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貴族編
第57話 竿洗い屋の猫娘
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(リン、ほらこっち来なさい。髪ぼさぼさじゃない)
そう言って、リンの思い出の姉にゃんはほほ笑んでいた。
腰まで伸びるツヤツヤの黒髪、わたしのように紺色だったりメッシュのような混ざり毛など1本もない黒檀のように美しい髪をたなびかせて。
宮廷に務める美容師で、その姿は自信に満ちあふれて、全身から光がさしているようだった。
(わたしの妹なんだからね、ちゃんとしてないと笑われちゃうでしょ)
優しく髪に櫛を通す姉にゃんの手が、リンは何よりも好きだった。
「ちっ、ささっとしろよ!」
吐き捨てれた唾が、前髪にかかる。
臭い粘着のネバネバが、前髪にかかる。
でもリンは、それを取ろうとも思わなかった。
もう梳いてくれるような、姉にゃんはいない。
髪はぼさぼさで、伸びたそばから適当に切った髪は切り口がバラバラだ。
かつての姉にゃんがみたら、それだけで卒倒するほどの荒れ具合だ。
だが、いまはそんなこと気にも成らなかった。
「ほら、早く呑み込めよ」
手のひらで数枚の硬貨がチャラチャラとなっている。
(気持ち悪い)
そう思いながら、口の中に溜まった臭い精液をリンはゴグンと嚥下する。
喉元過ぎて、胃に汚物が溜まる感覚に涙が出て、鳥肌が経つ。
ぺろりとリンは舌を出して、飲み干したアピールをする。
「ふんっ、ほらよ」
それに満足したのか、男が硬貨を乱暴に投げつけてくる。
リンは、何もいわずにそれをかき集めた。
帝都でなら、まともな食事1回分にはなる価格程度の価格。
それでも塵も積もれば山となる。
「毎度ありにゃ」とペコリと頭を下げる。
その垂れた猫耳が見える後頭部に罵声が浴びせれる。
「ふんっ、捨て猫がお高く止まりやがって、お前なんて若いうちしか稼げねーんだからな!」
(誰がお前なんかに売るか、リンは娼婦じゃなくて洗い屋にゃ)
チンコ洗い屋、それが猫耳少女リンの生業だった。
帝都の北部よりの西部、スラム街の入り口の一つであるそこに猫族の少女たちがすまう一角に、黄金卿の一味の一人であるカッシー様が作られた娼館とは趣旨が異なる性風俗のお店。
コンセプトは、スラム街の子供による奉仕。
まぁ、猫族は体が小さい。人族からみたら子供のようなものなのだろう。
そのため、恰好も布一枚を張り合わせたような襤褸を着せられている。
だが、路地裏をイメージした部屋の中は、故意的汚さを作られている、異臭などはしない。
むしろ水道なるボタンを押せば綺麗な水が出てくる魔法具のおかげで普通の家よりよっぽど綺麗に保たれている。
そのため、帝都の貴族が孤児や餓鬼に奉仕させる名目で訪れることもあるようだ。
まぁ私にそんな上客は付かないけど・・・・・・なにせ私は膣では洗わない。
この店のコンセプト通り、手コキと尺八のみの奉仕を守っている。
もちろん、はっきり言えば、やったほうが楽だし、早いし、追加でもお金がもらえるし、実際そうしている子のほうが多いのが現実だ。
だが、リンは洗い屋という生業に誇りを持っていた。
いや、リンがリンでいるための矜持のためと言っていい。
だから、どんな罵声を浴びせられようと膣を使うことはない。
ババアになったら買ってやらないぞ!とズボンに今しがた奉仕を終えたナニをしまい込みながら男は吐き捨てるように言って去っていった。
「へっへへへ、ひどい奴だね。でもでも僕はリンちゃんにそんなことはしないんだな!」
「ありがとうございますにゃ」とすぐに次の客を出迎える。
お金はいくらあっても足りない。
1本でも多くこの汚ならしいナニを洗っていく。
「ほらぁ見てリンちゃんに綺麗にしてもらいたいと、もうパンパンだよぉ」
半脱ぎされたズボンからは、ギンギンとそそり立つ悪臭を放つ男の逸物が飛び出す。
嗅げば思わず顔をしかめっ面たくなるほどの異臭を放つ。
これが犬族なら鼻がひしゃげて使い物にならなくなるだろう。
帝都で卑下される亜人であるが、自分が猫族なことにリンは感謝した。
「ほら、クンカクンカしてくれていいんだよぉ」
(臭い・・・・・・)
思わず鼻をつまんでしかめっ面してしまいそうなのをリンはなんとか堪えた。
見ればダラダラとだらしなく先走り液を卑猥な逸物の先、亀頭にはびっしりとチンカスが膿のように固まっていた。
何日もまともに洗われていないことが容易に想像できる汚物と呼んでいい汚らしい男の逸物。
リンはその汚物の前に正座して三つ指をついて頭を下げた。
「おチンポ洗わさせていただきます」
「うんうん、早くして欲しいんだな~」
「では、さっそ―――――うぶっ!」
まずは布で男の逸物を軽く拭こうと頭を上げると、いきなりナニを口に突っ込まれた。
「ぐっげほぅ、がぁああ」
喉奥まで届く太くて、固くて、そして臭い。
先ほどのみ込んだ臭い精液が胃からせり上げってくるのを感じた。
「ああっ、リンちゃんのお口、気持ちいいよ、ああっいい」
ガンガンと頭を押さえ、腰を振ってくる。
リンは、それを手を握って、なんとか耐える。
「ああっ、リンちゃんのザラザラした最高~、溜まったチンカスが、リンちゃんの唾液でふやけてザラザラ舌がそれを削ぎ取っていくのが分かるよ」
気持ちいい、気持ちいいと、男はリンの口をオナホのように乱暴に突っ込んで腰を振る。
「ふぅー! ふぅー! ふぅー!」と鼻からなんとか空気入れる。
(こんなの奉仕じゃない)
プライドをズタズタにされ、口には汚いものを無理矢理に突っ込まれる。
でもリンはそれを耐えるしかない。
正直、リンの仕事はかなり丁寧だ。
でも常連は少なく、人気はない。
膣を使わせないためだ。
それゆえに、こんなNGを喰らうような客しか回ってこない。
それでもリンはとある目的のために耐えるしかない。
「で、でるよ、リンちゃん、全部、精液もチンカスも汚いの、全部飲み干してね!!」
「―――――っ!」
チンコが膨らみ、――――ビクンビクンと口内で暴れまわる。
ドビュッドビュルルルルルと無遠慮に精液が喉奥に発射される。
強烈な匂いに、すごい量だ。
それなのに、次々と注ぎ込まれる。
飲む速度が間に合わず、口内に溢れて、零れていく。
「ああっ、気持ちよかった」
ずりゅーとチンコがようやく引き抜かれる。
「―――――っうっぷ、、うえうぇえええええ」
鼻をつくイカ臭い匂い、強烈な吐き気に耐えきれず、リンはその場で嘔吐してしまった。
胃液が喉を焼き、白い精液がそこら辺にぶちまかれる。
「ああっ、だめじゃないか。吐いたら、」
「げほっ、げほっ、ご、めん、にゃ、さ、い・・・・・・」
「うんうん、謝れて偉いね。でもここのルールは分かってるよね?」
涙で濡れた視界、その先には男のニヤつく顔があった。
「は、はい、にゃ・・・・・・」
ここのルール、尺八での奉仕の場合は、全部精液を飲み干さないといけない。というのがある。
なぜそんなルールがあるかは分からないが、そうだと教えられた。
どちらにしても、吐いてしまったリンは今回奉仕してないということになる。
つまりお金はもらえないのだ。
「ああっ、せっかく来たのに、無駄打ちさせれちゃったなぁー。ちゃんと謝って欲しいな」
(くそが、)
リンは唾液と精液と胃液が絡みついた免疫を拭うと正座する。
(なんで私が、)
キッと思わず男を睨みつけてしまう。
「うん? どうしたの?なんか文句でもあるの、言いたいのはこっちだよ。奉仕を受けに来たのにさぁー。無駄打ちさせれちゃって」
クドクド文句を言われ、リンは血が出るほど手のひらを握りしめながら平伏する。
座ったまま、大きく両腕を伸ばして、額が地べたに付くまで下げる。
土下ニャと呼ばれる猫族最大の謝罪で、侮辱の何物でもない。
腸が煮えくりかえる思いだ。
それでもリンは、
「吐いてしまい、申し訳にゃかったです」
頭を下げた床に額をこすりつけ、お尻を突きあげ、腕をピンと伸ばす。
「うーん、リンちゃんは本当に謝っているのかな」
後頭部に、ぺちぺちと叩かれる。
白い飛沫が飛びちり、垂れてくる。
どうやら男は、リンの後頭部に向かって、汚らしい逸物で叩いてるらしい。
髪の毛を穢されるそれはとても屈辱だった。
今にでも男の顔を思いっ切り引っ搔きまわしてやりたいその気持ちを唇をかみしめ、拳を握ることで我慢する。
「・・・・・・ごめんにゃさいでした」
そう繰り返すことしか出来ない。歯がゆさを噛みしめながら。
「ふーん、本当に謝ってるなら、態度で示してほしいな」
「・・・・・・・・・・・・」
「お尻、こっちにむけてそれやってよ」
見なくても分かる。
ニチャァアアとした下品な笑いを浮かべているのが。
「申し訳にゃかったです」
薄い襤褸のした、下着は入ってない。
それを向けるというのがどういうことなのか、経験のないリンとて分かった。
だから、頭を下げ続けることしか出来ない。
「だからさぁ!言葉だけの謝罪はいらないんだよ!」
ガンっと頭に衝撃が走る。
後頭部にのしかかる重み、足で踏まれている。
「帝都にすくう野良ネコの分際で、素直にやらせればいいんだよ!」
ぐりぐりと踏みつけられ、額から擦れてひりひりする。
明かな理不尽な仕打ちでも、
「ご、め、んにゃさい、・・・・・・・・・・・・でした」
となんとか絞り出す。
「・・・・・・・・・・・・ちっ、顔をあげろ」
リンの頑なな態度に、男が脚が退ける。
「・・・・・・・・・・・・いたっ!」
リンの髪を持って、男が無理矢理リンを起こし、そして、
「――――っぅぶぅうぶうう」
再び逸物を口にねじ込んでくる。
「おらっ、さっさと舌で奉仕しろよ!」
喉奥まで、逸物が入れれ、嗚咽が止まらない。
髪をもたら、男はガンガンと腰を振る。
「ふぅー、ふぅー、ふぅー!」
再び鼻で息をしながら、なんとか耐える。
「次、一滴でもこぼしたら、今度は下の口で責任取ってもらうからな!」
それが狙いかにゃ。
絶対に、リンは負けない!
もうすぐなんだから!!
そう思いながらリンは痛みと吐き気を耐えるのであった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
明け方、帝都のスラム街を抜け、教会へと向かう。
「これはこれは、リンさん。今日もお早いですね。女神アクアをその献身な態度に応えてくれることでしょう」
「おはようございまにゃ、神父様」
そういって、リンは教会の庭に腰を下ろして、胸の前で手を合わせ、祈り捧げるふりをする。
「今なら、まだ誰も教会にはおりませんよ」
「別にここでいいにゃ」
「・・・・・・・・・・・・そうですか、すみません」と神父は申し訳なさそうにうつむく。
ここ帝都では人間族が主流だ。
かつて亜人を奴隷として扱ってきた名残はまだまだあり、亜人は教会内で祈りを捧げることも出来ない。
まぁでも別にいいとリンは思っていた、神など信頼していないからだ。
もし、リンに信頼してほしければ、その御業を見せてみろにゃ。
それでもリンが祈りを捧げているのには理由がある。
「例の方は、来るにゃ?」
「ええっ、司教様は帝都でのお役目があり、そのため参ります。リンさんのお話も手紙でお伝えしてありますし、お引き受けしてくださると、」
「ほんとかにゃ!」
「ええ」と神父はほほ笑み、「ただし」と顔を沈める。
「奉仕料は、教会で定められているため、これはやはり・・・・・・・・・・・・」
「大丈夫にゃ、分かっているにゃ」
そういってリンは神父を遮り、申し訳なさそうにする神父を慰める。
「100万リーゲルは、用意するにゃ。だから、話を通してくれただけでもありがたいにゃ!」
「リンさん・・・・・・・・・・・・」
「だから、そんな心配するにゃ、宛はあるにゃ!」
そう言ってリンは、立ち上がり、走り去った。
「リンさん! あなたに、アクア様の加護があらんことを!」
リンはそれに手を振ってこたえた。
姉にゃんを直せるなら、アクアだって、悪魔だってかまわにゃいと。
朝日が眩しい、スラム街の一角。
たまたま壁のようになった窪みに、板を乗せて屋根のようにした家に、入る。
「帰ったにゃ!」
そして、気づく。
部屋に漂う煙、それにこの匂いは・・・・・・・・・・・・。
「姉にゃん!また吸ってるにゃ!!」
「にゃんにゃん!うるさいと思ったら、あんたなの、まぁいいわ、お酒亡くなっちゃった。買ってきて」
そういってベッドの上、煙管でタバコをふかせながら、リンの姉であるシピは空いた酒瓶を振る。
「酒臭いにゃ」
「はん、イカ臭いあんたよりマシでしょ? ほらアルコール消毒してあげるから買ってきなさいよ」
そういって薄ら笑いを浮かべるシピに、リンの胸がぎゅっとつまる。
「なによ、その目、あんたまで私をバカにするの!」
バリーン!部屋に瓶の欠片が飛び散る。
(リン、こっちにおいで)
そう言って、優し気にほほ笑んでくれていた瞳は、いまは鬼のように吊り上げりこちらを睨みつけている。
(リンだって、ちゃんと手入れすればこうなるわよ)
そういって頬に当たるサラサラだった黒髪は、かつての黒檀のようにきれいさはもうなく、ぼさぼさと伸ばし放題で、ギトギトと油とフケが絡まって毛玉になっている。
(大丈夫!お姉ちゃんがなんとかするから!)
あの光り輝くように自信満々だった体は、痩せておとろいている。
これも、それも、全部あれのせいだ。
シピの右腕、それには黒い紋様のような痣。
かつて宮廷で理容師をしていた姉、亜人であることでいじめられながらも、その技量だけで宮廷を生き延び。
ついに、「あの人に、髪を整えて欲しい」ととある貴族の子女からお声がかかったのだった。
しかし、それが災いして理容師の一人に鋏で、利き腕を刺されてしまったのだ。
「大丈夫だよ、こんな傷すぐに治して、復帰するんだから」
そう笑う姉にゃんの笑顔は、外傷は共に消えていった。
医者からはもう右腕は動くはずだと言われた。
でも姉にゃんの右腕は動くことはなかった。
刺されたことを残すような呪いの紋様のように見える痣だけを残して。
片腕では、理容師は続けれない。
姉は宮廷を去り、そうして、かつての輝きを失い、燻っていった。
「いつまでそこで睨んでいるつもり!さっさと失せろ!二度とそのしけた面を見せるなぁ!」
枕が、ゴミが、飛んでくる。
でもそれはリンのもとには届かない。
利き腕じゃない、左手ではコントロールも力加減も及ばない。
あらぬ方向や、かなりの手前に、物が力なく落ちていく。
「くそ! くそ! どいつもこいつも私をバカにして!」
大丈夫だよ、姉にゃん。
叫び、荒れくるうシピに言葉は通じない。
だから、リンは心で祈る。
大丈夫、姉にゃん。
姉にゃんの腕は私が直してみせる。
なんでも有名な司教が訪ねてくるそうだ。
奉仕料100万リーゲルを納めれば、なんでも治せると言われる神の御業できっと腕も直せる。
腕が治れば、また理容師になれる。
そうすれば、あの時の姉にゃんは、帰ってくる。
そう、あの時の姉にゃんが・・・・・・・・・・・・。
「あっは、はははは」
そうおもうと、自然と笑みが零れる。
「なに笑ってるのよ!あんたまで私をバカにしてるの!こっちこい!絞め殺してやる!おい聞いてるのか」
