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ダンジョン編
第28話 フィービーの策
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「あ、ああん!」
僕がフィービーの親指を舐めると嬌声を上げる。
舐めると、臭気が舌に纏わりついて痺れた。さらに砂埃かジャリッとした食感が歯に感じる。
「ど、どうしたのよ。犬みたいに舐め上げなさいよ。ほらっ!」
うげぇ。
顔面に足を擦り付けてくる。
このくそガキが!いつか覚えてろよ。
僕は足を手にとって、足の裏を舐め上げる。
「そ、そうよ。もっとよ。もっと、ほら足の間を舐めなさいよ」
レロレロレロレロとこの足はシオンのもの、シオンのもの、シオンのもの、シオンのもの、と念じながら懸命に舐める。
「ふぁひゃあん。猿豚ちゃん美味いじゃない。猿豚じゃなくて犬なんじゃないの?猿豚犬にか、改名してあげるわ。ほら、指をしゃぶって・・・・・・もっと舐りなさい」
言われるままに、指を口に含み、口内で舌で舐めまわす。
もっともっと、フィービーが足を突き出してくる。
鼻が押しつぶされて、ふがっふがっと言いながら舐め上げていく。
指と指との間を舐め上げていくとフィービーの嬌声がだんだんと高くなってきている。
「(*´Д`)ハァハァ。自分の奴隷に見つめられながら、他人の奴隷にご奉仕するなんて。恥ずかしくないの。今どんな気分なのかしら」
知らねぇよ!
おらっおらっおらっおらっ、レロレロレロレロと光速に舌を動かす。
「あん!いい、猿豚犬ちゃんいいわ。醜い盛りの付いた様はああん!さいこっ」
ぽたっぽたっと床に水滴が広がっていく。
僕の唾液・・・・・・ではない。
ちらりと見ればフィービーの太もも足を上げてない反対側のももがてらてらっと輝いて、そこから雫となって床に落ちているようだ。
愛液・・・・・・このメスガキは足を舐められて発情しているようだ。
この変態が!
指をぱっくりとしゃぶりつき、ずっぅうううううううううううううううううううと吸い込み、口内で舌を縦横無尽に這わす。
「あっうううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううう」とフィービーがびくびくとのけぞりながら痙攣した。
ビシャッと何かが飛びちり、水滴となって床に落ちていった。
僕が足を口から出すと―――――バシンッと頬に衝撃、あまりの威力に声を上げることもできず、転がっていく。
げふ、あっふ、げし―――と2,3回転して「だ、旦那様!」とシオンに受け止められる。
いてー。と思いながら、顔を上げると紅玉の瞳がこちらを見つめていた。
「ありがとう、旦那様」とシオンが囁いてくれる。
へっへへへ、それだけで嬉しくなって体を起き上がらせる。
「(*´Д`)ハァハァ猿豚犬ちゃんにこんな特技があったとわね」と言いながらフィービーがブーツをはきなおしているところだった。
「フィービー様。・・・・・・これでご協力頂けるということですよね」
「(*´Д`)ハァハァ」
(*´Д`)ハァハァじゃねよ!答えろよ。
「・・・・・・ええっ、いいわよ。ただし、アドバイスだけよ。直接的には手伝わないわ。それはさすがに怒られそうだし。ふっふふ、それで折檻も悪くないかも」
「フィービー様」
「ちっ、分かってるわよ。ハーフ。そうね、まず人数が少ないわね。普通は短期攻略するなら1パーティの最悪6人。2パーティでもいいぐらいよ」
正論だが、
「ええ、分かってます。ただ黄金卿からは基本は奴隷のみ。で冒険者を雇い入れるのはだめだというお話だったかと」
「その通りね。そこの狐耳はおまけで許してあげたのよ。感謝してほしいわね。話しがそれたけど、人数を増やすのは奴隷を買うのが手っ取り早いと思うわ」
バカか。このメスガキは。それが出来たら苦労しないんだよ。
「はい、ですが、帝国法では一般市民は月に1度しか売買することを許されておりません、私たちはすでにリルを購入してしまっているのでそれが出来ないのです」
「そこの狐耳の分は?」
「うっ・・・・・・うちはその下級市民やから」とレナールが耳と尻尾を下げる。
亜人だからだろうか?異世界とか差別的だったするしね。
「あんた下級なの?奴隷の一歩手前じゃない」とリルが呆れたように言うと
「しゃーないやろ、チビ助!金がなかったんや!奴隷なんて養う金も買う金もないし、節約や!」とレナールがふんっという。
「リル! レナール!フィービー様、話の腰を追ってすみません、続きを」とシオンが二人を窘める。
「騒がしい連中ね。そうよ帝国法で月に1回しか奴隷を売買できない。そう一般市民はね」
ああっ、それはどういう
「そういうことですか」とシオンがハッとしたようにつぶやいた。
「ふんっ、気づいたようね」
「ええっ」と呟くシオン、ちらっと見るとリルはふんっとフィービーのように鼻を鳴らしてない胸を張る。
レナールはうちには聞かんといてな!といった感じで顔を横にぶんぶん振っている。
「旦那様、申し訳ございません。見逃しておりました。もう1人と奴隷を買う方法がありました。それも簡単に」
ふむ、
「帝国法で、中級市民・・・・・・一般市民という言い方がなじみ深いですが、月に1回しか売買が出来ません。ですが、上級市民になれば、月に2回売買が出来るようになります」
なんだって!
「そして上級市民になる方法ですが、一般市民より多く納税すれば上級市民になれます。具体的には一般市民が年10万リーゲル、納めていると思いますが」
まぁ払ったことないんで分からないんだけどね。
まだ1年経ってないし。
「上級市民はその倍払えば、20万リーゲル払えば成ることが出来ます。ただし上級市民が所有する奴隷の人頭税も倍の2万リーゲルになってしまうというデメリットもあります」
なんだよ、それつまりノーリスクじゃん。
こちとら億単位で持ってるんだ、1万だろうと10万だろうと関係ない。
「や、やろう」
「はい、ファブラ様に連絡してすぐに手配させていただきます」
あと一人増える・・・・・・その事実が希望となってさらにやる気が出てきた。
本当にやれるかもしれないと。
「どんなに早くても上級市民になれるのは午後から、それから奴隷市を見て買ってダンジョンに言って間に合うのかしら」
フィービーが笑いながら事実を言う。
そう今日一日しかないとしたら、そんなことをしている暇はないのだ。
なにせ四階層。当然ダンジョンを全力疾走で出来るわけもなく移動距離も限られてくる。
BOSSだって4連戦を最速で倒していかないといけない。
突きつけられた事実に膝が折れそうになるが、「方法はあります」とシオンはそうハッキリと口にした。
シオンは、諦めていない!
「シ、シオン姉様」
「ほんまんなん!」
「へぇ~、何をどうするつもりよ?言っておくけど、冒険者を買収して10階層にワープしてクリアなんてさせないんだからね」
「ええ、それが出来ない以上。ほかの方法を取るしかありません」
「だからそれがなんだっていうのよ」とフィービーがあるなら出してみなさいと言わんばかりとない胸を張る。
「はい、私にはそれが分かりません」
「はぁ?何を言ってるのよそれじゃ―――」
「―――だからフィービー様にアドバイスをいただこうかと、どうしたらいいでしょうか?」
いや、シオンそれはあんまりにも。
そう思ったのは僕だけじゃないだろう。
リルもレナール、フィービーでさえ、驚きに口を閉じずにいた。
シオンは、その紅玉の瞳を背けることなくフィービーに注がれている。
視線を向けられているフィービーは、「ふ、ふっふふふふ。はっはははははっはは、ハーフちゃん面白過ぎよ!」
と足をバタバタさせて、笑っている。
「いやー面白いわね。それは予想外よ。大したステータスもスキルも持ってないけど、あの黄金卿が気に入っただけはあるわね・・・・・・いいわ、猿豚犬ちゃんも頑張ったし、ハーフちゃんの頓智もよかった。特別に今日を入れてあと3日期限を延ばしてあげるわ」
はぁ?期限を延ばす?!そんなことが
「出来るわよ。私の機嫌がよければね」とフィービーが僕の不安を答える。
「ありがとうございます。フィービー様」とシオンが頭を下げる。
「いいのよ。実は・・・・・・黄金卿に所用が入ってね。今週は帝都にいないの。つまり、今日クリアしても報告する人がいないって寸法よ。くっくくく、まぁ私が黙っていればだけど」
なんだ、それ!
