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66 酒と苦い思い出
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66 酒と苦い思い出
急遽サディアスを迎えた晩餐はこれまでになく賑やかなものになった。
幼馴染三人だが、それぞれ立場がある故にこうしてゆっくり顔を合わせるのは年単位で久方ぶりの事だ。お互いの近況を話すだけでもそこそこ時間がかかってしまって、場はすっかり酒の席へと移行している。
ワイングラスを傾けながら時折思い出話を織り交ぜて交わされる会話はスムーズで「俺」はひっそり安堵していた。
意識の主導が「俺」である以上、「私」の記憶の想起がスムーズにいくかどうか若干不安だったが、まるで自分自身が体験した思い出のように話せる事に内心で驚いていた。「俺」と「私」が同化し始めているのだろうかと疑問に思いつつも怪しまれずに済んでいる事にホッとする。
「いやー、それにしても二人がくっついて本当に良かったぁ。見ててもどかしかったんだから」
すっかり酔っ払っているのか、サディアスがふにゃふにゃと怪しい呂律で零す言葉に思わず苦笑する。そんなにバレバレだったのだろうか。
学生時代は寮生活でセイアッドはリンゼヒースと、オルテガはサディアスとそれぞれ同室だった。部屋自体も近くて夜な夜なお互いの部屋に上がり込んではそのまま床で寝落ちするなんて事もザラで、時には抜け出して悪さもしたものだ。…今考えると王族や高位貴族の子息が床で寝落ちや夜中に抜け出すなんてとんでもないな。
そんな学生生活の中、積年の恋心を一人で抱えるのが重くて苦しくて誰かに話を聞いて欲しくて一度だけリンゼヒースに相手を伏せて相談した記憶がある。リンゼヒースはただ黙って話を聞いてくれて、最後に一度だけ強く抱き締めてくれた。
普段は明るく快活な彼があんなに泣いていたのは後にも先にもあの一度だけ。
相談したのはセイアッドなのに、そのセイアッドよりもぼろぼろ泣きながらいつでも力になるからと言ってくれたのは淡くも苦い思い出だ。王都にいる彼は元気だろうか。
「ルアクも聞いたら喜ぶよ。僕達ずっと心配してたんだから」
ぐず、と鼻を啜りながら呟く言葉に申し訳なくなる。もしかするとオルテガも同じようにサディアスに相談していたのかもしれない。
心当たりがあるのか微かに苦い顔をしていたオルテガと目が合った。途端に柔らかく微笑むから参ってしまう。
「……もー! くっついた途端、すーぐイチャイチャするんだもん、何年もずっと心配して損したー!」
天井に向かって両腕を伸ばしながらサディアスが文句を言う。泣き笑いで怒っているように見えないから照れ隠しなんだろう。
「そういえば、さっき言ってた贈り物ってなんなの?」
ぐずと鼻を啜りながらも話題を切り替えたサディアスの言葉に、視線で持ってきてもいいか? とオルテガに問う。彼は嫌そうな顔をしながらも渋々と言った様子で頷いた。
素直な事だと思いながら断りを入れてから席を立ち、酔いが回ってふわふわした足取りで二階の寝室に向かう。卵は俺のベッドの上に置いてある。
朝のままベッドの中央で毛布に包まれて鎮座していた卵を抱き上げて頬擦りした。ほんのりと温かい卵は孵るまでまだまだ時間が掛かるのが煩わしい。ゲームの中ならば一ヶ月なんてあっという間だろうに。
早く竜の顔が見たい反面、オルテガの扱い方を気を付けないと本当に縊り殺されてしまいそうなのが不安の種だ。オルテガの嫉妬心をどうにかする、いい方法は何かないものだろうか。
ふわふわした足取りで卵を抱き締めながら部屋を出てゆっくりと階段を降りているとオルテガが階下から上がってきた。
「なんだ、メイと食堂で待っていれば良かったのに」
「酔ってる者を一人で歩かせるのが不安だったからな」
過保護な事だ、と思いながらも下から差し出される手は嬉しい。そっと重ねれば大きな手が俺の手を握り締め、エスコートするように支えてくれる。
オルテガがいる所まで降りると自然と腰に腕が回されるのを気恥ずかしく思いながらも酩酊した思考はまあいいかと羞恥心を放棄した。
