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ダンジョン編
第24話 快進撃
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第四階層のBOSS ストーンマンマスケラーとかいう、ようはストーンマンを大きくしたモンスターだ。
身長で言うなら4mを優に超え、アメコミに出てくるゴリマッチョのように筋肉質に石が切れに構成されている。
吠えることなく、ズゥンと床を揺らしながら、ストーンマンマスケラーは宝石の目を輝かせてこちらにゆっくりとした一歩を踏み出す。
綺麗に整列した石の塊が向かってくる様はやはり圧が半端ない。
石垣が迫ってくるような緊張感に僕はゴクリとつばを飲み込む。
あの石の塊で殴られたら、頭なんてペチャンコに潰れてしまいそうだ。
「ストーンマンも、ゴリマッチョも一緒や。ただコアは全部で5個壊さなあかんからきぃーつけーや」
「コアの位置は全部分かるのかしら・・・・・・」
そんななかうちのパーティの前衛は全く気遅れてというのを感じずに呑気に会話している。
頼もしい限りだ。
シオンの問いにレナールが犬歯をニィっと見せる。
「あったりまやーん。ほないくでー」
レナールの言葉にシオンとレナールが二手に分かれて散開する。
ストーンマンマスケラーの正面にはシオン、後ろ手にレナールという挟撃の体制に、ストーンマンマスケラーもキョロキョロと前後を見ている。
「なるほろな。心臓の位置に一つ。右わきの下に一つ。左の小指の先。右の太もも、左のふくらはぎ。ついてるでえ、上のほうに集中すると届かないさかいな」
「ふっ、あとはあなたの武器で貫ければいいんだけど」
「バカ言わすな! 箸でふかしたジャガイモを指すみたいなもんや!」
そのレナールの言葉の通り、シオンとレナールが縦横無尽に走り回り、ストーンマンマスケラーの注意を引きつつ、死角に入っているほうの1方がコアを破壊するという寸法で次々に破壊していく。
それでも、ストーンマンマスケラーがその石の腕を振り回すたびにシオン達に当たるんじゃないかと気が気じゃない。
「よっしゃ、ここも破壊や!」
「あと一つ!」
開始5分もたっていないのに、4つもコアを破壊するなんて流石だ!
よし、このまま、
「ちょ、ぼさっとしないで! 逃げるわよ」とリルが僕の腕を引っ張る。
えっ、と思った時には、ストーンマンマスケラーと目が合った。
最後の抵抗か、ストーンマンマスケラーが弾丸のように突っ走してきた?!
やっ、やべぇ。
リルに引っ張られるまま、体を反転して、逃げるが、――――
「げっふぅ」
「きゃぁあ!」
足がもつれて、倒れ込んだ。
顔からツッコミ、痛い。その拍子に僕を引っ張っていたリルも一緒に倒れてしまう。
「な、なにすんのよ。バカ!」
バカとはなんだ。
僕だって急で、足が、慌てて立ち上がろうと四つん這いになって、「げっふぅ!」背中に衝撃が走る。
「上様ええところにおるやん!」とレナールの景気のいい声と共に、特大の光の奔流が走るのを背中越しに感じた。
レナールの奴。僕をジャンプ台にしやがった!
「やったで!」と親指を上げてGOODするレナールに、
でも、BOSSを倒せたならOKです。と僕も倒れながら親指を突き返す。
「申し訳ございません。旦那様、胸の位置が高くなかなか届かず時間がかかりました」
シオンに手を引かれて起こされ、土埃のついた服をパンパンしてもらう。
「ひゃぁあああん、なかなか大きい鉄鋼石やん。これ3,000リーゲルは行くんちゃうの。めっさついてるわぁー」とレナールがBOSSのドロップアイテムを頬づりしながら喜んでいた。
「リルも大丈夫かしら」
「・・・・・・ええっ、シオン姉様のおかげで。BOSSからの被害はありませんでした」と嫌味たらしくリルが言ってくる。
おうおう、そんなに睨んじゃって。
リルの僕への評価がまた下がってしまったと思う反面。そんなに澄ましてても今夜ケツ穴を犯される癖にという叛逆心がちんこを大きくする。
「にっししし、どうよ。チビ助・・・・・・うちの活躍は? レナール姉様と呼んでもええんやで?」
「・・・・・・ふんっ、次の階層ではあんたの活躍なんてないわよ」
「ほう、言うやないかい。うちも蜂には多少の心得が」
「二人とも喧嘩しないの。次の階層に行きましょう。一気に6階層まで行く予定なんだから」
シオンの言葉に二人は言葉を収めるも、視線がバチバチとしている。
まぁレナールは楽しんでそうだけど。
装備や荷物を点検して、僕たちは魔法陣にのって第5階層へと向かった。
第5階層、そこはいわば蜂の巣だ。
石のゴーレムの次は、蜂のモンスターが出るステージ脈絡がない。
ダンジョンの設定には凝っているようで、壁も蜂の巣の外壁のように何かを固めたものになっている。
ぶっーぶっーという独特な羽音、早速お出ましのようだ。
ビーソルジャーと呼ばれる所謂、兵隊蜂。大きさはでも1mはあり、30cmほどと刃物のようにお尻から突き出た針が凶悪さを感じさせる。
レナールが手に石を持ちながら、「針には猛毒かしびれ毒がついてるから触ったらあかんでー」と投擲の構えを見せる。
レナールが持っている石は、ストーンマンのドロップアイテムのただの石だ。
なるほど、ここで使うのか。
「#”%&”#”」「魔矢」とリルが唱えると、ぶぅんと空気が震え、蜂がパタリと落ちる。
リルの魔矢が羽を打ち抜いたようで地面でのたうち回わっている。
「石を投げて当ててたら。日が暮れるわよ」
ふんっ、とリルが勝ち誇ったように鼻を鳴らす。
「おわっ、魔法はずっこいわ。でもこれで―――」
「楽に倒せるわね」
シオンが暴れるビーソルジャーの針を足で思いきり踏みつけ、動きを封じ、両手で構えたショートソードを複眼に思いきり突き立てるとビーソルジャーは、光の粒子へ還っていった。
後に残ったのは、顎?みたいな牙だけだ。
それをレナールはぽいっと捨てる。
「はずれやな。針かレアアイテムの蜂蜜が欲しいところやわ。でもここを突破する頃にはいくつか手に入りそうやな」
朝食べたハニトーめっちゃ美味かったしなーとレナールが舌なめずりしている。
「ふん、私の魔法があればすぐよ」
どうよ、と言わんばかりにリルがその薄い胸を張る。
「まぁ魔法は数が打ってんしな。これからやろ」
まだ認められへんわと言わんばかりにレナールが豊満な胸を揺らして答える。
シオンは嘆息しながら「判定は最後に旦那様にしてもらいなさい」
うっ、二人の熱い視線が向けられる。
「まぁええけど。決まったようなもんやけど」とニィッとレナールが笑わう。
さりげなく右腕をつかんで、胸で挟み込んでくる。
「いいでしょう。正当な判断をお願いします」とキィッとリルが睨む。
さりげなく左腕の裾を指でちょっこんとつまんで上目づかいで睨んでくる。
うーん、どっちが上とかないんだけどな。
強いて言えば、やっぱりおっぱいとは、大きいからおっぱいというわけで、嫌でもちっぱいにもおっぱいにはない魅力が・・・・・・。
「次にいきますよ」とシオンがスタスタとダンジョンの先に歩いて行ってしまう。
たくっ、シオンはあいからわず猫のようだなと思いながら、僕はドタバタと追うのだった。
ぶぅーんぶぅーんと飛び回る。
蜂が数匹通路にたむろしている。
ビーソルジャーのようだ。
まぁでも先ほどのを見るとリルが羽を焼いてしまえばどうということはない。
「#”%&”#”」「二本魔矢」
魔力の光、収束し矢じりとなってビーソルジャーの羽を的確に貫いていく。
それぞれ片方の羽をもがれ、哀れ二体の蜂は互いの体をぶつけながら、地面に激突した。
カサカサと暴れるビーソルジャーにリルが杖を構えると、「ちょいまちーや」とレナールが手で静止する。
「・・・・・・なによ」と集中しかけたリルが頬を膨らせて不貞腐れる。
「トドメは上様にしてもらおーや」
うん、そうだね。僕もそろそろ活躍を・・・・・・てっえええええ!
ちょっ、レナールさん何を言いだしてるの?!