姉にゃん、もう大丈夫だよ。
わたしは、わたしを売ってでも、姉にゃんをもとに戻して見せる。
そう言って、リンの思い出の姉にゃんはほほ笑んでいた。
腰まで伸びるツヤツヤの黒髪、わたしのように紺色だったりメッシュのような混ざり毛など1本もない黒檀のように美しい髪をたなびかせて。
宮廷に務める美容師で、その姿は自信に満ちあふれて、全身から光がさしているようだった。
(わたしの妹なんだからね、ちゃんとしてないと笑われちゃうでしょ)
優しく髪に櫛を通す姉にゃんの手が、リンは何よりも好きだった。
「ちっ、ささっとしろよ!」
吐き捨てれた唾が、前髪にかかる。
臭い粘着のネバネバが、前髪にかかる。
でもリンは、それを取ろうとも思わなかった。
もう梳いてくれるような、姉にゃんはいない。
髪はぼさぼさで、伸びたそばから適当に切った髪は切り口がバラバラだ。
かつての姉にゃんがみたら、それだけで卒倒するほどの荒れ具合だ。
だが、いまはそんなこと気にも成らなかった。
「ほら、早く呑み込めよ」
手のひらで数枚の硬貨がチャラチャラとなっている。
(気持ち悪い)
そう思いながら、口の中に溜まった臭い精液をリンはゴグンと嚥下する。
喉元過ぎて、胃に汚物が溜まる感覚に涙が出て、鳥肌が経つ。
ぺろりとリンは舌を出して、飲み干したアピールをする。
「ふんっ、ほらよ」
それに満足したのか、男が硬貨を乱暴に投げつけてくる。
リンは、何もいわずにそれをかき集めた。
帝都でなら、まともな食事1回分にはなる価格程度の価格。
それでも塵も積もれば山となる。
「毎度ありにゃ」とペコリと頭を下げる。
その垂れた猫耳が見える後頭部に罵声が浴びせれる。
「ふんっ、捨て猫がお高く止まりやがって、お前なんて若いうちしか稼げねーんだからな!」
(誰がお前なんかに売るか、リンは娼婦じゃなくて洗い屋にゃ)
チンコ洗い屋、それが猫耳少女リンの生業だった。
帝都の北部よりの西部、スラム街の入り口の一つであるそこに猫族の少女たちがすまう一角に、黄金卿の一味の一人であるカッシー様が作られた娼館とは趣旨が異なる性風俗のお店。
コンセプトは、スラム街の子供による奉仕。
まぁ、猫族は体が小さい。人族からみたら子供のようなものなのだろう。
そのため、恰好も布一枚を張り合わせたような襤褸を着せられている。
だが、路地裏をイメージした部屋の中は、故意的汚さを作られている、異臭などはしない。
むしろ水道なるボタンを押せば綺麗な水が出てくる魔法具のおかげで普通の家よりよっぽど綺麗に保たれている。
そのため、帝都の貴族が孤児や餓鬼に奉仕させる名目で訪れることもあるようだ。
まぁ私にそんな上客は付かないけど・・・・・・なにせ私は膣では洗わない。
この店のコンセプト通り、手コキと尺八のみの奉仕を守っている。
もちろん、はっきり言えば、やったほうが楽だし、早いし、追加でもお金がもらえるし、実際そうしている子のほうが多いのが現実だ。
だが、リンは洗い屋という生業に誇りを持っていた。
いや、リンがリンでいるための矜持のためと言っていい。
だから、どんな罵声を浴びせられようと膣を使うことはない。
ババアになったら買ってやらないぞ!とズボンに今しがた奉仕を終えたナニをしまい込みながら男は吐き捨てるように言って去っていった。
「へっへへへ、ひどい奴だね。でもでも僕はリンちゃんにそんなことはしないんだな!」
「ありがとうございますにゃ」とすぐに次の客を出迎える。
お金はいくらあっても足りない。
1本でも多くこの汚ならしいナニを洗っていく。
「ほらぁ見てリンちゃんに綺麗にしてもらいたいと、もうパンパンだよぉ」
半脱ぎされたズボンからは、ギンギンとそそり立つ悪臭を放つ男の逸物が飛び出す。
嗅げば思わず顔をしかめっ面たくなるほどの異臭を放つ。
これが犬族なら鼻がひしゃげて使い物にならなくなるだろう。
帝都で卑下される亜人であるが、自分が猫族なことにリンは感謝した。
「ほら、クンカクンカしてくれていいんだよぉ」
(臭い・・・・・・)
思わず鼻をつまんでしかめっ面してしまいそうなのをリンはなんとか堪えた。
見ればダラダラとだらしなく先走り液を卑猥な逸物の先、亀頭にはびっしりとチンカスが膿のように固まっていた。
何日もまともに洗われていないことが容易に想像できる汚物と呼んでいい汚らしい男の逸物。
リンはその汚物の前に正座して三つ指をついて頭を下げた。
「おチンポ洗わさせていただきます」
「うんうん、早くして欲しいんだな~」
「では、さっそ―――――うぶっ!」
まずは布で男の逸物を軽く拭こうと頭を上げると、いきなりナニを口に突っ込まれた。
「ぐっげほぅ、がぁああ」
喉奥まで届く太くて、固くて、そして臭い。
先ほどのみ込んだ臭い精液が胃からせり上げってくるのを感じた。
「ああっ、リンちゃんのお口、気持ちいいよ、ああっいい」
ガンガンと頭を押さえ、腰を振ってくる。
リンは、それを手を握って、なんとか耐える。
「ああっ、リンちゃんのザラザラした最高~、溜まったチンカスが、リンちゃんの唾液でふやけてザラザラ舌がそれを削ぎ取っていくのが分かるよ」
気持ちいい、気持ちいいと、男はリンの口をオナホのように乱暴に突っ込んで腰を振る。
「ふぅー! ふぅー! ふぅー!」と鼻からなんとか空気入れる。
(こんなの奉仕じゃない)
プライドをズタズタにされ、口には汚いものを無理矢理に突っ込まれる。
でもリンはそれを耐えるしかない。
正直、リンの仕事はかなり丁寧だ。
でも常連は少なく、人気はない。
膣を使わせないためだ。
それゆえに、こんなNGを喰らうような客しか回ってこない。
それでもリンはとある目的のために耐えるしかない。
「で、でるよ、リンちゃん、全部、精液もチンカスも汚いの、全部飲み干してね!!」
「―――――っ!」
チンコが膨らみ、――――ビクンビクンと口内で暴れまわる。
ドビュッドビュルルルルルと無遠慮に精液が喉奥に発射される。
強烈な匂いに、すごい量だ。
それなのに、次々と注ぎ込まれる。
飲む速度が間に合わず、口内に溢れて、零れていく。
「ああっ、気持ちよかった」
ずりゅーとチンコがようやく引き抜かれる。
「―――――っうっぷ、、うえうぇえええええ」
鼻をつくイカ臭い匂い、強烈な吐き気に耐えきれず、リンはその場で嘔吐してしまった。
胃液が喉を焼き、白い精液がそこら辺にぶちまかれる。
「ああっ、だめじゃないか。吐いたら、」
「げほっ、げほっ、ご、めん、にゃ、さ、い・・・・・・」
「うんうん、謝れて偉いね。でもここのルールは分かってるよね?」
涙で濡れた視界、その先には男のニヤつく顔があった。
「は、はい、にゃ・・・・・・」
ここのルール、尺八での奉仕の場合は、全部精液を飲み干さないといけない。というのがある。
なぜそんなルールがあるかは分からないが、そうだと教えられた。
どちらにしても、吐いてしまったリンは今回奉仕してないということになる。
つまりお金はもらえないのだ。
「ああっ、せっかく来たのに、無駄打ちさせれちゃったなぁー。ちゃんと謝って欲しいな」
(くそが、)
リンは唾液と精液と胃液が絡みついた免疫を拭うと正座する。
(なんで私が、)
キッと思わず男を睨みつけてしまう。
「うん? どうしたの?なんか文句でもあるの、言いたいのはこっちだよ。奉仕を受けに来たのにさぁー。無駄打ちさせれちゃって」
クドクド文句を言われ、リンは血が出るほど手のひらを握りしめながら平伏する。
座ったまま、大きく両腕を伸ばして、額が地べたに付くまで下げる。
土下ニャと呼ばれる猫族最大の謝罪で、侮辱の何物でもない。
腸が煮えくりかえる思いだ。
それでもリンは、
「吐いてしまい、申し訳にゃかったです」
頭を下げた床に額をこすりつけ、お尻を突きあげ、腕をピンと伸ばす。
「うーん、リンちゃんは本当に謝っているのかな」
後頭部に、ぺちぺちと叩かれる。
白い飛沫が飛びちり、垂れてくる。
どうやら男は、リンの後頭部に向かって、汚らしい逸物で叩いてるらしい。
髪の毛を穢されるそれはとても屈辱だった。
今にでも男の顔を思いっ切り引っ搔きまわしてやりたいその気持ちを唇をかみしめ、拳を握ることで我慢する。
「・・・・・・ごめんにゃさいでした」
そう繰り返すことしか出来ない。歯がゆさを噛みしめながら。
「ふーん、本当に謝ってるなら、態度で示してほしいな」
「・・・・・・・・・・・・」
「お尻、こっちにむけてそれやってよ」
見なくても分かる。
ニチャァアアとした下品な笑いを浮かべているのが。
「申し訳にゃかったです」
薄い襤褸のした、下着は入ってない。
それを向けるというのがどういうことなのか、経験のないリンとて分かった。
だから、頭を下げ続けることしか出来ない。
「だからさぁ!言葉だけの謝罪はいらないんだよ!」
ガンっと頭に衝撃が走る。
後頭部にのしかかる重み、足で踏まれている。
「帝都にすくう野良ネコの分際で、素直にやらせればいいんだよ!」
ぐりぐりと踏みつけられ、額から擦れてひりひりする。
明かな理不尽な仕打ちでも、
「ご、め、んにゃさい、・・・・・・・・・・・・でした」
となんとか絞り出す。
「・・・・・・・・・・・・ちっ、顔をあげろ」
リンの頑なな態度に、男が脚が退ける。
「・・・・・・・・・・・・いたっ!」
リンの髪を持って、男が無理矢理リンを起こし、そして、
「――――っぅぶぅうぶうう」
再び逸物を口にねじ込んでくる。
「おらっ、さっさと舌で奉仕しろよ!」
喉奥まで、逸物が入れれ、嗚咽が止まらない。
髪をもたら、男はガンガンと腰を振る。
「ふぅー、ふぅー、ふぅー!」
再び鼻で息をしながら、なんとか耐える。
「次、一滴でもこぼしたら、今度は下の口で責任取ってもらうからな!」
それが狙いかにゃ。
絶対に、リンは負けない!
もうすぐなんだから!!
そう思いながらリンは痛みと吐き気を耐えるのであった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
明け方、帝都のスラム街を抜け、教会へと向かう。
「これはこれは、リンさん。今日もお早いですね。女神アクアをその献身な態度に応えてくれることでしょう」
「おはようございまにゃ、神父様」
そういって、リンは教会の庭に腰を下ろして、胸の前で手を合わせ、祈り捧げるふりをする。
「今なら、まだ誰も教会にはおりませんよ」
「別にここでいいにゃ」
「・・・・・・・・・・・・そうですか、すみません」と神父は申し訳なさそうにうつむく。
ここ帝都では人間族が主流だ。
かつて亜人を奴隷として扱ってきた名残はまだまだあり、亜人は教会内で祈りを捧げることも出来ない。
まぁでも別にいいとリンは思っていた、神など信頼していないからだ。
もし、リンに信頼してほしければ、その御業を見せてみろにゃ。
それでもリンが祈りを捧げているのには理由がある。
「例の方は、来るにゃ?」
「ええっ、司教様は帝都でのお役目があり、そのため参ります。リンさんのお話も手紙でお伝えしてありますし、お引き受けしてくださると、」
「ほんとかにゃ!」
「ええ」と神父はほほ笑み、「ただし」と顔を沈める。
「奉仕料は、教会で定められているため、これはやはり・・・・・・・・・・・・」
「大丈夫にゃ、分かっているにゃ」
そういってリンは神父を遮り、申し訳なさそうにする神父を慰める。
「100万リーゲルは、用意するにゃ。だから、話を通してくれただけでもありがたいにゃ!」
