スパダリヤクザ(α)とママになり溺愛されたオレ(Ω)

いりや

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甘えん坊なふたばちゃん

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むぎの赤ちゃんや他の赤ちゃんに癒された後、あずさは自分の部屋にホクホク気分で帰り、ベッドの端に座り時計を見上げた。
見るといつの間にか時間が1時間経過していてあずさは驚いた。
「わ。こんなに時間経ってたんだ。誠哉くんもだけど、赤ちゃんって飽きないなぁ。ずっと見ていられるもん」
他人の子であんなに可愛いなら自分の子は…あずさは自然に自分の頬が緩むのを感じた。

コンコンー
「あずさちゃんいますか?」
「はーい」
返事をするとすぐ扉が開き、ふたばが部屋の中に入ってきた
「診察終わったの?ベッド座る?」
「うん。ありがとう」
ふたばがベッドに座るとあずさはふたばの顔をのぞきこみ
「今日は抱っこじゃなく、歩いて戻ってこれたんだ?」
「ううん。いじめられたから走って逃げてきた」
「え?いじめって…しかも走って?」
「うん。だからあずさちゃんなぐさめてー」
「えーと…よしよし?」
あずさがふたばの頭を撫でると、ふたばはあずさに抱きつき
「あずさちゃん、帰らないでー」
あずさの胸に顔をすりよせて甘え
「え…えと…」

ふたばちゃん、甘えん坊だな
こんな甘えたさんなふたばちゃんと離れ離れとか…旦那さん、心配だろうな

なんて考えていたら勢いよく扉が開き、紅葉が入ってきた。
「ふたばちゃん!見つけたっ」
「追いかけてきたしっ」
「追いかけるでしょっ。お話の途中で逃げて!」
「知らないっ」
「いーい?今からお昼ご飯食べた後、1時間休憩して14時ころにもう1度診察室だよっ」
「明日でいい!」
「だめっ。血が固まりすぎて貼りついちゃうかもしれないでしょ」

なんの話だろ?
そういえば朝、血がどうとかこうとか…??
「ね、ねぇふたばちゃん、どうしたの?」
「昨日の診察の影響だって。血が出ちゃったの。しなくていいって言ったのにおしりのあなから子宮のあなとかいうとこに綿詰めるんだもん」
「それって…」
「ただの止血だよ。それをいじめって…」

たしかにふたばちゃんにしてみればいじめかもしんない、、
そんな目に合うならオレも逃げてるよ

やっぱり病院きらい。

あずははふたばに共感し、うんうんと頷いた
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