92 / 93
2nd
青葉ママご懐妊 2
しおりを挟む
画面に映る小さな手に青葉は手を伸ばして画面を撫で
「かわいい…僕の赤ちゃん……」
微笑みながらつぶやき、青葉は自分の今の状況を考えてハッとし
「僕…血が出てる。大丈夫なの?この子…」
「青葉…」
蒼炎は震える青葉の手をきつく握りしめて、樹を見
「赤ん坊は危険な状態か?樹」
「大丈夫です。妊娠初期にはよくある現象ですから心配しなくていいですよ」
「よかった…。ねぇ樹せんせ、この子にはいつ会える?」
「そうですね…。大きさがだいたい5cmなので…いま12週といったところです。正期産が37週からになりますので早くて後25週ですね」
「12週…それってあずさと一緒…?」
「そうなりますね。親子で同時期に授かるなんてめでたいですね。7ヶ月後が楽しみです。もちろん私が取り上げますが、父さんにしたみたいに蹴らないでくださいね?青葉さん」
「…っっ」
樹のお願いを聞いた青葉は顔を赤らめ
「あの時のアレは故意じゃありません。自然に動いてしまったんだもの。仕方ないじゃないか」
むくれる青葉の足を蒼炎は優しく撫で
「龍臣の時は仕事とかちあってお産に立ち会えなかったが、今度は立ち会う」
「えっ」
「それはいいですね。賛成です。よかったですね?青葉さん。嬉しいですね」
「嬉しく…ないかも。見られるのいや」
「ふふ。照れてますね、青葉さん。エコー抜きますよ」
「はぅ…抜かれるの気持ちわる……」
「今晩は念のために入院していってくださいね」
「入院…やだ」
「青葉、困らせるな。自由を奪われて辛いかもしれんが腹の子のためだ」
「……ん。はい。分かったよ。蒼炎さんの言う通りにする」
「いい子だ、青葉」
「蒼炎さん。僕、赤ちゃんのためにいい子にしています。だから…。ん」
青葉は蒼炎を見上げ両手を蒼炎の前に突き出し、抱っこをねだった。
「かわいい…僕の赤ちゃん……」
微笑みながらつぶやき、青葉は自分の今の状況を考えてハッとし
「僕…血が出てる。大丈夫なの?この子…」
「青葉…」
蒼炎は震える青葉の手をきつく握りしめて、樹を見
「赤ん坊は危険な状態か?樹」
「大丈夫です。妊娠初期にはよくある現象ですから心配しなくていいですよ」
「よかった…。ねぇ樹せんせ、この子にはいつ会える?」
「そうですね…。大きさがだいたい5cmなので…いま12週といったところです。正期産が37週からになりますので早くて後25週ですね」
「12週…それってあずさと一緒…?」
「そうなりますね。親子で同時期に授かるなんてめでたいですね。7ヶ月後が楽しみです。もちろん私が取り上げますが、父さんにしたみたいに蹴らないでくださいね?青葉さん」
「…っっ」
樹のお願いを聞いた青葉は顔を赤らめ
「あの時のアレは故意じゃありません。自然に動いてしまったんだもの。仕方ないじゃないか」
むくれる青葉の足を蒼炎は優しく撫で
「龍臣の時は仕事とかちあってお産に立ち会えなかったが、今度は立ち会う」
「えっ」
「それはいいですね。賛成です。よかったですね?青葉さん。嬉しいですね」
「嬉しく…ないかも。見られるのいや」
「ふふ。照れてますね、青葉さん。エコー抜きますよ」
「はぅ…抜かれるの気持ちわる……」
「今晩は念のために入院していってくださいね」
「入院…やだ」
「青葉、困らせるな。自由を奪われて辛いかもしれんが腹の子のためだ」
「……ん。はい。分かったよ。蒼炎さんの言う通りにする」
「いい子だ、青葉」
「蒼炎さん。僕、赤ちゃんのためにいい子にしています。だから…。ん」
青葉は蒼炎を見上げ両手を蒼炎の前に突き出し、抱っこをねだった。
11
お気に入りに追加
416
あなたにおすすめの小説

身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。


こども病院の日常
moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。
18歳以下の子供が通う病院、
診療科はたくさんあります。
内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc…
ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。
恋愛要素などは一切ありません。
密着病院24時!的な感じです。
人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。
※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。
歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。




ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる