずのが旦那様のチンコがすでに、ギンギンに固くなっている。
「うっ、そ、・・・・・・男性は一度出したら、満足するんじゃないの?」
かつての夫がそうだったエマニュエルにとってインタバルを挟まない二回戦目など未知数だった。
その恐怖に自然と体が逃げる、「そ、そんなの無理よ、無理」
シーツを掴んで、匍匐前進のように逃げようとするが。「――――きゃっぁあああ!」
腰をつかまれ、引き寄せられ、「ぐぅ、・・・・・・・・・・・・あっ、くぅううう!!」
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ベッドに腰が縫い付けられているんじゃないか、エマニュエルが寝バックの体制で突かれ、パンパンとボリュームのある巨尻が、秀作の腹肉に当たる。
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ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
刈り込み、一定の長さに揃えられた芝生が、夕焼けに染まるころ。
沈む太陽を背に、「ママぁだぁ!!!」と少女が芝生をかけてくる。
目を焼かんばかりの眩しさに目を開けない。
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「おねえちゃんだ!、わぁー!」とセイシェルも一緒になって再会の喜びを感じ取る。
「大丈夫、元気してた?」
「うん、大丈夫だったよ!」
と預けた時より、幾分か細くなった娘の身体をエマニュエルは抱きしめながら聞いた。
「ほら、あなたも来て」
手持ち無沙汰で佇む長女のアンジュに声をかける。
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でもエマニュエルは分かっていたアンジュは、長女だから、おねえちゃんだから妹を守ってきたのだろう。
その辛苦が痛いほど分かっていた。だから、
「よく頑張ったわね、もういいのよ」
そう言うと、アンジュの目に涙が溜まって雫となって溢れて落ちると。「わぁーーー!」と泣きながら駆け寄ってきった。
「ぐすっ、わた、わたしね、頑張ったの、本当に、本当に」
「ええっええっ、分かってる。分かってるわぁ!」
アンジュがわぁーと泣くと釣られて、モアナが鳴いて、それに釣られてセイシェルもなく、もちろん私も泣いてしまった。
太陽が半分以上沈むころにようやく泣き止み、セイシェルはそのまま寝入ってしまった。
セイシェルを抱きかかえ、左右には離さないと言わんばかりに服をそれぞれお詰まんでいる娘2人に幸せをかみしめる。
( 体は強要するなんて、いけない人・・・・・・・・・・・・でも、)
「あの、本日旦那様は?」
お礼を言いたい、不思議とエマニュエルはそう思えた。
「あら、もう旦那様のが恋しいんですか?」と夕陽と同じオレンジ色の髪のメイドがせせら笑ってくる。
( やっぱりこの娘とは仲良くできそうにはないわね )
「違います。わたしは――――」
「―――旦那様は本日帝都です。お打合せがあるようで」
言外にあなた程度の相手なんてしてれないんですよとピッシャリと言われてしまう。
「左様ですか。では戻られましたらこのお礼をしたいとお伝えください」
「ええっ、分かりました」とリィナはエマニュエルの身体を一瞥して「お礼を言う際は体は綺麗にしておいてくださいね、では」
「リィナ説明がまだだろ?」
「ルィナがしておいて、私はローザ様に報告してくるわ。誰かさんのせいで根回しが大変だったんだから」
「おい、リィナ・・・・・・・・・・・・まったくどうしたのいうんだ」
ぷいっと年相応の態度で、リィナが夕焼けを背に城へと戻っていく。
残されたもう一人のリィナとまったく同じ顔のメイド、ルィナがはぁーと顔を半分隠すように手で覆ってため息をつく。
「すまないな、なんか今日は虫の居所が朝から悪いようでな」
「いえ、大丈夫です。原因はなんとなく分かってますから」
「・・・・・・??? そうか、まぁいい。じゃ着いてきてくれ」
ルィナの背をエマニュエルたちは追った。
城の1階、従業員達の部屋が並ぶ一体の一つに通される。
空っぽのクローゼットが2つに、ベッドとキャビネットが2つ並んでいる。
シンプルな部屋。
だが、カーテンもシーツも白く床にはホコリ一つ落ちておらず清掃が行き届いているのが分かる。
あけ放たれた窓からは、草原を取って運ばれてくる風が爽やかに部屋に充満していた。
「ここは・・・・・・・・・・・・?」とエマニュエルが聞くと、「うむ」とルィナが腕を組みながら答える。
「今日からしばらくここで生活してもらう。後で小屋から荷物とかは運んでくれ」
「ここに住むのー?」とモアナがこちらを不思議そうに見上げてくるのを頭を撫でてあげる。
「そうね・・・・・・しばらくというのは?」
「小屋の改築が終わるまでだ。職人が手配されたらひと月程度だろうか、それまでここで暮らしてもらうというわけだ」
「えっ・・・・・・?!」とエマニュエルはルィナの発言に思わず声を上げた。
「小屋を改築?!それって・・・・・・・・・・・・」
「何を言ってるんだ。親子4人で暮らせるように家を改築するよう要求したのはエマニュエルさんだろう」
「えっ、お家出来るの!私たちのお家?!」
「こらっ、モアナ。失礼でしょ!すみません」と騒ぐモアナを窘めるアンジュに、「いや構わないさ。そうだ、モアナ君たち4人が一緒に住んで狭くないように家を大きくしているんだぞ」
「すごーい!やったぁ!!! ベッドもフカフカ」
「だから、モアナ!やめなさいよ、はしたない!」
「あっはははははは」
とモアナの嬉しそうな笑い声がどこか遠くに感じる。
( 本気で言ってるの?! )
エマニュエルは、夢を見ているんじゃないかと思って、「うぅ・・・」思わずセイシェルを強く抱きしめてしまい、娘が苦しそうな声をあげるので慌てて緩める。
「・・・・・・・・・・・・正直、そこまでしてもらえるなんて思わなくて、てっきり冗談か何かだと」
「ふっ、旦那様は約束を違えないぞ。今日帝都に赴いているのも、希望していた家庭教師を探すためだ」
「――――――っ!」
今日、何度目か分からない、エマニュエルは衝撃に息をのむ。
( そこまでしてただけていたなんて・・・・・・・・・・・・)
目じりに、先ほど引っ込んだはずの涙が出てきて、軽く拭った。
「お母さん泣いてるのー?どこか痛いの?!」
心配したモアナが駆けてよってきて、頭を撫でてくれる。
「大丈夫、大丈夫よ」とエマニュエルはありがとうとモアナの頭を撫で返してあげる。
「えっへへへへ、そう?」
「まぁというわけだ。食事も今度は食堂で取るといい、通達はしてある」
「何から何までありがとうございます」
「別に、やっているのは私じゃなくて旦那様だ。お礼は旦那様に言うといい」
ではな、とルィナが説明は終わったとばかりに腕組みを解いて、部屋を出ていった。
「嘘だと思ってた・・・・・・・・・・・・」
ぽつりと、アンジュが漏らす。
「孤児院にいて、急に馬車で向かいに着て、今日からお母さんと暮らすから早く乗れって、それでヘンテコりんな工房まで連れていかれて、ああっ本当はここに売られたんだと思ってたら、魔法陣でいきなりここに飛ばされて、そしたらお母さんがちゃんといて・・・・・・・・・・・・」
アンジュが、いままで気丈にふるまっていったおねえちゃんの目じりに涙が浮かぶ。
「ねぇ・・・・・・・・・・・・これ夢じゃないんだよね。お母さんもセイシェルも本物なんだよね?目が醒めたら、孤児院じゃないんだよね?」
不安げに、今にも零れてしまいそうなほど雫を溜めていて、エマニュエルはそっと抱きかかえいたセイシェルをベッドに置く。
そして、――――「当たり前じゃない!」とエマニュエルはアンジュを抱きしめる。
「お願い、顔をよく見せて、あなたこそ、本物なの? 私の妄想が作りだしたコじゃないのよね!?」
「うん、うん、お母さん、私は本物だよ」
お互いの存在を確かめ合うように、親子が抱きしめあった。
「私も―」とモアナも来て、3人であの城の庭の時のように抱き合う。
2人の体温を感じながら、エマニュエルは幸せを感じ取るのだった。
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