盤上に咲くイオス

菫城 珪

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王都編55 シナリオとその影響

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王都編55  シナリオとその影響

 ずっと疑問に思っていた。
 何もかもが上手く行きすぎているのではないか、と。多少の妨害はあれど、あまりにも全てが俺の都合の良いように動いていたのだから。
 それが全てシナリオ通りだったとしたら…?
 絶望感を覚え、目を伏せて深く溜め息を零す。
 ずっと頭の片隅にあった可能性。それが「セイアッド・リア・レヴォネが攻略対象者となっていた場合」だ。
 初期案の段階で、年上組にはもう一人の攻略対象者がいた。それがセイアッドだ。
 「俺」が開発に携わっている間は上司や一部の人間によって「俺」が創ったセイアッドというキャラクターは凡ゆる尊厳を踏み躙られた。デザインも大幅に変更されてまるで幽霊のような見た目にされ、中盤で追放されてやがて湖に身を投げる…そんな物語にされたのだ。
 どんなに抗議しても変えられなかったそのシナリオ。それが、「俺」が外れた後で誰かの手によって新たに紡がれていたとすれば…。
 俺の取った行動は全てシナリオによる操作だったのだろうか?ならば、何処から何処までが俺自身の思考と行動だったんだろう。無意識のうちに強制力のようなものに操られているとしたら。俺が今までしてきた事すら全てゲームの影響を受けていたら。あらゆる負の可能性を考えてしまって、俺は打ちのめされていた。
 俺の様子に気が付いたのか、膝の上にいるフィーヌースが心配そうに首を伸ばして俺の顔を覗き込んでくる。可愛い子竜の頭を撫でてやっても心は重く沈んだままだ。
「あの……不安になっていると思うので私の意見を聞いてもらってもいいですか?」
 そっと掛けられた声に顔をあげてヘドヴィカを見る。彼女は強い瞳で真っ直ぐに俺を見つめていた。小さく頷いて見せると、ヘドヴィカは意を決したように口を開く。
「私がこの世界で目覚めたのは多分生まれたその時からです。日本での記憶について自覚したのは物心ついた頃くらいで、それまでにも不思議な事を口にしていたと両親から聞いています。私はヘドヴィカに乗り移ったのではなく、初めからヘドヴィカとしてこの世界で生まれたんです」
 噛んで含めるように言うヘドヴィカは言葉を探しながら一生懸命にこれまでの事を話してくれた。
 物心がついた頃から不思議な記憶がある事。そのせいで変な事を口走り、周りから疎まれ掛けた事があった。幼いながらに異様な事だと自覚して、それからはずっと隠して生きてきた。徐々に思い出したのは日本の事とこの世界の今後の事。悩んだけれど、セイアッドを救いたくて、狂人として扱われるのも覚悟の上で協力者を作ってきた事…。
 この世界に生まれ落ち、ヘドヴィカ・イシェル・クルハーネクとして生きてきた半生を彼女は話してくれた。
「確かに私には日本で生きた記憶があります。でも、それは私とは別の人間です。私は今ここで、このローライツ王国でヘドヴィカ・イシェル・クルハーネクとして生きている。此処に至るまでも自分の意思で選んで行動して自分の道を歩いている。それだけは胸を張って言えます。貴方だってそうでしょう?」
 自分よりも若い少女に諭されて思わず苦笑する。ヘドヴィカの前世もきっとこんな風に強い女性だったのだろう。
 彼女の言う通りだ。此処に至るまでの道程は確かに「俺」自身が考え悩んた末に選んだものだ。例えそれがシナリオの影響を受けていたとしても俺自身が選び取った道である事に変わりはない。
「……そうだな。君の言う通りだ。俺は俺の選択を信じよう」
 不安がない訳ではない。それでも、ゲームの内容に抗う様に選択して行動してきた。それだけは確かだ。
 近いうちに俺はヒロインであるステラを脅しに行くつもりだ。その為の下地も着々と整いつつある。セイアッドのシナリオがどんなものか分からないが、攻略対象者がヒロインを貶めるなんておかしな展開にはなっていないだろう。
