スパダリヤクザ(α)とママになり溺愛されたオレ(Ω)

いりや

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ふたばちゃんの診察 4

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ふたばがベッドに寝ると樹医師は微笑みながらふたばの頭を撫で
「偉いですね、ふたば。よく覚えていました。前回右でしたもんね?体の向きは左で正解。後は、もう少し丸まりましょうか?紅葉、サポートを」
「はい、先生」
紅葉はふたばの腰に手を置き
「ふたばちゃんまぁるくなるよ」
引っ張り寄せて丸く体勢を整えると、ふたばに抱き枕を渡し、足の間に抱き枕を挟むと、ふたばの体を紅葉は支えた

ふたばは渡された抱き枕に手を回し抱きつき
「こわい…」
「こわいね。すぐ済むよ。ふたばちゃん、頑張れ。楽にね」
紅葉はふたばの腰をさすり励ました。
紅葉とふたばが話しているうちに樹医師は注射の支度をして注射を乗せたバットをベッドに置き、ふたばのお尻の肉を触った。
触られたふたばはビクッと体を揺らし
「大丈夫大丈夫。まだ触っているだけですよ」
「こわいぃ」
「ごめんね?消毒しますよ」
樹医師はふたばのお尻をアルコール綿で消毒し、注射器の蓋をとってお尻の肉を伸ばすと注射を刺した
「ひぅっっ」
「ふたば?足、ビリビリはしないですね?」
「う、うん」

よかった。ふたばちゃん怖がってたけど針が刺さっても冷静だ
あずさが安心したのも束の間、診察室のふたばの泣き声が響き
「あーんっっんぅーっ」
「痛いね、ふたば。頑張れ」
「い…あぁっ、ふ…っう…っいたぁぁい」
「あと少しです」
「っうぇ…っも…やぁあんっっ。だ…んなさんっ…だんな…さぁんったすけてぇ」
「入りましたよ、ふたば。注射おしまいです。でも、針を抜くからまだ動かないですよ」
カランと音を立てバットに注射器を戻すと樹医師は絆創膏をふたばに貼り、その部位を優しく撫でた
「よく頑張りました。ふたば。いい子でしたよ。旦那さんにいい子で頑張れましたって報告しないといけませんね」
「うんうん。ふたばちゃん、報告してもらおうね。ズボンとパンツどうする?」
「う、うん…ぐすっ…う…っ痛い…ぃ」
「履けないかな?お洋服、病衣に替えようね」
紅葉はふたばに優しく声をかけながら着替えさせ、着替えが終わるとふたばは両手を樹医師に向けて伸ばし
「せん…せっ…」
「はいはい、ふたば?今回も抱っこでお部屋に帰りますか?」
「うん…ひっく…っ…う…だっこ」
泣き止まないふたばの膝下に手を入れ、背中に手を回すと横に抱き上げ、歩き出し
「さ、戻りましょう」
「先生、扉を開けますね」
「ありがとう」
「あずささん、お待たせ。戻りますよ」
「は、はいっ」
あずさは椅子から立ち上がり3人の後に付いていった
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