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ダンジョン編
第7話 黄金の意思
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マッチョなボディに剃り上がった金髪、色黒の肌は健康そうで、どこぞのお笑い芸人を彷彿させる風態だ。
齢は 60を超えてそうだが、漲る気力が年齢の衰えを感じさせない。
その象徴たる、いきりたった逸物。
その極太で凶悪なそれがシオンの可憐で繊細な花弁のようなアソコにあてがわられる。
一枚一枚、丁寧に纏った花弁を剥がすような愛撫もなく、花壇の花を掻き毟るように一気に貫かれる。
「ーーーっ!」
シオンの眉根にシワがよる。苦悶の声が漏れる。
そんなのお構いなしだ。
「おらっおらっおらっ」と黄金卿は、シオンが浮くほどに腰を打ち付けている。
「がっはははは、どうだ俺のあんなガキのよりいいだろう」と黄金卿の品のない笑い声が響く。
それを僕は見ていることしか出来ない。
「シオンとか言ったか。どうだ、俺のほうがいいだろう!そう言ってみろ!!」
パンパンパン、と蹂躙の音が聞こえる。
「・・・・・・」
答えず、喘がず、シオンの瞳には、何の感情も読み取れない。
そんなシオンに黄金卿は、追い討ちをかける。
「いいから、そう言え!」
シオンの紅玉の瞳と目が合う。薄い唇がそっと開き
「旦那様のより、」
視界が真っ赤に染まる。
握り締めた掌から汗とは違う液体のぬめりを感じた、血が流れているようだ。
それをみて僕は、妄想の世界から帰ってくる。
だめだ。ありえない。
シオンを渡すことは出来ない。
「俺たちも暇じゃないんだ。そろそろ決めてもらおうか」
「旦那様」と今まで黙っていた。シオンが口を開く。
誰もそれを咎めない。シオンの言葉に耳を傾ける。
「私は別に構いません。黄金卿の派閥に入るのは帝国ではとても優位に働きますし。なにより私などよりもはるかにお綺麗な方々をお抱きになれるのです。旦那様にデメリットはありません」
と朗々とシオンが言う。僕の後ろにいてシオンの表情は分からない。
声色からは読み取れることが出来なかった。
淡々とシオンは語る。黄金卿の提案を受けることのメリットを延々と。
それを垂れ流してぎゅっと目を瞑る。この選択が正しいかは分からない。
スキルで確かめることもできない。でも、この選択を正解にするしかない。
「・・・・・・シオン、もういい」
目を瞑り、下を向く。人の顔を見ない。どもり癖を防ぐコツだ。
上手く発声出来た。
「出過ぎた真似を致しました」とシオンは一歩下がるのが気配で分かった。
本当に出過ぎた真似だ。奴隷如きが、これはオシオキをしなくてはならない。
たっぷりと、ねっちこく、激しくとな。
そうシオンにオシオキが出来るのは僕だけだ!!
「断る・・・・・・シオンは渡せない」
「・・・・・・それがどういう意味か分かってるんだろうな、坊主」
ピキピキという漫画の表現が聞こえてきそうなほどの怒気が壁のように迫ってきて押しつぶされそうだ。
それに負けない。
シオンを渡さないために。
「分かっているさ」
「いい度胸じゃねーかっ、ぶち殺し―――」
「―――交渉できるってことが」
「・・・・・・なに? この期に及んで何を言ってるんだ」
5感のひとつである視覚を封じることによってかなのか気配を敏感に感じ取る。黄金卿の気配が変わった。興を削がれたような感じだ。
いける!
「交渉の余地がある」
「ないな。俺がお前をぶちのめした後に、そのシオンとかいうのを目の前で犯して二人ともども殺して終わりだ」
「やっぱりな、それこそが交渉の余地なんだよ」
「なんだと?」
「殺して終わりなら、最初からそうすればいいからさ」
さらに畳みかける。反論の余地を与えない。
「こんなまどろこしい選択肢なんていらないんだ。殺せば危険な可能性もないし、もし仮に僕の能力が必要ならこの場で殺すことは出来ない」
「はんっ!おまえの能力なんていらねーよ。その気になれば1分あれば都市の一つでもぶち壊せるぜ」
「じゃあ。なぜ殺さない? 僕の能力が必要ないなら、仲間に引き込むメリットもないはずだ!」
よし、いい感じに話が進んでいる。ここらで譲歩の条件を、
「お前、勘違いしてないか」
――――っ!
一瞬にして体が持ちあがる。首を持ちあがられているようだ。
がっあああああ。
息が苦しい。体の重さに、頭が引き縮れそうだ。
反射的に握った腕は太く、とても振りほどけそうにない。
「俺がお前を殺せないと高を括ってるのか?」
ぐぅうううう、力が強まり、首がへし折れるんじゃないかと思う。
バタバタと足を振り、黄金卿を蹴り上げるがビクともしない。
怒らせてすぎたか。くそっ、バカ力が!
「まずはよう~人様と話すときは目をみて話さんかい!!」
つばが顔面に飛び散って臭い。最悪だ。
「・・・・・・俺の目を見ろ、じゃないと今すぐのこの場でそこのハゲネズミにその女を犯させるぞ」
その言葉に、僕はしぶしぶ目を開け、
「ヒィイ!」
黄金卿と目が合う。
捕食者を思わせる獰猛な黄色の瞳が、小動物である自分を見据えていた。
「確かに、お前の言う通り最初から殺していればこんな面倒なことはないな。そこに気づいたことに褒めてやる」
「あっ・・・・・・は、はいぃい」
「だがらよ、お前の言う通りテストしてやる」
いや、これはテストなんだなんて一言も言ってないんですけど。
「俺の、黄金の拳に耐えてみろ。それをもって結社に特別に入れてやる」
老害特有の無茶苦茶な理論でもって、黄金卿は拳を握る。
指と指との間から、黄金の光が漏れる。
まさにそれは黄金の拳で、何らかのスキルが使われている。
つまり、あれをまともに食らったら無事じゃすまないのは、World after 1 minuteを使うまでもなく分かる。
だけど、それを防ぐスキルも魔法もない。
詰んだ状況だ。
それが分かっているのだろう。黄金卿は獰猛な肉食獣のように笑う。
「もう一度だけ聞いてやる。俺と穴兄弟の契りを交わすと言え」
あまりの恐怖に股間が温かい何かが染み出すのを感じた。
息苦しさに鼻水がたれ、目には涙が溢れてきた。
視界がぼける。黄金卿が霞む。
「嫌だ」そのおかげか、はっきりと言葉が出た。
「死ぬぞ」
「死にたくない。でもシオンは渡せない。・・・・・・殴れよ、来いよ!!」
「意思は変わらないんだな・・・・・・この分からず屋がぁあああ!!!」
黄金卿の拳が迫る、太陽のような強烈な光に包まれた拳でも、僕は目を背けない。
「シオンは僕の者だぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
叫ぶ、心の慟哭。
一秒が、一分に、一分が、1時間に、時間が引き延ばされていく感覚。
シオンとの思い出が出会った時から読みあがる。これが走馬燈というやつなのだろうか。
シオンごめん。
やっぱりWorld after 1 minuteがないとダメダメだな。僕は今までの人生同様間違った選択肢を選んで――――
万力のように絞められていた首の拘束が外れる。
そして、床に投げ出される。
「げほっげほっ」
「旦那様!!」
シオンが駆け寄ってきてくれた。
ハンカチで僕の汚い顔を拭いてくれた。
シオンの顔は心配そうにこちらをのぞき込んでくれている。
「ふん、ションベンチビって、泣きべそかいて、情けなねぇーな。それでも日本男児か!」
と黄金卿が罵ってくる。だが、と続いた。
「無謀と知りながら、立ち向かおうとしてくる姿勢は悪くかねぇ。特別に契りを交わさずに結社に入れてやる。ありがたく思え」
「へっ・・・・・・」とあまりの展開に思考が追い付かず変な声が漏れる。
