119 / 156
由宇 発熱
しおりを挟む
「…う…この寒気…」
うわ…これって熱?
マジ…勘弁。
翌朝、由宇はガチガチと体を震わせながら布団にくるまった。
熱のせいでぼんやりとしていると人影が見え、ひんやりしたものが額に触れた
「あかん…由宇くん、熱出とるやろ?」
周防が自分の額と由宇の額を交互に触り、心配そうに由宇に声をかけた。
「周防…さん?」
「なんで夜勤の看護師に言わんのや?昨日言われたやろ?熱っぽかったら言いって。まあええわ。熱測るで?」
「ごめん」
「謝らんでええ。それより辛いやろ?」
「寒い…」
「後で電気毛布持ってきたる」
「腹痛い…」
「痛い?熱、38度越えとんな。腹見せてや?足曲げて」
周防は由宇の腹を押した。
張り感が強い
「由宇くん、昨日検査後おしっこしたやろ?そっから何回出た?最終何時?」
「22時に1回。なんか出すときすっごい痛くて…膀胱炎みたいな感じ」
「まずい…10時間経っとるやん。ちょっと横向いてや」
「え?」
「おしり触らんから。ちょっと失礼するで?」
周防はトントンと由宇の両腰を叩いた
「う~っっぁ…」
「響く?」
「うん」
「分かった。先生、確認してくるわ」
しばらくすると瀬谷とともに電気毛布を持った周防が現れた。
「寒気とれるまであっためたるな。で、先生来てくれたから診てもらうで?さっきのトントンもう一回させてな?」
「痛い…」
「悪いね。少し我慢だよ由宇」
「う~っっ痛い」
「うん。周防の言う通り由宇、腎臓にばい菌が入ったかもしれない」
「え?医療ミス的な?」
「そういうことが言えるならある程度元気で安心したが今晩は辛いぞ。ちょっとでも楽になるように後で点滴をするから。待っていなさい」
「分かった」
「素直やん?」
「しんどい…」
・
・
「い゛っっ」
「痛いなぁ、ごめんな由宇くん」
「周防さん注射下手なわけ?なんでそんな外っかわの薄いとこ刺す?普通、肘ん中じゃね?」
「一回きりならな?これ、持続やねん。曲げても大丈夫なとこやないと。で、処置必要んなった時暴れられても弊害無いとこっちゅうとここになんねんな。それか足」
「足!?」
「せやで?あんよにする?痛いで」
「嫌です…」
「せやろ?だったら黙って待っとりぃ」
「分かった」
「よし…入ったで」
周防は立ちあがろうとしたが、つんのめった
「わっ…え?」
「…ないで」
「由宇くん?」
「行かないで」
「あかんって。これ片付けてこな」
「頼むよ。1人にしないで」
「甘えんぼやな?行ったら泣くん?」
「泣く」
「そんならおったらなあかんな?寝るまでおったる」
「先輩に怒られない?」
「俺の看護観に文句つけるやつは先輩だろうとぶっ飛ばすからええ。べったり寄り添う看護も俺はありやと思うねん。他の科やと業務に追われてそうはいかん現状やけどな?」
「周防さん強い。将来大物になりそう」
「んー…どうやろな?明日のことも分からんのに将来とか未知やわ。由宇くんかて将来言われても分からんやろ?」
「うん」
「お話しおしまいな?寝り?」
「ん…」
周防は約束どおり由宇が寝るまでそばについていた。
うわ…これって熱?
