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プロローグ:始めての異世界召喚
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園田 拓海(そのだ たくみ) 30歳独身。
童貞――ではない、いちおうね?
人と同じような普通の人生を歩んできた。
普通に大学まで進学して、普通に就職して、
週末になれば、学生時代の仲間とキャンプしたり、麻雀したり、飲み行ったりするのが生きがいの普通の人生で、特に不満もなく過ごしてきた。
このままの何事もなく日々、楽しく過ごせていけばいいや、できれば彼女ぐらいは欲しいかなっと思っていたら、あっという間に20台は終わり、ついに30歳の誕生日を迎えようとしていた。
旧友たちは、お祝いというか、俺を出しにして誕生日会兼麻雀大会を開いてくれようとしたが、
「すまんな、子供が熱を出して」
「今、海外」
「有給どころか、休みもねぇ」
様々な理由でやめになった。
皆が皆、子供や家族、仕事を抱えていて、大学卒業したころにように遊びに行くというのはめっきり少なくなり、大型連休に会えるか会えないか程度に収まってきた。
そんな一人の週末が続き、パチンコで時間を潰す日々が嫌になり始めたころ、ふと日用品を買いに来ていたホームセンターに売れ切りSALEのイチゴの苗を見つける。
「ようは売れ残りSALEだよな、お前のひとりぼっちなのか?」と俺はなぜかイチゴに哀愁を感じてしまい、一通りの園芸道具を持って家に帰るのだった。
そして、家のベランダでイチゴの苗をプランターに植えようとしたとき、それは起こった。
蛍のような丸い光の玉が下から上へと上がっていく。
それもこのベランダの一角を覆うように「えっ?えっ?なにこれ。なんだーーー」振り払おうにもどんなに腕を振ってもそれはまとわりついてきて一瞬の浮遊感そして、視界はブラックアウトしたのだった。
「ここは、・・・森?!」
体感として数十秒ぐらいの時間。
目を開けるとそこは、見知らぬ森であった。
これは噂に聞く異世界転移?!
どうしよう、ステータスとか叫んでみちゃう?
「ス、――うわぁあああああああ!!!!」
ステータス、もはや異世界に来たらいの一番に試すであろうワードを唱えようとしたとき、
ワニのような爬虫類の顔を持つ2m近くある巨体の男が背後に立っていたのだ。
「ふむ、次は只人であったか。・・・叫ぶこともあるまい」
これは、リザードマンか。
言葉はどうやら通じるみたいだが、ワニ顔から人の言葉が発せられるのはなんだが、不思議だ。
そして、ワニに見下ろされるのはとっても怖い。
心臓がバクバクと、まるで100mを全力疾走したときのように脈打っていて痛いぐらいだ。
そんななか冷静に頭が回りだしているのも、そのワニ顔の横にいる男の存在のおかげだった。
木漏れ日の光に反射する見事な金髪の間からは、とがった長耳がのぞくお決まりの美形種族エルフ!!
「全く平地の蟻は、騒がしいな。まぁせいぜい使えることを祈ろう」
こちらを平地の蟻と呼んでくる。
高慢な野郎のようだ。
どうせエルフならスレンダー美人のほうがよかったな。それならご褒美になったのに。
「只人よ、警戒するな。我らも呼ばれた存在だ」
「まったく、傍迷惑なことよ」
ワニ顔はそう優しく?そう言ってくれる。見た目怖いだけでいい奴なのかもしれない。
反対に、エルフは気だるそうに髪をかき上げている。くっ、ムカつくがイケメンだから絵になるぜ。
「で、おぬしの持っているものはなんだ?」
ワニ顔が、指指すそれに目をやるとそこにはイチゴの苗があった。
――――はぁ?!まさか。
この助けたイチゴの苗が実は女神様で俺に何を授けてくれるんじゃ、
もしもーし、あなたをホームセンターで助けた人だよ!
・・・・・・ん、なにもない普通の苗だ。
えっと、俺、イチゴの苗1つだけを持って異世界に来ました。。。HELP ME
童貞――ではない、いちおうね?
人と同じような普通の人生を歩んできた。
普通に大学まで進学して、普通に就職して、
週末になれば、学生時代の仲間とキャンプしたり、麻雀したり、飲み行ったりするのが生きがいの普通の人生で、特に不満もなく過ごしてきた。
このままの何事もなく日々、楽しく過ごせていけばいいや、できれば彼女ぐらいは欲しいかなっと思っていたら、あっという間に20台は終わり、ついに30歳の誕生日を迎えようとしていた。
旧友たちは、お祝いというか、俺を出しにして誕生日会兼麻雀大会を開いてくれようとしたが、
「すまんな、子供が熱を出して」
「今、海外」
「有給どころか、休みもねぇ」
様々な理由でやめになった。
皆が皆、子供や家族、仕事を抱えていて、大学卒業したころにように遊びに行くというのはめっきり少なくなり、大型連休に会えるか会えないか程度に収まってきた。
そんな一人の週末が続き、パチンコで時間を潰す日々が嫌になり始めたころ、ふと日用品を買いに来ていたホームセンターに売れ切りSALEのイチゴの苗を見つける。
「ようは売れ残りSALEだよな、お前のひとりぼっちなのか?」と俺はなぜかイチゴに哀愁を感じてしまい、一通りの園芸道具を持って家に帰るのだった。
そして、家のベランダでイチゴの苗をプランターに植えようとしたとき、それは起こった。
蛍のような丸い光の玉が下から上へと上がっていく。
それもこのベランダの一角を覆うように「えっ?えっ?なにこれ。なんだーーー」振り払おうにもどんなに腕を振ってもそれはまとわりついてきて一瞬の浮遊感そして、視界はブラックアウトしたのだった。
「ここは、・・・森?!」
体感として数十秒ぐらいの時間。
目を開けるとそこは、見知らぬ森であった。
これは噂に聞く異世界転移?!
どうしよう、ステータスとか叫んでみちゃう?
「ス、――うわぁあああああああ!!!!」
ステータス、もはや異世界に来たらいの一番に試すであろうワードを唱えようとしたとき、
ワニのような爬虫類の顔を持つ2m近くある巨体の男が背後に立っていたのだ。
「ふむ、次は只人であったか。・・・叫ぶこともあるまい」
これは、リザードマンか。
言葉はどうやら通じるみたいだが、ワニ顔から人の言葉が発せられるのはなんだが、不思議だ。
そして、ワニに見下ろされるのはとっても怖い。
心臓がバクバクと、まるで100mを全力疾走したときのように脈打っていて痛いぐらいだ。
そんななか冷静に頭が回りだしているのも、そのワニ顔の横にいる男の存在のおかげだった。
木漏れ日の光に反射する見事な金髪の間からは、とがった長耳がのぞくお決まりの美形種族エルフ!!
「全く平地の蟻は、騒がしいな。まぁせいぜい使えることを祈ろう」
こちらを平地の蟻と呼んでくる。
高慢な野郎のようだ。
どうせエルフならスレンダー美人のほうがよかったな。それならご褒美になったのに。
「只人よ、警戒するな。我らも呼ばれた存在だ」
「まったく、傍迷惑なことよ」
ワニ顔はそう優しく?そう言ってくれる。見た目怖いだけでいい奴なのかもしれない。
反対に、エルフは気だるそうに髪をかき上げている。くっ、ムカつくがイケメンだから絵になるぜ。
「で、おぬしの持っているものはなんだ?」
ワニ顔が、指指すそれに目をやるとそこにはイチゴの苗があった。
――――はぁ?!まさか。
この助けたイチゴの苗が実は女神様で俺に何を授けてくれるんじゃ、
もしもーし、あなたをホームセンターで助けた人だよ!
・・・・・・ん、なにもない普通の苗だ。
えっと、俺、イチゴの苗1つだけを持って異世界に来ました。。。HELP ME
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