シドの国

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人道主義自己防衛軍

第38話 ラデック対ジャハル

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 ラルバの掛け声と同時に、ジャハルは真後ろへと大きく跳躍ちょうやくした。
 通常一対一の対人戦では、先手必勝が常となる。駆け引き、フェイント、カウンター、鍔迫つばぜり合い、騙し打ち。そういった技術のやり取りに持ち込ませない。そもそも相手を土俵に上げないことが人道主義自己防衛軍で教わるセオリーである。
 人道主義自己防衛軍の戦闘技術は大きく三種類に分けられる。対使奴戦、対人戦、そして今回のような“対異能者戦”。非接触型や受動型強制発動の異能を持つ者の場合、先手必勝は往々おうおうにして悪手となり得る。そのため相手が異能を持っている可能性がある場合は、多少のリスクを承知で距離を取り、様子見をすることが鉄則になる。
 対するラデックは、すぐさま自身の頭を両手で抑え異能による”改造“を行った。
 一時的な動体視力、深視力の強化。ラルバによって手負にされたラデックにとって、相手の動きを見極めることは他の何よりも優先すべき必須事項だった。
 ラデックは一匹狼の群れを訪れた直後、これから遭遇そうぐうするであろう脅威に対処できるよう自身の肉体を改造していた。それは使奴相手にも通用するほどの膂力りょりょくを得るものであったが、脳の改造だけは万が一失敗した時に取り返しがつかないため行っておらず、それに伴い五感の改造も行っていなかった。
 しかし、ラルバに手負にされた今回に限り、ジャハルの攻撃を肉体改造で軽減することは不可能。故に視覚情報過多かたによる脳への負荷を多少覚悟しながらも、攻撃を見極めるために視覚の強化を行わざるを得なかった。
 ラデックが自身の頭を両手で覆った瞬間、ジャハルは“様子見”が日和見ひよりみな悪手だと言うことに気がつく。ラデックが魔力を帯びていないことにより、今まさにラデックが異能を使用していること。頭を手で覆っていることから、発動には接触が必須であること。また、それは自身の能力を向上させる“生物対象型”か、相手の何かを無効化、軽減させる“受動型”である可能性が大きいということ。
 ジャハルは開始直後に後ろへ跳び退いてから着地するまでの、1秒にも満たない時間でそれらを把握し理解した。そして着地の瞬間大きく地面を蹴り、大剣を構えてラデックに一瞬で斬りかかる。
 しかし、視覚の強化が済んだラデックの前では、如何に速い斬撃も人間技であれば見切ることは容易たやすく、ジャハルの渾身こんしんの力を込めた切り上げはわずかに身体をらされかわされる。
 ジャハルは逃すまいとひざを持ち上げ腹部にりを打ち込むが、これも見切られラデックは大きく後方へ跳んで回避する。
その瞬間、ジャハルは大剣から手を離し“両手の指を胸の前で組み合わせ“た。ラデックは一瞬で意味を理解し、慌てて自分も同じ構えを取る。
「ぐぐぐぐ~っからのパーンって感じ……ぐぐぐぐ~っと……」
「虚構」
「ぐぐぐぐ~……」
「拡張」
「パーン」
 2人が同時に手を左右へ弾くと、訓練場の景色が”燃え上がり“一方では”タイルがひっくり返るように“して、一瞬で摩訶不思議まかふしぎな光景へと切り替わる。
 ジャハルの立っている側半分は血塗ちまみれの医務室に、ラデックの立っている側半分はトグルスイッチやロータリースイッチが大量についたコックピットのような景色に切り替わり、2人の間を境界線として景色が混ざりうごめいている。
「おおお……これが俺の虚構拡張……ちょっと楽しい……」
 ラデックが暢気のんきに辺りを見回していると、ジャハルが大剣を振り回して突進してくる。未だラルバの雷魔法が持続しているラデックは、掠ることさえも恐れ大袈裟おおげさに逃げ回り、それをジャハルが様々な魔法を使い追いめていく。

 ラルバ達の横で闘いを見ていたハピネスは、遊園地に来た子供の様に空を見上げ、虚構拡張によって創られた奇妙な景色を眺めている。
「ほぉ……2人同時に使うとこうなるのか……面白いな……」
 ラデック達の攻防戦そっちのけで感嘆かんたんの声を漏らすハピネスに、ラルバが上体を寄せる。
「なんだハピネス。てっきり何度も“のぞき見”しているもんかと思ってたけど」
「いや、この類の結界に私は入れないんだ。私自身虚構拡張を使えないし。虚構拡張の具体的なメリットにはどういうものがあるんだ?」
「う~ん……まずは単純に異能の強化かな?範囲が広がったり、ターゲットを増やせたり、接触型は非接触で行えたり、生物無生物は関係なかったかな」
「それは知ってるんだが、それ以外は何かあるのか?」
「う~ん……虚構拡張は異能の強化よりも、正直この結界の形成の方が目的だねぇ。これ電波も波導はどうも通さないし、外からほぼ入れないし出られない。旧文明の武将だと、敵陣に単独突っ走ってて使う奴がいたな。そうすると虚構拡張形成時に外と中の境界線上にいた奴らが軒並のきな波導捻転はどうねんてんを発症して、一気に200人くらい殺せる。発想がイイよね」
「これ境界線にいたら死ぬのか……」
「でも状況によりけりだけど、デメリットの方が多いっちゃ多いかな。これ多分1日に一回が限度だと思うんよ。私でさえ2回が限界だからね。使ってる最中は平気だけど、閉じるとしばらくは異能使えないし。何より使い所が、ギリ個人戦なら勝てる相手に使うぐらいしかない」
「ああ、そうか。弱い相手ならそもそも使わずに倒せばいいし、強い相手に使っても結局自分の逃げ場を無くすだけなのか」
「そうそう。だからハピネスは覚えなくていいよ。第一覗き見の異能を閉鎖空間で強化してどうするのさ」
「…………レントゲン代わりとか?」
「多分ハピネスの異能だと、覗き見に使ってる自分の思念体しねんたいで物理的な接触が可能になるぐらいの効果しかないと思うよ」
「……実質素早く動けて空が飛べるだけか」
「閉鎖空間でだけね」
「意味がない……」
「あと虚構拡張のデメリットと言ったら、何と言っても“景色で異能の大体の予想がついちゃう”ことだね。うん」
「え?この景色って関係があるのか」
「あるよー」
 ラルバはラデックの作り出した景色、スイッチが大量についたコックピットの様な空間を指差す。
「こっちはラデックの異能。景色は本人が異能に対してどういうイメージを持ってるかで変わるんだ。個人的には改造の異能は粘土とか彫刻みたいなイメージかなーって思ってたけど、ラデック的にはスイッチのオンオフとかツマミを回すイメージみたいだね」
「ほぉー……てことはジャハルの方は……血塗れの部屋、医務室か?」
「そうだね。これだけでもう“治療”に関係するし、攻撃性があることもわかる。あとはベッドだけがやたら綺麗きれいだね。これも関係あると思うよ」
「ベッドが綺麗ってことは……患者かんじゃは無事なのか?治療に関係して攻撃性がある……”怪我けが“をストックしておく異能とかか?」
「さあてどうでしょうねぇ。こればっかりは私も推測以外できん」
「……因みに今の話、ラデックにはしてあげたのか?」
「うんにゃ。ラデック頭は良いけど、割とお馬鹿さんなんだよねぇ。考えるより感じるタイプ。戦いの中で勝手に気付いてもらった方が理解できると思うよ」
 そう言ってラルバがラデックを見つめる。その目には信頼ではなく普遍ふへんの確信が灯っていた。

 そしてラルバの思う通り、ラデックは既に虚構拡張の景色の意味を理解していた。そして景色の内容が異能を表すこと、ジャハルの異能が“治療ちりょう”と“負傷”に関係しているのではないかということ、それらを何となく言語化するには難しい感触で理解していた。
 対するジャハルもそれは同じで、ラデックの異能を“能力変化”に近いものだと推測していた。
 ラデック視点では互いに外傷を負うことを避けるため、勝利条件に”一撃での勝利“が追加された。そしてジャハルはラデックの異能への警戒から”異能を使わせないほどの猛攻もうこう“が強いられた。
 しかし、ジャハルは一つ大きな勘違いをしていた。
 ジャハルの本来の利き手は左手であるが、今はこれを無理矢理矯正きょうせいして両使いにしている。そのため一般人からすれば両手が利き手の様に思えるが、細かい文字を書く時などに右手の精度が若干じゃっかん落ちて、本来の利き手が左手であることが発覚してしまう。そしてそれは、武芸に精通している人物と対峙たいじしたときにも容易に見抜かれてしまう。重心移動、得物えものの振り方、目線、無意識のうちに左手を多く扱ってしまうくせ。しかしジャハルはそれらを逆手に取り、左側に注意をらして右側から奇襲きしゅうする戦法を得意としていた。
 先のラデックとのやりとりの中でも、この戦法は行われている。左の大振り、それをフェイントに右手から射出された氷の弾丸。ラデックには容易に避けられてしまったが、この一件がジャハルに大きな勘違かんちがいをさせた。
 当然ラデックに武芸の心得こころえなど一切なく、頭の中にあるのは只管ひたすら愚直ぐちょくな”ラルバに叩かれた左の腹にダメージを喰らいたくない“という恐怖。そのためジャハルの攻撃が“ラデックの左側から繰り出された”時に、必要以上に警戒して飛び退いた。これをジャハルは、ラデックが“元研究員という役職を隠れみのに自身の戦力を隠していた”と思い、ラデックを“武芸に精通した演技派”と推測してしまった。
 結果的に、ジャハルの戦い方に大きな変化が現れた。重心を細かく左右に振る移動方、魔力の流れを目線とは逆方向に集中させるフェイント、攻撃をおくらせ相手のリズムを狂わせる呼吸法、故意に体勢を崩すミスディレクション。これらは強者向けのテクニックであり、相手が武術に長けた猛者であればあるほどまどわされ翻弄ほんろうされてしまう。
 しかしラデックはそんな技術を見抜く知能も知識もなく、フェイトは攻撃チャンスにはならず、ミスディレクションはカウンターに繋がらず、ただただ体力だけがいちじるしく消耗しょうもうされていった。
 2人の激戦、というよりはラデックの逃亡劇とうぼうげきは数十分もの間続き、異能で肉体を改造していたラデックにも疲労の色が見え始めた。しかしそれ以上にジャハルの疲れが顕著けんちょに現れ、大剣を振り回す速度が目に見えて遅くなってきていた。
「はぁっ!はぁっ!クソ……!すばしっこい!」
「……もう見当ついていると思うが、俺の異能は”改造“だ」
 ラデックはコックピットの様な景色に少しだけ目を向ける。
「このスイッチを切り替える様に能力値を自在に操れる。あれ、自在は言い過ぎか……?まあそんな感じだ。それで肉体を壊れないギリギリまで強化している。ジャハルじゃあ到底追いつけない」
「はあ……はあ……そうみたい、だな」
「ん?負けを認めるのか?降参はナシらしいが」
「いいや……負けを認めるのは……お前だっ!!!」
 ジャハルは再び大剣を振り上げ、ラデックに渾身の力で突進をする。当然ラデックは軽いステップでそれを躱すが、ジャハルの振り回した大剣は勢い余って”彼女自身の脇腹を大きく裂いた”。
「なっ……!!!」
 ラデックは異能の発動を警戒して距離を取るが、虚構拡張による接触の警戒は無意味だということを思い出し“脚をで“る。
「喰らえ……とっておきの”致命傷“だ!!!」
 ジャハルがラデックに向けて手をかざす。するとラデックの脇腹が大きく裂け、大量の血を噴き出した。
 ラデックはあわてて傷口に手を押し当て改造による治療を施す。しかしラルバにかけられた雷魔法のせいで、想像を絶する痛みが身体をつらぬうめき声一つ上げることすらままならなかった。ジャハルはニヤリと不敵に笑い、バリスタの様に鋭く強靭きょうじんな敵意をラデックに突き刺す。
「これで私の勝ち……あ?」
 ジャハルがラデックの方へ飛びかかろうと前傾姿勢になるが、足は地面に貼り付いた様に動かず地面へと倒れ込む。
「これは……!!」
 そこへ“痛覚”を改造によって低下させたラデックがフラフラと近寄り、ジャハルの頭を鷲掴わしづかみにした。
「血塗れの医務室に新品のベッド……ジャハルの異能は“負荷の入れ替え”か。それにこの疲労感……概念がいねん的なものも健康に支障をきたす場合は入れ替えられるのだろうか。でも俺の肉体改造は“負荷”じゃないし、下半身不随かはんしんふずいは立派な負荷だ。間に合って良かった」
 ジャハルはラデックの異能によって言葉と四肢の自由を奪われ、まだ自分の力で動かせる眼を伏せてあごを強く噛み締めた。
「勝負ありーっ!!!勝者ラデックーッ!!!」
 ラルバが上機嫌でサルのおもちゃの様に両手を叩いて宣言をする。ラデックはホッと胸を撫で下ろすと、ジャハルと自分の体に施した改造をほとんど元に戻してから虚構拡張を閉じた。
「いやあラデックお疲れさん!!ぶっちゃけ楽勝だったでしょ?」
 ラルバがぴょんぴょんとスキップをしながらラデックに駆け寄る。
「楽なものか。ジャハルの異能が時間の巻き戻しとか外傷の保存とかだったら一瞬で窮地きゅうちに立たされていた」
「違ったからいいじゃん」
「……まさか知っていたのか?」
「うーん……予想に近い。そういう系だったら国の維持に必須だし、私らに同行しないでしょ。あと時間巻き戻す異能なんか無いよ。魔法でも無理なんだから」
「あ、そうか……で、俺をぶん殴った理由は?」
「あんれれ?気づいてない?うっそだぁ」
「まったく」
「ジャハルの動き、途中から変にクネクネしてなかった?」
「え……いや……うーん……かも?」
「故意にビギナーズラックを発生させるおまじないだったんだが、わかんなかったかー……」
 ラルバとラデックがワイワイと雑談している隣では、ハザクラが悔しそうなジャハルをなぐさめている。
「すまないハザクラ……!!完全に私の読み間違いだ……!!」
「………………いや」
 ハザクラはジャハルに背を向けてハピネスの方へ歩き出す。
「これで同点だ」
「……お手柔てやわらかに?」