マジ…勘弁。
翌朝、由宇はガチガチと体を震わせながら布団にくるまった。
熱のせいでぼんやりとしていると人影が見え、ひんやりしたものが額に触れた
「あかん…由宇くん、熱出とるやろ?」
周防が自分の額と由宇の額を交互に触り、心配そうに由宇に声をかけた。
「周防…さん?」
「なんで夜勤の看護師に言わんのや?昨日言われたやろ?熱っぽかったら言いって。まあええわ。熱測るで?」
「ごめん」
「謝らんでええ。それより辛いやろ?」
「寒い…」
「後で電気毛布持ってきたる」
「腹痛い…」
「痛い?熱、38度越えとんな。腹見せてや?足曲げて」
周防は由宇の腹を押した。
張り感が強い
「由宇くん、昨日検査後おしっこしたやろ?そっから何回出た?最終何時?」
「22時に1回。なんか出すときすっごい痛くて…膀胱炎みたいな感じ」
「まずい…10時間経っとるやん。ちょっと横向いてや」
「え?」
「おしり触らんから。ちょっと失礼するで?」
周防はトントンと由宇の両腰を叩いた
「う~っっぁ…」
「響く?」
「うん」
「分かった。先生、確認してくるわ」
しばらくすると瀬谷とともに電気毛布を持った周防が現れた。
「寒気とれるまであっためたるな。で、先生来てくれたから診てもらうで?さっきのトントンもう一回させてな?」
「痛い…」
「悪いね。少し我慢だよ由宇」
「う~っっ痛い」
「うん。周防の言う通り由宇、腎臓にばい菌が入ったかもしれない」
「え?医療ミス的な?」
「そういうことが言えるならある程度元気で安心したが今晩は辛いぞ。ちょっとでも楽になるように後で点滴をするから。待っていなさい」
「分かった」
「素直やん?」
「しんどい…」
・
・
「い゛っっ」
「痛いなぁ、ごめんな由宇くん」
「周防さん注射下手なわけ?なんでそんな外っかわの薄いとこ刺す?普通、肘ん中じゃね?」
「一回きりならな?これ、持続やねん。曲げても大丈夫なとこやないと。で、処置必要んなった時暴れられても弊害無いとこっちゅうとここになんねんな。それか足」
「足!?」
「せやで?あんよにする?痛いで」
「嫌です…」
「せやろ?だったら黙って待っとりぃ」
「分かった」
「よし…入ったで」
周防は立ちあがろうとしたが、つんのめった
「わっ…え?」
「…ないで」
「由宇くん?」
「行かないで」
「あかんって。これ片付けてこな」
「頼むよ。1人にしないで」
「甘えんぼやな?行ったら泣くん?」
「泣く」
「そんならおったらなあかんな?寝るまでおったる」
「先輩に怒られない?」
「俺の看護観に文句つけるやつは先輩だろうとぶっ飛ばすからええ。べったり寄り添う看護も俺はありやと思うねん。他の科やと業務に追われてそうはいかん現状やけどな?」
「周防さん強い。将来大物になりそう」
「んー…どうやろな?明日のことも分からんのに将来とか未知やわ。由宇くんかて将来言われても分からんやろ?」
「うん」
「お話しおしまいな?寝り?」
「ん…」
周防は約束どおり由宇が寝るまでそばについていた。
0
お気に入りに追加
40
あなたにおすすめの小説
ある少年の体調不良について
雨水林檎
BL
皆に好かれるいつもにこやかな少年新島陽(にいじまはる)と幼馴染で親友の薬師寺優巳(やくしじまさみ)。高校に入学してしばらく陽は風邪をひいたことをきっかけにひどく体調を崩して行く……。
BLもしくはブロマンス小説。
体調不良描写があります。
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
膀胱を虐められる男の子の話
煬帝
BL
常におしがま膀胱プレイ
男に監禁されアブノーマルなプレイにどんどんハマっていってしまうノーマルゲイの男の子の話
膀胱責め.尿道責め.おしっこ我慢.調教.SM.拘束.お仕置き.主従.首輪.軟禁(監禁含む)
童貞が建設会社に就職したらメスにされちゃった
なる
BL
主人公の高梨優(男)は18歳で高校卒業後、小さな建設会社に就職した。しかし、そこはおじさんばかりの職場だった。
ストレスや性欲が溜まったおじさん達は、優にエッチな視線を浴びせ…
【R-18】♡喘ぎ詰め合わせ♥あほえろ短編集
夜井
BL
完結済みの短編エロのみを公開していきます。
現在公開中の作品(随時更新)
『異世界転生したら、激太触手に犯されて即堕ちしちゃった話♥』
異種姦・産卵・大量中出し・即堕ち・二輪挿し・フェラ/イラマ・ごっくん・乳首責め・結腸責め・尿道責め・トコロテン・小スカ
お兄ちゃんはお医者さん!?
すず。
恋愛
持病持ちの高校1年生の女の子。
如月 陽菜(きさらぎ ひな)
病院が苦手。
如月 陽菜の主治医。25歳。
高橋 翔平(たかはし しょうへい)
内科医の医師。
※このお話に出てくるものは
現実とは何の関係もございません。
※治療法、病名など
ほぼ知識なしで書かせて頂きました。
お楽しみください♪♪
受け付けの全裸お兄さんが店主に客の前で公開プレイされる大人の玩具専門店
ミクリ21 (新)
BL
大人の玩具専門店【ラブシモン】を営む執事服の店主レイザーと、受け付けの全裸お兄さんシモンが毎日公開プレイしている話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる