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ふたばちゃんの診察 3
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樹医師がふたばを抱き上げるとふたばは慣れた様子で樹医師にしがみついた。
ふたばちゃんってもしかしてしょっちゅう抱っこされてたり?
なんて言うか…ふたばちゃんも先生も抱っこし慣れてる感じに見える。
あずさは仲良さげな2人を不思議そうに見つめ、樹医師とふたばを怪訝な顔で見つめているあずさに気がついた紅葉はあずさの浴衣のたもとを摘み、くいくいっと布を引っ張り
「あずささん、2人が不思議?そんな顔をしているよ」
「え、あ…うん。だって抱っこなんてされるのって多分幼稚園くらいまでじゃないですか?20歳も越えて抱っこされてるって珍しいなって…しかもなんか2人とも抱っこし慣れてる感じがして不思議で…」
「ふたばちゃんは甘えん坊で抱っこ大好きだからね。旦那さんにもよく抱っこしてもらって可愛がられてるみたいだよ?で、そんなに抱っこ好きならってことでご褒美で樹先生は抱っこしてあげてるみたい」
「そうなんだ」
「抱っこ、うらやましい?」
「え?…あ…いや…そんなことは」
あずさは否定したが龍臣にもし抱っこされたらそれはちょっと嬉しいかもと感じて表情を崩してニヤけた笑いを浮かべた
「ん?あずささん、龍臣さんのこと考えてたのかな?お顔が幸せそうだよ」
「え…えっ…やだ。恥ずかし…っ。そんなだらしない顔してた?オレ」
「可愛いお顔だよ。あずささん、さっき先生が座ってた椅子にでも座っててくれるかな?ふたばちゃんにお注射するんだけどすぐ終わるから待っててね?」
「はい」
あずさは紅葉の指示通り椅子に座り、ふたばを見守り
「ふたばちゃん、頑張れ」
「うん。あずさちゃん、ありがとう。ボク、怖いけど注射頑張るね」
ふたばの言葉に樹医師は嬉しそうに笑い
「よしよし、ふたば。よく言えました。後、注射を頑張ったら今日の痛いことはおしまいなので頑張りましょう」
「うん、頑張るけど…本当はボク注射…おうちに帰る前の日だけがいいな。だめ?」
「んー…それだと効果が不十分かな?と感じます。だから、ごめんね?ふたば。ベッドに寝ましょう」
樹医師の言葉にふたばはシュンとうなだれ、ベッドへと降ろされるとのそのそと横たわっていき左向きに寝転がった。
ふたばちゃんってもしかしてしょっちゅう抱っこされてたり?
なんて言うか…ふたばちゃんも先生も抱っこし慣れてる感じに見える。
あずさは仲良さげな2人を不思議そうに見つめ、樹医師とふたばを怪訝な顔で見つめているあずさに気がついた紅葉はあずさの浴衣のたもとを摘み、くいくいっと布を引っ張り
「あずささん、2人が不思議?そんな顔をしているよ」
「え、あ…うん。だって抱っこなんてされるのって多分幼稚園くらいまでじゃないですか?20歳も越えて抱っこされてるって珍しいなって…しかもなんか2人とも抱っこし慣れてる感じがして不思議で…」
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「そうなんだ」
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「え?…あ…いや…そんなことは」
あずさは否定したが龍臣にもし抱っこされたらそれはちょっと嬉しいかもと感じて表情を崩してニヤけた笑いを浮かべた
「ん?あずささん、龍臣さんのこと考えてたのかな?お顔が幸せそうだよ」
「え…えっ…やだ。恥ずかし…っ。そんなだらしない顔してた?オレ」
「可愛いお顔だよ。あずささん、さっき先生が座ってた椅子にでも座っててくれるかな?ふたばちゃんにお注射するんだけどすぐ終わるから待っててね?」
「はい」
あずさは紅葉の指示通り椅子に座り、ふたばを見守り
「ふたばちゃん、頑張れ」
「うん。あずさちゃん、ありがとう。ボク、怖いけど注射頑張るね」
ふたばの言葉に樹医師は嬉しそうに笑い
「よしよし、ふたば。よく言えました。後、注射を頑張ったら今日の痛いことはおしまいなので頑張りましょう」
「うん、頑張るけど…本当はボク注射…おうちに帰る前の日だけがいいな。だめ?」
「んー…それだと効果が不十分かな?と感じます。だから、ごめんね?ふたば。ベッドに寝ましょう」
樹医師の言葉にふたばはシュンとうなだれ、ベッドへと降ろされるとのそのそと横たわっていき左向きに寝転がった。
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