スパダリヤクザ(α)とママになり溺愛されたオレ(Ω)

いりや

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あの椅子再び

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ふたばの旦那さん草はひとしきりふたばを可愛がった後、ふたばにチュと軽く口付け別れのあいさつをした。
「また来るよ、ふたば」
「うん。待ってる」
「あずささん、ふたばをよろしくね?」
「はいっ」
草は2人に手を振り、ふたばの部屋から出ていった
草がいなくなるとふたばは沈んだ顔をし
「行っちゃった…」
悲しく呟いた。
「寂しい?」
「うん」
「旦那さん、ヤクザさんって聞かなければわからないくらい優しいね」
「うん!でも、怒るとこわーいよ」
「そうなんだ!」
「だよっ。構ってほしくてイタズラしたらおしりぺんぺんされちゃったもん」
「え…その歳で?」
「うん」
「ふたばちゃん、お子さま扱いな感じ?」
「歳が離れているからかな?」
「でも、可愛がられてるのはよく分かった」
「あずさちゃんも可愛いがられているでしょう?明日、あずさちゃんの彼に会えるの楽しみだな」
コンコンー
「はーい」
「あずさくんいますか?」
「ここです」
「ごめんね?診察室に一緒にいいかな?」
「え…なんで?」
「先生の指示なので」
「あずさちゃん頑張ってね」
「う、うん…」
何の用だろう…なんかちょっと怖いな。
あずさはトボトボと看護師の後ろについて歩いていった。


診察室に入ると樹医師が椅子に座っていて、あずさの姿を見るとお股の診察をする椅子を指差し
「そこに座って?」
「な、何?」
「血液検査をしましょう」
「え…夕べした」
「小児喘息だったんですよね?追加の検査です。妊娠時に再発悪化をするケースがあるので…」
「聞いてない…」
「いま言いましたから」
「いやだ…何でわざわざこの椅子に?」
「ナカの診察もしたいので…」
「ナカ~!?なんで?」
「薬剤を使ってますからね。経過観察しないといけません」
「やだよ~」
「薬の影響で体調変化を起こす可能性もありますからね。いざ、赤ちゃんを授かりたいときに授かれないと嫌ですよね?」
「まだ…番にもなっていないのに…気が早くない?」
「自然に来ているものを科学の力で抑えていますから体に影響が出る可能性は充分にあるんです。早いってことはありません」
「よっぽど妊娠するんじゃなかったの?」
「100%ではありません」
「いやな感じ」
あずさは渋々と診察をされるための椅子へと腰掛けた
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