「へじゃないだろう」
「な、なんで?」そ素朴に聞くと、黄金卿はそっぽを向いて鼻を掻く。
「俺はよう、見ての通り黄金が好きなんだ。だからよ、さっき見た、お前の変わらぬ意思悪かったなったかぜ」
「ど、どど、どういうこと?」
「くっくくくくく」という笑い声で振り返るとサーベル男が笑っていた。
「ああっ~失礼。つまり黄金卿はきみを気に入ったということですよ。よかったですね」
まじかっ。
そう思い黄金卿を見ると、ふんっとばつが悪そうに口をへの字にする。
そしてそれを誤魔化すようにまた大声を上げる。
「うるせー。だがよ、秀作! 変わらぬ意思も力がなきゃメッキと変わらねぇ。お前には少なくともそのお嬢ちゃんを守れるだけの力がいるんだよ。分かるか!!」
「あっはい・・・・・・」
「もっと、ちゃんと返事をしろ!」
「はぃ!」
「よし、まずは今日から体を鍛えろ!ぶくぶく太りやがって」
「はぃ!」
「それと冒険者登録しろ!」
「はい!」
「今日から明日から10日間猶予を与える。冒険者になって近場のダンジョン10階層までいけるようになれ」
「は、えっ・・・・・・」
「返事はどうした!」
「はぃいいいい」
老害はうんうんと満足げにうなづく。どうやらこれで当面はしのげそうだ。
「いいか、10日間だぞ。それまでに10階層に行けなかったら、今度こそのそこの銀髪の嬢ちゃんを犯して、腹ますからな」
無茶苦茶だ。
ダンジョンの10階層を目指す。それも10日間しかないなんて。
こっちはお前らみたいなチートスキルはないんだぞ!
僕の心の慟哭は、分かったかぁ!!と怒鳴り声を唾が飛ばしながら上げる老害にかき消され、「はぁいいいいい!!」と返事をするようにほかなかった。
齢は 60を超えてそうだが、漲る気力が年齢の衰えを感じさせない。
その象徴たる、いきりたった逸物。
その極太で凶悪なそれがシオンの可憐で繊細な花弁のようなアソコにあてがわられる。
一枚一枚、丁寧に纏った花弁を剥がすような愛撫もなく、花壇の花を掻き毟るように一気に貫かれる。
「ーーーっ!」
シオンの眉根にシワがよる。苦悶の声が漏れる。
そんなのお構いなしだ。
「おらっおらっおらっ」と黄金卿は、シオンが浮くほどに腰を打ち付けている。
「がっはははは、どうだ俺のあんなガキのよりいいだろう」と黄金卿の品のない笑い声が響く。
それを僕は見ていることしか出来ない。
「シオンとか言ったか。どうだ、俺のほうがいいだろう!そう言ってみろ!!」
パンパンパン、と蹂躙の音が聞こえる。
「・・・・・・」
答えず、喘がず、シオンの瞳には、何の感情も読み取れない。
そんなシオンに黄金卿は、追い討ちをかける。
「いいから、そう言え!」
シオンの紅玉の瞳と目が合う。薄い唇がそっと開き
「旦那様のより、」
視界が真っ赤に染まる。
握り締めた掌から汗とは違う液体のぬめりを感じた、血が流れているようだ。
それをみて僕は、妄想の世界から帰ってくる。
だめだ。ありえない。
シオンを渡すことは出来ない。
「俺たちも暇じゃないんだ。そろそろ決めてもらおうか」
「旦那様」と今まで黙っていた。シオンが口を開く。
誰もそれを咎めない。シオンの言葉に耳を傾ける。
「私は別に構いません。黄金卿の派閥に入るのは帝国ではとても優位に働きますし。なにより私などよりもはるかにお綺麗な方々をお抱きになれるのです。旦那様にデメリットはありません」
と朗々とシオンが言う。僕の後ろにいてシオンの表情は分からない。
声色からは読み取れることが出来なかった。
淡々とシオンは語る。黄金卿の提案を受けることのメリットを延々と。
それを垂れ流してぎゅっと目を瞑る。この選択が正しいかは分からない。
スキルで確かめることもできない。でも、この選択を正解にするしかない。
「・・・・・・シオン、もういい」
目を瞑り、下を向く。人の顔を見ない。どもり癖を防ぐコツだ。
上手く発声出来た。
「出過ぎた真似を致しました」とシオンは一歩下がるのが気配で分かった。
本当に出過ぎた真似だ。奴隷如きが、これはオシオキをしなくてはならない。
たっぷりと、ねっちこく、激しくとな。
そうシオンにオシオキが出来るのは僕だけだ!!
「断る・・・・・・シオンは渡せない」
「・・・・・・それがどういう意味か分かってるんだろうな、坊主」
ピキピキという漫画の表現が聞こえてきそうなほどの怒気が壁のように迫ってきて押しつぶされそうだ。
それに負けない。
シオンを渡さないために。
「分かっているさ」
「いい度胸じゃねーかっ、ぶち殺し―――」
「―――交渉できるってことが」
「・・・・・・なに? この期に及んで何を言ってるんだ」
5感のひとつである視覚を封じることによってかなのか気配を敏感に感じ取る。黄金卿の気配が変わった。興を削がれたような感じだ。
いける!
「交渉の余地がある」
「ないな。俺がお前をぶちのめした後に、そのシオンとかいうのを目の前で犯して二人ともども殺して終わりだ」
「やっぱりな、それこそが交渉の余地なんだよ」
「なんだと?」
「殺して終わりなら、最初からそうすればいいからさ」
さらに畳みかける。反論の余地を与えない。
「こんなまどろこしい選択肢なんていらないんだ。殺せば危険な可能性もないし、もし仮に僕の能力が必要ならこの場で殺すことは出来ない」
「はんっ!おまえの能力なんていらねーよ。その気になれば1分あれば都市の一つでもぶち壊せるぜ」
「じゃあ。なぜ殺さない? 僕の能力が必要ないなら、仲間に引き込むメリットもないはずだ!」
よし、いい感じに話が進んでいる。ここらで譲歩の条件を、
「お前、勘違いしてないか」
――――っ!
一瞬にして体が持ちあがる。首を持ちあがられているようだ。
がっあああああ。
息が苦しい。体の重さに、頭が引き縮れそうだ。
反射的に握った腕は太く、とても振りほどけそうにない。
「俺がお前を殺せないと高を括ってるのか?」
ぐぅうううう、力が強まり、首がへし折れるんじゃないかと思う。
バタバタと足を振り、黄金卿を蹴り上げるがビクともしない。
怒らせてすぎたか。くそっ、バカ力が!
「まずはよう~人様と話すときは目をみて話さんかい!!」
つばが顔面に飛び散って臭い。最悪だ。
「・・・・・・俺の目を見ろ、じゃないと今すぐのこの場でそこのハゲネズミにその女を犯させるぞ」
その言葉に、僕はしぶしぶ目を開け、
「ヒィイ!」
黄金卿と目が合う。
捕食者を思わせる獰猛な黄色の瞳が、小動物である自分を見据えていた。
「確かに、お前の言う通り最初から殺していればこんな面倒なことはないな。そこに気づいたことに褒めてやる」
「あっ・・・・・・は、はいぃい」
「だがらよ、お前の言う通りテストしてやる」
いや、これはテストなんだなんて一言も言ってないんですけど。
「俺の、黄金の拳に耐えてみろ。それをもって結社に特別に入れてやる」
老害特有の無茶苦茶な理論でもって、黄金卿は拳を握る。
指と指との間から、黄金の光が漏れる。
まさにそれは黄金の拳で、何らかのスキルが使われている。
つまり、あれをまともに食らったら無事じゃすまないのは、World after 1 minuteを使うまでもなく分かる。
だけど、それを防ぐスキルも魔法もない。
詰んだ状況だ。
それが分かっているのだろう。黄金卿は獰猛な肉食獣のように笑う。
「もう一度だけ聞いてやる。俺と穴兄弟の契りを交わすと言え」
あまりの恐怖に股間が温かい何かが染み出すのを感じた。
息苦しさに鼻水がたれ、目には涙が溢れてきた。
視界がぼける。黄金卿が霞む。
「嫌だ」そのおかげか、はっきりと言葉が出た。
「死ぬぞ」
「死にたくない。でもシオンは渡せない。・・・・・・殴れよ、来いよ!!」
「意思は変わらないんだな・・・・・・この分からず屋がぁあああ!!!」
黄金卿の拳が迫る、太陽のような強烈な光に包まれた拳でも、僕は目を背けない。
「シオンは僕の者だぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
叫ぶ、心の慟哭。
一秒が、一分に、一分が、1時間に、時間が引き延ばされていく感覚。
シオンとの思い出が出会った時から読みあがる。これが走馬燈というやつなのだろうか。
シオンごめん。
やっぱりWorld after 1 minuteがないとダメダメだな。僕は今までの人生同様間違った選択肢を選んで――――
万力のように絞められていた首の拘束が外れる。
そして、床に投げ出される。
「げほっげほっ」
「旦那様!!」
シオンが駆け寄ってきてくれた。
ハンカチで僕の汚い顔を拭いてくれた。
シオンの顔は心配そうにこちらをのぞき込んでくれている。
「ふん、ションベンチビって、泣きべそかいて、情けなねぇーな。それでも日本男児か!」
と黄金卿が罵ってくる。だが、と続いた。
「無謀と知りながら、立ち向かおうとしてくる姿勢は悪くかねぇ。特別に契りを交わさずに結社に入れてやる。ありがたく思え」
「へっ・・・・・・」とあまりの展開に思考が追い付かず変な声が漏れる。
「へじゃないだろう」
「な、なんで?」そ素朴に聞くと、黄金卿はそっぽを向いて鼻を掻く。
「俺はよう、見ての通り黄金が好きなんだ。だからよ、さっき見た、お前の変わらぬ意思悪かったなったかぜ」
「ど、どど、どういうこと?」
「くっくくくくく」という笑い声で振り返るとサーベル男が笑っていた。
「ああっ~失礼。つまり黄金卿はきみを気に入ったということですよ。よかったですね」
まじかっ。
そう思い黄金卿を見ると、ふんっとばつが悪そうに口をへの字にする。
そしてそれを誤魔化すようにまた大声を上げる。
「うるせー。だがよ、秀作! 変わらぬ意思も力がなきゃメッキと変わらねぇ。お前には少なくともそのお嬢ちゃんを守れるだけの力がいるんだよ。分かるか!!」
「あっはい・・・・・・」
「もっと、ちゃんと返事をしろ!」
「はぃ!」
「よし、まずは今日から体を鍛えろ!ぶくぶく太りやがって」
「はぃ!」
「それと冒険者登録しろ!」
「はい!」
「今日から明日から10日間猶予を与える。冒険者になって近場のダンジョン10階層までいけるようになれ」
「は、えっ・・・・・・」
「返事はどうした!」
「はぃいいいい」
老害はうんうんと満足げにうなづく。どうやらこれで当面はしのげそうだ。
「いいか、10日間だぞ。それまでに10階層に行けなかったら、今度こそのそこの銀髪の嬢ちゃんを犯して、腹ますからな」
無茶苦茶だ。
ダンジョンの10階層を目指す。それも10日間しかないなんて。
こっちはお前らみたいなチートスキルはないんだぞ!
僕の心の慟哭は、分かったかぁ!!と怒鳴り声を唾が飛ばしながら上げる老害にかき消され、「はぁいいいいい!!」と返事をするようにほかなかった。
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※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
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