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ダンジョン編
第29話 紹介された奴隷商
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「どうぞ、旦那様お手を」
馬車が止まり、シオンが先に下りて手を差し出してくれる。
普通こういうのは男がするものだよな~と思いながら、シオンの手を取る。
スベスベして柔らかくて、思わず頬づりしたくなるほどだ。
そんなことを思いながら、フィービーに渡された紹介状を手に、奴隷商の館へと足を踏み入れた。
ちなみにリルは、午前中で買い切れなかった備品を買いに別行動をすることになっており、レナールは特に戻ってこなかったので明日合流する予定だ。
「お待ちしておりました、シュッサク様。私はこちらの奴隷商で店主をしております。モルガンと申します。どうぞおかけください」
奴隷商の館は、帝都にあり、僕たちが泊っている宿屋の倍はデカい屋敷だ。
座り込んだソファーも沈みすぎ、柔らかい上等なものだと尻が言っている。
「こちらが紹介状になります」
後ろに待機しているシオンが慇懃に丸まった羊皮紙を持って奴隷商モルガンへと渡す。
ただお待ちしておりましたと言っているぐらいだから、事前に知っていたのだろう。
ぷっくりとした体つきに、ちょび髭をはやし、室内だが、カウボーイ帽を被っている。
丸まった羊皮紙を広げながら、ちらりと目を通すが、「確かにご紹介状受け取りました」と言って羊皮紙をすぐに懐にしまうとニッコリとした笑みを浮かべた。
「かの最近有名なギャンブラーであるシュッサク様に起こしていただけるとは当館にとっても大変名誉なこととなります。それもかのカッシー様のご紹介とあっては、当館でも選りすぐりの奴隷をご紹介させていただきます」
カッシー様ていうのは、あの出っ歯のことか。
まぁ黄金卿の一味らしいし、無下にはされないだろう。
おう、選りすぐりのカワイ子ちゃんを頼む。
「それは、本日はどのような奴隷をお探しでしょうか?」
手紙には書いてなかったらしい。
「あ、そ、その」と僕がどもっていると、「ダンジョンの攻略に行ける即戦力になる戦闘奴隷を探しております」
と後ろに控えながらも堂々と答える。
それにモルガン、険しい目を向けるが、「旦那様、あまり人と話すのがお得意でございませんでして、僭越ながら私目が答えさせていただきます。ご無礼をお許しください」と頭を下げる。
「ほう、そういうことでしたか、いえお気になさらずに貴族の方などにはよくあることですよ」とモルガンはすぐににこやかな顔になった。
「ダンジョンの即戦力になる戦闘奴隷ですが、前衛などポジションはありますでしょうか?」
「後衛を任せたいと思っております。うちには魔法使いがおりますのでできれば自衛できる程度の近接戦闘はこなせる方が希望です」
「なるほど、魔法使いの方がいらっしゃるとはさすがはシュッサク様のパーティーですな!魔法使いの方の護衛を兼ねていると」
シオンとモルガンとでスムーズに話しが進んでいく。
あまり野郎なんかと話したくない僕としてはいいが、
シオンさん!何か大切な条件が抜けていたりしないかな!
美人or美少女!!
そこが一番大事だからね!
「あともう一つ条件が」
そうそう、それそれ。
「神聖魔法が使える方がいればなおのことよしです」
ええっ!シオン、まさか。
筋肉ムキムキのゴリマッチョとか優男とか来ても絶対に買わないからな!!
「・・・・・・申し訳ございません。神聖魔法をとなると当館をもっとしっても今は手持ちがございません。なにぶん、扱えるものがほとんどおりませんもので。その代わり、後衛職にピッタリな人材が一人おりますのでぜひにご紹介させてください」
モルガンが呼び鈴を鳴らすと、執事を思わせるイケメンが現れた。
こいつだ!とかいったら、くそみそ言って断ってやる。
「バロン、シルフィーを呼んできなさい」というと、「かしこまりました」と執事は90度のお辞儀をしながら去っていった。
よかった。すくなくともこんなスカした野郎ではないようだ。
「ふっふふ、シュッサク様ご安心ください」
と当然、モルガンがちょび髭を触りながらほほ笑みかけてきた。
「ご紹介状には、なんでも黄金卿から宿題を出されているとか、ご心中お察し申し上げます」
そいつはありがとよ。
「あの方の依怙贔屓についていくのは、常人では些か厳しいところがございますからな」
でなんだっていうんだよと思っていると、コンコンと扉を叩く音が聞こえてきた。
「モルガン様、シルフィーを連れて参りました」
「入りなさい」とモルガンの指示に扉が開く、―――――「失礼いたします」とそこに居たのは。
申し訳なさそに背を丸め、腰のあたりまで伸びた艶やか翠色の髪の前髪からはたれ目の灰色の瞳を覗かせている。
同じく翠色の髪からは先がとがった耳、いわゆるエルフ耳が飛びでていた。
おおう!何気に初エルフだ!!
本当に三角形に耳がとがっている。
恥ずかしそうに下唇を噛む様は、奥手の清楚系お嬢様といったところだが、
前に組まれた腕の間には、清楚とはかけ離れた背徳的ともいえるものがあった。
服に詰め物でもしているのではないかというほどボリューム満点の胸が隆起している。
爆乳ってやつだ。
「どうでしょうか? ご紹介状にはダンジョン攻略のための勝利の女神を紹介するように書かれておりました。見た目はそちらのお嬢様と遜色はないかと」
うん、見た目もばっちり、清楚系巨乳最高!!
レナールもなかなかでかかったが、このシルフィーって子のほうがでかいぞ。
これを枕にしたらどれくらい寝午後がいいんだろうか、
こいつはいい。合格だ!
シオン、この子にしよう!!
いくらだ!いいねで払うぞ。
「戦闘能力は、何が出来るのでしょうか?」
シオンは真面目だな~。得意なことなんて、きっとパイズリとかだよきっと。ぐっへへ
「戦闘能力においては保証致します。基本的には弓矢が得意です。一度に三本つがえて的に命中させることができますし。近接戦闘も得意で前衛も出来ます。なにせ華奢な体つきと可憐な見た目をしておりますが、彼女はとある地方の戦闘民族の出です」
戦闘民族!?
そんなカカ〇ットみたいなのが異世界にはいるのか、・・・・・・空中を飛べたり、手のひらかカ〇ハメ波でも出せたりするのだろうか、異世界だし、ワンチャンあったり?
「戦闘民族・・・・・・エルフのということは、まさか―――」
「ほう、流石はシュッサク様の一番奴隷。博識ですな、そうご慧眼の通り、彼女は湿地林のエルフであります」
湿地林のエルフ???
何それ。普通のエルフとは違うのだろうか。
だが、それを聞いてシオンは珍しくシルフィーていう子を凝視している。
しばらく頭からつま先まで交互に見つめてこちらに耳打ちしてきた。
「さすが黄金卿関係者の紹介状だけありますね。彼女とてもよいかと思います」
僕もそう思う。相思相愛だな。
シオンの吐息にくすぐったい気を感じながら、うんと頷く。
「旦那様も気に入られたようです」
シオンがそういうと、モルガンも嬉しそうに「当館で用意できる最高峰の戦闘奴隷になります。さらにあちらのほうも期待できるかと」
げっへへ、どちらのほうのことかな~とニチャッァアアという笑みでモルガンに返す。
「・・・・・・シルフィー、シュッサク様にアレを見せてなさい」
「はい・・・・・・」とシルフィーは静かにそう頷くと一歩前に出てくる。
おうおうなんだと見ていると、シルフィーのきれいな足が持ち上げり開いていく。
これは――――開脚か!?
新体操を思わせる足を上に持ち上げていく開脚、上に上がればあげるほど裾が捲りあがり、美味しそうなパンパンの太ももが露わになっていく、Y字バランスと呼ばれる頭とつま先と体でY字を司る形を形成する。
が――――止まらない。
足はさらに上に持ちがある。
マジかよ。
開脚の最高峰、――――I字バランス。
つまりつま先が頭にくっつける。まさに I の体制を作る。
完全に捲りあがった裾。
その奥、薄地の奴隷服のその先、股間部分にすべての意識を集中したが、残念ながら短パンのようなものを履いているようだ。
くそっ、I字状態のアソコはどうなっているんだ!!
