42 / 93
紅葉、報告する
しおりを挟む
「せーんせ」
「紅葉…。今度はどうしたんですか?甘えに来ましたか?」
樹医師は手を伸ばして紅葉の手を掴み引き寄せると紅葉のお尻を撫で
「ひゃんっ」
「可愛いらしい反応です」
「もう!勤務中ですよっ」
「硬いですね?紅葉は。えっちの時はあんなに可愛いのに」
「うー…いろいろ言いたいことはあるけど…今は我慢します。ふたばちゃんのことで報告が」
「ふたば。どうしました?」
ふたばと聞いた途端にまじめな顔を樹医師はし、紅葉から手を離した
「情緒不安定で、感情失禁してます」
「そう。今は?」
「あずささんがお話し相手になってくれています」
「あずさくんが?」
「はい。いい人ですね?彼」
「ふたばちゃん…なかなかいい結果が出ないですね」
「明日からまた検査と治療ですよね?」
「んー…今、泣いてるとなると難しいかもしれませんね」
「痛くないようにしてあげることはできないの?」
「できたらすでにやっていますよ。後は体外受精に挑むかどうかですね」
「Ωの体外受精なんて聞いたことないけど?」
「私もありません。そもそも不妊自体が珍しいんですから」
「ふたばちゃんから卵を取り出すとなったら大変ですよ?先生」
「でしょうね」
「αの旦那さんの方に問題がある…ってことは?」
「それも考えましたが問題ありませんでした。後、試すとしたら旦那さんを強制的にラット状態にしてヤるかですね」
「それって危険じゃ…」
「保護下でヤれば問題ありません」
「うわ…先生って悪趣味」
「あくまでも保護っ。のぞきが目的ではありません」
「それ、旦那さんがokします?」
「するかどうかじゃないです。してもらいます。でもどのように治療を進めるか決めるのはふたばですからね」
「夜、寝てくれるといいけど…」
「お薬の使用を許可します」
「ありがとうございます。じゃあ、いったんおやすみなさい」
「明け方は忙しくなるでしょうからよく休んで」
「了解」
紅葉は報告を終えるとステーションへと戻り数字と波形の映るモニターに目を移した。
赤ちゃんの心拍数と陣痛の強さをあらわすそれは規則正しく一定の間隔で波打ち、波が大きくなるにつれて分娩室から叫ぶ声が聞こえ、出産が進んでいるのを感じさせた。
「頑張れ…」
紅葉は呟き、明け方に備えてソファに転がり仮眠をとった
「紅葉…。今度はどうしたんですか?甘えに来ましたか?」
樹医師は手を伸ばして紅葉の手を掴み引き寄せると紅葉のお尻を撫で
「ひゃんっ」
「可愛いらしい反応です」
「もう!勤務中ですよっ」
「硬いですね?紅葉は。えっちの時はあんなに可愛いのに」
「うー…いろいろ言いたいことはあるけど…今は我慢します。ふたばちゃんのことで報告が」
「ふたば。どうしました?」
ふたばと聞いた途端にまじめな顔を樹医師はし、紅葉から手を離した
「情緒不安定で、感情失禁してます」
「そう。今は?」
「あずささんがお話し相手になってくれています」
「あずさくんが?」
「はい。いい人ですね?彼」
「ふたばちゃん…なかなかいい結果が出ないですね」
「明日からまた検査と治療ですよね?」
「んー…今、泣いてるとなると難しいかもしれませんね」
「痛くないようにしてあげることはできないの?」
「できたらすでにやっていますよ。後は体外受精に挑むかどうかですね」
「Ωの体外受精なんて聞いたことないけど?」
「私もありません。そもそも不妊自体が珍しいんですから」
「ふたばちゃんから卵を取り出すとなったら大変ですよ?先生」
「でしょうね」
「αの旦那さんの方に問題がある…ってことは?」
「それも考えましたが問題ありませんでした。後、試すとしたら旦那さんを強制的にラット状態にしてヤるかですね」
「それって危険じゃ…」
「保護下でヤれば問題ありません」
「うわ…先生って悪趣味」
「あくまでも保護っ。のぞきが目的ではありません」
「それ、旦那さんがokします?」
「するかどうかじゃないです。してもらいます。でもどのように治療を進めるか決めるのはふたばですからね」
「夜、寝てくれるといいけど…」
「お薬の使用を許可します」
「ありがとうございます。じゃあ、いったんおやすみなさい」
「明け方は忙しくなるでしょうからよく休んで」
「了解」
紅葉は報告を終えるとステーションへと戻り数字と波形の映るモニターに目を移した。
赤ちゃんの心拍数と陣痛の強さをあらわすそれは規則正しく一定の間隔で波打ち、波が大きくなるにつれて分娩室から叫ぶ声が聞こえ、出産が進んでいるのを感じさせた。
「頑張れ…」
紅葉は呟き、明け方に備えてソファに転がり仮眠をとった
3
お気に入りに追加
415
あなたにおすすめの小説

身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。

こども病院の日常
moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。
18歳以下の子供が通う病院、
診療科はたくさんあります。
内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc…
ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。
恋愛要素などは一切ありません。
密着病院24時!的な感じです。
人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。
※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。
歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。





飼われる側って案外良いらしい。
なつ
BL
20XX年。人間と人外は共存することとなった。そう、僕は朝のニュースで見て知った。
なんでも、向こうが地球の平和と引き換えに、僕達の中から選んで1匹につき1人、人間を飼うとかいう巫山戯た法を提案したようだけれど。
「まあ何も変わらない、はず…」
ちょっと視界に映る生き物の種類が増えるだけ。そう思ってた。
ほんとに。ほんとうに。
紫ヶ崎 那津(しがさき なつ)(22)
ブラック企業で働く最下層の男。悪くない顔立ちをしているが、不摂生で見る影もない。
変化を嫌い、現状維持を好む。
タルア=ミース(347)
職業不詳の人外、Swis(スウィズ)。お金持ち。
最初は可愛いペットとしか見ていなかったものの…?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる