スパダリヤクザ(α)とママになり溺愛されたオレ(Ω)

いりや

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紅葉、報告する

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「せーんせ」
「紅葉…。今度はどうしたんですか?甘えに来ましたか?」
樹医師は手を伸ばして紅葉の手を掴み引き寄せると紅葉のお尻を撫で
「ひゃんっ」
「可愛いらしい反応です」
「もう!勤務中ですよっ」
「硬いですね?紅葉は。えっちの時はあんなに可愛いのに」
「うー…いろいろ言いたいことはあるけど…今は我慢します。ふたばちゃんのことで報告が」
「ふたば。どうしました?」
ふたばと聞いた途端にまじめな顔を樹医師はし、紅葉から手を離した
「情緒不安定で、感情失禁してます」
「そう。今は?」
「あずささんがお話し相手になってくれています」
「あずさくんが?」
「はい。いい人ですね?彼」
「ふたばちゃん…なかなかいい結果が出ないですね」
「明日からまた検査と治療ですよね?」
「んー…今、泣いてるとなると難しいかもしれませんね」
「痛くないようにしてあげることはできないの?」
「できたらすでにやっていますよ。後は体外受精に挑むかどうかですね」
「Ωの体外受精なんて聞いたことないけど?」
「私もありません。そもそも不妊自体が珍しいんですから」
「ふたばちゃんから卵を取り出すとなったら大変ですよ?先生」
「でしょうね」
「αの旦那さんの方に問題がある…ってことは?」
「それも考えましたが問題ありませんでした。後、試すとしたら旦那さんを強制的にラット状態にしてヤるかですね」
「それって危険じゃ…」
「保護下でヤれば問題ありません」
「うわ…先生って悪趣味」
「あくまでも保護っ。のぞきが目的ではありません」
「それ、旦那さんがokします?」
「するかどうかじゃないです。してもらいます。でもどのように治療を進めるか決めるのはふたばですからね」
「夜、寝てくれるといいけど…」
「お薬の使用を許可します」
「ありがとうございます。じゃあ、いったんおやすみなさい」
「明け方は忙しくなるでしょうからよく休んで」
「了解」

紅葉は報告を終えるとステーションへと戻り数字と波形の映るモニターに目を移した。
赤ちゃんの心拍数と陣痛の強さをあらわすそれは規則正しく一定の間隔で波打ち、波が大きくなるにつれて分娩室から叫ぶ声が聞こえ、出産が進んでいるのを感じさせた。

「頑張れ…」

紅葉は呟き、明け方に備えてソファに転がり仮眠をとった
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