「リンさん・・・・・・・・・・・・」
「だから、そんな心配するにゃ、宛はあるにゃ!」
そう言ってリンは、立ち上がり、走り去った。
「リンさん! あなたに、アクア様の加護があらんことを!」
リンはそれに手を振ってこたえた。
姉にゃんを直せるなら、アクアだって、悪魔だってかまわにゃいと。
朝日が眩しい、スラム街の一角。
たまたま壁のようになった窪みに、板を乗せて屋根のようにした家に、入る。
「帰ったにゃ!」
そして、気づく。
部屋に漂う煙、それにこの匂いは・・・・・・・・・・・・。
「姉にゃん!また吸ってるにゃ!!」
「にゃんにゃん!うるさいと思ったら、あんたなの、まぁいいわ、お酒亡くなっちゃった。買ってきて」
そういってベッドの上、煙管でタバコをふかせながら、リンの姉であるシピは空いた酒瓶を振る。
「酒臭いにゃ」
「はん、イカ臭いあんたよりマシでしょ? ほらアルコール消毒してあげるから買ってきなさいよ」
そういって薄ら笑いを浮かべるシピに、リンの胸がぎゅっとつまる。
「なによ、その目、あんたまで私をバカにするの!」
バリーン!部屋に瓶の欠片が飛び散る。
(リン、こっちにおいで)
そう言って、優し気にほほ笑んでくれていた瞳は、いまは鬼のように吊り上げりこちらを睨みつけている。
(リンだって、ちゃんと手入れすればこうなるわよ)
そういって頬に当たるサラサラだった黒髪は、かつての黒檀のようにきれいさはもうなく、ぼさぼさと伸ばし放題で、ギトギトと油とフケが絡まって毛玉になっている。
(大丈夫!お姉ちゃんがなんとかするから!)
あの光り輝くように自信満々だった体は、痩せておとろいている。
これも、それも、全部あれのせいだ。
シピの右腕、それには黒い紋様のような痣。
かつて宮廷で理容師をしていた姉、亜人であることでいじめられながらも、その技量だけで宮廷を生き延び。
ついに、「あの人に、髪を整えて欲しい」ととある貴族の子女からお声がかかったのだった。
しかし、それが災いして理容師の一人に鋏で、利き腕を刺されてしまったのだ。
「大丈夫だよ、こんな傷すぐに治して、復帰するんだから」
そう笑う姉にゃんの笑顔は、外傷は共に消えていった。
医者からはもう右腕は動くはずだと言われた。
でも姉にゃんの右腕は動くことはなかった。
刺されたことを残すような呪いの紋様のように見える痣だけを残して。
片腕では、理容師は続けれない。
姉は宮廷を去り、そうして、かつての輝きを失い、燻っていった。
「いつまでそこで睨んでいるつもり!さっさと失せろ!二度とそのしけた面を見せるなぁ!」
枕が、ゴミが、飛んでくる。
でもそれはリンのもとには届かない。
利き腕じゃない、左手ではコントロールも力加減も及ばない。
あらぬ方向や、かなりの手前に、物が力なく落ちていく。
「くそ! くそ! どいつもこいつも私をバカにして!」
大丈夫だよ、姉にゃん。
叫び、荒れくるうシピに言葉は通じない。
だから、リンは心で祈る。
大丈夫、姉にゃん。
姉にゃんの腕は私が直してみせる。
なんでも有名な司教が訪ねてくるそうだ。
奉仕料100万リーゲルを納めれば、なんでも治せると言われる神の御業できっと腕も直せる。
腕が治れば、また理容師になれる。
そうすれば、あの時の姉にゃんは、帰ってくる。
そう、あの時の姉にゃんが・・・・・・・・・・・・。
「あっは、はははは」
そうおもうと、自然と笑みが零れる。
「なに笑ってるのよ!あんたまで私をバカにしてるの!こっちこい!絞め殺してやる!おい聞いてるのか」
姉にゃん、もう大丈夫だよ。
わたしは、わたしを売ってでも、姉にゃんをもとに戻して見せる。
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