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69 王都からの手紙
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69 王都からの手紙
朝食もひと段落したところで、食い下がるオルテガに卵の世話を言いつけ、彼をサディアスに任せて俺はレイン達のいる別荘へと向かった。
初めの数日はライネにうちを訪ねてもらっていたんだが、協力してもらうのにわざわざ御足労願うのも申し訳なくて俺が別荘を訪ねる形にしている。そうすれば、オルテガと俺が同時に居合わせる確率も減るしな。
レインやライネの目がある時にオルテガが近くにいると精神的に疲れるんだよ…。推しの組み合わせなのかオルテガがセイアッドを構うと彼女達が喜ぶのはまあいい。趣味趣向は人それぞれだからな。問題はそれを面白がったオルテガがいつもより五割り増しくらいで人前で構ってくるせいで俺の精神的疲労が半端ない事だ。
人前で触れ合う事に対して羞恥心が強いせいで、そういう状況になると嬉しいやら恥ずかしいやらで情緒がぐちゃぐちゃになる。そういう俺の反応を三人で楽しんでいるからまた更に疲れるんだ。
出来れば、甘やかすのも触れるのも二人きりの時に存分にやって欲しい。そうすれば俺も存分に応えられるから。
行く前から疲れた気分になりながら馬車に揺られて辿り着いた俺を出迎えてくれたのはすっかり顔見知りになったレインの侍女だ。名をセルヴィーといい、レインにとっては姉のような存在なのだという。
「侯爵様、お嬢様なのですが……」
「何かご都合が悪かっただろうか?」
言いにくそうにしているセルヴィーに、先触れは出した筈だが、と怪訝に思う。
「いえ、多少お話して頂く分には大丈夫だと思います。ただ、その……昨晩もライネ様と遅くまで盛り上がっていらっしゃったようでして……」
申し訳なさそうなセルヴィーの様子に嫌な予感がする。オルテガは置いてきて正解だったかもしれないな。
「……ライネ殿に手紙をお渡ししたら捕まる前に早々に退散するとしよう」
「その方が宜しいかと」
忠告はありがたく受け取っておこう。無事に逃げられればいいが。こういう嫌な予感ほど的中するからな…。
セルヴィーの案内で通されるのはリビング。ライネから王都より送られてきた手紙を受け取り、今日送る分の手紙を渡せばミッションクリアだ。ついでに竜の卵について話を聞きたいところだが、これは様子見だな。
少ししてライネがやってきた。普段ピッシリしている彼女らしくなく、目の下には大きな隈が出来ている。
「おはようございます、セイアッド殿」
「……おはようございます。満喫されているようで何よりです」
「ふふ、お見苦しくて申し訳ない。楽しくてつい夜更かししてしまいまして。……こちらが昨日届いた分の手紙になります」
そっとテーブルの上に差し出されたのは3通の封筒だ。うちの1通は今やり取りをしているルファスの印章があるが、残る2通は新たな相手かららしい。
「サーレ殿と……これはグラシアール殿下からか」
封筒に書かれたサインで相手が判明したが、どちらの差し出し人も名前を見て複雑な気分になった。特にグラシアールからの手紙は面倒事しかない気がする。
「私にも殿下から手紙が届いておりました。『話し相手が全くの役立たずでイライラするからリアに早く王都に来るよう説得せよ』と」
「まだ帰る気はなかったんだが……」
内心でうんざりしつつも、もう少しのんびりするつもりだった計画が崩れる気配に溜息を零す。しかし、セイアッドがいない事で事態が抉れてやっと結んだ和平が崩れるのはもっと困る。
困らせたいのはセイアッドの政敵や王太子達であって民まで巻き込むのは本意では無い。
…そろそろ覚悟を決めるか。
「領地でのんびり隠居生活なんて儚い夢だったな……」
「心中お察し致します」
遠い目をしながら呟けば、ライネに同情された。そう思うならお宅の暴走殿下をもうちょっとどうにかしてくれ。
ライネから差し出された手紙を懐にしまい、代わりに差し出すのは昨日のうちに書いた手紙だ。魔術師団についての指示も書き加えているから後は王都にいるルファス達補佐官に任せよう。
ここ数日はこうやって手紙を託しては受け取るのを繰り返しているが、小型とはいえやはり飛竜は素晴らしい。人よりも馬よりも遥かに早い情報伝達のお陰で王都の様子がつぶさに知れるし、その分素早く指示が出せる。
「確かにお預かりしました。事前にお話した通り、明日は一度ピティスを休ませて頂きます」
「承知している。ここまで連日飛んでくれただけでも有難い限りです」
手紙を受け取ったライネの話に頷いて見せる。グラシアールにもライネにも本当に感謝してもしきれない。何か礼をしたいが何が良いだろうかと考えつつも、なかなか良い物が思い付かなくて困っている。何が良いだろうか。
と、思考が逸れている所でふと部屋の隅に控えていたセルヴィーの視線に気が付く。おっといけない。捕まる前にお暇しなければ。
ただ、今なら聞けそうなのでライネに卵の事を聞いてみる事にした。
「ライネ殿、卵について一つお聞きしたいんだが」
「何でしょう」
「竜は番で卵に魔力を注ぐとおっしゃっていたが、人が育てる時でも複数人の魔力を注いでも良いのでしょうか」
俺の質問にライネが赤茶色の瞳をパッと輝かせた。ネタを提供している自覚はあるが、これ以上オルテガに卵や竜に嫉妬させない為には必要な犠牲だ。後で好きなだけ妄想してくれ。
「……こほん。結論から言えば可能です。ですが、二人までにしておいた方が伝書竜として使役する為には良いかと。魔力情報が多いと混乱を招きますから」
冷静になったのか小さく咳払いをしてからライネが質問に答えてくれた。まあ確かに宛先が沢山あったら混乱するよな。ここまでは想定内なので二人で魔力を注いでも大丈夫なだけで良しとしよう。
「成程。有益な情報をありがとうございます。では、私はこれで」
何か言われる前にさっと立ち上がってお暇する。流れるようにドアを開けてくれたセルヴィーに先導されながら向かうのは玄関だ。
よし、このままなら逃げ切れそうだな。
無事に逃げ切った俺は馬車の中で王都から運ばれて来た3通の手紙を改める事にした。
まずはある程度用件の予想がついているグラシアールからの手紙だ。封を切ってざっと目を通せば、先程ライネに言われた事とほぼ同じ事が書かれていた。
曰く「宰相代理も王太子も話にならんのでさっさと王都に来て欲しい」との事だ。ついでに手紙を書いた後でステラに絡まれたのか「何だあの女は」と隅に文句が走り書きされていた。
またトラブルの気配を感じて軽い頭痛を覚えながら次に開くのはルファスからの手紙だ。こちらは状況報告と先日出した指示に対するレスポンスであまり大きな変化はなく、順調に仕事は進んでいるらしい。最後の一文に書かれた「一日も早いお戻りを心よりお待ちしております」というお決まりの文言は見なかった事にしよう。
さて、残るは1通だ。シガウスからの手紙に何が書かれているのやら。
飛竜の力を借りてルファスと定期的に連絡を取り合うようになってからはスレシンジャー家とのやり取りはシガウスからルファスへと変わっていた。そんな中でわざわざシガウスが別にして送って来たという事は何かしらあるのだろう。
「……気が重い」
面倒事じゃないと良いが。そう祈りながら俺はそろそろと手紙の封を切った。
朝食もひと段落したところで、食い下がるオルテガに卵の世話を言いつけ、彼をサディアスに任せて俺はレイン達のいる別荘へと向かった。
初めの数日はライネにうちを訪ねてもらっていたんだが、協力してもらうのにわざわざ御足労願うのも申し訳なくて俺が別荘を訪ねる形にしている。そうすれば、オルテガと俺が同時に居合わせる確率も減るしな。
レインやライネの目がある時にオルテガが近くにいると精神的に疲れるんだよ…。推しの組み合わせなのかオルテガがセイアッドを構うと彼女達が喜ぶのはまあいい。趣味趣向は人それぞれだからな。問題はそれを面白がったオルテガがいつもより五割り増しくらいで人前で構ってくるせいで俺の精神的疲労が半端ない事だ。
人前で触れ合う事に対して羞恥心が強いせいで、そういう状況になると嬉しいやら恥ずかしいやらで情緒がぐちゃぐちゃになる。そういう俺の反応を三人で楽しんでいるからまた更に疲れるんだ。
出来れば、甘やかすのも触れるのも二人きりの時に存分にやって欲しい。そうすれば俺も存分に応えられるから。
行く前から疲れた気分になりながら馬車に揺られて辿り着いた俺を出迎えてくれたのはすっかり顔見知りになったレインの侍女だ。名をセルヴィーといい、レインにとっては姉のような存在なのだという。
「侯爵様、お嬢様なのですが……」
「何かご都合が悪かっただろうか?」
言いにくそうにしているセルヴィーに、先触れは出した筈だが、と怪訝に思う。
「いえ、多少お話して頂く分には大丈夫だと思います。ただ、その……昨晩もライネ様と遅くまで盛り上がっていらっしゃったようでして……」
申し訳なさそうなセルヴィーの様子に嫌な予感がする。オルテガは置いてきて正解だったかもしれないな。
「……ライネ殿に手紙をお渡ししたら捕まる前に早々に退散するとしよう」
「その方が宜しいかと」
忠告はありがたく受け取っておこう。無事に逃げられればいいが。こういう嫌な予感ほど的中するからな…。
セルヴィーの案内で通されるのはリビング。ライネから王都より送られてきた手紙を受け取り、今日送る分の手紙を渡せばミッションクリアだ。ついでに竜の卵について話を聞きたいところだが、これは様子見だな。
少ししてライネがやってきた。普段ピッシリしている彼女らしくなく、目の下には大きな隈が出来ている。
