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ダンジョン編
第20話 借金とパトロンの条件
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「げぇ、ドワーフだ」とリルの小声が聞こえる。
あれがドワーフ、身長は僕よりも頭2つ分小さいが、その分横幅が大きく樽が歩いているようだ。
「なんやお前ら!今、商談中や。邪魔すな!」
レナールは、ドワーフが嫌いなのか八重歯を牙のように剥きだしにして言っている。
「へっ、商談だぁ~。・・・・・・おおうこりゃおたまげたど、こんなもうすぐ潰れる工房に客が来るとは気づかなんだったわぁー」
「本当だな」
「「「がっはぁははははははっははははっ」」」
歩く樽もとい、さも今気づきましたと言わんばかりにドワーフがわざとらしくのけぞって笑う。
「本当に品がない、モグラ」とリルが嘯く。
なんか昔、ドワーフと何かがあったのだろうか
「おい、おにーさんにおねぇさん方や明日にも潰れる工房なんて辞めていおいたほうがいいぞ」
「ここはよう、すげぇ借金しててな。金は払ったものの、明日にでも夜逃げされてるかもしれんぞ」
「おうよ。それにここの武器は混ざり物の粗悪品を高く売りつけて評判でさ」
「そうだ、俺たちは忠告―――おおっと」
「やめやぃや! ウチの客に変なこと拭き込まんといてや」
レナールが剣を振り回してドワーフが蜘蛛の子散らすように工房を出ていく。
「あぶねーだろ!これだから狐女はよー」
「おにーさんたちも分かっただろう。狐に化かされる前にうちの工房にこいや」
「そいつはいいな。おにーさんたち顔パスだ、武器の購入でも修理でもヴォルグ工房の値段の半額で承るぜ」
「もちろん、質は倍だ。やっぱり武器はドワーフ製に限るぜ」
「「「がっはぁあはははははははっははははははははっ」」」
『いい加減にせぇやぁあああああああああああああ』とレナールがドワーフたちに白い粉をぶちまけている。
「「「げっほごほば、がぁ」」」
「この、げっほごほば、灰を投げてきやがった」
「借金工房の分際で」
「おにーさんたちも悪いことは言わない。ヴォルグ工房だけはやめておきな」
覚えとけーみたいなノリでドワーフたちが去っていく。
「ぜはぁー、ぜはぁー、くそモグラの酒樽どもが」とレナールが肩で息をしながら工房に戻ってきた。
「いやー、ほんまにすまへんな。あいつら嫌がらせにくるねん」
「「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」」」
突然の出来事に、互いに気まずい空気が流れる。
借金があり、今にも潰れる。と言ってたな。
普通に考えたら、彼らの言う通りそんな経営が危ない工房にわざわざ頼む必要はない。
癪だけど、ファブラあたりに値段は高くていいから、すごく強い武器を取り扱っているところ紹介してもらったほうが、なんて考えていると。
「借金でここの工房潰れるの?」とシオンさんがまさかの火の玉ストレートを放ってきた!!
「え、偉いドストレートに来よるな」
ですよねー。
だが、それがよかったのか。
よっしゃ!うちももう隠し事はせーへん。とレナールが再びどかりと座り、あらましを説明し始めた。
父がほかの工房の連帯保証人になり、3,000万リーゲルもの借金を覆ったこと。でもそれはボルドー工房が仕組んだ罠で本当はここら辺一体の工房を牛耳ることが目的なこと、借金の返済のため、父と母は病気で働きづめで他界してしまったこと、さらにその借金のせいでいよいよこの工房や道具やらすべてを借金の方に取られることが決まったことを説明してくれた。
そして、
「後生や! 神様お客様シュッサク様、うちのパトロンになってや!」と地に頭がつきそうなほどに深々と頭を下げるレナール。
「さ、三千万リーゲルって何をしたらそんな借金になるんですか」とリルが驚いてる。
「うちが作ったわけちゃうわ。連帯責任負わされて利子がたまりにたまってネズミみたいに増えていったんや」
リルの言う通り、いくら僕でも3,000万リーゲルは大金だ、何せ1億2千万リーゲル1/4だ。
とてもじゃないが肩代わりする気にはなれない。
迷っている僕にしっとりとして冷たく柔らかな感触の指が絡みついてきた。
シオン・・・・・・
「なんとかならないでしょうか?」と僕の考えを一撃で揺るがす耳元で囁かれるウィスパーボイス、甘い吐息が鼻腔をくすぐり脳をクラクラさせる。
思わず、シオンがそう言うならとうなづきそうになってしまうのを堪える。
「旦那様?」
ぐっ、なんとか耐えたぜ。
シオンのほうは見れない。
そうしたら、この意思は一瞬で揺らいでしまいそうだから。
シオンがぎゅっと手を握ってくるが無視だ。なんとか断ってこの場を切り抜けよう。
だというのに、このレナールは、僕に言ってはいけない事を言う。
「おとーちゃんとおかちゃーんの工房と技術は誰にも負けんねん。絶対に守り抜きたい。そのためなら、ウチに出来ることはなんだってする。ほんま頼んます」
ダメだよ。そんな胸を揺らしながら言っちゃダメだ。
シャツの首元から覗く谷間が「なんだってするよー?」と無邪気に揺れている。
借金×巨乳美少女×なんでもする。
待ってましたよ!その言葉を!!
と言わんばかりに僕のチンコはズボンを突き破ろうといきりたつ。
すると、クスッとした笑いが耳元にかかる。
シオンが珍しくはにかんでいる。
「交渉はお任せください」と囁く。
ええっ?!シオンさん、僕は返事もしてなければ挙手もしてないよ!!と抗議の声を口でくもぐっていると、
「なんでするとは、本当かしら?」と聞き始めてしまった。
「ああほんまや!うちに出来ることならなんでもするで!」とレナールが勢いよく顔を上げる。
もうその気はないですと、言える雰囲気じゃない。
「まず工房は取りあげたりしないわ。そのまま続けていいけど、私たちの武器や防具の新規作成・修理は最優先でやってもらうわ」
「そりゃ、もちろんやわ!工房残してくれるんならそれでええ!」
「それと今、ダンジョンに挑んでるの。ちょっと事情があって早急に攻略する必要があるの手伝って貰えるかしら」
「ええで!うちも材料費浮かせるために、ダンジョンには定期的に行くんで慣れてるわ!」
それにシオンがニッコリと笑う。
「それは頼もしいわね」
「おう!そこらへんのヘタレには負けへんで!期待しときぃ!」
「そう、じゃあ最後の条件だけど、旦那様が求めたら、抱かれてもらうわ。それだけよ」
流れる一拍の間。
どうだ?!
何故か僕がドキドキしてしまう。
あの悩むように揺れる乳のせいかもしれない。
そして、レナールが破顔する。
きたァアアアアアアア!とぼくのチンコは喜びに跳ねる。
「なんや、そんなことでええんかいな!ええで、ええで、うちみたいなガサツなのが好きなら、好きに抱けばええって。うんうんってーーーっ!抱かれろってなんやねん!」
はにかみ笑顔、恥ずかしそうに赤めらした顔、ついでに怒りの形相って七変化のやうに表情がコロコロ変わっていく。
「同衾、閨、夜伽、ごめんなさい。狐人族の言葉でなんというか分からないんだけど、意味は伝わったかしら」
「ーーーっ!意味なら分かるちゅーねん!!なんや、う、うちに売女になれいうんかいな!」
「そうとってもらっても構わないわ」
「ふざけるな!」とレナールは怒声を上げる。
「う、うちは、自分の武器と技術に誇りを持ってるねん。それを評価してもらいたいねん。か、かかか、体目当ての奴なんか入らんわ!」
「ふんっ、何を意地張ってるの?借金まみれの癖に」とリルがぼやくのをレナールはキッと睨みつける。
「じゃあ、聞くがあんたはなんで奴隷なったんや? どうせ売られたか、コソ泥かなんかで捕まったんやろ」
「――――なっ! あ、あんたに関係ないでしょ!」
