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はじめての入院
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ベッドに横になったもののなんだか居心地が悪い…
あちらこちらで叫ぶ声が聞こえるし、赤ちゃんの泣き声も聞こえる。
産まれたばかりの赤ちゃん…
誠哉くんと少し泣き声が違う。
力強さが無くてフワフワした泣き方に感じる。
しばらく右を向き左を向きを繰り返して居所を探していると扉がノックされた
「は、はい?」
「失礼します。看護師の紅葉です。ごめんね?寝てたかな?」
「ううん。なんだか居心地悪くて…」
「そうだよね?突然だったもんね、入院はじめてなんだってね?」
「うん」
「そっかそっか。何かあったら遠慮なくナースコールしてね?」
「ありがとうございます」
「で、来た理由なんだけど血液検査と点滴させてもらうね」
「え…血液検査は聞いたけど…点滴?」
「うん。いま少し落ち着いているけど、今日がヒート初日だよね?明日になるともっと体がきつくなるから症状を緩めにしてくれる点滴ね」
「い、いらない…」
「だめ」
「で、でも…」
「んー…じゃあ、お尻の筋肉に注射にする?」
「も、もっとやだ!注射は発情期前じゃなきゃできないんじゃないの?」
「うん。真っ最中に投与しても効果の発現が緩やかであまり薬効を感じにくいからね。あまりやらないかな?」
「痛い思いしてあまり効かない薬なんてやだ」
「坐薬ならいい?」
「それが効くんだとしても、その坐薬がイヤで入院したんだけど…オレ」
「診察室で挿れる予定だったのとは違うよ。あれは子宮のナカに器具を使って挿れるやつだからね。いまボクが言っているのはお尻に直接挿れるやつだよ」
「怖いぃ」
「弱ったなぁ…ちょっと待っててくださいね?」
紅葉はポケットから携帯を取り出し樹医師へと電話をかけた
〝紅葉。もう終わったんですか?〝
「それが…怖がっちゃって無理です。お産、始まりそうですか?」
〝まだまだだよ。いま、助産師さんが対応していますよ〝
「あずささんの対応、一緒にいいです?」
〝了解。あずさくん、お産入院になったら大変かもですね〝
「同感です」
電話を切ると紅葉はベッドの端に座り
「ちょっと横、失礼するね。ちょっと疲れちゃった」
「夜勤、大変ですか?」
「そうだね。でも、助産師さんや樹先生の方が大変かな。たぶんボクももうすぐ発情期でね、ホルモンバランスが崩れ始めてるからあまり調子でないんだ」
「て、いうことは看護師さんΩなの?」
「うん」
「樹先生と番だったり?」
「まさかぁっ。樹先生はみんなの樹先生だからそんな関係にはなりたくてもなれないですよ」
「え?」
「抜けがけ禁止なんです」
「なんの話しですか?」
「あ、お待ちしてました~。先生はいい男って話していました」
「ん?」
「樹先生はみんなの樹先生じゃないですか?」
「そうだね。もうすぐヒート?」
「はい」
「じゃあ抱いてあげないといけませんね」
「はい。ヒートが楽しみです」
「え…っちょ…どういうこと?」
「樹先生と夜を共にするΩは複数いるんです。みんな番にはなりたいけど、抜けがけ禁止なのでみんなで仲良く樹先生を共有しています」
「何そのハーレム…。そんなんじゃそこらじゅうに先生の子どもができちゃうんじゃ…」
「それは世の中いろいろなお薬があるから、楽しむだけで済むように調整しているんですよ」
「な、なんか…びっくり」
「ぶっちゃけ、あずささん点滴なんかしなくても樹先生に抱いてもらえばそれで済む話と思うんですけど…。ね、樹先生?」
「紅葉、きみはすごいことを言いますね?さすがの私も竜胆組を敵には回せません。だから、却下」
「残念」
「すまないね、あずさくん。紅葉は見るのも好きな子だから」
「は、はあそうですか…」
会話の内容がぶっ飛びすぎてて謎だよ
あずさは2人の会話についていけず、苦笑いを浮かべるよりほかなかった。
あちらこちらで叫ぶ声が聞こえるし、赤ちゃんの泣き声も聞こえる。
産まれたばかりの赤ちゃん…
誠哉くんと少し泣き声が違う。
力強さが無くてフワフワした泣き方に感じる。
しばらく右を向き左を向きを繰り返して居所を探していると扉がノックされた
「は、はい?」
「失礼します。看護師の紅葉です。ごめんね?寝てたかな?」
「ううん。なんだか居心地悪くて…」
「そうだよね?突然だったもんね、入院はじめてなんだってね?」
「うん」
「そっかそっか。何かあったら遠慮なくナースコールしてね?」
「ありがとうございます」
「で、来た理由なんだけど血液検査と点滴させてもらうね」
「え…血液検査は聞いたけど…点滴?」
「うん。いま少し落ち着いているけど、今日がヒート初日だよね?明日になるともっと体がきつくなるから症状を緩めにしてくれる点滴ね」
「い、いらない…」
「だめ」
「で、でも…」
「んー…じゃあ、お尻の筋肉に注射にする?」
「も、もっとやだ!注射は発情期前じゃなきゃできないんじゃないの?」
「うん。真っ最中に投与しても効果の発現が緩やかであまり薬効を感じにくいからね。あまりやらないかな?」
「痛い思いしてあまり効かない薬なんてやだ」
「坐薬ならいい?」
「それが効くんだとしても、その坐薬がイヤで入院したんだけど…オレ」
「診察室で挿れる予定だったのとは違うよ。あれは子宮のナカに器具を使って挿れるやつだからね。いまボクが言っているのはお尻に直接挿れるやつだよ」
「怖いぃ」
「弱ったなぁ…ちょっと待っててくださいね?」
紅葉はポケットから携帯を取り出し樹医師へと電話をかけた
〝紅葉。もう終わったんですか?〝
「それが…怖がっちゃって無理です。お産、始まりそうですか?」
〝まだまだだよ。いま、助産師さんが対応していますよ〝
「あずささんの対応、一緒にいいです?」
〝了解。あずさくん、お産入院になったら大変かもですね〝
「同感です」
電話を切ると紅葉はベッドの端に座り
「ちょっと横、失礼するね。ちょっと疲れちゃった」
「夜勤、大変ですか?」
「そうだね。でも、助産師さんや樹先生の方が大変かな。たぶんボクももうすぐ発情期でね、ホルモンバランスが崩れ始めてるからあまり調子でないんだ」
「て、いうことは看護師さんΩなの?」
「うん」
「樹先生と番だったり?」
「まさかぁっ。樹先生はみんなの樹先生だからそんな関係にはなりたくてもなれないですよ」
「え?」
「抜けがけ禁止なんです」
「なんの話しですか?」
「あ、お待ちしてました~。先生はいい男って話していました」
「ん?」
「樹先生はみんなの樹先生じゃないですか?」
「そうだね。もうすぐヒート?」
「はい」
「じゃあ抱いてあげないといけませんね」
「はい。ヒートが楽しみです」
「え…っちょ…どういうこと?」
「樹先生と夜を共にするΩは複数いるんです。みんな番にはなりたいけど、抜けがけ禁止なのでみんなで仲良く樹先生を共有しています」
「何そのハーレム…。そんなんじゃそこらじゅうに先生の子どもができちゃうんじゃ…」
「それは世の中いろいろなお薬があるから、楽しむだけで済むように調整しているんですよ」
「な、なんか…びっくり」
「ぶっちゃけ、あずささん点滴なんかしなくても樹先生に抱いてもらえばそれで済む話と思うんですけど…。ね、樹先生?」
「紅葉、きみはすごいことを言いますね?さすがの私も竜胆組を敵には回せません。だから、却下」
「残念」
「すまないね、あずさくん。紅葉は見るのも好きな子だから」
「は、はあそうですか…」
会話の内容がぶっ飛びすぎてて謎だよ
あずさは2人の会話についていけず、苦笑いを浮かべるよりほかなかった。
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