恥ずかしがった所で今更だし、この熱の誘惑には勝てない。触れる頬を擦り寄せれば、応えるように大きな手が髪を撫でてくれるのが心地良くて愛おしかった。
卵を抱いたまままたオルテガに抱かれたままゆっくり階段を降りて食堂に戻れば、独り残されたサディアスがむくれていた。しかし、俺が抱いている物に気がつくと直ぐに表情を変える。
「え、卵……?」
「そうだ。グラシアール殿から頂いた竜の卵だ」
竜、という単語にサディアスがパッと金色の瞳を輝かせた。そういえば、サディアスは魔物学が好きだったな。
「すごい! ラソワでは人が竜を育てているって聞いた事があるけど、本当だったんだ」
興味津々と言った様子で近寄ってきて観察しているサディアスに卵を差し出してやれば、彼は少し戸惑ってから恐る恐るといった様子で受け取った。
「わ、ほんのりあったかい。どれくらいの大きさの個体が生まれるの?」
「ラソワ大使のライネ殿は知っているだろう。彼女が連れている竜と同じ種類だ」
「あの大きさならこの国でも飼えそうだね」
淡いクリーム色の卵殻を撫でている姿を見ながら、セイアッドに子が出来たらこんな風にサディアスやリンゼヒースに抱いてもらう事もあるんだろうかとふと思う。
「ちょっと早いけど、二人の子供だね」
同じような事を考えていたのか、サディアスが無邪気に笑う。その一言に妙案がパッと思い浮かんだ。
妬くならいっそのこと子育てに巻き込んでしまえば良い。
竜はどの種でも夫婦仲が大変良くて愛情深い生き物らしい。そして、生涯でたった一頭選んだ番以外とは子を成さないのだという。そして、子育ても共同で行うとグラシアールも言っていたじゃないか。なんで思い付かなかったんだ。
社畜時代に染み付いたワンオペ根性にうんざりしながらもくるりとオルテガの方を見れば、サディアスの言葉に面食らっていた様子だった。しかし、俺が振り返った事で瞬時に考えを察したようだ。
一瞬苦々しく寄せられた眉間の皺を見逃さないが、俺のワクワクドラゴンライフの為にもここはお前に折れてもらうぞ。
「そうだな。お前が父だぞ、フィン」
「……わかった。俺の負けだ」
オルテガの手を取って卵に触れさせれば、今度こそ隠しもせずに苦い顔をしたオルテガが諦めたように深い溜息をついた。
急遽サディアスを迎えた晩餐はこれまでになく賑やかなものになった。
幼馴染三人だが、それぞれ立場がある故にこうしてゆっくり顔を合わせるのは年単位で久方ぶりの事だ。お互いの近況を話すだけでもそこそこ時間がかかってしまって、場はすっかり酒の席へと移行している。
ワイングラスを傾けながら時折思い出話を織り交ぜて交わされる会話はスムーズで「俺」はひっそり安堵していた。
意識の主導が「俺」である以上、「私」の記憶の想起がスムーズにいくかどうか若干不安だったが、まるで自分自身が体験した思い出のように話せる事に内心で驚いていた。「俺」と「私」が同化し始めているのだろうかと疑問に思いつつも怪しまれずに済んでいる事にホッとする。
「いやー、それにしても二人がくっついて本当に良かったぁ。見ててもどかしかったんだから」
すっかり酔っ払っているのか、サディアスがふにゃふにゃと怪しい呂律で零す言葉に思わず苦笑する。そんなにバレバレだったのだろうか。
学生時代は寮生活でセイアッドはリンゼヒースと、オルテガはサディアスとそれぞれ同室だった。部屋自体も近くて夜な夜なお互いの部屋に上がり込んではそのまま床で寝落ちするなんて事もザラで、時には抜け出して悪さもしたものだ。…今考えると王族や高位貴族の子息が床で寝落ちや夜中に抜け出すなんてとんでもないな。
そんな学生生活の中、積年の恋心を一人で抱えるのが重くて苦しくて誰かに話を聞いて欲しくて一度だけリンゼヒースに相手を伏せて相談した記憶がある。リンゼヒースはただ黙って話を聞いてくれて、最後に一度だけ強く抱き締めてくれた。
普段は明るく快活な彼があんなに泣いていたのは後にも先にもあの一度だけ。
相談したのはセイアッドなのに、そのセイアッドよりもぼろぼろ泣きながらいつでも力になるからと言ってくれたのは淡くも苦い思い出だ。王都にいる彼は元気だろうか。
「ルアクも聞いたら喜ぶよ。僕達ずっと心配してたんだから」
ぐず、と鼻を啜りながら呟く言葉に申し訳なくなる。もしかするとオルテガも同じようにサディアスに相談していたのかもしれない。
心当たりがあるのか微かに苦い顔をしていたオルテガと目が合った。途端に柔らかく微笑むから参ってしまう。
「……もー! くっついた途端、すーぐイチャイチャするんだもん、何年もずっと心配して損したー!」
天井に向かって両腕を伸ばしながらサディアスが文句を言う。泣き笑いで怒っているように見えないから照れ隠しなんだろう。
「そういえば、さっき言ってた贈り物ってなんなの?」
ぐずと鼻を啜りながらも話題を切り替えたサディアスの言葉に、視線で持ってきてもいいか? とオルテガに問う。彼は嫌そうな顔をしながらも渋々と言った様子で頷いた。
素直な事だと思いながら断りを入れてから席を立ち、酔いが回ってふわふわした足取りで二階の寝室に向かう。卵は俺のベッドの上に置いてある。
朝のままベッドの中央で毛布に包まれて鎮座していた卵を抱き上げて頬擦りした。ほんのりと温かい卵は孵るまでまだまだ時間が掛かるのが煩わしい。ゲームの中ならば一ヶ月なんてあっという間だろうに。
早く竜の顔が見たい反面、オルテガの扱い方を気を付けないと本当に縊り殺されてしまいそうなのが不安の種だ。オルテガの嫉妬心をどうにかする、いい方法は何かないものだろうか。
ふわふわした足取りで卵を抱き締めながら部屋を出てゆっくりと階段を降りているとオルテガが階下から上がってきた。
「なんだ、メイと食堂で待っていれば良かったのに」
「酔ってる者を一人で歩かせるのが不安だったからな」
過保護な事だ、と思いながらも下から差し出される手は嬉しい。そっと重ねれば大きな手が俺の手を握り締め、エスコートするように支えてくれる。
オルテガがいる所まで降りると自然と腰に腕が回されるのを気恥ずかしく思いながらも酩酊した思考はまあいいかと羞恥心を放棄した。
恥ずかしがった所で今更だし、この熱の誘惑には勝てない。触れる頬を擦り寄せれば、応えるように大きな手が髪を撫でてくれるのが心地良くて愛おしかった。
卵を抱いたまままたオルテガに抱かれたままゆっくり階段を降りて食堂に戻れば、独り残されたサディアスがむくれていた。しかし、俺が抱いている物に気がつくと直ぐに表情を変える。
「え、卵……?」
「そうだ。グラシアール殿から頂いた竜の卵だ」
竜、という単語にサディアスがパッと金色の瞳を輝かせた。そういえば、サディアスは魔物学が好きだったな。
「すごい! ラソワでは人が竜を育てているって聞いた事があるけど、本当だったんだ」
興味津々と言った様子で近寄ってきて観察しているサディアスに卵を差し出してやれば、彼は少し戸惑ってから恐る恐るといった様子で受け取った。
「わ、ほんのりあったかい。どれくらいの大きさの個体が生まれるの?」
「ラソワ大使のライネ殿は知っているだろう。彼女が連れている竜と同じ種類だ」
「あの大きさならこの国でも飼えそうだね」
淡いクリーム色の卵殻を撫でている姿を見ながら、セイアッドに子が出来たらこんな風にサディアスやリンゼヒースに抱いてもらう事もあるんだろうかとふと思う。
「ちょっと早いけど、二人の子供だね」
同じような事を考えていたのか、サディアスが無邪気に笑う。その一言に妙案がパッと思い浮かんだ。
妬くならいっそのこと子育てに巻き込んでしまえば良い。
竜はどの種でも夫婦仲が大変良くて愛情深い生き物らしい。そして、生涯でたった一頭選んだ番以外とは子を成さないのだという。そして、子育ても共同で行うとグラシアールも言っていたじゃないか。なんで思い付かなかったんだ。
社畜時代に染み付いたワンオペ根性にうんざりしながらもくるりとオルテガの方を見れば、サディアスの言葉に面食らっていた様子だった。しかし、俺が振り返った事で瞬時に考えを察したようだ。
一瞬苦々しく寄せられた眉間の皺を見逃さないが、俺のワクワクドラゴンライフの為にもここはお前に折れてもらうぞ。
「そうだな。お前が父だぞ、フィン」
「……わかった。俺の負けだ」
オルテガの手を取って卵に触れさせれば、今度こそ隠しもせずに苦い顔をしたオルテガが諦めたように深い溜息をついた。
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