「ああ、関係ないわ。なんせうちは職人や!それも最高の職人なんや、技術を売っても体は売らへん。お前ら、性奴隷なんかと一緒にするなや!!」
「こ、こいつ!言わせておけば――――」とリルが杖を出したところで、「――――やめなさい、リル」とシオンが制した。
「ど、退いてください。シオン姉様」
じゃないとそいつを殺せない!とでも言わんばかりのリルが怒っている。
抑えるシオンとレナールとが目と目を合わす。
向かい合う、紅玉と茶色の瞳。
「ふんっ、もうええわ」と最初に逸らしたのはレナールだった。
「話は終わりや。帰えりぃ」と背を向けてしまう。
「まだ終わってないわ」
「終わりやっていってるやろ!」
「さっきの刺突武器を売ってくれないかしら? それと修理はお願いしたいの」
まるでさっきの言い争いなどなかったようにシオンが淡々と言う。
「あ、あんた・・・・・・・」それにはさすがにレナールも口をあんぐりとして驚く。
「・・・・・・・これや、スティレットちゅう武器で、2万2千リーゲルといいたいところやけど、まけといたる。2万でええで」
レナールが戸棚から一本の長い短剣とも違う剣を取り出す。
「あら、いいのかしら」
「これで売らんかったら、うちが子供みたいやんか」
レナールからスティレット とかいう刺突武器を買い取り、工房を後にした。
「全く失礼な奴でしたね、シオン姉様。工房に火球でもぶちこんでやりましょうか」
「やめておきなさい、リル」とシオンは気にした風もなく、スティレット とかいうのを眺めながらウットリしている。
シオンは、レナールが作る武器が好みのようだ。
手元でクルクルと操っている。あの手癖で僕のチンコもいじくって欲しいものだ。
「では、早速ダンジョンに行きましょう。これを試してみたいです。時間もないですし」
そうだ、あの黄金卿の出した日までもうあと何日もないんだった。
くそっ、期間が短すぎるんだよ!!
僕たちはストーンマン攻略のため、その足でダンジョンへと向かうのだった。
あれがドワーフ、身長は僕よりも頭2つ分小さいが、その分横幅が大きく樽が歩いているようだ。
「なんやお前ら!今、商談中や。邪魔すな!」
レナールは、ドワーフが嫌いなのか八重歯を牙のように剥きだしにして言っている。
「へっ、商談だぁ~。・・・・・・おおうこりゃおたまげたど、こんなもうすぐ潰れる工房に客が来るとは気づかなんだったわぁー」
「本当だな」
「「「がっはぁははははははっははははっ」」」
歩く樽もとい、さも今気づきましたと言わんばかりにドワーフがわざとらしくのけぞって笑う。
「本当に品がない、モグラ」とリルが嘯く。
なんか昔、ドワーフと何かがあったのだろうか
「おい、おにーさんにおねぇさん方や明日にも潰れる工房なんて辞めていおいたほうがいいぞ」
「ここはよう、すげぇ借金しててな。金は払ったものの、明日にでも夜逃げされてるかもしれんぞ」
「おうよ。それにここの武器は混ざり物の粗悪品を高く売りつけて評判でさ」
「そうだ、俺たちは忠告―――おおっと」
「やめやぃや! ウチの客に変なこと拭き込まんといてや」
レナールが剣を振り回してドワーフが蜘蛛の子散らすように工房を出ていく。
「あぶねーだろ!これだから狐女はよー」
「おにーさんたちも分かっただろう。狐に化かされる前にうちの工房にこいや」
「そいつはいいな。おにーさんたち顔パスだ、武器の購入でも修理でもヴォルグ工房の値段の半額で承るぜ」
「もちろん、質は倍だ。やっぱり武器はドワーフ製に限るぜ」
「「「がっはぁあはははははははっははははははははっ」」」
『いい加減にせぇやぁあああああああああああああ』とレナールがドワーフたちに白い粉をぶちまけている。
「「「げっほごほば、がぁ」」」
「この、げっほごほば、灰を投げてきやがった」
「借金工房の分際で」
「おにーさんたちも悪いことは言わない。ヴォルグ工房だけはやめておきな」
覚えとけーみたいなノリでドワーフたちが去っていく。
「ぜはぁー、ぜはぁー、くそモグラの酒樽どもが」とレナールが肩で息をしながら工房に戻ってきた。
「いやー、ほんまにすまへんな。あいつら嫌がらせにくるねん」
「「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」」」
突然の出来事に、互いに気まずい空気が流れる。
借金があり、今にも潰れる。と言ってたな。
普通に考えたら、彼らの言う通りそんな経営が危ない工房にわざわざ頼む必要はない。
癪だけど、ファブラあたりに値段は高くていいから、すごく強い武器を取り扱っているところ紹介してもらったほうが、なんて考えていると。
「借金でここの工房潰れるの?」とシオンさんがまさかの火の玉ストレートを放ってきた!!
「え、偉いドストレートに来よるな」
ですよねー。
だが、それがよかったのか。
よっしゃ!うちももう隠し事はせーへん。とレナールが再びどかりと座り、あらましを説明し始めた。
父がほかの工房の連帯保証人になり、3,000万リーゲルもの借金を覆ったこと。でもそれはボルドー工房が仕組んだ罠で本当はここら辺一体の工房を牛耳ることが目的なこと、借金の返済のため、父と母は病気で働きづめで他界してしまったこと、さらにその借金のせいでいよいよこの工房や道具やらすべてを借金の方に取られることが決まったことを説明してくれた。
そして、
「後生や! 神様お客様シュッサク様、うちのパトロンになってや!」と地に頭がつきそうなほどに深々と頭を下げるレナール。
「さ、三千万リーゲルって何をしたらそんな借金になるんですか」とリルが驚いてる。
「うちが作ったわけちゃうわ。連帯責任負わされて利子がたまりにたまってネズミみたいに増えていったんや」
リルの言う通り、いくら僕でも3,000万リーゲルは大金だ、何せ1億2千万リーゲル1/4だ。
とてもじゃないが肩代わりする気にはなれない。
迷っている僕にしっとりとして冷たく柔らかな感触の指が絡みついてきた。
シオン・・・・・・
「なんとかならないでしょうか?」と僕の考えを一撃で揺るがす耳元で囁かれるウィスパーボイス、甘い吐息が鼻腔をくすぐり脳をクラクラさせる。
思わず、シオンがそう言うならとうなづきそうになってしまうのを堪える。
「旦那様?」
ぐっ、なんとか耐えたぜ。
シオンのほうは見れない。
そうしたら、この意思は一瞬で揺らいでしまいそうだから。
シオンがぎゅっと手を握ってくるが無視だ。なんとか断ってこの場を切り抜けよう。
だというのに、このレナールは、僕に言ってはいけない事を言う。
「おとーちゃんとおかちゃーんの工房と技術は誰にも負けんねん。絶対に守り抜きたい。そのためなら、ウチに出来ることはなんだってする。ほんま頼んます」
ダメだよ。そんな胸を揺らしながら言っちゃダメだ。
シャツの首元から覗く谷間が「なんだってするよー?」と無邪気に揺れている。
借金×巨乳美少女×なんでもする。
待ってましたよ!その言葉を!!
と言わんばかりに僕のチンコはズボンを突き破ろうといきりたつ。
すると、クスッとした笑いが耳元にかかる。
シオンが珍しくはにかんでいる。
「交渉はお任せください」と囁く。
ええっ?!シオンさん、僕は返事もしてなければ挙手もしてないよ!!と抗議の声を口でくもぐっていると、
「なんでするとは、本当かしら?」と聞き始めてしまった。
「ああほんまや!うちに出来ることならなんでもするで!」とレナールが勢いよく顔を上げる。
もうその気はないですと、言える雰囲気じゃない。
「まず工房は取りあげたりしないわ。そのまま続けていいけど、私たちの武器や防具の新規作成・修理は最優先でやってもらうわ」
「そりゃ、もちろんやわ!工房残してくれるんならそれでええ!」
「それと今、ダンジョンに挑んでるの。ちょっと事情があって早急に攻略する必要があるの手伝って貰えるかしら」
「ええで!うちも材料費浮かせるために、ダンジョンには定期的に行くんで慣れてるわ!」
それにシオンがニッコリと笑う。
「それは頼もしいわね」
「おう!そこらへんのヘタレには負けへんで!期待しときぃ!」
「そう、じゃあ最後の条件だけど、旦那様が求めたら、抱かれてもらうわ。それだけよ」
流れる一拍の間。
どうだ?!
何故か僕がドキドキしてしまう。
あの悩むように揺れる乳のせいかもしれない。
そして、レナールが破顔する。
きたァアアアアアアア!とぼくのチンコは喜びに跳ねる。
「なんや、そんなことでええんかいな!ええで、ええで、うちみたいなガサツなのが好きなら、好きに抱けばええって。うんうんってーーーっ!抱かれろってなんやねん!」
はにかみ笑顔、恥ずかしそうに赤めらした顔、ついでに怒りの形相って七変化のやうに表情がコロコロ変わっていく。
「同衾、閨、夜伽、ごめんなさい。狐人族の言葉でなんというか分からないんだけど、意味は伝わったかしら」
「ーーーっ!意味なら分かるちゅーねん!!なんや、う、うちに売女になれいうんかいな!」
「そうとってもらっても構わないわ」
「ふざけるな!」とレナールは怒声を上げる。
「う、うちは、自分の武器と技術に誇りを持ってるねん。それを評価してもらいたいねん。か、かかか、体目当ての奴なんか入らんわ!」
「ふんっ、何を意地張ってるの?借金まみれの癖に」とリルがぼやくのをレナールはキッと睨みつける。
「じゃあ、聞くがあんたはなんで奴隷なったんや? どうせ売られたか、コソ泥かなんかで捕まったんやろ」
「――――なっ! あ、あんたに関係ないでしょ!」
「ああ、関係ないわ。なんせうちは職人や!それも最高の職人なんや、技術を売っても体は売らへん。お前ら、性奴隷なんかと一緒にするなや!!」
「こ、こいつ!言わせておけば――――」とリルが杖を出したところで、「――――やめなさい、リル」とシオンが制した。
「ど、退いてください。シオン姉様」
じゃないとそいつを殺せない!とでも言わんばかりのリルが怒っている。
抑えるシオンとレナールとが目と目を合わす。
向かい合う、紅玉と茶色の瞳。
「ふんっ、もうええわ」と最初に逸らしたのはレナールだった。
「話は終わりや。帰えりぃ」と背を向けてしまう。
「まだ終わってないわ」
「終わりやっていってるやろ!」
「さっきの刺突武器を売ってくれないかしら? それと修理はお願いしたいの」
まるでさっきの言い争いなどなかったようにシオンが淡々と言う。
「あ、あんた・・・・・・・」それにはさすがにレナールも口をあんぐりとして驚く。
「・・・・・・・これや、スティレットちゅう武器で、2万2千リーゲルといいたいところやけど、まけといたる。2万でええで」
レナールが戸棚から一本の長い短剣とも違う剣を取り出す。
「あら、いいのかしら」
「これで売らんかったら、うちが子供みたいやんか」
レナールからスティレット とかいう刺突武器を買い取り、工房を後にした。
「全く失礼な奴でしたね、シオン姉様。工房に火球でもぶちこんでやりましょうか」
「やめておきなさい、リル」とシオンは気にした風もなく、スティレット とかいうのを眺めながらウットリしている。
シオンは、レナールが作る武器が好みのようだ。
手元でクルクルと操っている。あの手癖で僕のチンコもいじくって欲しいものだ。
「では、早速ダンジョンに行きましょう。これを試してみたいです。時間もないですし」
そうだ、あの黄金卿の出した日までもうあと何日もないんだった。
くそっ、期間が短すぎるんだよ!!
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