スパダリヤクザ(α)とママになり溺愛されたオレ(Ω)

いりや

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桜木草さん

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あずさは見知らぬ人物に緊張し、ふたばの肩を軽く叩いた
「ふたばちゃん…知らない人がいる。ふたばちゃんの知ってる人?」
眼鏡をかけていて体型は標準くらい?
優しそうな顔立ちの男性に見える
服装は黒いチノパンに白いシャツ、その上にジャケットを着ていて白衣じゃないってことは職員じゃない。
誰だろう…

あずさが不安に思っていると…ふたばは立ち上がり叫んだ
「旦那さんっ」
「え…旦那さん?」
「ふたば!いいよ。体がまだ辛いだろう?痛くはない?」
旦那さんと呼ばれた人は慌ててふたばに駆け寄りふたばを抱きしめ、ふたばは旦那さんの胸に顔を埋めた
「痛かった」
「よしよし、頑張ったね。ふたば、この子はお友達?」
「うん。竜胆あずさちゃん」
「ふ…ふたばちゃん。まだオレ…籍を入れてないから萌葱もえぎあずさって言うんだ」
「あ、そうだった。でも、もうすぐだもんね?」
「ま、まあ…そうかな」
竜胆あずさ…竜胆あずさか…
照れちゃう

あずさが恥ずかしがっていると、ふたばの旦那さんはふたばを抱きしめたままあずさに頭を下げ
「ふたばがお世話になっています。竜胆って言うことは…竜胆龍臣くんの?」
「は、はい。そうです」
「何度か顔を会わせたことがあるよ。僕は桜木草さくらぎそうと言います。彼のお子さんは元気?」
「はいっ。誠哉せいやくん。元気です」
「せーやくん?」
ふたばが尋ねると草が頷き
「誠哉くんっていうお子さんが前の奥さんとの間にいるんだよ」
「知らなかった!」
「ご、ごめん。隠すつもりじゃなかったんだけど…」
「すごいっ。じゃあママをもうしてるんだ!ママの先輩だ」
「え…」
怒ると思ったふたばがニコニコしているのを見てあずさは拍子抜けしふたばを見つめ、見つめられたふたばは首を傾げた
「どうしたの?」
「だ、だって怒らないの?」
「なんで?お友達がママしてるなんて聞いたら嬉しいよ?せーやくんはいくつ?」
「もうすぐ1歳」
「いいなぁ」
「ふたばにももうすぐ赤ちゃんができるよ。あれだけ頑張っているんだから」
「旦那さん…」
「どうした?ふたば?抱っこ?」
「うん」
ふたばは手を伸ばし抱っこを待ち、草は慣れた様子でふたばを軽々と抱きかかえた。
「だいすき」
「治療、頑張れる?」
「うん、頑張る」
仲睦まじい2人の様子にあずさは顔をほころばせ
「仲良しだね!ふたばちゃん」
友達の幸せな様子を嬉しそうに眺めた。

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