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甲斐甲斐しい周防
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周防は終業時刻を30分ほど過ぎたところで、お粥の乗ったお盆を持って由宇の部屋へと小走りで向かった
「由宇くんっ。体調どや?」
「そんなすぐ変わんないし…。てか仕事終わってる時間じゃ…」
「ええやん。気にしんでや。今日はそういう気分やから」
痛む頭を抱え由宇は起きあがろうとし、尿の管が引っ張られるような感覚に眉を寄せて痛がった
「う…っつ~…」
「起きあがらんでもベッド上げたったのに。おしっこ一回捨てたらなあかんな」
お盆を床頭台に置き、ベッドの足元に周りハンドルを回してベッドの上半分を起こし周防は背もたれを作った。
「背もたれ作ったったでもたれとり?」
「うん」
次いでベッド下から尿瓶を取り出しポケットから出した手袋をはめて尿を廃棄し
「うん。まずまずの出やな。本当は時間決まっとるんやけど由宇くんの大事なちんちんが裂けたらあかんからな」
「裂け!怖いこと言わないでくれますっ?」
「冗談やけど、ありえるからな?それより血の塊浮いとんなぁ…詰まらなええけど」
尿のチューブを周防は何度か摘み由宇の顔をのぞきこんだ
「なんやおかしいな思ったらなるべく早よ、夜勤さんに言いな?」
「分かった」
「素直やんっ。ええ子やからお粥あーんしたるわ」
「は?なんでだよ」
「ほんまは食堂いかなあかんのやけど、えらいやろうって持ってきたんやから食べりぃ?」
「また赤ちゃん扱い…」
「ええやん。減るもんじゃあるまいし。そないに素直なんやからそのまま甘えときぃ」
周防は手を洗いにいき戻ってくると椅子に座り、お粥をお椀に入れ由宇の前にスプーンを差し出し
「ほらあーん」
「ん」
口を開けもぐもぐと食べる由宇をみて周防は可愛ええなと思いニンマリと笑った
「何?」
「いや…由宇くん、可愛ええな」
「男に可愛いとか…」
「褒めてんやけど?これ見てみ?」
周防は右の耳を由宇に見せた。
「?」
「俺らの世界じゃ、右耳だけのピアスは同性愛の証やねん」
「それって」
「男好きってことや。だから可愛いく見えんねん」
「え?俺貞操の危機?」
「安心しぃ。ガキは趣味やない」
「ガキでよかった。ちなみに恋人いんの?」
「そりゃいてるやろ?25にもなりゃ」
「まさか師長?」
「あほう。あの人はノンケや。結婚指輪しとったやろ?」
「ノンケ?」
「俺とはちゃうの!」
「むくわれないね」
「なっ別に師長は俺の想い人ちゃう」
遠い目をする由宇に周防はわたわたと慌てて頬を染めた
「周防さんは抱かれる人?」
「リバや」
「リバ?抱かれるし抱くってことやで。興味あるん?」
「そりゃ…性欲盛んなお年頃なんで」
「16、17、8なん正常はそうやんなぁ。なのにここの子はほとんど性欲低下やったりそもそも精通しとらんかったりうまーく性が発達しとらん子ばっかりや。あないに気持ちいいこと知らんまんま生きとるやなんて可哀想すぎるわ」
「そんなに気持ちいい?」
「ん?瀬谷先生にイかしてもろたんやろ?気持ちよかったってことやん」
「う…なんか複雑」
「ま。焦らずゆっくり大人になってこーな?はい、もういっちょあーん」
「ごめん。もう無理」
「んー…半分いったからまあええわ。許したる。ごちそーさん」
「ごちそーさま」
周防はポケットから出したポケットティッシュで由宇の口を拭った
「なんかいろいろ出てくる…母さんみたい」
「よう言われるわおかんみたいって」
2人は顔を見合わせて笑った
「由宇くんっ。体調どや?」
「そんなすぐ変わんないし…。てか仕事終わってる時間じゃ…」
「ええやん。気にしんでや。今日はそういう気分やから」
痛む頭を抱え由宇は起きあがろうとし、尿の管が引っ張られるような感覚に眉を寄せて痛がった
「う…っつ~…」
「起きあがらんでもベッド上げたったのに。おしっこ一回捨てたらなあかんな」
お盆を床頭台に置き、ベッドの足元に周りハンドルを回してベッドの上半分を起こし周防は背もたれを作った。
「背もたれ作ったったでもたれとり?」
「うん」
次いでベッド下から尿瓶を取り出しポケットから出した手袋をはめて尿を廃棄し
「うん。まずまずの出やな。本当は時間決まっとるんやけど由宇くんの大事なちんちんが裂けたらあかんからな」
「裂け!怖いこと言わないでくれますっ?」
「冗談やけど、ありえるからな?それより血の塊浮いとんなぁ…詰まらなええけど」
尿のチューブを周防は何度か摘み由宇の顔をのぞきこんだ
「なんやおかしいな思ったらなるべく早よ、夜勤さんに言いな?」
「分かった」
「素直やんっ。ええ子やからお粥あーんしたるわ」
「は?なんでだよ」
「ほんまは食堂いかなあかんのやけど、えらいやろうって持ってきたんやから食べりぃ?」
「また赤ちゃん扱い…」
「ええやん。減るもんじゃあるまいし。そないに素直なんやからそのまま甘えときぃ」
周防は手を洗いにいき戻ってくると椅子に座り、お粥をお椀に入れ由宇の前にスプーンを差し出し
「ほらあーん」
「ん」
口を開けもぐもぐと食べる由宇をみて周防は可愛ええなと思いニンマリと笑った
「何?」
「いや…由宇くん、可愛ええな」
「男に可愛いとか…」
「褒めてんやけど?これ見てみ?」
周防は右の耳を由宇に見せた。
「?」
「俺らの世界じゃ、右耳だけのピアスは同性愛の証やねん」
「それって」
「男好きってことや。だから可愛いく見えんねん」
「え?俺貞操の危機?」
「安心しぃ。ガキは趣味やない」
「ガキでよかった。ちなみに恋人いんの?」
「そりゃいてるやろ?25にもなりゃ」
「まさか師長?」
「あほう。あの人はノンケや。結婚指輪しとったやろ?」
「ノンケ?」
「俺とはちゃうの!」
「むくわれないね」
「なっ別に師長は俺の想い人ちゃう」
遠い目をする由宇に周防はわたわたと慌てて頬を染めた
「周防さんは抱かれる人?」
「リバや」
「リバ?抱かれるし抱くってことやで。興味あるん?」
「そりゃ…性欲盛んなお年頃なんで」
「16、17、8なん正常はそうやんなぁ。なのにここの子はほとんど性欲低下やったりそもそも精通しとらんかったりうまーく性が発達しとらん子ばっかりや。あないに気持ちいいこと知らんまんま生きとるやなんて可哀想すぎるわ」
「そんなに気持ちいい?」
「ん?瀬谷先生にイかしてもろたんやろ?気持ちよかったってことやん」
「う…なんか複雑」
「ま。焦らずゆっくり大人になってこーな?はい、もういっちょあーん」
「ごめん。もう無理」
「んー…半分いったからまあええわ。許したる。ごちそーさん」
「ごちそーさま」
周防はポケットから出したポケットティッシュで由宇の口を拭った
「なんかいろいろ出てくる…母さんみたい」
「よう言われるわおかんみたいって」
2人は顔を見合わせて笑った
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