「・・・・・・」
リルもこいつに出来んの?という疑い目を向けているじゃないか。
それと沈黙は辞めて。心に刺さる。
シオンと見れば、「トドメぐらいはやってみてもいいんじゃないでしょうか」と何気なく言う。
うん、シオンは相変わらずクールビューティーだね!
じゃないよ。そこは止めてくれないと。うわっと、
背中に押される感触。
「ほらほら、上様も一冒険者としてぱっぱと蜂退治してみよーや」
や、やだぁあああああ
と思うが、レナールの力が強くてズッズッズゥウウウウウウウウウウウウと蜂に近付いていく。
蜂が針をブンブンと振り回し、顎をカチカチと鳴らしている。
1mもある蜂はグロテスクだ。というか単純に怖い。
「ほら、上様。うちがあげた奴ちゃんと握って、そう。大丈夫やってこんだけ太くて固いんやから」
もちろん僕のチンコのことではない。
レナールが僕ように作ってくれた武器だ。
鉄製のこん棒。握りやすいようにグリップには布が撒かれ、重すぎると振り回せないため、中が空洞になっているというようは金属バットだ。
それを守りのように握りしめる。
暴れる蜂にそろりそろりと近付き。
僕は勢いよくバットを振り上げた。
すると、蜂が大勢をかけて四つん這いになり、顎で僕の脛をかじりついてきた?!?!
「う、うわぁあああああああああああ」
足を振り、バットを振り下げる。
痛い!!だから、言ったのに、
僕には無理だって。
う、うわぁあああ、
「シ、シオン!リリリル、レナール、だ、だれか!?」
呼んでいるのに、誰も一向に助けに来ない。
僕はかじりついて離れない蜂に、ひたすらバットを叩きつけ続ける。
すると、バゴン!と地面を打つ感覚に、両腕がしびれてバットを離してしまう。
「だ、だれか・・・・・・」と呟きながら僕は尻餅をついてしまう。
だけど、そんな僕の目の前に蛍が舞う。
光の虫・・・・・・いや、これはよく見れば、蜂が消えている?!
ま、まさか
「おめでとうございます。旦那様、初討伐ですね」とシオンが手を差し伸べてくれる。
まるで女神のようだ。
僕はその柔らかな手を取って立ち上がる。
「やるやん、上様。まぁうちの武器があればこそやけどね!」とレナールがもう1体の蜂を倒している。
「ふんっ、私の魔法で飛翔能力が失われたからこそですよ」とリルがドヤ顔で薄い胸を張っている。
「足は大丈夫ですか?」とシオンが心配してくれる。
そうだ、足?!
僕は蜂に噛まれた足を見るが、ちゃんと着いてる!
脛を見れば、鈍い銀色に光り拗ね当てに包まれた足がちゃんとあった。
「当たり前やん。うちの作った防具やで。ちゃんと蜂の顎より固くしてあるちゅーねん。よほど当たり所が悪くなければその防具で守られているところは一切攻撃は通らんねんで」
いや、分かってるよ。ただやっぱりどうしても喰らってみる気にはなれなくて。
拗ね当てをコンコンしてみるが、細かい傷がついてくぐらいで損傷はないようだ。
バットもかなり乱暴に扱ったが、まったく損傷はない。
流石はレナール製の武器と防具といったところか。
「ふっふふ、旦那様。こん棒でビーソルジャーを倒すさまは勇ましかったですよ」
えっ、まさか。シオンからのべた褒め。
美少女にこんなことを言われてしまってわ頬が緩んでいるのが分かってても止められない。
「かっ、かこ」
「はい。とてもかっこよかったです」とシオンが耳元で囁く。
魂を揺さぶるウィスパーボイスで「もっとかっこいいところ見せてください」と。
シオンの甘い吐息が鼻腔をくすぐる。
よっ、よーし。もっとかっこいいところ見せちゃうぞ?!
蜂のダンジョンを地図に沿って降りていく。
また居た。
さすがは虫のダンジョンと遭遇率はストーンマンの比じゃない。
「#”%&”#”」「魔矢」
リルの魔法で蜂の羽を消し飛ばし、落下して暴れまわる蜂に、僕はバットを振り落とす!
一撃とはいかず、バンバンと何度も複眼めがて叩きつける。
時折、針やらで足を狙ってくるが、レナール製防具のおかげで攻撃は通らない。
そうと分かれば、作業みたいなものだ。
おらっおらっと繰り返していけば、光の粒子となって消える。
ふぅ~こんなものか。
バットを片手に腕で汗をぬぐう。
「ああっ!!」とレナールが馬鹿でかい声を上げる。
な、なんだ。
レナールが地に伏すように屈むと、満面の笑みでこちらに振り返る。
「上様。レアアイテムの蜂蜜が出たで!」
レナールがぶよぶよしている白いナマコみたいなもの手にテンションマックスだ。
これが蜂蜜かぁ。
さすがに瓶とかに入ってるわけじゃないみたいだ。
「さすがやな~。お昼はこれ食べようやー」
なっなっとレナールが腕をつかんでくる。
うっ、顔が近い。
琥珀のように茶の瞳をキラキラと輝かせて、言われるままにコクコクと頷いてしまう。
「ほんまー!さすが上様やん」チュッとレナールが頬にキスしてくる。
「じゃあ~早速食べようやん」
バックを下げて軽食を漁るレナール。
朝食べたハニトーが気にいったようだ。
ふさふさの尻尾がぶんぶん振られている。
「もうすぐBOSS部屋ですし。まぁいいのではないでしょうか」
シオンも嘆息しながら、そう言う。
まぁレナールが準備しはじめちゃってるしね。
「まったく食い意地が張ってますね。・・・・・・ぐぅ」
リルもローブの中から宿屋のパンを取り出すも、潰れている。
そんな感じで食事が始まる。
それぞれ適当な岩や地べたに腰を下ろし、干し肉やパンを取り出す。
干し肉はムーンベアーというモンスターのドロップアイテムから塩漬けしてジャーキーのようになっている。
少し固めだけど、噛めば噛むほど味が出るというやつだ。
ベアーということは熊肉なのだろうが、臭みなどは特にない。
「かけるでー」
げぇ、蜂蜜をかけてる。
てっきりパンにかけるのかと思ったが、ジャーキーに白い袋をナイフで切ってドバドバとかけている。
「ちょ、ちょっとかけすぎよ!零れてるじゃない」
リルがつぶれたパンを受け皿のようにしながら、蜂蜜を下から受け止める。
手までドバドバだ。
「あーん」とレナールが気にした風もなく、大きく口をあけてジャーキーを半分ぐらい咥えて噛みちぎる。
「もうベトベトになったじゃない!」とリルもご立腹ながら蜂蜜でコーティングされたパンを食べる。
口もとから手から、蜂蜜でベトベトだ。
でも、「んぐうんぐう、うまっー」「うーん、甘っ」とご満悦のようだ。
一口、二口、三口といった要領で口に詰めてさっさと嚥下する。
二人とも食うのが早い。
そして、
「んっちゅ、ちゅぷるっ、ちゅう、んっ、ちゅんちゅ。んっふ、最高やな」
「んじゅっ、ちゅぅるん、ちゅくちゅく、くちゅじゅるるるる、勿体ないじゃない」
ゴクリと思わず、喉がなる。
指についた蜂蜜を二人が咥えこんで、舐っている。
恍惚したように目をトロンとさせて、入念に丹念に綺麗に舐めとっていく。
レナールもなかなかの舌使いを持っているじゃないか。
チンコに蜂蜜を付けて舐めさせよう。
蜂蜜でどろどろになったチンコに、レナールとリルが舌を大きくだらしなく出して舐めとっていく様、その妄想にチンコがびくびくと反応する。
いや、それもいいが。
ちらりと横を見ると、二人とは違いダンジョンの壁に寄り添うように立っているシオン。
最小限の板金がついた革鎧の装備を身にまとい、露出度などほとんどないが、スタイルの良さがそれでもわかる。
すらりと伸びた足はモデルさんのようだ。
ダンジョンの薄明かりで煌めく、銀髪。
桜色の薄い唇を食むようにジャーキーを上品に頬張っている。
・・・・・・シオンの乳首蜂蜜添え、いいかもしれない。
ベトベトで、どろどろに、甘々に楽しみたい。
上はシオン、下はリルとレナールにさせる。
・・・・・・そうだよ、4Pだよ!4P!
折角のハーレムなんだから、複数プレイを楽しまないと!!
くっくく、楽しみになってきたぜ。
まずは蜂蜜を大量GETしよう。
僕は、ジャーキーを一気にほおぼった。
身長で言うなら4mを優に超え、アメコミに出てくるゴリマッチョのように筋肉質に石が切れに構成されている。
吠えることなく、ズゥンと床を揺らしながら、ストーンマンマスケラーは宝石の目を輝かせてこちらにゆっくりとした一歩を踏み出す。
綺麗に整列した石の塊が向かってくる様はやはり圧が半端ない。
石垣が迫ってくるような緊張感に僕はゴクリとつばを飲み込む。
あの石の塊で殴られたら、頭なんてペチャンコに潰れてしまいそうだ。
「ストーンマンも、ゴリマッチョも一緒や。ただコアは全部で5個壊さなあかんからきぃーつけーや」
「コアの位置は全部分かるのかしら・・・・・・」
そんななかうちのパーティの前衛は全く気遅れてというのを感じずに呑気に会話している。
頼もしい限りだ。
シオンの問いにレナールが犬歯をニィっと見せる。
「あったりまやーん。ほないくでー」
レナールの言葉にシオンとレナールが二手に分かれて散開する。
ストーンマンマスケラーの正面にはシオン、後ろ手にレナールという挟撃の体制に、ストーンマンマスケラーもキョロキョロと前後を見ている。
「なるほろな。心臓の位置に一つ。右わきの下に一つ。左の小指の先。右の太もも、左のふくらはぎ。ついてるでえ、上のほうに集中すると届かないさかいな」
「ふっ、あとはあなたの武器で貫ければいいんだけど」
「バカ言わすな! 箸でふかしたジャガイモを指すみたいなもんや!」
そのレナールの言葉の通り、シオンとレナールが縦横無尽に走り回り、ストーンマンマスケラーの注意を引きつつ、死角に入っているほうの1方がコアを破壊するという寸法で次々に破壊していく。
それでも、ストーンマンマスケラーがその石の腕を振り回すたびにシオン達に当たるんじゃないかと気が気じゃない。
「よっしゃ、ここも破壊や!」
「あと一つ!」
開始5分もたっていないのに、4つもコアを破壊するなんて流石だ!
よし、このまま、
「ちょ、ぼさっとしないで! 逃げるわよ」とリルが僕の腕を引っ張る。
えっ、と思った時には、ストーンマンマスケラーと目が合った。
最後の抵抗か、ストーンマンマスケラーが弾丸のように突っ走してきた?!
やっ、やべぇ。
リルに引っ張られるまま、体を反転して、逃げるが、――――
「げっふぅ」
「きゃぁあ!」
足がもつれて、倒れ込んだ。
顔からツッコミ、痛い。その拍子に僕を引っ張っていたリルも一緒に倒れてしまう。
「な、なにすんのよ。バカ!」
バカとはなんだ。
僕だって急で、足が、慌てて立ち上がろうと四つん這いになって、「げっふぅ!」背中に衝撃が走る。
「上様ええところにおるやん!」とレナールの景気のいい声と共に、特大の光の奔流が走るのを背中越しに感じた。
レナールの奴。僕をジャンプ台にしやがった!
「やったで!」と親指を上げてGOODするレナールに、
でも、BOSSを倒せたならOKです。と僕も倒れながら親指を突き返す。
「申し訳ございません。旦那様、胸の位置が高くなかなか届かず時間がかかりました」
シオンに手を引かれて起こされ、土埃のついた服をパンパンしてもらう。
「ひゃぁあああん、なかなか大きい鉄鋼石やん。これ3,000リーゲルは行くんちゃうの。めっさついてるわぁー」とレナールがBOSSのドロップアイテムを頬づりしながら喜んでいた。
「リルも大丈夫かしら」
「・・・・・・ええっ、シオン姉様のおかげで。BOSSからの被害はありませんでした」と嫌味たらしくリルが言ってくる。
おうおう、そんなに睨んじゃって。
リルの僕への評価がまた下がってしまったと思う反面。そんなに澄ましてても今夜ケツ穴を犯される癖にという叛逆心がちんこを大きくする。
「にっししし、どうよ。チビ助・・・・・・うちの活躍は? レナール姉様と呼んでもええんやで?」
「・・・・・・ふんっ、次の階層ではあんたの活躍なんてないわよ」
「ほう、言うやないかい。うちも蜂には多少の心得が」
「二人とも喧嘩しないの。次の階層に行きましょう。一気に6階層まで行く予定なんだから」
シオンの言葉に二人は言葉を収めるも、視線がバチバチとしている。
まぁレナールは楽しんでそうだけど。
装備や荷物を点検して、僕たちは魔法陣にのって第5階層へと向かった。
第5階層、そこはいわば蜂の巣だ。
石のゴーレムの次は、蜂のモンスターが出るステージ脈絡がない。
ダンジョンの設定には凝っているようで、壁も蜂の巣の外壁のように何かを固めたものになっている。
ぶっーぶっーという独特な羽音、早速お出ましのようだ。
ビーソルジャーと呼ばれる所謂、兵隊蜂。大きさはでも1mはあり、30cmほどと刃物のようにお尻から突き出た針が凶悪さを感じさせる。
レナールが手に石を持ちながら、「針には猛毒かしびれ毒がついてるから触ったらあかんでー」と投擲の構えを見せる。
レナールが持っている石は、ストーンマンのドロップアイテムのただの石だ。
なるほど、ここで使うのか。
「#”%&”#”」「魔矢」とリルが唱えると、ぶぅんと空気が震え、蜂がパタリと落ちる。
リルの魔矢が羽を打ち抜いたようで地面でのたうち回わっている。
「石を投げて当ててたら。日が暮れるわよ」
ふんっ、とリルが勝ち誇ったように鼻を鳴らす。
「おわっ、魔法はずっこいわ。でもこれで―――」
「楽に倒せるわね」
シオンが暴れるビーソルジャーの針を足で思いきり踏みつけ、動きを封じ、両手で構えたショートソードを複眼に思いきり突き立てるとビーソルジャーは、光の粒子へ還っていった。
後に残ったのは、顎?みたいな牙だけだ。
それをレナールはぽいっと捨てる。
「はずれやな。針かレアアイテムの蜂蜜が欲しいところやわ。でもここを突破する頃にはいくつか手に入りそうやな」
朝食べたハニトーめっちゃ美味かったしなーとレナールが舌なめずりしている。
「ふん、私の魔法があればすぐよ」
どうよ、と言わんばかりにリルがその薄い胸を張る。
「まぁ魔法は数が打ってんしな。これからやろ」
まだ認められへんわと言わんばかりにレナールが豊満な胸を揺らして答える。
シオンは嘆息しながら「判定は最後に旦那様にしてもらいなさい」
うっ、二人の熱い視線が向けられる。
「まぁええけど。決まったようなもんやけど」とニィッとレナールが笑わう。
さりげなく右腕をつかんで、胸で挟み込んでくる。
「いいでしょう。正当な判断をお願いします」とキィッとリルが睨む。
さりげなく左腕の裾を指でちょっこんとつまんで上目づかいで睨んでくる。
うーん、どっちが上とかないんだけどな。
強いて言えば、やっぱりおっぱいとは、大きいからおっぱいというわけで、嫌でもちっぱいにもおっぱいにはない魅力が・・・・・・。
「次にいきますよ」とシオンがスタスタとダンジョンの先に歩いて行ってしまう。
たくっ、シオンはあいからわず猫のようだなと思いながら、僕はドタバタと追うのだった。
ぶぅーんぶぅーんと飛び回る。
蜂が数匹通路にたむろしている。
ビーソルジャーのようだ。
まぁでも先ほどのを見るとリルが羽を焼いてしまえばどうということはない。
「#”%&”#”」「二本魔矢」
魔力の光、収束し矢じりとなってビーソルジャーの羽を的確に貫いていく。
それぞれ片方の羽をもがれ、哀れ二体の蜂は互いの体をぶつけながら、地面に激突した。
カサカサと暴れるビーソルジャーにリルが杖を構えると、「ちょいまちーや」とレナールが手で静止する。
「・・・・・・なによ」と集中しかけたリルが頬を膨らせて不貞腐れる。
「トドメは上様にしてもらおーや」
うん、そうだね。僕もそろそろ活躍を・・・・・・てっえええええ!
ちょっ、レナールさん何を言いだしてるの?!
「・・・・・・」
リルもこいつに出来んの?という疑い目を向けているじゃないか。
それと沈黙は辞めて。心に刺さる。
シオンと見れば、「トドメぐらいはやってみてもいいんじゃないでしょうか」と何気なく言う。
うん、シオンは相変わらずクールビューティーだね!
じゃないよ。そこは止めてくれないと。うわっと、
背中に押される感触。
「ほらほら、上様も一冒険者としてぱっぱと蜂退治してみよーや」
や、やだぁあああああ
と思うが、レナールの力が強くてズッズッズゥウウウウウウウウウウウウと蜂に近付いていく。
蜂が針をブンブンと振り回し、顎をカチカチと鳴らしている。
1mもある蜂はグロテスクだ。というか単純に怖い。
「ほら、上様。うちがあげた奴ちゃんと握って、そう。大丈夫やってこんだけ太くて固いんやから」
もちろん僕のチンコのことではない。
レナールが僕ように作ってくれた武器だ。
鉄製のこん棒。握りやすいようにグリップには布が撒かれ、重すぎると振り回せないため、中が空洞になっているというようは金属バットだ。
それを守りのように握りしめる。
暴れる蜂にそろりそろりと近付き。
僕は勢いよくバットを振り上げた。
すると、蜂が大勢をかけて四つん這いになり、顎で僕の脛をかじりついてきた?!?!
「う、うわぁあああああああああああ」
足を振り、バットを振り下げる。
痛い!!だから、言ったのに、
僕には無理だって。
う、うわぁあああ、
「シ、シオン!リリリル、レナール、だ、だれか!?」
呼んでいるのに、誰も一向に助けに来ない。
僕はかじりついて離れない蜂に、ひたすらバットを叩きつけ続ける。
すると、バゴン!と地面を打つ感覚に、両腕がしびれてバットを離してしまう。
「だ、だれか・・・・・・」と呟きながら僕は尻餅をついてしまう。
だけど、そんな僕の目の前に蛍が舞う。
光の虫・・・・・・いや、これはよく見れば、蜂が消えている?!
ま、まさか
「おめでとうございます。旦那様、初討伐ですね」とシオンが手を差し伸べてくれる。
まるで女神のようだ。
僕はその柔らかな手を取って立ち上がる。
「やるやん、上様。まぁうちの武器があればこそやけどね!」とレナールがもう1体の蜂を倒している。
「ふんっ、私の魔法で飛翔能力が失われたからこそですよ」とリルがドヤ顔で薄い胸を張っている。
「足は大丈夫ですか?」とシオンが心配してくれる。
そうだ、足?!
僕は蜂に噛まれた足を見るが、ちゃんと着いてる!
脛を見れば、鈍い銀色に光り拗ね当てに包まれた足がちゃんとあった。
「当たり前やん。うちの作った防具やで。ちゃんと蜂の顎より固くしてあるちゅーねん。よほど当たり所が悪くなければその防具で守られているところは一切攻撃は通らんねんで」
いや、分かってるよ。ただやっぱりどうしても喰らってみる気にはなれなくて。
拗ね当てをコンコンしてみるが、細かい傷がついてくぐらいで損傷はないようだ。
バットもかなり乱暴に扱ったが、まったく損傷はない。
流石はレナール製の武器と防具といったところか。
「ふっふふ、旦那様。こん棒でビーソルジャーを倒すさまは勇ましかったですよ」
えっ、まさか。シオンからのべた褒め。
美少女にこんなことを言われてしまってわ頬が緩んでいるのが分かってても止められない。
「かっ、かこ」
「はい。とてもかっこよかったです」とシオンが耳元で囁く。
魂を揺さぶるウィスパーボイスで「もっとかっこいいところ見せてください」と。
シオンの甘い吐息が鼻腔をくすぐる。
よっ、よーし。もっとかっこいいところ見せちゃうぞ?!
蜂のダンジョンを地図に沿って降りていく。
また居た。
さすがは虫のダンジョンと遭遇率はストーンマンの比じゃない。
「#”%&”#”」「魔矢」
リルの魔法で蜂の羽を消し飛ばし、落下して暴れまわる蜂に、僕はバットを振り落とす!
一撃とはいかず、バンバンと何度も複眼めがて叩きつける。
時折、針やらで足を狙ってくるが、レナール製防具のおかげで攻撃は通らない。
そうと分かれば、作業みたいなものだ。
おらっおらっと繰り返していけば、光の粒子となって消える。
ふぅ~こんなものか。
バットを片手に腕で汗をぬぐう。
「ああっ!!」とレナールが馬鹿でかい声を上げる。
な、なんだ。
レナールが地に伏すように屈むと、満面の笑みでこちらに振り返る。
「上様。レアアイテムの蜂蜜が出たで!」
レナールがぶよぶよしている白いナマコみたいなもの手にテンションマックスだ。
これが蜂蜜かぁ。
さすがに瓶とかに入ってるわけじゃないみたいだ。
「さすがやな~。お昼はこれ食べようやー」
なっなっとレナールが腕をつかんでくる。
うっ、顔が近い。
琥珀のように茶の瞳をキラキラと輝かせて、言われるままにコクコクと頷いてしまう。
「ほんまー!さすが上様やん」チュッとレナールが頬にキスしてくる。
「じゃあ~早速食べようやん」
バックを下げて軽食を漁るレナール。
朝食べたハニトーが気にいったようだ。
ふさふさの尻尾がぶんぶん振られている。
「もうすぐBOSS部屋ですし。まぁいいのではないでしょうか」
シオンも嘆息しながら、そう言う。
まぁレナールが準備しはじめちゃってるしね。
「まったく食い意地が張ってますね。・・・・・・ぐぅ」
リルもローブの中から宿屋のパンを取り出すも、潰れている。
そんな感じで食事が始まる。
それぞれ適当な岩や地べたに腰を下ろし、干し肉やパンを取り出す。
干し肉はムーンベアーというモンスターのドロップアイテムから塩漬けしてジャーキーのようになっている。
少し固めだけど、噛めば噛むほど味が出るというやつだ。
ベアーということは熊肉なのだろうが、臭みなどは特にない。
「かけるでー」
げぇ、蜂蜜をかけてる。
てっきりパンにかけるのかと思ったが、ジャーキーに白い袋をナイフで切ってドバドバとかけている。
「ちょ、ちょっとかけすぎよ!零れてるじゃない」
リルがつぶれたパンを受け皿のようにしながら、蜂蜜を下から受け止める。
手までドバドバだ。
「あーん」とレナールが気にした風もなく、大きく口をあけてジャーキーを半分ぐらい咥えて噛みちぎる。
「もうベトベトになったじゃない!」とリルもご立腹ながら蜂蜜でコーティングされたパンを食べる。
口もとから手から、蜂蜜でベトベトだ。
でも、「んぐうんぐう、うまっー」「うーん、甘っ」とご満悦のようだ。
一口、二口、三口といった要領で口に詰めてさっさと嚥下する。
二人とも食うのが早い。
そして、
「んっちゅ、ちゅぷるっ、ちゅう、んっ、ちゅんちゅ。んっふ、最高やな」
「んじゅっ、ちゅぅるん、ちゅくちゅく、くちゅじゅるるるる、勿体ないじゃない」
ゴクリと思わず、喉がなる。
指についた蜂蜜を二人が咥えこんで、舐っている。
恍惚したように目をトロンとさせて、入念に丹念に綺麗に舐めとっていく。
レナールもなかなかの舌使いを持っているじゃないか。
チンコに蜂蜜を付けて舐めさせよう。
蜂蜜でどろどろになったチンコに、レナールとリルが舌を大きくだらしなく出して舐めとっていく様、その妄想にチンコがびくびくと反応する。
いや、それもいいが。
ちらりと横を見ると、二人とは違いダンジョンの壁に寄り添うように立っているシオン。
最小限の板金がついた革鎧の装備を身にまとい、露出度などほとんどないが、スタイルの良さがそれでもわかる。
すらりと伸びた足はモデルさんのようだ。
ダンジョンの薄明かりで煌めく、銀髪。
桜色の薄い唇を食むようにジャーキーを上品に頬張っている。
・・・・・・シオンの乳首蜂蜜添え、いいかもしれない。
ベトベトで、どろどろに、甘々に楽しみたい。
上はシオン、下はリルとレナールにさせる。
・・・・・・そうだよ、4Pだよ!4P!
折角のハーレムなんだから、複数プレイを楽しまないと!!
くっくく、楽しみになってきたぜ。
まずは蜂蜜を大量GETしよう。
僕は、ジャーキーを一気にほおぼった。
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