未分化少年特殊治療棟

いりや

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由宇 17歳編

般若祖父江 

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由宇の入院から数日が経ち、膀胱留置から解放された由宇は少しご機嫌がよかった。

「瀬谷先生、点滴はいつなくなる?」
「それはもうしばらく繋げておこうかな」
「ちぇ」
「舌打ちかぁ。由宇もここに慣れたってことだな」
「10日近くいりゃ慣れるって」
「由宇、それはそうとしっかり水分とってきちんと尿の報告はナースにしなさい。いいね?」
「分かった」
「さて、今日は処置3に行ってもらうが1人で行けるかい?」
「え?幼児じゃないんだから移動くらいできるけど?」
「そうか?他の子は付き添わないと無理だったり、抱っこして連れていく子もいるけど由宇は大人だな」
「?」



「えと…入ります」
「来たか。緊張している顔だな」
「その…えと」
「数日ぶりだけど覚えているか?祖父江だ。あらためてになるがよろしく。ちなみに元は小児科だったんだが縁あってここで働いているよ」
「お…覚えてる。てか、小児科?」
「なんだ?」
「般若みたいのが来たら子ども泣かない?」
「般若…って俺か?」
「他に誰かいます?」
「言うね。まあいい時間がもったいないからベッドへ行くぞ」
やたらと広いベッドには鎖が見える

え?あれ…使うつもり?

ベッドに座ったもののドギマギと祖父江と鎖を由宇は見、由宇がよほど不安気な顔をしていたのか祖父江は由宇の肩をたたき
「由宇が暴れなければ拘束はしない。さあそのまま左向きに横になろう」

ベッドに横たわるよう誘導した。
「こう?」
左を向き横になり由宇は寝心地のいいベッドに油断した。

「そう。それじゃ失礼するよ」
祖父江は由宇に浣腸をいきなり挿した
「っあぁ…な…に!」
「浣腸。前準備でね。必ず必要だから覚えよう」
「や…だっ。腹、痛い。グルグルっする」
「出そうか?どれ、よっと」
祖父江は慣れた手つきで由宇を横抱きにし、処置室内にあるトイレへと由宇を連れていきトイレに座らせた

「さあ出していいよ」
「え?ちょ…」
「何?」
「出ていって」
「それはできかねる」
「うやぁーっ。出てけってーっっ」

ブリブリ…
「う…ありえないってこんなん」
「腹押すぞ」

ぐーっと腹を押されると二度目の排便があり、由宇は涙目になり、口から涎を垂らした
「ぅぐ…っはぁ…はぁ」
「よし。できったようだ。歩けるか?」
「歩くし…」

息も絶え絶えになりながらベッドに横たわると、祖父江は不審な動きをしだした。

ドレッシングのボトルみたいなの…。あれってローションだ。この先生何する気だよ?

「由宇。少し痛みが出るとは思うが検査だ。四つん這いと仰向けで膝を抱えるの、さっきみたいに横向きだとどれがいい?」
「そりゃ横向き」
「分かった。じゃあいくぞ」
「いっっ!」

肛門にひきつるような痛みが走り、由宇は息を飲んだ。
「息を吐きなさい」
「痛いーっ」
「まだ2本だ」
「もう2本だしっ」
「反論する余裕があるなら大丈夫だ」
「はぅーっぐりぐりしないでーっ」

祖父江はナカを拡げようと、ぐりぐりと指を掻きまぜた。
横向きの由宇には見えないがその顔は般若の形相をしていた。
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