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注射きらい
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樹医師はあずさに針を刺す支度をしていた。
その様子をあずさは不安そうに見つめ、あずさの視線に気がついた樹医師は柔和な表情を浮かべてニコリと笑い
「そんな不安そうにしなくて大丈夫ですよ?入院している子みんな点滴が付いていますし、珍しいことじゃありません」
「でも、やです。避難しに来ただけなのに…」
「そこまで怖がりでよくえっちができましたね?そう思いません?紅葉」
「確かに…」
「えっ」
なんでそんな突然…恥ずかしい…っ
「処女喪失は少なからず痛みを伴うでしょう?それは大丈夫だったんですか?」
「痛かったでしょ?あずささん」
「そ、それはぁ…痛かった…けど、気持ちよかったから…その、えーと…」
「可愛い。あずささん。龍臣くんが夢中になるわけだ」
「龍臣さんを知ってるの?紅葉さん」
「幼稚園から高校までの15年間ずっと同級生だよ。24歳。後、かかりつけ医がここだからしょっちゅう顔を合わせるしね」
「そうなんだ」
「うんうん。あ、そうだ!点滴頑張ったら学生時代の龍臣くんの話とか小さい時の話を聞かせてあげる!聞きたい?」
「学生時代の龍臣さん…小さな龍臣さん…」
やばい…気になる。
「あー…これは、頑張るしかないですね?あずさくん。じゃあ、左の腕を出してもらおうかな?」
「うー…痛くしないで」
「子犬のようなうるうるした目で見ないでください、あずさくん。なんだか悪いことをしている気分です」
「だって…」
「あずささん、反対のお手々握っててあげるね」
「あ、ありがとう」
あー怖いっ…大人になってから病院なんてほとんど行かないし、予防接種のたぐいも幼少期以降していないし針って言うものが怖い!
キラっと光って先が細くて見るだけで震えちゃうよ
「震えてるね?あずささん。大丈夫大丈夫。リラックスだよ?ただの点滴だから怖くないよ?一瞬、チクってするだけ」
「その一瞬がやだ」
「あずさくん、何かトラウマになるような過去があったり?」
「う、うん…ある…かな」
あずさは幼少期を思い出した
その様子をあずさは不安そうに見つめ、あずさの視線に気がついた樹医師は柔和な表情を浮かべてニコリと笑い
「そんな不安そうにしなくて大丈夫ですよ?入院している子みんな点滴が付いていますし、珍しいことじゃありません」
「でも、やです。避難しに来ただけなのに…」
「そこまで怖がりでよくえっちができましたね?そう思いません?紅葉」
「確かに…」
「えっ」
なんでそんな突然…恥ずかしい…っ
「処女喪失は少なからず痛みを伴うでしょう?それは大丈夫だったんですか?」
「痛かったでしょ?あずささん」
「そ、それはぁ…痛かった…けど、気持ちよかったから…その、えーと…」
「可愛い。あずささん。龍臣くんが夢中になるわけだ」
「龍臣さんを知ってるの?紅葉さん」
「幼稚園から高校までの15年間ずっと同級生だよ。24歳。後、かかりつけ医がここだからしょっちゅう顔を合わせるしね」
「そうなんだ」
「うんうん。あ、そうだ!点滴頑張ったら学生時代の龍臣くんの話とか小さい時の話を聞かせてあげる!聞きたい?」
「学生時代の龍臣さん…小さな龍臣さん…」
やばい…気になる。
「あー…これは、頑張るしかないですね?あずさくん。じゃあ、左の腕を出してもらおうかな?」
「うー…痛くしないで」
「子犬のようなうるうるした目で見ないでください、あずさくん。なんだか悪いことをしている気分です」
「だって…」
「あずささん、反対のお手々握っててあげるね」
「あ、ありがとう」
あー怖いっ…大人になってから病院なんてほとんど行かないし、予防接種のたぐいも幼少期以降していないし針って言うものが怖い!
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「その一瞬がやだ」
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「う、うん…ある…かな」
あずさは幼少期を思い出した
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