スパダリヤクザ(α)とママになり溺愛されたオレ(Ω)

いりや

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誠哉、にぃにに

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屋敷へと戻ると誠哉が初のつかまり立ちをして面々を出迎えた

「え…た、龍臣さん!誠哉くんつかまり立ちしたっ。はじめてだよ!すごいっっ」
「さすが坊です。おめでとうございます」
「やるなっ誠哉。さすがにぃにになっただけある!」
「う?」
「若っ。にぃにってことは…」
「その通りだ」
「わ…っ。あずささんおめでとうございます」
「ありがとう、武下」
「どっちっすか?坊?お嬢?」
「気が早えってまだ分かんねーよ」
「楽しみ…ですね。子守…2人も俺、できっかな?」
「みんなで育てりゃいいんだよ」
「誠哉、あずさに腹を触らせてもらいな」
「う?」
「あずさの腹ン中におまえの弟か妹がいるんだぞ」
「おー」

誠哉はてしてしとあずさの腹を触り、腹に向かって
「まー!あー…っう…あ…」
「可愛いぃ。なんか話しかけてるよ、誠哉くん」
「分かってんのかどうかは謎だがな?」
「分かってなくてもなんか嬉しいな。幸せって感じがする」

あずさは母になる幸せを感じ、腹を撫でる誠哉を抱きしめた。


……
あずさの妊娠発覚から4週間後、あずさの電話に嬉しい報告が入った

「龍臣さんっ!これ見てっ」
「お、どうしたよ?エコーか?それ」
「うんっ。ふたばちゃんからエコー写真の画像が届いた!」
「赤ん坊、できたのか?よかったな」
「うんっっ。ね、これ。こことここ」

あずさは龍臣に画像を見せ、画像に映るふたつの点に驚き
「ふたつある…ってことは双子か?!」
「そうみたい!幸せ2倍だねっ」

お腹の子が出てきて誠哉くんと、双子ちゃんと4人で遊んでいる様子を想像をするとニヤけちゃう…
楽しみだな。

あずさはふたばにおめでとうと返事を送り、電話を抱きしめた。

そんなあずさを微笑ましそうに龍臣は見つめ
「あずさ、来な」
「ん?うん」
あずさは龍臣が広げる両手の中に飛び込み
「だいすき!龍臣さん。ずっと一緒だよ?」
「ああ。ママになってますます可愛いくなったな?あずさ。変わらず…どころか今まで以上におまえを愛するし大切にするあずさ。大好きだ」

2人は愛を囁きあい、龍臣はママになったあずさを愛しそうに抱きしめた。

借金の債務者だったオレだけどこのスパダリヤクザと出会って誠哉くんのママになり、ついにはお腹に子を授かって本当のママになったオレ。

ますます龍臣さんはオレを大事にしてくれてまさに溺愛って感じ…嬉しい。

あずさは自分の腹に手を当てて幸せを噛み締めた


子が産まれさらに溺愛される日々になるのはまた別の話、、
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