12 / 93
龍臣出発の日
しおりを挟む
玄関にはいかつい男たちが集まり、龍臣を囲んで龍臣に向かって頭を下げていた。
「若っ行ってらっしゃいませ」
「どうかご無事で。屋敷は俺たちが守ります」
「ああ。てめーら、あずさに手ぇ出すんじゃねーぞ?出しやがったら…分かってるだろうな」
「うっす。肝に銘じます。あずささんは若に変わってお守りするんで安心して総会に行かれてください」
「承知。誠哉、ママに行ってきますは?」
「あ、うっう~」
「誠哉くん、行ってらっしゃい」
「あずさ、俺には?」
「う、うん。龍臣さん行ってらっしゃい」
「ドライだなぁ、あずさ。ママなら行ってらっしゃいのキスぐらいしてくれてもいいんじゃねーの?」
「…っ!」
あずさは顔を真っ赤にしながら龍臣の頬に唇を付けた
あ…いい匂い……くやしいけどこの匂い、好きだ
本能がそう言ってる。
そう考えると、下半身が反応しそうな気がして龍臣に悟られないよう慌てて龍臣の体を押し
「はい、もう行ってらっしゃい」
「あ?つれねーな。もっと別れを惜しむとかさ…」
「若、新幹線の時間が…」
「ああ、そうか。なら仕方ねー分かった」
あずさは閉まる扉を眺め、龍臣の出発を見送った。
龍臣がいなくなると散り散りにいなくなる男衆たち…
ひとりぼっちだ…
なんだろう…
ここにきて約3ヶ月…常に誠哉くんか龍臣さんがいたから違和感が…
「早く帰ってきてほしいな。寂しいよ」
見送ったばかりなのにあずさは寂しくなり、龍臣の部屋へとフラフラと歩いていった
「若っ行ってらっしゃいませ」
「どうかご無事で。屋敷は俺たちが守ります」
「ああ。てめーら、あずさに手ぇ出すんじゃねーぞ?出しやがったら…分かってるだろうな」
「うっす。肝に銘じます。あずささんは若に変わってお守りするんで安心して総会に行かれてください」
「承知。誠哉、ママに行ってきますは?」
「あ、うっう~」
「誠哉くん、行ってらっしゃい」
「あずさ、俺には?」
「う、うん。龍臣さん行ってらっしゃい」
「ドライだなぁ、あずさ。ママなら行ってらっしゃいのキスぐらいしてくれてもいいんじゃねーの?」
「…っ!」
あずさは顔を真っ赤にしながら龍臣の頬に唇を付けた
あ…いい匂い……くやしいけどこの匂い、好きだ
本能がそう言ってる。
そう考えると、下半身が反応しそうな気がして龍臣に悟られないよう慌てて龍臣の体を押し
「はい、もう行ってらっしゃい」
「あ?つれねーな。もっと別れを惜しむとかさ…」
「若、新幹線の時間が…」
「ああ、そうか。なら仕方ねー分かった」
あずさは閉まる扉を眺め、龍臣の出発を見送った。
龍臣がいなくなると散り散りにいなくなる男衆たち…
ひとりぼっちだ…
なんだろう…
ここにきて約3ヶ月…常に誠哉くんか龍臣さんがいたから違和感が…
「早く帰ってきてほしいな。寂しいよ」
見送ったばかりなのにあずさは寂しくなり、龍臣の部屋へとフラフラと歩いていった
22
お気に入りに追加
416
あなたにおすすめの小説

身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。


こども病院の日常
moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。
18歳以下の子供が通う病院、
診療科はたくさんあります。
内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc…
ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。
恋愛要素などは一切ありません。
密着病院24時!的な感じです。
人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。
※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。
歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。




ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる