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第三章
5 本当の悪は誰?
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※
「そんな、エナが……」
ソファーに沈み込んだプエリス・ル・リーチ侯爵が、手のひらで顔を覆い肩を震わせている。
彼が魔王デュヘルの命令で客室に幽閉されて、早二日。部屋から一歩も出られないとはいえ、ここは魔王城であり、彼は高位貴族。
身の回りの世話はケモ耳メイドさん達がやってくれるし、食事も私達のものと変わらない最高級食材を用いていて、一日三食おやつ付きと量も充分だ。その上、毎日薔薇の花びらを浮かべたお風呂にだって浸かっているはずなのに、その頬はげっそりとこけている。
「エナ、エナ。何て可哀想に。すまないロイド、エミリア。二人の大切な娘を私は守れなかった……」
エナの両親のものだろう名を呼びながら懺悔を繰り返す。私は、ナーリス傷害未遂の第一容疑者であるリーチ侯爵の嘘を見逃すまいと思い、じっくりと全身を観察した。
リーチ侯爵がエナに命じて、ナーリスを害そうとした。その後、失敗続きの下手人の口を永遠に封じるため、エナを始末した。そう考えれば一応の筋は通っているのだけれど、侯爵の涙は本物であり、何なら今すぐ絶叫し始めて、自責の念から壁に角を打ち付け始めそうな様子だ。
実際どちらなのだろう。シロかクロか。残念なことに私は、ミステリー小説を読んでも犯人を当てられたことが一度もない。ついでに、人と関わるよりもモフモフとの時間を優先してきた弊害で、人を見る目も退化しているらしい。
目の前で号泣している容疑者に対し、どのくらいの鋭さで問いかけるべきか考えあぐね、結局どっちつかずの疑問形で訊いた。
「それで、あなたがエナに手を下していないという証拠はあるの?」
「私は二日間この部屋から出られなかったのですよ。どうやって地下牢まで行くのですか」
「誰かに命じてやらせたのでは?」
「……私がそこまで卑怯なことをすると?」
リーチ侯爵はぴたりと嗚咽を止める。金色の瞳に剣呑な色を乗せ、指の間から私を見た。
「私が哀れなあの子を害したという証拠はあるのですか」
「ないわ。でも、動機ならある」
私は気乗りしないながらも言葉を続けた。
「リーチ侯爵、あなたは以前から、ナーリスを認めようとしなかったでしょう?」
「世界のためです。魔王や皇を諫めるのも、高位貴族の義務ですから」
思いの外まともな答えが返ってきた。リーチ侯爵は手から完全に顔を上げ、使命感に満ちた様子で言った。
「私はただ、世界を支える基盤となる皇がその資質を持たぬならば、世のためにも代替わりを促すべきと考えただけ。エナのような子をこれ以上増やさないためにも。だからと言って、皇を殺めようなどとは思わない」
「口では何とでも言えるでしょう」
「私は民の幸せを願っているのだ!」
リーチ侯爵が、堪りかねたように声を荒げる。握られた拳がテーブルを叩いた。
「世界の安定を保つ皇を害するなど、愚の骨頂! それこそ、どんな災害の引き金になるかわからないではありませんか」
私ははっとした。理にかなっている。
世界の平穏という大衆の利益を思うのならば、ナーリスが皇であることに固執するべきではない。一方で、代わりがいない状態で唯一無二の皇に害なせば、今以上の混乱を引き起こすに違いない。
こうなると途端に、リーチ侯爵はシロなのではないかという気がしてきた。もしそれが真実だとすれば。
「じゃあ、いったい誰がエナを手にかけたの」
リーチ侯爵は側顎が盛り上がるほど強く歯を噛み締めて、ぐしゃぐしゃと頭を掻き回す。意味をなさない言葉をぶつぶつと発してから、彼は決心したように動きを止め、真っすぐにこちらを見る。
「デュヘル」
「え?」
「魔王デュヘルが最も怪しい」
耳に飛び込んできた言葉が脳内で形を成すと、頭に血が駆け上るのがわかった。
「な、何を言うのよ!」
リーチ侯爵は細い目をさらに細め、居住まいを正す。
「良いですか、エナはナーリス様を二度も危険に晒しました。その理由が彼女の不注意でも明確な悪意があったのだとしても、デュヘルには関係ない。どんな事情があっても、我が子に危害を与える者は皆敵です。さらに、魔王城は奴の生まれ育った場所であり隅々まで熟知しているし、使用人を自由に配置することもできる。よって、誰にも目撃されずに犯行に及ぶことも比較的容易でしょう。何よりも、デュヘルはなぜか頑なに、この私を犯人にしたいらしい。スケープゴートにしようとしているに違いない」
山羊だけに、スケープゴート。
……などとどうでも良いことが脳裏に浮かび、私は首を振り気を取り直す。
「でもデュヘル様は」
「リザエラ様」
リーチ侯爵の目に微かに哀れみが浮かんでいる。想定外の気遣いを感じて言葉を失う私に、彼は噛んで含めるようにゆっくりと言った。
「認めたくないお気持ちは拝察します。ですが、デュヘルにはどこか狂気的なところがある。そうでしょう?」
全身に、打たれたかのような痺れが走った。
家族に対しては油ギトギトお砂糖塗れ揚げパンなデュヘル。けれど、使用人の前ではもっともらしく振る舞うし、敵には毅然とした態度で立ち向かう。
私の脳裏に、シャンデリアが落ちた後エナへ向けられた赤紫色の瞳が浮かび上がる。憎悪を宿した鋭い光。そして今朝、地下牢で見せた暗く剣呑な眼光も。
もしかすると全ての黒幕はデュヘルであり、私はとんだ思い違いをしていたのでは。
世界がぐるぐる回っている。混乱する思考を辛うじて正気に保ち、リーチ侯爵の言葉には答えずに質問を投げた。
「あなたの考えはわかったわ。もう一つ確認させて。混沌術をどう思う?」
「は、なぜ?」
私は、目を皿のようにしてリーチ侯爵の一挙手一投足を観察する。不意を衝けば、どんな役者ですら綻びが出るのではないかと思ったのだが、期待に反し、リーチ侯爵は本気で意図がわからない、というような様子だ。ぽかんと口を半開きにした、少し気の抜けるような顔を見て、私はソファーから腰を上げる。
「……もう良いわ。ゆっくりしていてください、プエリス・ル・リーチ侯爵」
彼が混沌術という単語にほんの少しでも動揺するのであれば、リザエラの死から始まる一連の事件との繋がりが見えると思ったのだけれど、どうやら的外れ。リザエラの事件とナーリスやエナのことは別の犯人によるのものなのだろうか。
どちらにしても、リーチ侯爵が濡れ衣を着せられている可能性は高まった。もしそうだとすれば、問答無用で彼を幽閉するデュヘルが途端に怪しく見えてくる。
胃の辺りにどっしりと重たいものが沈殿した心地がする。私はその弱さを見せたくなくて、リーチ侯爵の金色の視線から逃げるように部屋を出た。
「そんな、エナが……」
ソファーに沈み込んだプエリス・ル・リーチ侯爵が、手のひらで顔を覆い肩を震わせている。
彼が魔王デュヘルの命令で客室に幽閉されて、早二日。部屋から一歩も出られないとはいえ、ここは魔王城であり、彼は高位貴族。
身の回りの世話はケモ耳メイドさん達がやってくれるし、食事も私達のものと変わらない最高級食材を用いていて、一日三食おやつ付きと量も充分だ。その上、毎日薔薇の花びらを浮かべたお風呂にだって浸かっているはずなのに、その頬はげっそりとこけている。
「エナ、エナ。何て可哀想に。すまないロイド、エミリア。二人の大切な娘を私は守れなかった……」
エナの両親のものだろう名を呼びながら懺悔を繰り返す。私は、ナーリス傷害未遂の第一容疑者であるリーチ侯爵の嘘を見逃すまいと思い、じっくりと全身を観察した。
リーチ侯爵がエナに命じて、ナーリスを害そうとした。その後、失敗続きの下手人の口を永遠に封じるため、エナを始末した。そう考えれば一応の筋は通っているのだけれど、侯爵の涙は本物であり、何なら今すぐ絶叫し始めて、自責の念から壁に角を打ち付け始めそうな様子だ。
実際どちらなのだろう。シロかクロか。残念なことに私は、ミステリー小説を読んでも犯人を当てられたことが一度もない。ついでに、人と関わるよりもモフモフとの時間を優先してきた弊害で、人を見る目も退化しているらしい。
目の前で号泣している容疑者に対し、どのくらいの鋭さで問いかけるべきか考えあぐね、結局どっちつかずの疑問形で訊いた。
「それで、あなたがエナに手を下していないという証拠はあるの?」
「私は二日間この部屋から出られなかったのですよ。どうやって地下牢まで行くのですか」
「誰かに命じてやらせたのでは?」
「……私がそこまで卑怯なことをすると?」
リーチ侯爵はぴたりと嗚咽を止める。金色の瞳に剣呑な色を乗せ、指の間から私を見た。
「私が哀れなあの子を害したという証拠はあるのですか」
「ないわ。でも、動機ならある」
私は気乗りしないながらも言葉を続けた。
「リーチ侯爵、あなたは以前から、ナーリスを認めようとしなかったでしょう?」
「世界のためです。魔王や皇を諫めるのも、高位貴族の義務ですから」
思いの外まともな答えが返ってきた。リーチ侯爵は手から完全に顔を上げ、使命感に満ちた様子で言った。
「私はただ、世界を支える基盤となる皇がその資質を持たぬならば、世のためにも代替わりを促すべきと考えただけ。エナのような子をこれ以上増やさないためにも。だからと言って、皇を殺めようなどとは思わない」
「口では何とでも言えるでしょう」
「私は民の幸せを願っているのだ!」
リーチ侯爵が、堪りかねたように声を荒げる。握られた拳がテーブルを叩いた。
「世界の安定を保つ皇を害するなど、愚の骨頂! それこそ、どんな災害の引き金になるかわからないではありませんか」
私ははっとした。理にかなっている。
世界の平穏という大衆の利益を思うのならば、ナーリスが皇であることに固執するべきではない。一方で、代わりがいない状態で唯一無二の皇に害なせば、今以上の混乱を引き起こすに違いない。
こうなると途端に、リーチ侯爵はシロなのではないかという気がしてきた。もしそれが真実だとすれば。
「じゃあ、いったい誰がエナを手にかけたの」
リーチ侯爵は側顎が盛り上がるほど強く歯を噛み締めて、ぐしゃぐしゃと頭を掻き回す。意味をなさない言葉をぶつぶつと発してから、彼は決心したように動きを止め、真っすぐにこちらを見る。
「デュヘル」
「え?」
「魔王デュヘルが最も怪しい」
耳に飛び込んできた言葉が脳内で形を成すと、頭に血が駆け上るのがわかった。
「な、何を言うのよ!」
リーチ侯爵は細い目をさらに細め、居住まいを正す。
「良いですか、エナはナーリス様を二度も危険に晒しました。その理由が彼女の不注意でも明確な悪意があったのだとしても、デュヘルには関係ない。どんな事情があっても、我が子に危害を与える者は皆敵です。さらに、魔王城は奴の生まれ育った場所であり隅々まで熟知しているし、使用人を自由に配置することもできる。よって、誰にも目撃されずに犯行に及ぶことも比較的容易でしょう。何よりも、デュヘルはなぜか頑なに、この私を犯人にしたいらしい。スケープゴートにしようとしているに違いない」
山羊だけに、スケープゴート。
……などとどうでも良いことが脳裏に浮かび、私は首を振り気を取り直す。
「でもデュヘル様は」
「リザエラ様」
リーチ侯爵の目に微かに哀れみが浮かんでいる。想定外の気遣いを感じて言葉を失う私に、彼は噛んで含めるようにゆっくりと言った。
「認めたくないお気持ちは拝察します。ですが、デュヘルにはどこか狂気的なところがある。そうでしょう?」
全身に、打たれたかのような痺れが走った。
家族に対しては油ギトギトお砂糖塗れ揚げパンなデュヘル。けれど、使用人の前ではもっともらしく振る舞うし、敵には毅然とした態度で立ち向かう。
私の脳裏に、シャンデリアが落ちた後エナへ向けられた赤紫色の瞳が浮かび上がる。憎悪を宿した鋭い光。そして今朝、地下牢で見せた暗く剣呑な眼光も。
もしかすると全ての黒幕はデュヘルであり、私はとんだ思い違いをしていたのでは。
世界がぐるぐる回っている。混乱する思考を辛うじて正気に保ち、リーチ侯爵の言葉には答えずに質問を投げた。
「あなたの考えはわかったわ。もう一つ確認させて。混沌術をどう思う?」
「は、なぜ?」
私は、目を皿のようにしてリーチ侯爵の一挙手一投足を観察する。不意を衝けば、どんな役者ですら綻びが出るのではないかと思ったのだが、期待に反し、リーチ侯爵は本気で意図がわからない、というような様子だ。ぽかんと口を半開きにした、少し気の抜けるような顔を見て、私はソファーから腰を上げる。
「……もう良いわ。ゆっくりしていてください、プエリス・ル・リーチ侯爵」
彼が混沌術という単語にほんの少しでも動揺するのであれば、リザエラの死から始まる一連の事件との繋がりが見えると思ったのだけれど、どうやら的外れ。リザエラの事件とナーリスやエナのことは別の犯人によるのものなのだろうか。
どちらにしても、リーチ侯爵が濡れ衣を着せられている可能性は高まった。もしそうだとすれば、問答無用で彼を幽閉するデュヘルが途端に怪しく見えてくる。
胃の辺りにどっしりと重たいものが沈殿した心地がする。私はその弱さを見せたくなくて、リーチ侯爵の金色の視線から逃げるように部屋を出た。
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