86 / 93
診察
しおりを挟む
「龍臣、先に言っておくが診察で怒り散らすなよ?」
「あ?どういう意味だよ、それ」
「その…診察で下からエコーを挿れて検査をする。それがはたからみればいかがわしいことをしているように見えるかもしれん。伝えておかないとお前は樹を殴り飛ばしかねん」
「あー…そ。分かった。そういうもんならしゃあねーわな。ちなみにそれって痛いのか?あずさ」
「痛い…痛かったよ。うー、怖い……。龍臣さん、手を握っててくれる?」
「分かった」
龍臣はあずさの手を握り励まし、針葉医院へとたどり着くと車から降り立った。
玄関前では紅葉が出迎え
「予定通り来たね?久しぶりあずささん。龍臣くん」
「お願いするよ、紅葉」
「はい、蒼炎さん。樹先生は診察室でお支度してるからまずはお小水をカップに取って検査窓に置いておいてくださいね」
「はい」
「緊張してるね?おしっこの量は下から2番目の線までで大丈夫だからね。おしっこが採れたら下着はつけずに浴衣タイプの検査着に着替えてね」
「分かった」
•
•
おしっこを採取し、着替えをして待合室で待っていると診察室へ呼ばれた
「おめでとうございます。陽性反応が出ていますよ。詳しく診ていきましょう。紅葉、誘導を」
「はい、おめでとうあずささん。こちらに」
「う、うん」
「大丈夫ですよ、あずさくん。リラックスしていてください」
「はい」
あずさはドキドキしながら診察用の椅子へと座った。
「安全ベルトつけますね」
「うん。た、龍臣さん…」
「おう」
龍臣はあずさの側に寄りあずさの手を繋ぎ、震えるあずさの手に龍臣はあずさの顔をのぞきこみ
「反対側の手、親父にも繋いでもらうか?」
「うん」
「親父」
「分かった。あずさ、青葉が昔言っていたが力を入れると痛いそうだ。力を抜いて気楽にな」
「うん」
「じゃあ、はじめていきます」
樹医師はエコーを手に取りあずさのナカへと慎重に挿れていった
「…んっっ…う…痛いぃ」
「ごめんね、あずさくん。上手にできてるよ。ほら、横のテレビ画面を見てください」
「横…?あ、、」
言われて見ると画面には小さな点が点滅しているように見え
「いましたねぇ。赤ちゃんですよ、おめでとう。約6週といったところでしょうか」
「これ…赤ちゃん?」
「そうです。赤ちゃんの心臓ですよ。点滅して見えるでしょう?心臓が動いている証拠です」
「…っぁ…龍臣さん」
「でかした。あずさ」
「よかったな?あずさ」
「いるんだ…ここに。龍臣さんの赤ちゃん…。あ、あれ…」
あずさは感動して涙を流した
「あ?どういう意味だよ、それ」
「その…診察で下からエコーを挿れて検査をする。それがはたからみればいかがわしいことをしているように見えるかもしれん。伝えておかないとお前は樹を殴り飛ばしかねん」
「あー…そ。分かった。そういうもんならしゃあねーわな。ちなみにそれって痛いのか?あずさ」
「痛い…痛かったよ。うー、怖い……。龍臣さん、手を握っててくれる?」
「分かった」
龍臣はあずさの手を握り励まし、針葉医院へとたどり着くと車から降り立った。
玄関前では紅葉が出迎え
「予定通り来たね?久しぶりあずささん。龍臣くん」
「お願いするよ、紅葉」
「はい、蒼炎さん。樹先生は診察室でお支度してるからまずはお小水をカップに取って検査窓に置いておいてくださいね」
「はい」
「緊張してるね?おしっこの量は下から2番目の線までで大丈夫だからね。おしっこが採れたら下着はつけずに浴衣タイプの検査着に着替えてね」
「分かった」
•
•
おしっこを採取し、着替えをして待合室で待っていると診察室へ呼ばれた
「おめでとうございます。陽性反応が出ていますよ。詳しく診ていきましょう。紅葉、誘導を」
「はい、おめでとうあずささん。こちらに」
「う、うん」
「大丈夫ですよ、あずさくん。リラックスしていてください」
「はい」
あずさはドキドキしながら診察用の椅子へと座った。
「安全ベルトつけますね」
「うん。た、龍臣さん…」
「おう」
龍臣はあずさの側に寄りあずさの手を繋ぎ、震えるあずさの手に龍臣はあずさの顔をのぞきこみ
「反対側の手、親父にも繋いでもらうか?」
「うん」
「親父」
「分かった。あずさ、青葉が昔言っていたが力を入れると痛いそうだ。力を抜いて気楽にな」
「うん」
「じゃあ、はじめていきます」
樹医師はエコーを手に取りあずさのナカへと慎重に挿れていった
「…んっっ…う…痛いぃ」
「ごめんね、あずさくん。上手にできてるよ。ほら、横のテレビ画面を見てください」
「横…?あ、、」
言われて見ると画面には小さな点が点滅しているように見え
「いましたねぇ。赤ちゃんですよ、おめでとう。約6週といったところでしょうか」
「これ…赤ちゃん?」
「そうです。赤ちゃんの心臓ですよ。点滅して見えるでしょう?心臓が動いている証拠です」
「…っぁ…龍臣さん」
「でかした。あずさ」
「よかったな?あずさ」
「いるんだ…ここに。龍臣さんの赤ちゃん…。あ、あれ…」
あずさは感動して涙を流した
3
お気に入りに追加
416
あなたにおすすめの小説

身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。


こども病院の日常
moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。
18歳以下の子供が通う病院、
診療科はたくさんあります。
内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc…
ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。
恋愛要素などは一切ありません。
密着病院24時!的な感じです。
人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。
※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。
歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。




ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる