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龍臣との電話(あずさside)
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柘榴が運転する車の後部座席にあずさは蒼炎とともに座り、針葉医院を目指していた。
数分も車を走らせるとあずさは小さくあくびをし、数秒も経たずに今度は大きなあくびをした。
「どうした?眠いか?」
「ん…。ねむい、、ふぁ~あ」
「仕方ないなまだ距離がある。寝ろ」
蒼炎は太ももを叩き頭を太ももに置くよう指示し、あずさの肩を掴みあずさの体勢を整えた
「え…あ…ぅ…悪いよ」
「甘えておけ。ほら、おやすみ」
「うん。おやすみなさい」
あずさは蒼炎の膝枕に龍臣に似た匂いを感じて安心し、ものの数秒で眠りについていった。
眠りについていくらかすると、蒼炎さんに起こされた。
キョロキョロと寝たまままわりを見ると病院の気配はない。
「う…ぅ…っ眠い…」
なんで起こされたんだろ?キョトンとして蒼炎を見あげると電話を渡され
「龍臣だ」
「龍臣さんっ」
聞こえてきた龍臣の声にあずさは飛び起き声を弾ませた。
〝あずさ、大丈夫か?ヒートだそうだが…〝
まだ1日も経ってないのにすごく久しぶりに聞いた気がする。
龍臣さんにあのことを言わなきゃ…
「あ…蒼炎さんが…対処してくれたから。今から病院行くって」
〝病院?〝
「うん。今日のところはなんとかなったけどまだ2日あるから危険だって。ホルモン投与してもらえばなんとかなるかも…って蒼炎さんが」
〝そ、そうか〝
歯切れの悪い、龍臣さんの返事。やっぱり驚くよね。
そう言えば龍臣さんは何の用だったんだろう?
「龍臣さん…龍臣さん?」
〝あ、悪りぃ〝
「電話、何か用だった?」
〝ああ、そうだ。誠哉がな、おまえを恋しがってるんだ。声を聞かせてやってくれ。今、スピーカーにっすから〝
すっかり忘れてた!!
ひどいママだ…オレって。
なのに誠哉くんはオレを恋しがってくれて…嬉しいっ
「え…誠哉くんが?誠哉くーん?あずさだよ」
〝あーぶ、まー?〝
へ?いま…聞き違いじゃなきゃママって言った気が!!
「うんっ?いま、まーって言った?もしかしてママって言ったの?誠哉くん!可愛いっ。その場にいたなら抱きしめてたのに!帰ってきたらいっぱい抱っこしてあげるね」
〝あいっ…きゃきゃっ〝
可愛いぃっなんて…尊いんだっ
〝ご機嫌になったな。ママか…。誠哉がそんなこと言う日がくるなんてな。良かった〝
もっと2人の声を聞いていたいけど、蒼炎さんに浴衣のたもとを引っ張られ、
蒼炎さんが窓の外を指差した。
病院だ!
電話、切らなきゃ
「誠哉くん、おやすみ。龍臣さんもおやすみなさい」
〝ああ、おやすみ。また明日電話する〝
「はい。待ってます」
電話を切ると蒼炎にあずさは電話を返し
お辞儀をした。
「あの、電話ありがとうございます!」
「よかったな?針葉医院へついた。車から降りるぞ」
「はい」
あずさは蒼炎に促され、針葉医院の駐車場へと足を降ろした。
数分も車を走らせるとあずさは小さくあくびをし、数秒も経たずに今度は大きなあくびをした。
「どうした?眠いか?」
「ん…。ねむい、、ふぁ~あ」
「仕方ないなまだ距離がある。寝ろ」
蒼炎は太ももを叩き頭を太ももに置くよう指示し、あずさの肩を掴みあずさの体勢を整えた
「え…あ…ぅ…悪いよ」
「甘えておけ。ほら、おやすみ」
「うん。おやすみなさい」
あずさは蒼炎の膝枕に龍臣に似た匂いを感じて安心し、ものの数秒で眠りについていった。
眠りについていくらかすると、蒼炎さんに起こされた。
キョロキョロと寝たまままわりを見ると病院の気配はない。
「う…ぅ…っ眠い…」
なんで起こされたんだろ?キョトンとして蒼炎を見あげると電話を渡され
「龍臣だ」
「龍臣さんっ」
聞こえてきた龍臣の声にあずさは飛び起き声を弾ませた。
〝あずさ、大丈夫か?ヒートだそうだが…〝
まだ1日も経ってないのにすごく久しぶりに聞いた気がする。
龍臣さんにあのことを言わなきゃ…
「あ…蒼炎さんが…対処してくれたから。今から病院行くって」
〝病院?〝
「うん。今日のところはなんとかなったけどまだ2日あるから危険だって。ホルモン投与してもらえばなんとかなるかも…って蒼炎さんが」
〝そ、そうか〝
歯切れの悪い、龍臣さんの返事。やっぱり驚くよね。
そう言えば龍臣さんは何の用だったんだろう?
「龍臣さん…龍臣さん?」
〝あ、悪りぃ〝
「電話、何か用だった?」
〝ああ、そうだ。誠哉がな、おまえを恋しがってるんだ。声を聞かせてやってくれ。今、スピーカーにっすから〝
すっかり忘れてた!!
ひどいママだ…オレって。
なのに誠哉くんはオレを恋しがってくれて…嬉しいっ
「え…誠哉くんが?誠哉くーん?あずさだよ」
〝あーぶ、まー?〝
へ?いま…聞き違いじゃなきゃママって言った気が!!
「うんっ?いま、まーって言った?もしかしてママって言ったの?誠哉くん!可愛いっ。その場にいたなら抱きしめてたのに!帰ってきたらいっぱい抱っこしてあげるね」
〝あいっ…きゃきゃっ〝
可愛いぃっなんて…尊いんだっ
〝ご機嫌になったな。ママか…。誠哉がそんなこと言う日がくるなんてな。良かった〝
もっと2人の声を聞いていたいけど、蒼炎さんに浴衣のたもとを引っ張られ、
蒼炎さんが窓の外を指差した。
病院だ!
電話、切らなきゃ
「誠哉くん、おやすみ。龍臣さんもおやすみなさい」
〝ああ、おやすみ。また明日電話する〝
「はい。待ってます」
電話を切ると蒼炎にあずさは電話を返し
お辞儀をした。
「あの、電話ありがとうございます!」
「よかったな?針葉医院へついた。車から降りるぞ」
「はい」
あずさは蒼炎に促され、針葉医院の駐車場へと足を降ろした。
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