「それに、私が知っている話の流れと現状とはあまりにもかけ離れていますから。ある程度は安心して良いと思います」
 苦笑しながら告げられた言葉を信じるならやはりシナリオからは逸脱しているらしい。肝心のステラもヒロインとして全然振るわないみたいだしなぁ。
「……まれびととして話す時に不便だから名前を教えておこうか。俺は石川真咲だ」
「では、真咲さんとお呼びしますね。私は小鳥が遊ぶと書いて小鳥遊双葉といいます」
 小鳥遊という名前に引っかかりを覚える。「俺」の勤めていた会社に同じ名前の女性がいたのだ。小鳥が遊ぶで「たかなし」と読む事は有名だが、実際に会ったのは初めてでそこから話が弾んだ覚えがある。しかし、下の名前が違ったような…。
「違ったら申し訳ないんだが、オトサクの制作会社に身内の方が?」
「ええ。姉が勤めておりました。小鳥遊一紗というんですが、ご存知ですか」
「別の部署だったが、何度か顔を合わせて話した事がある」
 そうだ、だんだん思い出してきた。別の部署だったけれど、何度か仕事を手伝ったり手伝ってもらったりしたっけ。物腰の柔らかい女性で、いつも気さくに声を掛けてくれた。
「私、お姉からオトサクをもらったんです。『私が初めて作ったゲームなの』って」
 懐かしそうに呟く姿に緩やかに記憶が溢れてくる。彼女は俺の一年後に入社したんだった。仕事に追われる俺を気遣って声を掛けてくれて良くお菓子とかくれたっけ。周り全てから疎まれていると思っていたからその気遣いがとても嬉しかったのを思い出す。
「お姉はずっと後悔していたんです。自分がもっと手伝っていたら声を掛けていたら何か変わったんじゃないかって」
 そう呟くヘドヴィカの姿に、俺は小さく嘆息する。
 嗚呼、そうか。向こうにも「俺」を気に掛けてくれた人がいたのか……。
「真咲さん」
 名を呼ばれて彼女を見遣る。柔らかく微笑む姿は可愛らしくもどこか逞しさを感じさせた。
「この世界はあのゲームとの共通点が沢山あります。でも、全てが同じではないんです。確かに強制力を感じるような事柄も多かったけれど……それでも今の状況は双葉の記憶にあるシナリオとは大きく乖離しています。貴方と私、それからもう一人の行動によって」
 もう一人。そう言われて思い浮かべるのは二人の人間だ。
 一人はヒロインであるステラ・ルシェ・ミナルチーク。高確率で彼女もまたまれびとだろう。しかし、彼女の言動は既に大局へ影響を及ぼさないと思っている。ステラがもっと真面目に聖女として振る舞い、研鑽していれば何か違ったかもしれない。しかし、今の彼女にはそういった行動は見られないし、報告を聞く限りでは『恋風の雫』に頼っていた部分も大きいようだ。代わりにヤロミールに託した『夜離れの露』もある。
 ゲームでは稼いだ好感度がイベントや選択肢の失敗以外で下がる事はまずなかった。しかし、ここはあのゲームに良く似た別の世界だ。相手にも感情が、心がある。想いが寄せられる事もあればまた離れて行く事もあるだろう。ステラ寄りに行動していたダグラスやマーティンが離れている事がその証左だ。
 トゥルーエンドに辿り着く為にはそれなりの研鑽が必要だが、報告を聞く限りそういった行動は取っていないようだ。それ故に周囲から見放されつつあるようなので捨て置いていいと判断している。
 そして、もう一人。
 ヘドヴィカ以外に「俺」が何か働き掛ける前から予想外の行動したただ一人の人物。
 彼の行動がシナリオの影響かと思った事もあった。だが、ヒロインに関わる事なく職務を放棄し、追放された者の元へとまっしぐらに国を縦断するなんて攻略対象者の行動としては異様だ。それに彼自身が「俺」が知っているゲーム内の様子とはあまりにも違い過ぎる。
 そして、彼自身が言っていた生まれた時から彼の胸のうちに存在している「何か」の存在。
 誰よりも俺の近くにいてくれる者。
「……オルテガか」
「そうです。シナリオ通りなら彼はセイアッド様追放の報せを受けてその真偽を問う為に王都に向かう筈なんです。攻略対象が追加された移植バージョンでも他の人のルートに大きなシナリオの変更はなかったんですから。私はオルテガ様との接点を持てなかった。だから、リンゼヒース殿下やサディアス様のようにセイアッド様に待つ未来なんて知らない筈なんです。なのに、オルテガ様は誰よりも早く何もかもをかなぐり捨てて北へと奔った。最初にその情報を聞いた時、物凄くびっくりしたんです。私には……何も変えられなかったと思っていたから」
 悲痛な声音に、彼女がこれまで負ってきた心労にやっと気が付く。自身の未来をかけながらヘドヴィカはずっとセイアッドの為に動いてくれていた。それなのに、「俺」が目覚めるまではシナリオ通りの流れを変えられなかったのだ。
 確かにセイアッドは追い詰められていた。「俺」と交代していなければ、自暴自棄になって王太子やステラを攻撃していたかもしれない。
 恐らく、「俺」が目覚めなくともオルテガさえ来てくれればシナリオ通りの最悪の未来は回避出来た筈だ。この世界の彼はセイアッドを抱えて他国へ亡命するくらいはやってのけるだろうから。しかし、その場合は命は助かるだろうが、セイアッドの名誉は穢されたままだ。国もミナルチークの手に落ちていたかもしれない。
 だが、「俺」が目覚めた事で何もかもが変わった。
 長い時間を掛けてヘドヴィカが少しずつ築いてくれた土壌、シナリオから逸脱した行動を取るオルテガ。そして、「俺」という存在。
 それらが揃ったからこそ、俺は今生きてこうして此処に居る。
 特にヘドヴィカが築いてくれた土壌は大きいだろう。そのお陰でスムーズに動けた事も多く、またリンゼヒースとサディアスという絶対的かつ強力な味方を最小限の努力で得られた。
 ヘドヴィカの存在がなければ、二人が今の俺の状況を飲み込むまでにもっと時間を要しただろうし、下手すると「俺」を拒絶されていたかもしれない。
「改めてお礼を言わせて欲しい。君のお陰で俺は今こうして王都に戻って来られた。それに、リンゼヒースやサディアスといった絶対的な味方を得られた。君が作ってくれた下地がなければここまでスムーズには来られなかっただろう。セイアッドの為に、本当にありがとう」
 礼を言いながら頭を下げれば、ヘドヴィカに慌てた様子でやめてくださいと言われてしまった。
「セイアッド様を救おうとしたのは私のエゴなんです。双葉が一番好きだったキャラクターを守りたくて勝手にした事です。それに……真咲さんがいてくれなかったら何も変えられなかったと思います」
 肩を落としながら呟く彼女に軽く首を横に振って見せる。
「そんな事はない。この世界がどこまでオトサクとリンクしているのか分からないが、君が上手く立ち回ってくれたお陰で予定よりもずっと早くこうして戻ってこられた。シナリオ通りにセイアッドが狂乱しても少なからず擁護の声は上がった筈だ」
 俺の言葉にヘドヴィカは「それなら良かった」と小さくはにかむように微笑んだ。彼女には返しきれないくらい恩があるな。もっと何か返せればいいんだが…。ここに連れて来るくらいじゃ全然足りない。
「君には本当に世話になったな。何かお礼が出来れば良いんだが……」
「そんな、私はただセイアッド様が幸せでいてくれるならそれだけで十分です」
 ぶんぶんと手を大きく振りながらそう固辞するヘドヴィカに申し訳なさが募る。なんて欲がないんだろう。
「そうか……」
「あ! でしたら……」
 恩返しも碌に出来ないのかとしょんぼりしていれば、ヘドヴィカが慌てたように声をあげた。何かあるのかと期待して彼女を見遣れば何やら言いにくそうにもじもじと言い淀んでいる。セイアッドが推しだと言っていたから何かそれ関連だろうか、そう思った時だ。
「是非オルテガ様との関係をお聞きしたく……!!」
 がしっと両手を取られ、圧も強くそう言われて俺は思わず気押された。常盤色の瞳はキラキラしながら此方を見つめて来るし、手を掴まれているから逃げようもない。その細い手のどこからそんな力が出て来るんだ!
 そして、何となしに抱いていた予感が当たっていた。
 そうか、お前も腐女子だったのか……。


 …結局、ヘドヴィカにはオルテガとの事を洗いざらい吐く事になった。
 流石に夜の生活については拒否したが、それ以外の事は殆ど吐いたような状態だ。圧が強いのと尽きない好奇心とで質問責めにあい、話さざるを得なかったのである。
 セイアッド自身がオルテガに対してずっと抱えていた想いも話した。これに関しては今俺が取っている行動が「俺」の独断ではないと知っていて欲しかったからだ。
 セイアッドが幸せになる為には協力してくれる人も、祝福してくれる者も多い方が良い。
 一頻り話し終わった頃には俺は話し疲れたのと羞恥やら何やらで疲労困憊、ヘドヴィカは逆に非常に満足そうにしていた。
「ありがとうございました。セイアッド様のそのお話が聞けただけで私大満足です」
 心の底から本心なんだろう。にこやかなヘドヴィカは心無しか艶々しているような気がする。
 逆に夜の生活まで根掘り葉掘り聞き出されそうになった俺は羞恥に撃沈していた。普段のやり取りですら思い返してみれば小っ恥ずかしい事ばかりだったのに、自覚して人に話すなんて何の苦行だ。
「……頼むからもう勘弁してくれ、これ以上話したら羞恥で死ぬ!」
「オルテガ様と式を挙げる前に死なれては困るので今回はここまでにしておきますね! また是非お話を聞かせてください。相談にも乗りますから!」
 話しているうちに遠慮がなくなって来たのかグイグイ来るようになったな。っていうか、今「今回は」って言ったな。次回はないぞ。俺が羞恥心で死ぬからな!
「はぁ……君が満足したなら本題に入っても良いだろうか。時間も有限だからな」
「そうですね。あんまり遅くなるとオルテガ様が突撃して来そうですし」
「……」
 にこやかに告げられた言葉に、そんな事ないと言いたかったが否定出来なかった。
 この庭は基本的には王族以外立ち入り禁止だ。リンゼヒースに事情を話して許可を取って鍵を借りられたからこそ俺達はここに居るんだが、俺がいる事を知ったら突撃して来そうだな。
 オルテガには今日は用事があるから先に帰るよう言ってあるが絶対待っているだろう。過保護なダーランからオルテガに、俺が狙われるかもしれないって話がいっていてもおかしくないし。
 良く考えてみれば、この状況をオルテガに知られるとちょっと面倒な事になるんじゃないか…?
 ふと脳裏をよぎった嫌な予感を、俺は見なかった事にした。言い訳やら何やらを考えておこうとも思ったが、質問攻めで疲れていた今の俺はそちらに思考のリソースを割く気力がない。これからやっと話の本題に入るんだしな。オルテガがなんか言ってきたらその時はその時だ。
 頑張れ少し未来の俺、オルテガの機嫌取りは任せた。
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