58 / 93
あずさと、ふたば
しおりを挟む
15時頃、まさかのおぼんに乗せられたケーキと紅茶が運ばれてきた。
「なんでケーキ!?」
昼勤の看護師はあずさの反応に微笑みを浮かべ
「カロリー調整でおやつを提供しているんですよ。おいしいから食べてね」
「ありがとう」
早速あずさは手をつけようとしたが、すぐに手を止め
「ふたばちゃん、まだ食べてないかな?せっかくだから一緒に食べたい…」
あずさは電話端末をおぼんに乗せこぼれないように慎重におぼんを持ちあげ、ふたばの部屋へと移動した
「こぼれたら大惨事…慎重に慎重に。着いた!」
部屋の前で一度立ち止まるとあずさは
「ふたばちゃん入るよー」
「はーい」
声をかけ、中に入った。
「ふたばちゃん一緒に食べよ!」
「あずさちゃんっあ、あれ?電話無いんじゃ…」
「あのね、龍臣さんが用意してくれたんだ。ふたばちゃんと連絡先交換していいって!でも、オレやり方分かんないんだよね。分かる?」
「うん、分かる。嬉しい!よかったね、あずさちゃん」
「うん」
「そういえば…ふたばちゃんの旦那さんって何をしている人?」
「え…あずさちゃん、この医院の患者さんほとんど闇稼業の関連者だよ?」
「じゃあ、ふたばちゃんとこもヤクザ?」
「うん。たぶんあずさちゃんの彼と顔見知りだよ。桜木組の組長って言えば分かると思う」
「組長っ?」
「うん」
「ふたばちゃんの旦那さん、失礼だけどお年は?」
「33歳」
「ひとまわり違うんだ。でもその若さで組長ってすごい」
「竜胆組より小さな組だからだよ」
「そっかぁ。ひとまわり違うからふたばちゃん抱っこしてもらったりして可愛がられてるんだ」
「え……なんで知ってるの?」
「紅葉さんが…」
「は…恥ずかしい…」
「大丈夫だよ。可愛いから」
「だって…」
「旦那さん大好きなんだね」
「うん。早く旦那さんの子…欲しいな」
あ、やばい…
この話に繋がっちゃった
話題変えなきゃな…
「あ、あ…えと、ケーキ食べよっ」
「ん?あ、そうだね?紅茶冷めちゃう」
2人仲良くケーキを食べていると、部屋の扉が開きあずさの知らない男性がたたずんでいた。
「なんでケーキ!?」
昼勤の看護師はあずさの反応に微笑みを浮かべ
「カロリー調整でおやつを提供しているんですよ。おいしいから食べてね」
「ありがとう」
早速あずさは手をつけようとしたが、すぐに手を止め
「ふたばちゃん、まだ食べてないかな?せっかくだから一緒に食べたい…」
あずさは電話端末をおぼんに乗せこぼれないように慎重におぼんを持ちあげ、ふたばの部屋へと移動した
「こぼれたら大惨事…慎重に慎重に。着いた!」
部屋の前で一度立ち止まるとあずさは
「ふたばちゃん入るよー」
「はーい」
声をかけ、中に入った。
「ふたばちゃん一緒に食べよ!」
「あずさちゃんっあ、あれ?電話無いんじゃ…」
「あのね、龍臣さんが用意してくれたんだ。ふたばちゃんと連絡先交換していいって!でも、オレやり方分かんないんだよね。分かる?」
「うん、分かる。嬉しい!よかったね、あずさちゃん」
「うん」
「そういえば…ふたばちゃんの旦那さんって何をしている人?」
「え…あずさちゃん、この医院の患者さんほとんど闇稼業の関連者だよ?」
「じゃあ、ふたばちゃんとこもヤクザ?」
「うん。たぶんあずさちゃんの彼と顔見知りだよ。桜木組の組長って言えば分かると思う」
「組長っ?」
「うん」
「ふたばちゃんの旦那さん、失礼だけどお年は?」
「33歳」
「ひとまわり違うんだ。でもその若さで組長ってすごい」
「竜胆組より小さな組だからだよ」
「そっかぁ。ひとまわり違うからふたばちゃん抱っこしてもらったりして可愛がられてるんだ」
「え……なんで知ってるの?」
「紅葉さんが…」
「は…恥ずかしい…」
「大丈夫だよ。可愛いから」
「だって…」
「旦那さん大好きなんだね」
「うん。早く旦那さんの子…欲しいな」
あ、やばい…
この話に繋がっちゃった
話題変えなきゃな…
「あ、あ…えと、ケーキ食べよっ」
「ん?あ、そうだね?紅茶冷めちゃう」
2人仲良くケーキを食べていると、部屋の扉が開きあずさの知らない男性がたたずんでいた。
12
お気に入りに追加
416
あなたにおすすめの小説

身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。


こども病院の日常
moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。
18歳以下の子供が通う病院、
診療科はたくさんあります。
内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc…
ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。
恋愛要素などは一切ありません。
密着病院24時!的な感じです。
人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。
※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。
歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。




ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる