スパダリヤクザ(α)とママになり溺愛されたオレ(Ω)

いりや

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ふたばちゃんに報告

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診察用の椅子から降りると樹医師はあずさにエコー写真を渡した。

「ふたばに教えてあげてください。喜びますよ」
「で、でも…なんか悪いよ。ふたばちゃんには赤ちゃんがまだ…」
「あずささ、下手に気づかわれる方が辛いんじゃねーか?素直に授かったって言や喜んでくれるって。その子に1回しか会ったことないけどそう思うぞ」
「そうかな」
「龍臣さんの言う通りです。大丈夫ですよ。ふたばも今期は手応えを感じているようで4週間後の診察を楽しみにしていますから。あずさくんに続けれるといいですね」
「じゃあ先々週ヒートが?」
「ええそうです。そこからずっと体温が高温期に入ったままなので期待度は高いです」
「分かった。行ってくる」
「龍臣、あずさ。俺は青葉に電話をするから先に車に戻るぞ」
「了解」

蒼炎が駐車場へと向かうとあずさと龍臣の2人はふたばの部屋を尋ね

コンコン…
「ふたばちゃんいますか?」
「はーい。あずさちゃん!いらっしゃい。あっ、その手に持っているのもしかして!」
「う、うん。6週だって」
「わ~っおめでとう!!」
「ありがとう」
「ボクもね、今回はいけるかもしれないの。また連絡するね」
「いい連絡待ってるよ」
「うん、約束」
「うんっ」
2人は笑いあい、病室を後にした。

「屋敷に帰るか、あずさ」
「うん。誠哉くんにも教えてあげなきゃ」
「9ヶ月後か…。楽しみだな?あずさ」
「男でも女でも…Ωでもなんでもいい。健康に産まれてきてほしいな」
「大丈夫だ。きっとな」

2人は車に乗り込むとあずさは両手を下腹部に置き、龍臣はその手に手を重ねた

「俺たちの赤ん坊…会いたいな」
「うん、早くお顔がみたいな。楽しみ」

2人は互いの血をひいた我が子の誕生を心待ちにしながら屋敷へと帰った
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