「ふっふふ、シュッサク様。それはご購入してからのお楽しみということで」
思考が読まれた?!いや男なら誰しも同じことを考えるはずだ。
このちょび髭やりやがる。
「シルフィーもういいぞ」とモルガンがいってシルフィーは足を下げ、また俯いてしまった。
「それでオークションはいつ開催されますか?できれば急いでいるのですが」
ふむ、っとモルガンはちょび髭をいじりながら、もったいぶって椅子に深く腰掛ける。
早く答えろ、そのちょび髭ぶち抜くぞ!!
「例の宿題の件ですかな? いやはや大変でございますな」
おう、だから早くしてくれ。
「ええですから、今日にでもオークションを開催していただきたいとのですが」
ふっ、とモルガンがほほ笑む。
「ええっええっ、もちろんですとも。私も栄えある帝国市民の一員。帝国法で定められた奴隷の売買はオークションにてという法を守る必要があります」
ですから、とモルガンが続ける。
「シュッサク様もシルフィーをお気に召されたご様子。今からでもはじめしょうかオークションを」と笑みを深める。
・・・・・・なるほど、そういうことか。
シオンの時もオークションなんてやらなかったなとその美しい横顔を見ながら、思い出した。
こうやってオークションをしたということにしてるんだろうな。
どこの世界にも法の抜け道を使って、悪さするのはあるんだな~。
「シルフィー、外にバロンがいます。別の部屋に待機していなさい」
シルフィーは何も言わず頭を下げると静かに部屋を出ていった。
ふっふふふ、また後でね。すぐに会えるよ。
「では早速始めましょうか。シルフィーはかなり有名な戦闘民族のであり、帝国も彼らには手を焼かされており、未だに占領出来ておらず、捕獲も困難。今回のシルフィーは本当に偶然が重なって入荷することが出来ました」
とモルガンの売り込みトークがマシンガンのように飛び出してくる。
ずばり、と行くまでに体感5分はかかっただろうか。
「500万リーゲルでどうでしょう」
この世界の相場観ははっきりと言って分からない。
分からないが、これは絶対にぼったくりだろう。
シオンですら100万、魔法職のリルだって200万だったんぞ。
くそ、ほかのチートどもはここで割引スキルとか使って格安で手に入れちゃうんだろう。
どうせ戦闘スキルでバリバリ儲けてるくせに、・・・・・・ええい、ままよ!!
「うん」と僕を見つめる紅玉の瞳、シオンに頷く。
シオンはそれを見ってバァっとモルガンに振り向きなおすと、
「500万リーゲルで結構です。お支払いは後日、コロセウムのファブラ様より致します。その代わりシルフィーは本日、連れて帰ります」とはっきりとそういう。
それにモルガンが破顔する。
「これはこれは・・・・・・流石は黄金卿の片腕と呼ばれるカッシー様のご紹介。500万リーゲルを即答ですが、いやこれはいいご縁を頂きました。その啖呵のよさ、感服致しました。私もそこは勉強せねば、450万リーゲルに値引きさせていただきます」
とかなりの上機嫌だ。
しかも、50万もさがったし。やっぱりぼったくり価格か。
その後もモルガンの僕をほめたたえるお世辞を大量に浴びてから、ようやくシルフィーのいる部屋に案内させる。
シルフィーは隣の部屋にいた。
部屋を変えるのは、しきたりなのだろうか。
「喜びなさい。シルフィー、シュッサク様がお前を買われていくそうだ」
モルガンがそういうとシルフィーは緑の髪の隙間から上目遣いに灰色の目を覗かす。
「・・・・・・ありがとうございます」とそう静かに言う。
「ではシュッサク様、パスワードの儀を行いたいと思います。バロン準備しなさい」
「承知しました」とイケメンが例の硬く太い黒光りする首輪を僕の手に乗せる。
背中にさりげなく手を添えながら「さぁーこちらです」とそつなく誘導してきやがる。
くそ、イケメンが。
香水でもつけているのか、いい匂いを漂わせている。
「ではおハメください。シルフィー顔を上げて」
おう早くハメたいぜ。と思いながらシルフィーの首に首輪をハメる。
肌のつるつる。髪はさらさら言われなきゃ戦闘民族だなんて思わないな。
パスワード
※※※※※※※※※※※※
設定とシルフィーで3人目になるとパスワード設定もなれてくるものだ。
小川 秀作と念じてパスワードはすぐに認証された。
心なしか、シルフィーとの繋がりみたいなものが体で感じられる。
早くチンポで感じたいものだ。
「おめでとうございます。これにてシルフィーは完全にシュッサク様のものとなりました」
とモルガンとバロンが拍手してくれる。
もういいから、そういうの。
「ではシュッサク様。シルフィーは後ほど、宿屋に送らせていただきます」
えっ、いや。
いますぐ連れて帰りたいんだけど。
「いえ、急ぎですのですぐに。馬車も私たちの乗るものに乗せますので」
さすが、シオン察してくれたか。
「さようでございますか。奴隷を同じ馬車に乗せていただけるとはシュッサク様とは、なんとお優しい方。シルフィーもそのような方に貰われて幸せになれるでしょう。すぐに準備致します。バロン、シルフィーの服と装備一式をお持ちなさい」
装備?
「今回、大変切符よくご購入していただきました。心付けをさせてください。シルフィー捕獲時に持っていた装備一式と一部の服や下着などつけさせていただきます」
それととモルガンが耳打ちしていきた。
「シルフィーは巫女も担っていたようで、儀式ようの服を持っておりました。こちらもお付けさせていただきます」
と囁いてきた。
巫女さんだと?!嫌いじゃないぞぉ~。
こいつは今晩が楽しみだぜ。
馬車が止まり、シオンが先に下りて手を差し出してくれる。
普通こういうのは男がするものだよな~と思いながら、シオンの手を取る。
スベスベして柔らかくて、思わず頬づりしたくなるほどだ。
そんなことを思いながら、フィービーに渡された紹介状を手に、奴隷商の館へと足を踏み入れた。
ちなみにリルは、午前中で買い切れなかった備品を買いに別行動をすることになっており、レナールは特に戻ってこなかったので明日合流する予定だ。
「お待ちしておりました、シュッサク様。私はこちらの奴隷商で店主をしております。モルガンと申します。どうぞおかけください」
奴隷商の館は、帝都にあり、僕たちが泊っている宿屋の倍はデカい屋敷だ。
座り込んだソファーも沈みすぎ、柔らかい上等なものだと尻が言っている。
「こちらが紹介状になります」
後ろに待機しているシオンが慇懃に丸まった羊皮紙を持って奴隷商モルガンへと渡す。
ただお待ちしておりましたと言っているぐらいだから、事前に知っていたのだろう。
ぷっくりとした体つきに、ちょび髭をはやし、室内だが、カウボーイ帽を被っている。
丸まった羊皮紙を広げながら、ちらりと目を通すが、「確かにご紹介状受け取りました」と言って羊皮紙をすぐに懐にしまうとニッコリとした笑みを浮かべた。
「かの最近有名なギャンブラーであるシュッサク様に起こしていただけるとは当館にとっても大変名誉なこととなります。それもかのカッシー様のご紹介とあっては、当館でも選りすぐりの奴隷をご紹介させていただきます」
カッシー様ていうのは、あの出っ歯のことか。
まぁ黄金卿の一味らしいし、無下にはされないだろう。
おう、選りすぐりのカワイ子ちゃんを頼む。
「それは、本日はどのような奴隷をお探しでしょうか?」
手紙には書いてなかったらしい。
「あ、そ、その」と僕がどもっていると、「ダンジョンの攻略に行ける即戦力になる戦闘奴隷を探しております」
と後ろに控えながらも堂々と答える。
それにモルガン、険しい目を向けるが、「旦那様、あまり人と話すのがお得意でございませんでして、僭越ながら私目が答えさせていただきます。ご無礼をお許しください」と頭を下げる。
「ほう、そういうことでしたか、いえお気になさらずに貴族の方などにはよくあることですよ」とモルガンはすぐににこやかな顔になった。
「ダンジョンの即戦力になる戦闘奴隷ですが、前衛などポジションはありますでしょうか?」
「後衛を任せたいと思っております。うちには魔法使いがおりますのでできれば自衛できる程度の近接戦闘はこなせる方が希望です」
「なるほど、魔法使いの方がいらっしゃるとはさすがはシュッサク様のパーティーですな!魔法使いの方の護衛を兼ねていると」
シオンとモルガンとでスムーズに話しが進んでいく。
あまり野郎なんかと話したくない僕としてはいいが、
シオンさん!何か大切な条件が抜けていたりしないかな!
美人or美少女!!
そこが一番大事だからね!
「あともう一つ条件が」
そうそう、それそれ。
「神聖魔法が使える方がいればなおのことよしです」
ええっ!シオン、まさか。
筋肉ムキムキのゴリマッチョとか優男とか来ても絶対に買わないからな!!
「・・・・・・申し訳ございません。神聖魔法をとなると当館をもっとしっても今は手持ちがございません。なにぶん、扱えるものがほとんどおりませんもので。その代わり、後衛職にピッタリな人材が一人おりますのでぜひにご紹介させてください」
モルガンが呼び鈴を鳴らすと、執事を思わせるイケメンが現れた。
こいつだ!とかいったら、くそみそ言って断ってやる。
「バロン、シルフィーを呼んできなさい」というと、「かしこまりました」と執事は90度のお辞儀をしながら去っていった。
よかった。すくなくともこんなスカした野郎ではないようだ。
「ふっふふ、シュッサク様ご安心ください」
と当然、モルガンがちょび髭を触りながらほほ笑みかけてきた。
「ご紹介状には、なんでも黄金卿から宿題を出されているとか、ご心中お察し申し上げます」
そいつはありがとよ。
「あの方の依怙贔屓についていくのは、常人では些か厳しいところがございますからな」
でなんだっていうんだよと思っていると、コンコンと扉を叩く音が聞こえてきた。
「モルガン様、シルフィーを連れて参りました」
「入りなさい」とモルガンの指示に扉が開く、―――――「失礼いたします」とそこに居たのは。
申し訳なさそに背を丸め、腰のあたりまで伸びた艶やか翠色の髪の前髪からはたれ目の灰色の瞳を覗かせている。
同じく翠色の髪からは先がとがった耳、いわゆるエルフ耳が飛びでていた。
おおう!何気に初エルフだ!!
本当に三角形に耳がとがっている。
恥ずかしそうに下唇を噛む様は、奥手の清楚系お嬢様といったところだが、
前に組まれた腕の間には、清楚とはかけ離れた背徳的ともいえるものがあった。
服に詰め物でもしているのではないかというほどボリューム満点の胸が隆起している。
爆乳ってやつだ。
「どうでしょうか? ご紹介状にはダンジョン攻略のための勝利の女神を紹介するように書かれておりました。見た目はそちらのお嬢様と遜色はないかと」
うん、見た目もばっちり、清楚系巨乳最高!!
レナールもなかなかでかかったが、このシルフィーって子のほうがでかいぞ。
これを枕にしたらどれくらい寝午後がいいんだろうか、
こいつはいい。合格だ!
シオン、この子にしよう!!
いくらだ!いいねで払うぞ。
「戦闘能力は、何が出来るのでしょうか?」
シオンは真面目だな~。得意なことなんて、きっとパイズリとかだよきっと。ぐっへへ
「戦闘能力においては保証致します。基本的には弓矢が得意です。一度に三本つがえて的に命中させることができますし。近接戦闘も得意で前衛も出来ます。なにせ華奢な体つきと可憐な見た目をしておりますが、彼女はとある地方の戦闘民族の出です」
戦闘民族!?
そんなカカ〇ットみたいなのが異世界にはいるのか、・・・・・・空中を飛べたり、手のひらかカ〇ハメ波でも出せたりするのだろうか、異世界だし、ワンチャンあったり?
「戦闘民族・・・・・・エルフのということは、まさか―――」
「ほう、流石はシュッサク様の一番奴隷。博識ですな、そうご慧眼の通り、彼女は湿地林のエルフであります」
湿地林のエルフ???
何それ。普通のエルフとは違うのだろうか。
だが、それを聞いてシオンは珍しくシルフィーていう子を凝視している。
しばらく頭からつま先まで交互に見つめてこちらに耳打ちしてきた。
「さすが黄金卿関係者の紹介状だけありますね。彼女とてもよいかと思います」
僕もそう思う。相思相愛だな。
シオンの吐息にくすぐったい気を感じながら、うんと頷く。
「旦那様も気に入られたようです」
シオンがそういうと、モルガンも嬉しそうに「当館で用意できる最高峰の戦闘奴隷になります。さらにあちらのほうも期待できるかと」
げっへへ、どちらのほうのことかな~とニチャッァアアという笑みでモルガンに返す。
「・・・・・・シルフィー、シュッサク様にアレを見せてなさい」
「はい・・・・・・」とシルフィーは静かにそう頷くと一歩前に出てくる。
おうおうなんだと見ていると、シルフィーのきれいな足が持ち上げり開いていく。
これは――――開脚か!?
新体操を思わせる足を上に持ち上げていく開脚、上に上がればあげるほど裾が捲りあがり、美味しそうなパンパンの太ももが露わになっていく、Y字バランスと呼ばれる頭とつま先と体でY字を司る形を形成する。
が――――止まらない。
足はさらに上に持ちがある。
マジかよ。
開脚の最高峰、――――I字バランス。
つまりつま先が頭にくっつける。まさに I の体制を作る。
完全に捲りあがった裾。
その奥、薄地の奴隷服のその先、股間部分にすべての意識を集中したが、残念ながら短パンのようなものを履いているようだ。
くそっ、I字状態のアソコはどうなっているんだ!!
「ふっふふ、シュッサク様。それはご購入してからのお楽しみということで」
思考が読まれた?!いや男なら誰しも同じことを考えるはずだ。
このちょび髭やりやがる。
「シルフィーもういいぞ」とモルガンがいってシルフィーは足を下げ、また俯いてしまった。
「それでオークションはいつ開催されますか?できれば急いでいるのですが」
ふむ、っとモルガンはちょび髭をいじりながら、もったいぶって椅子に深く腰掛ける。
早く答えろ、そのちょび髭ぶち抜くぞ!!
「例の宿題の件ですかな? いやはや大変でございますな」
おう、だから早くしてくれ。
「ええですから、今日にでもオークションを開催していただきたいとのですが」
ふっ、とモルガンがほほ笑む。
「ええっええっ、もちろんですとも。私も栄えある帝国市民の一員。帝国法で定められた奴隷の売買はオークションにてという法を守る必要があります」
ですから、とモルガンが続ける。
「シュッサク様もシルフィーをお気に召されたご様子。今からでもはじめしょうかオークションを」と笑みを深める。
・・・・・・なるほど、そういうことか。
シオンの時もオークションなんてやらなかったなとその美しい横顔を見ながら、思い出した。
こうやってオークションをしたということにしてるんだろうな。
どこの世界にも法の抜け道を使って、悪さするのはあるんだな~。
「シルフィー、外にバロンがいます。別の部屋に待機していなさい」
シルフィーは何も言わず頭を下げると静かに部屋を出ていった。
ふっふふふ、また後でね。すぐに会えるよ。
「では早速始めましょうか。シルフィーはかなり有名な戦闘民族のであり、帝国も彼らには手を焼かされており、未だに占領出来ておらず、捕獲も困難。今回のシルフィーは本当に偶然が重なって入荷することが出来ました」
とモルガンの売り込みトークがマシンガンのように飛び出してくる。
ずばり、と行くまでに体感5分はかかっただろうか。
「500万リーゲルでどうでしょう」
この世界の相場観ははっきりと言って分からない。
分からないが、これは絶対にぼったくりだろう。
シオンですら100万、魔法職のリルだって200万だったんぞ。
くそ、ほかのチートどもはここで割引スキルとか使って格安で手に入れちゃうんだろう。
どうせ戦闘スキルでバリバリ儲けてるくせに、・・・・・・ええい、ままよ!!
「うん」と僕を見つめる紅玉の瞳、シオンに頷く。
シオンはそれを見ってバァっとモルガンに振り向きなおすと、
「500万リーゲルで結構です。お支払いは後日、コロセウムのファブラ様より致します。その代わりシルフィーは本日、連れて帰ります」とはっきりとそういう。
それにモルガンが破顔する。
「これはこれは・・・・・・流石は黄金卿の片腕と呼ばれるカッシー様のご紹介。500万リーゲルを即答ですが、いやこれはいいご縁を頂きました。その啖呵のよさ、感服致しました。私もそこは勉強せねば、450万リーゲルに値引きさせていただきます」
とかなりの上機嫌だ。
しかも、50万もさがったし。やっぱりぼったくり価格か。
その後もモルガンの僕をほめたたえるお世辞を大量に浴びてから、ようやくシルフィーのいる部屋に案内させる。
シルフィーは隣の部屋にいた。
部屋を変えるのは、しきたりなのだろうか。
「喜びなさい。シルフィー、シュッサク様がお前を買われていくそうだ」
モルガンがそういうとシルフィーは緑の髪の隙間から上目遣いに灰色の目を覗かす。
「・・・・・・ありがとうございます」とそう静かに言う。
「ではシュッサク様、パスワードの儀を行いたいと思います。バロン準備しなさい」
「承知しました」とイケメンが例の硬く太い黒光りする首輪を僕の手に乗せる。
背中にさりげなく手を添えながら「さぁーこちらです」とそつなく誘導してきやがる。
くそ、イケメンが。
香水でもつけているのか、いい匂いを漂わせている。
「ではおハメください。シルフィー顔を上げて」
おう早くハメたいぜ。と思いながらシルフィーの首に首輪をハメる。
肌のつるつる。髪はさらさら言われなきゃ戦闘民族だなんて思わないな。
パスワード
※※※※※※※※※※※※
設定とシルフィーで3人目になるとパスワード設定もなれてくるものだ。
小川 秀作と念じてパスワードはすぐに認証された。
心なしか、シルフィーとの繋がりみたいなものが体で感じられる。
早くチンポで感じたいものだ。
「おめでとうございます。これにてシルフィーは完全にシュッサク様のものとなりました」
とモルガンとバロンが拍手してくれる。
もういいから、そういうの。
「ではシュッサク様。シルフィーは後ほど、宿屋に送らせていただきます」
えっ、いや。
いますぐ連れて帰りたいんだけど。
「いえ、急ぎですのですぐに。馬車も私たちの乗るものに乗せますので」
さすが、シオン察してくれたか。
「さようでございますか。奴隷を同じ馬車に乗せていただけるとはシュッサク様とは、なんとお優しい方。シルフィーもそのような方に貰われて幸せになれるでしょう。すぐに準備致します。バロン、シルフィーの服と装備一式をお持ちなさい」
装備?
「今回、大変切符よくご購入していただきました。心付けをさせてください。シルフィー捕獲時に持っていた装備一式と一部の服や下着などつけさせていただきます」
それととモルガンが耳打ちしていきた。
「シルフィーは巫女も担っていたようで、儀式ようの服を持っておりました。こちらもお付けさせていただきます」
と囁いてきた。
巫女さんだと?!嫌いじゃないぞぉ~。
こいつは今晩が楽しみだぜ。
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しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
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転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
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俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

Sランクパーティを引退したおっさんは故郷でスローライフがしたい。~王都に残した仲間が事あるごとに呼び出してくる~
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そう考えていたベルフォードだったが、周りは彼をほっておいてはくれなかった。
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