未分化少年特殊治療棟

紗くら

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おととかおる 3

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16時もまわり夜勤者が出勤するころ、かおるとおとはまだ寝ていた。
それを知らない夜勤入りの涼木はまず1号室に入り不在のかおるにため息をついた
「やっぱりいないし。本当に気難しいくてイヤになるよ…」
そして2号室に来て涼木は目を丸くし、驚いた
「これは…いったい?かわいい光景ではあるけどそろそろ起こさないと夜に響くよなぁ。今夜は先生たちみんないないし…夜は寝ててもらいたい」
ベテランの看護師が夜勤の時はこの病棟に限ってオンコールを取り入れていた。
緊急時は医師を呼ぶ。そんなシステムだ。
でも、できれば電話をしたくない。
涼木は手を伸ばし2人を優しく揺り起こした。
「おと、かおる起きれる?夜、寝れなくなるから起きような?」
「ぁあ゛?」
一足先に目覚めたかおるが不機嫌に声を出しながら涼木を睨んだ。
「もう16時まわってる。消灯後寝れないと困るだろ?」
「別に?夜のが執筆はかどるし」
「またきみはそういうことを言う…さっきは可愛いく寝てたのに」
「うるさいな」
かおるは体を起こし、おとをさすった
「おと、起きろってさ?こわーい涼木が来た」
「…んっまだ寝てたい」
「このやろ」
かおるはおとの脇をくすぐった
「わひゃっ。かおるくんくすぐったい~」
「目ぇ覚めたか?」
「うん」
「2人とも目が覚めたからどっか行ってくんない?」
「はいはい。2人とも夜は寝ろよ?」
涼木は手を振り部屋から出ていった
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