「おはようございます、セイアッド殿」
「……おはようございます。満喫されているようで何よりです」
「ふふ、お見苦しくて申し訳ない。楽しくてつい夜更かししてしまいまして。……こちらが昨日届いた分の手紙になります」
そっとテーブルの上に差し出されたのは3通の封筒だ。うちの1通は今やり取りをしているルファスの印章があるが、残る2通は新たな相手かららしい。
「サーレ殿と……これはグラシアール殿下からか」
封筒に書かれたサインで相手が判明したが、どちらの差し出し人も名前を見て複雑な気分になった。特にグラシアールからの手紙は面倒事しかない気がする。
「私にも殿下から手紙が届いておりました。『話し相手が全くの役立たずでイライラするからリアに早く王都に来るよう説得せよ』と」
「まだ帰る気はなかったんだが……」
内心でうんざりしつつも、もう少しのんびりするつもりだった計画が崩れる気配に溜息を零す。しかし、セイアッドがいない事で事態が抉れてやっと結んだ和平が崩れるのはもっと困る。
困らせたいのはセイアッドの政敵や王太子達であって民まで巻き込むのは本意では無い。
…そろそろ覚悟を決めるか。
「領地でのんびり隠居生活なんて儚い夢だったな……」
「心中お察し致します」
遠い目をしながら呟けば、ライネに同情された。そう思うならお宅の暴走殿下をもうちょっとどうにかしてくれ。
ライネから差し出された手紙を懐にしまい、代わりに差し出すのは昨日のうちに書いた手紙だ。魔術師団についての指示も書き加えているから後は王都にいるルファス達補佐官に任せよう。
ここ数日はこうやって手紙を託しては受け取るのを繰り返しているが、小型とはいえやはり飛竜は素晴らしい。人よりも馬よりも遥かに早い情報伝達のお陰で王都の様子がつぶさに知れるし、その分素早く指示が出せる。
「確かにお預かりしました。事前にお話した通り、明日は一度ピティスを休ませて頂きます」
「承知している。ここまで連日飛んでくれただけでも有難い限りです」
手紙を受け取ったライネの話に頷いて見せる。グラシアールにもライネにも本当に感謝してもしきれない。何か礼をしたいが何が良いだろうかと考えつつも、なかなか良い物が思い付かなくて困っている。何が良いだろうか。
と、思考が逸れている所でふと部屋の隅に控えていたセルヴィーの視線に気が付く。おっといけない。捕まる前にお暇しなければ。
ただ、今なら聞けそうなのでライネに卵の事を聞いてみる事にした。
「ライネ殿、卵について一つお聞きしたいんだが」
「何でしょう」
「竜は番で卵に魔力を注ぐとおっしゃっていたが、人が育てる時でも複数人の魔力を注いでも良いのでしょうか」
俺の質問にライネが赤茶色の瞳をパッと輝かせた。ネタを提供している自覚はあるが、これ以上オルテガに卵や竜に嫉妬させない為には必要な犠牲だ。後で好きなだけ妄想してくれ。
「……こほん。結論から言えば可能です。ですが、二人までにしておいた方が伝書竜として使役する為には良いかと。魔力情報が多いと混乱を招きますから」
冷静になったのか小さく咳払いをしてからライネが質問に答えてくれた。まあ確かに宛先が沢山あったら混乱するよな。ここまでは想定内なので二人で魔力を注いでも大丈夫なだけで良しとしよう。
「成程。有益な情報をありがとうございます。では、私はこれで」
何か言われる前にさっと立ち上がってお暇する。流れるようにドアを開けてくれたセルヴィーに先導されながら向かうのは玄関だ。
よし、このままなら逃げ切れそうだな。
無事に逃げ切った俺は馬車の中で王都から運ばれて来た3通の手紙を改める事にした。
まずはある程度用件の予想がついているグラシアールからの手紙だ。封を切ってざっと目を通せば、先程ライネに言われた事とほぼ同じ事が書かれていた。
曰く「宰相代理も王太子も話にならんのでさっさと王都に来て欲しい」との事だ。ついでに手紙を書いた後でステラに絡まれたのか「何だあの女は」と隅に文句が走り書きされていた。
またトラブルの気配を感じて軽い頭痛を覚えながら次に開くのはルファスからの手紙だ。こちらは状況報告と先日出した指示に対するレスポンスであまり大きな変化はなく、順調に仕事は進んでいるらしい。最後の一文に書かれた「一日も早いお戻りを心よりお待ちしております」というお決まりの文言は見なかった事にしよう。
さて、残るは1通だ。シガウスからの手紙に何が書かれているのやら。
飛竜の力を借りてルファスと定期的に連絡を取り合うようになってからはスレシンジャー家とのやり取りはシガウスからルファスへと変わっていた。そんな中でわざわざシガウスが別にして送って来たという事は何かしらあるのだろう。
「……気が重い」
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