あの黄金卿、無茶苦茶難題をふっかけておきながら、いないのかよ!
くそが、・・・・・・でも助かった。
行ける。今日を入れて3日間もあるなら十分4階層攻略できる!!
「最後にアドバイスよ。今日は準備期間に充てなさい。あなたたち相当疲労しているのよ。休憩も大切。午後から動いてダンジョン攻略の備品の買いだしや奴隷商を訪ねなさい。これ紹介状よ。きっといい子を紹介してくれると思うわ」
とフィービーが気持ち悪いぐらいに親切に色々としてしてくれる。
あとで何かあるんじゃ―――「ねぇ猿豚犬ちゃん」といつの間にか背後にいたフィービーが寄りかかってきて、耳元で囁く。
「醜くて、だらしなくぼよぼよの体、カッシー様と正反対でも・・・・・・私を2回もイカせたのはカッシー様以外あなただけよ」
背中がビクンと震える。耳をかぷっとかじられたのだ。
「また遊びましょう」というと気配が消える。
「い、いなくなりよった」
「どうだが、気配を消しているだけでどこにいるんでしょう」
「でもおかげで希望が持てました。さすがに今日1日で四階層は無理があったと思っておりました」とシオンがほっとしたように胸をなでおろす。
本心では無理だと思ってたのか、まぁそりゃそうだよな。
でもこれで首の皮一枚つながった。
僕は床から起き上がり、ベットに倒れ込んだ。
冷たい・・・・・・触るとシーツの一部がべっとり染み込んでいた。
触ってをシーツでふき取る。
まったくあの淫乱が。
「そしたら、今日は休憩日でええってことやな」と切り替えが早いレナールが言う。
「ええっ、買いだしとかはあるけど、ダンジョンはやめておきましょう。私たちここのところずっと潜りパなしだし、疲労がたまっているのも事実だもの」
「よっしゃ、じゃあうちは工房に戻るで。すまんが、買いだしとか手伝えへん」
「はぁ?!私たちに仕事を押し付ける気!」とリルが不満を口にする。
「ちゃうちゃう、うちは自分にしか出来ないことをするんや」とレナールがニィと犬歯をむき出しにして笑う。
「なんだっていうのよ」
「まぁまぁおチビ。それは明日の楽しみや」
ニッシシシと言いながら、レナールは去っていった。
何かあるんだろうか。
まぁいい、僕たちも出来ることをしよう。
レナールも何かが考えがあってのことだろうし。
「では、午前中、私とリルで備品の買いだしに行ってまいります。午後食事を取ってから、紹介された奴隷商のもとにいきましょう」
うん、僕は?と目で訴えかけると、
「旦那様は寝ててください」
えっ、
「気力が回復しているだけでまだ体力は万全ではないはずです。午前中は休んでいてください」
では、私はファブラ様にお会いしてきます。リルは出かける準備を、と出来るキャリアウーマンの如くシオンはテキパキと指示を出して、部屋を出ていってしまった。
リルも何も言わずに袋やお金などを数えている。
うーん、まぁ寝るか。
僕はシオンの助言に従って寝ることにした。
僕がフィービーの親指を舐めると嬌声を上げる。
舐めると、臭気が舌に纏わりついて痺れた。さらに砂埃かジャリッとした食感が歯に感じる。
「ど、どうしたのよ。犬みたいに舐め上げなさいよ。ほらっ!」
うげぇ。
顔面に足を擦り付けてくる。
このくそガキが!いつか覚えてろよ。
僕は足を手にとって、足の裏を舐め上げる。
「そ、そうよ。もっとよ。もっと、ほら足の間を舐めなさいよ」
レロレロレロレロとこの足はシオンのもの、シオンのもの、シオンのもの、シオンのもの、と念じながら懸命に舐める。
「ふぁひゃあん。猿豚ちゃん美味いじゃない。猿豚じゃなくて犬なんじゃないの?猿豚犬にか、改名してあげるわ。ほら、指をしゃぶって・・・・・・もっと舐りなさい」
言われるままに、指を口に含み、口内で舌で舐めまわす。
もっともっと、フィービーが足を突き出してくる。
鼻が押しつぶされて、ふがっふがっと言いながら舐め上げていく。
指と指との間を舐め上げていくとフィービーの嬌声がだんだんと高くなってきている。
「(*´Д`)ハァハァ。自分の奴隷に見つめられながら、他人の奴隷にご奉仕するなんて。恥ずかしくないの。今どんな気分なのかしら」
知らねぇよ!
おらっおらっおらっおらっ、レロレロレロレロと光速に舌を動かす。
「あん!いい、猿豚犬ちゃんいいわ。醜い盛りの付いた様はああん!さいこっ」
ぽたっぽたっと床に水滴が広がっていく。
僕の唾液・・・・・・ではない。
ちらりと見ればフィービーの太もも足を上げてない反対側のももがてらてらっと輝いて、そこから雫となって床に落ちているようだ。
愛液・・・・・・このメスガキは足を舐められて発情しているようだ。
この変態が!
指をぱっくりとしゃぶりつき、ずっぅうううううううううううううううううううと吸い込み、口内で舌を縦横無尽に這わす。
「あっうううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううう」とフィービーがびくびくとのけぞりながら痙攣した。
ビシャッと何かが飛びちり、水滴となって床に落ちていった。
僕が足を口から出すと―――――バシンッと頬に衝撃、あまりの威力に声を上げることもできず、転がっていく。
げふ、あっふ、げし―――と2,3回転して「だ、旦那様!」とシオンに受け止められる。
いてー。と思いながら、顔を上げると紅玉の瞳がこちらを見つめていた。
「ありがとう、旦那様」とシオンが囁いてくれる。
へっへへへ、それだけで嬉しくなって体を起き上がらせる。
「(*´Д`)ハァハァ猿豚犬ちゃんにこんな特技があったとわね」と言いながらフィービーがブーツをはきなおしているところだった。
「フィービー様。・・・・・・これでご協力頂けるということですよね」
「(*´Д`)ハァハァ」
(*´Д`)ハァハァじゃねよ!答えろよ。
「・・・・・・ええっ、いいわよ。ただし、アドバイスだけよ。直接的には手伝わないわ。それはさすがに怒られそうだし。ふっふふ、それで折檻も悪くないかも」
「フィービー様」
「ちっ、分かってるわよ。ハーフ。そうね、まず人数が少ないわね。普通は短期攻略するなら1パーティの最悪6人。2パーティでもいいぐらいよ」
正論だが、
「ええ、分かってます。ただ黄金卿からは基本は奴隷のみ。で冒険者を雇い入れるのはだめだというお話だったかと」
「その通りね。そこの狐耳はおまけで許してあげたのよ。感謝してほしいわね。話しがそれたけど、人数を増やすのは奴隷を買うのが手っ取り早いと思うわ」
バカか。このメスガキは。それが出来たら苦労しないんだよ。
「はい、ですが、帝国法では一般市民は月に1度しか売買することを許されておりません、私たちはすでにリルを購入してしまっているのでそれが出来ないのです」
「そこの狐耳の分は?」
「うっ・・・・・・うちはその下級市民やから」とレナールが耳と尻尾を下げる。
亜人だからだろうか?異世界とか差別的だったするしね。
「あんた下級なの?奴隷の一歩手前じゃない」とリルが呆れたように言うと
「しゃーないやろ、チビ助!金がなかったんや!奴隷なんて養う金も買う金もないし、節約や!」とレナールがふんっという。
「リル! レナール!フィービー様、話の腰を追ってすみません、続きを」とシオンが二人を窘める。
「騒がしい連中ね。そうよ帝国法で月に1回しか奴隷を売買できない。そう一般市民はね」
ああっ、それはどういう
「そういうことですか」とシオンがハッとしたようにつぶやいた。
「ふんっ、気づいたようね」
「ええっ」と呟くシオン、ちらっと見るとリルはふんっとフィービーのように鼻を鳴らしてない胸を張る。
レナールはうちには聞かんといてな!といった感じで顔を横にぶんぶん振っている。
「旦那様、申し訳ございません。見逃しておりました。もう1人と奴隷を買う方法がありました。それも簡単に」
ふむ、
「帝国法で、中級市民・・・・・・一般市民という言い方がなじみ深いですが、月に1回しか売買が出来ません。ですが、上級市民になれば、月に2回売買が出来るようになります」
なんだって!
「そして上級市民になる方法ですが、一般市民より多く納税すれば上級市民になれます。具体的には一般市民が年10万リーゲル、納めていると思いますが」
まぁ払ったことないんで分からないんだけどね。
まだ1年経ってないし。
「上級市民はその倍払えば、20万リーゲル払えば成ることが出来ます。ただし上級市民が所有する奴隷の人頭税も倍の2万リーゲルになってしまうというデメリットもあります」
なんだよ、それつまりノーリスクじゃん。
こちとら億単位で持ってるんだ、1万だろうと10万だろうと関係ない。
「や、やろう」
「はい、ファブラ様に連絡してすぐに手配させていただきます」
あと一人増える・・・・・・その事実が希望となってさらにやる気が出てきた。
本当にやれるかもしれないと。
「どんなに早くても上級市民になれるのは午後から、それから奴隷市を見て買ってダンジョンに言って間に合うのかしら」
フィービーが笑いながら事実を言う。
そう今日一日しかないとしたら、そんなことをしている暇はないのだ。
なにせ四階層。当然ダンジョンを全力疾走で出来るわけもなく移動距離も限られてくる。
BOSSだって4連戦を最速で倒していかないといけない。
突きつけられた事実に膝が折れそうになるが、「方法はあります」とシオンはそうハッキリと口にした。
シオンは、諦めていない!
「シ、シオン姉様」
「ほんまんなん!」
「へぇ~、何をどうするつもりよ?言っておくけど、冒険者を買収して10階層にワープしてクリアなんてさせないんだからね」
「ええ、それが出来ない以上。ほかの方法を取るしかありません」
「だからそれがなんだっていうのよ」とフィービーがあるなら出してみなさいと言わんばかりとない胸を張る。
「はい、私にはそれが分かりません」
「はぁ?何を言ってるのよそれじゃ―――」
「―――だからフィービー様にアドバイスをいただこうかと、どうしたらいいでしょうか?」
いや、シオンそれはあんまりにも。
そう思ったのは僕だけじゃないだろう。
リルもレナール、フィービーでさえ、驚きに口を閉じずにいた。
シオンは、その紅玉の瞳を背けることなくフィービーに注がれている。
視線を向けられているフィービーは、「ふ、ふっふふふふ。はっはははははっはは、ハーフちゃん面白過ぎよ!」
と足をバタバタさせて、笑っている。
「いやー面白いわね。それは予想外よ。大したステータスもスキルも持ってないけど、あの黄金卿が気に入っただけはあるわね・・・・・・いいわ、猿豚犬ちゃんも頑張ったし、ハーフちゃんの頓智もよかった。特別に今日を入れてあと3日期限を延ばしてあげるわ」
はぁ?期限を延ばす?!そんなことが
「出来るわよ。私の機嫌がよければね」とフィービーが僕の不安を答える。
「ありがとうございます。フィービー様」とシオンが頭を下げる。
「いいのよ。実は・・・・・・黄金卿に所用が入ってね。今週は帝都にいないの。つまり、今日クリアしても報告する人がいないって寸法よ。くっくくく、まぁ私が黙っていればだけど」
なんだ、それ!
あの黄金卿、無茶苦茶難題をふっかけておきながら、いないのかよ!
くそが、・・・・・・でも助かった。
行ける。今日を入れて3日間もあるなら十分4階層攻略できる!!
「最後にアドバイスよ。今日は準備期間に充てなさい。あなたたち相当疲労しているのよ。休憩も大切。午後から動いてダンジョン攻略の備品の買いだしや奴隷商を訪ねなさい。これ紹介状よ。きっといい子を紹介してくれると思うわ」
とフィービーが気持ち悪いぐらいに親切に色々としてしてくれる。
あとで何かあるんじゃ―――「ねぇ猿豚犬ちゃん」といつの間にか背後にいたフィービーが寄りかかってきて、耳元で囁く。
「醜くて、だらしなくぼよぼよの体、カッシー様と正反対でも・・・・・・私を2回もイカせたのはカッシー様以外あなただけよ」
背中がビクンと震える。耳をかぷっとかじられたのだ。
「また遊びましょう」というと気配が消える。
「い、いなくなりよった」
「どうだが、気配を消しているだけでどこにいるんでしょう」
「でもおかげで希望が持てました。さすがに今日1日で四階層は無理があったと思っておりました」とシオンがほっとしたように胸をなでおろす。
本心では無理だと思ってたのか、まぁそりゃそうだよな。
でもこれで首の皮一枚つながった。
僕は床から起き上がり、ベットに倒れ込んだ。
冷たい・・・・・・触るとシーツの一部がべっとり染み込んでいた。
触ってをシーツでふき取る。
まったくあの淫乱が。
「そしたら、今日は休憩日でええってことやな」と切り替えが早いレナールが言う。
「ええっ、買いだしとかはあるけど、ダンジョンはやめておきましょう。私たちここのところずっと潜りパなしだし、疲労がたまっているのも事実だもの」
「よっしゃ、じゃあうちは工房に戻るで。すまんが、買いだしとか手伝えへん」
「はぁ?!私たちに仕事を押し付ける気!」とリルが不満を口にする。
「ちゃうちゃう、うちは自分にしか出来ないことをするんや」とレナールがニィと犬歯をむき出しにして笑う。
「なんだっていうのよ」
「まぁまぁおチビ。それは明日の楽しみや」
ニッシシシと言いながら、レナールは去っていった。
何かあるんだろうか。
まぁいい、僕たちも出来ることをしよう。
レナールも何かが考えがあってのことだろうし。
「では、午前中、私とリルで備品の買いだしに行ってまいります。午後食事を取ってから、紹介された奴隷商のもとにいきましょう」
うん、僕は?と目で訴えかけると、
「旦那様は寝ててください」
えっ、
「気力が回復しているだけでまだ体力は万全ではないはずです。午前中は休んでいてください」
では、私はファブラ様にお会いしてきます。リルは出かける準備を、と出来るキャリアウーマンの如くシオンはテキパキと指示を出して、部屋を出ていってしまった。
リルも何も言わずに袋やお金などを数えている。
うーん、まぁ寝るか。
僕はシオンの助言に従って寝ることにした。
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