「じゃあお二人さん準備はいいカナ~?よぉい………………始めっ!!!」
 再びラルバの合図で戦いの火蓋ひぶたが切って落とされた。
 “先導せんどう審神者さにわ”対“ヒダネ総指揮官”
 称号だけ見れば当然ハピネスの圧勝であることは明白であり、もしこの戦いを賭場に中継したならば間違いなくオッズはハピネスへ傾く。しかし当の本人は戦闘はおろかスポーツですら一切勝ち目がない。
 そこで、ハピネスはハザクラから一勝をもぎ取る為に考えた“とっておきの秘策”を繰り出した。
「ハザクラ君っ!!私と“しりとり”で勝負だっ!!!」
『いいぞ』
「あっ」
 ハピネスの提案に“承諾しょうだく”しながら猛スピードで接近するハザクラ。その“承諾”に違和感を感じたハピネスは、全てを理解して顔面蒼白そうはく悔恨かいこんする。そのまま棒立ちしているハピネスを、ハザクラが腕を大きく振りかぶり地面へと叩き伏せた。
「りんごっっっ!!!」
 この世で最も怨嗟えんさの念が込められた「りんご」が、地面を叩き割る衝突音しょうとつおんき消されながら訓練場にむなしく木霊こだました。




「これで同点だ」
 ハザクラは何事もなかったかの様な無表情のままラルバを見上げる。しかしラルバはニヤニヤと笑いながら顎を撫で、挑発する様にハザクラを見下す。
「ん~?でも私“勝ったら”って言ったしなぁ~。同点は勝ちじゃないよねぇ」
「言っておくがお前とイチルギの参加は認められない。それについてはベルが棄権をしているからな」
「えーじゃー誰ならいいのよー」
「対戦カードがお前かイチルギじゃあないのであればいい。そしたら俺からベルに参戦を頼もう」
 ハザクラはチラリとラデックを見るが、ラデックは首が取れそうなほどに頭を左右に激しく振って拒否している。
「じゃあ私が出る」
 突然話に割り込んできた女性の声。全員が声の方向を見ると、ラプーを引き連れたバリアがどこからか現れ気怠そうに首を掻いていた。
「いいよね?」
 バリアの視線の先にはハザクラがいたが、その眼差しはいつもの無味乾燥むみかんそうな意思表示ではなく、何か怪しげな感情が混じった不気味さをかもし出していた。
「せ……先生……!?」
 ハザクラが思わずらした言葉に、全員が言葉を見失った。
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不定期で更新します。また、フォーマットが不安定ですが、どこかのタイミングで直します。
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