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王都編24 信頼
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王都編24 信頼
懐かしいスープを楽しみながら待っているとダーラン達は小一時間程して帰ってきた。
周囲が騒がしくなったから戻ってきたのかと思っていたらいきなりノックもせずに乱暴にドアが開かれる。
「リア! 急いで上に来てくれ!」
焦った様子のダーランに呼ばれ、直ぐに立ち上がって彼に続いて三階に向かう。どうやらシンユエ達は三階の奥に部屋を用意したようだ。
一番広いその部屋に向かうとベッドの横にシンユエとその兄弟弟子と思しき男が四人、そして、ベッドには顔色の悪い老人が寝かされていた。
上半身は服を身につけていないが、左肩から腹部には痛々しい包帯が巻かれており、肌が見えないくらいだ。薄汚れた布には血が滲んでいる。どうやら袈裟懸けに斬りつけられたらしく、左肩の辺りから右脇腹に掛けてじわりと赤く染まっていた。
「これは……」
予想より酷い傷にベッドへと近付いて脈と呼吸をみる。浅い呼吸に手もひんやりとしていて体温も落ちているようだ。脈も弱い。
「どうか師匠をお救いください」
縋るようにシンユエが告げると、残る者達も片言の共用語で口々に懇願してくる。彼等に頷いて見せながら直ぐに詠唱を始めた。
セイアッドは治癒魔法が得意だ。しかし、これ程血液を失っていては助かるかどうかは五分五分だろう。聖女の魔法であれば話は違ってくるが…。
淡い光が老人を包み、苦痛に歪んでいた顔が穏やかになる。しかし、依然として顔色は優れないままだ。
包帯を解いて見れば、傷口は多少痕が残ったものの綺麗に塞がったようだ。一先ずこれ以上失血する事はないだろうが、あとは彼の体力次第か。
「傷は塞がった筈だが、失血量が多い。私の治癒魔法では失った血液は戻せないんだ。暫くは絶対安静にして欲しい」
「ありがとうございます。傷を塞いで頂いただけでも十分です」
丁寧に礼を言いながら頭を下げるシンユエの肩に手を置いて頭を上げさせる。
「ポーションも用意させよう。多少は助けになるだろうから」
「もう用意してるよ」
ガチャリとガラス同士がぶつかる音を立てながらダーランが息も切らせつつポーションの入った木箱を持ってきた。どうやら自分で木箱を抱えて階段を駆け上がって来たらしい。毎度思うが、俺と同じ細身なのに何処にそんな力があるんだか。
「就職して直ぐ死なれちゃ寝覚めが悪いからね」
そう言って笑いながらもダーランが取り出したポーションはうちで取り扱う中でも最も高級な品。随分と思い切ったものだ。シンユエもダーランの気遣いがわかったのだろう。申し訳なさそうに眉を下げている。
「他に必要な物があれば何でも言って欲しい。それから……貴方達も食事と休養が必要だな」
良く見れば皆身なりがボロボロだった。シンユエは身綺麗にしているように見えたが、良く見ればその服にもあちらこちらにつぎはぎがしてあるし、皆顔色が悪く窶れている。
こんな状況ならもっと早く言ってくれれば良かったのにと思う。だが、各地を旅してきたからこそ、彼等には強い警戒心があったのだろう。
今も身の置き場に困っているようで俺やダーランの方を探るようにおずおずとした視線がこちらを見ている。きっとこれまでも同じような状況があってもその度に誰にも頼れず、自分達だけで乗り切ってきたのだろう。朱凰の人間の特徴である紅い瞳には他者に対する猜疑心が満ちている。シンユエが回りくどい事をしてきたのも、他の人間に弱味を見せられなかったからだろう。
頼ってきてくれて良かったと内心で安堵しながらも、俺がこの場に居ては彼の気も休まらないと判断する。この場はダーランに任せた方が良いようだ。彼はこういった事に慣れているし、同郷の人間の方がシンユエ達も話しやすいだろう。
「後は任せて。なんかあれば直ぐ使いを出す」
ダーランも同じ結論に至っていたようだ。彼に軽く頷いて応えると俺は踵を返した。ここに俺が長居するだけ彼等の負担になるからにはとっとと退散するに限る。話すのはまたいつでも出来るからな。
「待って!」
鋭い声に思わず足を止めて振り返る。そこには泣きそうな顔をしたシンユエが立っていた。
右手の握り拳を左手で包む、映画とかで良く見る拱手という姿勢を取ると彼は深く頭を下げる。
「この御恩は決して忘れません。私の身命を賭してお返し致します」
凛とした声音でそう告げるシンユエに笑みを浮かべて彼の頭に触れる。
「忘れてくれて構わない」
「え……?」
困惑したようなシンユエは顔を上げて俺を見る。
「君達の国の教えで仁義礼智信、だったか。私もそれに則ったまでだ」
シンユエの真っ黒な瞳が驚いたように丸くなる。
今告げたこの教えこそダーランの行動原理であり、「私」の根幹を担う思想のひとつだ。
ダーランを治療した後、彼と親しくなるうちに朱凰の事を多少教えてもらったが、その中で「私」がいたく心を動かされたのがこの教えである。
ダーラン親子の気高い志しの根本にあるものは「人を思いやる心を忘れず、正義を貫き、礼を尽くして、自らの研鑽を積み、人を信じる」という教えだ。ダーラン自身は幼い頃にいた記憶しかないから朱凰の記憶はうっすらとしか覚えていないらしいが、彼の父親は愚直なまでにこの信念に則って生きる人だったらしい。
「騙される事も利用される事もあったけど、それ以上に得るものがあったよ」
自身の父親について話している時にそう言って寂しそうに笑うダーランの姿が印象に残っている。そんな彼らの生き様に、「私」は深く感銘を受けた。
まあ、この教えが絶対良いかと言われれば他人と分かり合えると信じて冤罪で追放された身としては全肯定はし難いな。嗚呼、それでも。
人を信じたいという気持ちは痛い程分かる。
「……どうしてもというなら」
唖然といった様子で俺を見ていたシンユエが、俺の声に我に返った。探るように見つめる瞳はまだ戸惑っているようだ。
「うちの従業員に難病の息子を抱えた男がいるんだ。良ければそちらを診てやって欲しい」
「……任せて! 絶対に治してみせるから」
俺のお願いにシンユエが目を丸くしてから破顔した。幼い表情には安心感が満ちていて、彼の信用を勝ち得たのだと確信する。
内心で安堵しながら俺は部屋を後にした。彼等にも手伝ってもらば、少しくらい黒斑病の対抗手段が見つけられるだろうか。
部屋の外で待っていたルーに馬車の支度を頼んで階段を降りる。まだまだやらなきゃいけない事は沢山あるんだが、上手くいくんだろうか、間に合うのだろうか。
…強い治癒魔法を使って魔力を消費したせいか、疲れているようだ。マイナス思考に傾きながら先の事を考えて思わず零れた小さな溜め息が憎らしかった。
懐かしいスープを楽しみながら待っているとダーラン達は小一時間程して帰ってきた。
周囲が騒がしくなったから戻ってきたのかと思っていたらいきなりノックもせずに乱暴にドアが開かれる。
「リア! 急いで上に来てくれ!」
焦った様子のダーランに呼ばれ、直ぐに立ち上がって彼に続いて三階に向かう。どうやらシンユエ達は三階の奥に部屋を用意したようだ。
一番広いその部屋に向かうとベッドの横にシンユエとその兄弟弟子と思しき男が四人、そして、ベッドには顔色の悪い老人が寝かされていた。
上半身は服を身につけていないが、左肩から腹部には痛々しい包帯が巻かれており、肌が見えないくらいだ。薄汚れた布には血が滲んでいる。どうやら袈裟懸けに斬りつけられたらしく、左肩の辺りから右脇腹に掛けてじわりと赤く染まっていた。
「これは……」
予想より酷い傷にベッドへと近付いて脈と呼吸をみる。浅い呼吸に手もひんやりとしていて体温も落ちているようだ。脈も弱い。
「どうか師匠をお救いください」
縋るようにシンユエが告げると、残る者達も片言の共用語で口々に懇願してくる。彼等に頷いて見せながら直ぐに詠唱を始めた。
セイアッドは治癒魔法が得意だ。しかし、これ程血液を失っていては助かるかどうかは五分五分だろう。聖女の魔法であれば話は違ってくるが…。
淡い光が老人を包み、苦痛に歪んでいた顔が穏やかになる。しかし、依然として顔色は優れないままだ。
包帯を解いて見れば、傷口は多少痕が残ったものの綺麗に塞がったようだ。一先ずこれ以上失血する事はないだろうが、あとは彼の体力次第か。
「傷は塞がった筈だが、失血量が多い。私の治癒魔法では失った血液は戻せないんだ。暫くは絶対安静にして欲しい」
「ありがとうございます。傷を塞いで頂いただけでも十分です」
丁寧に礼を言いながら頭を下げるシンユエの肩に手を置いて頭を上げさせる。
「ポーションも用意させよう。多少は助けになるだろうから」
「もう用意してるよ」
ガチャリとガラス同士がぶつかる音を立てながらダーランが息も切らせつつポーションの入った木箱を持ってきた。どうやら自分で木箱を抱えて階段を駆け上がって来たらしい。毎度思うが、俺と同じ細身なのに何処にそんな力があるんだか。
「就職して直ぐ死なれちゃ寝覚めが悪いからね」
そう言って笑いながらもダーランが取り出したポーションはうちで取り扱う中でも最も高級な品。随分と思い切ったものだ。シンユエもダーランの気遣いがわかったのだろう。申し訳なさそうに眉を下げている。
「他に必要な物があれば何でも言って欲しい。それから……貴方達も食事と休養が必要だな」
良く見れば皆身なりがボロボロだった。シンユエは身綺麗にしているように見えたが、良く見ればその服にもあちらこちらにつぎはぎがしてあるし、皆顔色が悪く窶れている。
こんな状況ならもっと早く言ってくれれば良かったのにと思う。だが、各地を旅してきたからこそ、彼等には強い警戒心があったのだろう。
今も身の置き場に困っているようで俺やダーランの方を探るようにおずおずとした視線がこちらを見ている。きっとこれまでも同じような状況があってもその度に誰にも頼れず、自分達だけで乗り切ってきたのだろう。朱凰の人間の特徴である紅い瞳には他者に対する猜疑心が満ちている。シンユエが回りくどい事をしてきたのも、他の人間に弱味を見せられなかったからだろう。
頼ってきてくれて良かったと内心で安堵しながらも、俺がこの場に居ては彼の気も休まらないと判断する。この場はダーランに任せた方が良いようだ。彼はこういった事に慣れているし、同郷の人間の方がシンユエ達も話しやすいだろう。
「後は任せて。なんかあれば直ぐ使いを出す」
ダーランも同じ結論に至っていたようだ。彼に軽く頷いて応えると俺は踵を返した。ここに俺が長居するだけ彼等の負担になるからにはとっとと退散するに限る。話すのはまたいつでも出来るからな。
「待って!」
鋭い声に思わず足を止めて振り返る。そこには泣きそうな顔をしたシンユエが立っていた。
右手の握り拳を左手で包む、映画とかで良く見る拱手という姿勢を取ると彼は深く頭を下げる。
「この御恩は決して忘れません。私の身命を賭してお返し致します」
凛とした声音でそう告げるシンユエに笑みを浮かべて彼の頭に触れる。
「忘れてくれて構わない」
「え……?」
困惑したようなシンユエは顔を上げて俺を見る。
「君達の国の教えで仁義礼智信、だったか。私もそれに則ったまでだ」
シンユエの真っ黒な瞳が驚いたように丸くなる。
今告げたこの教えこそダーランの行動原理であり、「私」の根幹を担う思想のひとつだ。
ダーランを治療した後、彼と親しくなるうちに朱凰の事を多少教えてもらったが、その中で「私」がいたく心を動かされたのがこの教えである。
ダーラン親子の気高い志しの根本にあるものは「人を思いやる心を忘れず、正義を貫き、礼を尽くして、自らの研鑽を積み、人を信じる」という教えだ。ダーラン自身は幼い頃にいた記憶しかないから朱凰の記憶はうっすらとしか覚えていないらしいが、彼の父親は愚直なまでにこの信念に則って生きる人だったらしい。
「騙される事も利用される事もあったけど、それ以上に得るものがあったよ」
自身の父親について話している時にそう言って寂しそうに笑うダーランの姿が印象に残っている。そんな彼らの生き様に、「私」は深く感銘を受けた。
まあ、この教えが絶対良いかと言われれば他人と分かり合えると信じて冤罪で追放された身としては全肯定はし難いな。嗚呼、それでも。
人を信じたいという気持ちは痛い程分かる。
「……どうしてもというなら」
唖然といった様子で俺を見ていたシンユエが、俺の声に我に返った。探るように見つめる瞳はまだ戸惑っているようだ。
「うちの従業員に難病の息子を抱えた男がいるんだ。良ければそちらを診てやって欲しい」
「……任せて! 絶対に治してみせるから」
俺のお願いにシンユエが目を丸くしてから破顔した。幼い表情には安心感が満ちていて、彼の信用を勝ち得たのだと確信する。
内心で安堵しながら俺は部屋を後にした。彼等にも手伝ってもらば、少しくらい黒斑病の対抗手段が見つけられるだろうか。
部屋の外で待っていたルーに馬車の支度を頼んで階段を降りる。まだまだやらなきゃいけない事は沢山あるんだが、上手くいくんだろうか、間に合うのだろうか。
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