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55 開けてしまった扉
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55 開けてしまった扉
手紙を読み終わり、喫緊の用件がない事を確認した俺はアルバートに頼んでヤロミールをリビングに通しておいてもらう。まだ相手はしてやらないけどな。
ダーランからは絹取引の話も振られたので資料の置いてある執務室に移動して小一時間程話を続けていれば、俄かに廊下が賑やかになる。
「やれやれ、おとなしく待ても出来ないのかねぇ」
肩を竦めながらもダーランは楽しそうだ。コイツ、他人事だと思って面白がってやがるな。
ツッコむ気力もないままダーランには目立たない所に移動して貰いつつ、乱暴に叩かれるドアを開ける。
そこには昨夜より幾分草臥れた様子のヤロミールがいた。同じ服装なところを見ると着替えもしていないようだ。
まさか着の身着のまま家を飛び出して来た訳じゃなかろうに。着替えと身嗜みを整えるくらいは常識だろう。
「リア! いつまで待たせるつもりなんだ!」
怒った様子で声をあげるヤロミールに溜め息を零す。昨日あれ程許してもいない真名を呼び捨てるなと言ったのにもう忘れているらしい。
アスフール家は小鳥が紋章だが、頭も小鳥並みか。いや、インコなんかは賢いから小鳥以下だな。小鳥に失礼だった。
「貴様は昨日私が言ったことも覚えていないのか」
出た声はついつい厳しいものになる。ヤロミールは昨日の事を思い出したのか、少しばかりたじろぐが引くつもりはないらしい。悪いが、俺も無礼者に容赦はしないぞ。
「先触れも出せない無礼者を相手にする時間は無いと言った筈だ。それから、貴様には真名を許していない。何度も言わせるな」
ヤロミールの方が身長が高いので睨み上げる形になるが、ビシッと言ってやる。同じ侯爵家であっても格も違うし、俺はレヴォネ家当主であり宰相だ。若い奴に舐められる筋合いはない。
「何故……? 貴方は俺の事が好きだって、このレヴォネで俺が迎えに来るのを待っているんだってあんなにステラの手紙に書いてあったのに」
俺の態度と言葉に本気の拒否だとやっと理解したのか、ヤロミールがしょんぼりと肩を落とす。ついでになんか聞き捨てならない名前が出て来たな。
「何故そこでステラ嬢の名前が出て来るんだ」
セイアッドとステラは謂わば仇同士だ。少し考えればステラからセイアッドの話が出るなんておかしい事に気がつくだろうに、何で鵜呑みにしたんだ。半ば呆れながら訊ねれば、しょんぼりしたヤロミールはポツポツと語り出した。
「……ご存知だと思うが、俺と彼女の実家は親類関係にあたる。ミナルチーク家当主である伯父から俺の父に、俺と貴方との婚姻の話があったんだ。俺が貴方に恋しているのを知っていたから」
ほほーん、ミナルチークの野郎が考えている事がちょっとわかってきたな。
どうやら奴は用済みになったセイアッドを、セイアッドに懸想していた甥に下げ渡すつもりだったようだ。これは口約束に適当に言っただけかもしれないけど。乗っ取った後にもセイアッドが生きていては都合の悪い事もあるだろうから。
だが、周囲から起きた予想外の擁護に思った通りに失脚が進まず、待ち切れなくなったヤロミールが勝手に突撃してきたといったところだろうか。
「ステラとは幾度か茶会をして、それから手紙でのやり取りをしていたんだ。最近送られて来た手紙に、貴方が俺の事を待っているから早く迎えに行ってあげてと書かれていて……」
一通りの話を聞いて思わず溜め息を零す。どうやら、今回の突撃はステラに焚き付けられたヤロミールが勝手に突っ走ったもののようだ。ミナルチークの古狸がこんな愚行を許すとは思えないし、現在の状況で血縁のあるアスフールの者がセイアッドを襲ったと公になるのはミナルチークにとって不利益でしかない。
ステラが焚き付けたようだが、彼女とラドミールの間で連携が上手くいっていないのか、はたまたステラがラドミールの立ち回りを凌駕する考え無しなのか。何となく後者な気がする。
……いずれにせよ、手の中に飛び込んで来たのは都合の良い駒だ。
「事情は分かった。婚姻の話は微塵も知らないし、私はステラ嬢とは碌に話をした事すらない。酷い事を言うようだが、君に対する面識も無い。今回の件で私は初めて君の顔と名を知った」
「う……」
漸く現実が飲み込めてきたのか、深い紫色の瞳が潤む。がっくりと肩を落としながら目を潤ませるのが叱られた大型犬みたいな様相に見えてきた。やめろよ、俺が虐めているみたいだろう。
元々人に対して厳しくする事なんて慣れてない俺は早速良心が痛み出す。そんな俺の状況を察したのだろう。部屋の隅で座っていたダーランが「チョロ……」と呆れたように呟いたのが聞こえた。
俺がチョロいのなんか自覚している。元よりこういうのに弱いんだよ。人は急には変われない。
愚かではあるが、真っ直ぐなのだろう。手紙一枚を信じ込んで遥々こんな所まで駆けつけて来るのだから。もしかすると本当に碌な旅支度もせずに飛び出して来たのかもしれない。
しかし、ここは心を鬼にしなければ。
手を伸ばして俯いたヤロミールの頬に触れる。濡れた感触に罪悪感を覚えながらもシガウスと話した時の事を思い出して必死に心を奮い立たせた。
「ヤロミール、君に選択肢をあげよう」
俺の声にゆるりとヤロミールが顔を上げた。濃い紫の瞳は宝石のように綺麗で、これから告げる事に対する罪悪感が増す。
「……選ぶと良い。私に傅いて忠誠を誓う走狗になるか、何も手に入れられず負け狗として家に戻るか」
顔を寄せて囁き掛けるのは誘惑だ。俺の言葉に紫色の瞳が驚き、戸惑いに揺れる。だが、その奥には確かに熱があった。
「貴方の、狗に?」
「そうだ。ちゃんと役目を果たせれば褒美もやろう」
耳元で囁き掛ければ、ヤロミールの体が小さく震える。色仕掛けなんてあんまり使いたくない手なんだが、ミナルチークの身内でステラに近い男を逃すのは惜しい。
「……何を、すれば良いんだ?」
嗚呼、堕ちた。笑みを浮かべながらヤロミールを見つめてやれば、白い頬が赤くなっていく。
シガウスから聞いた話だが、セオドアはその美貌をもって巧みに人の心を掴み、時には大局すら動かして見せたという。君もそういった腹芸も覚えるべきだと言われたが、うまく出来ているだろうか。幼気な青少年を騙しているようで罪悪感がすごいんだが!
視界の端で俺の機微を察しているであろうダーランが生暖かい視線を寄越してくるのが辛い。頼むから見てくれるな。
「ステラ嬢に渡したい物があるんだが、私からでは受け取って貰えないだろう? だから、君が見つけた事にして届けて欲しいんだ」
心底困った風を装って見せれば、対するヤロミールは拍子抜けしたような顔をする。
「……それだけでいいのか?」
え、俺的にはこれだけで全然大丈夫なんですが。むしろ、何を頼むと思っていたんだ?
「てっきり俺の父や伯父の首を取って来いと言われるかと。貴方が今一番欲しい物だろう?」
なんだよ、その物騒すぎる思考は。というか、実の父親や伯父に対する扱いはそれで良いのか。色々ツッコミたいが咄嗟に言葉が出てこない。
「……そこまでしなくても良い」
「なんだ、それじゃつまらない。もっと強請って欲しい。俺にしか出来ない事が他にもあるだろう?」
俺の手を取ってぐいぐい迫ってくるヤロミールに今度は此方がたじろぐしかない。何でそんなにやる気満々なんだ!?というか、自分の縁者親戚を貶めようとしているのをわかって言っているのか?
「君の家や親類を貶める事になるんだぞ、本当に分かっているのか?」
堪らずに訊ねてしまった。いや、本当はこういう本心は隠しておくべきなんだろうけど!
俺の問いに、ヤロミールは笑みを浮かべる。……あー、なんか嫌な予感がするー。
「俺にとって貴方より尊いものはない。貴方が今自分で言ったじゃないか。傅いて狗になれと。……セイアッド、貴方の為なら俺は何でもする」
そう言って俺の手の甲に口付けながらうっとりと微笑むヤロミールの表情は狂気じみていた。心無しか呼吸も荒い。絶対に変な性癖の扉開いてるだろ。何でこんな奴にばかり好かれるのか。また墓穴だよ!!
もう絶対に色仕掛けなんてやらない。俺にはセオドアのような才能ないみたいだからな。
そんな後悔よりも、今は変な扉を開けてしまった目の前の奴をどうにかしなければ!
手紙を読み終わり、喫緊の用件がない事を確認した俺はアルバートに頼んでヤロミールをリビングに通しておいてもらう。まだ相手はしてやらないけどな。
ダーランからは絹取引の話も振られたので資料の置いてある執務室に移動して小一時間程話を続けていれば、俄かに廊下が賑やかになる。
「やれやれ、おとなしく待ても出来ないのかねぇ」
肩を竦めながらもダーランは楽しそうだ。コイツ、他人事だと思って面白がってやがるな。
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そこには昨夜より幾分草臥れた様子のヤロミールがいた。同じ服装なところを見ると着替えもしていないようだ。
まさか着の身着のまま家を飛び出して来た訳じゃなかろうに。着替えと身嗜みを整えるくらいは常識だろう。
「リア! いつまで待たせるつもりなんだ!」
怒った様子で声をあげるヤロミールに溜め息を零す。昨日あれ程許してもいない真名を呼び捨てるなと言ったのにもう忘れているらしい。
アスフール家は小鳥が紋章だが、頭も小鳥並みか。いや、インコなんかは賢いから小鳥以下だな。小鳥に失礼だった。
「貴様は昨日私が言ったことも覚えていないのか」
出た声はついつい厳しいものになる。ヤロミールは昨日の事を思い出したのか、少しばかりたじろぐが引くつもりはないらしい。悪いが、俺も無礼者に容赦はしないぞ。
「先触れも出せない無礼者を相手にする時間は無いと言った筈だ。それから、貴様には真名を許していない。何度も言わせるな」
ヤロミールの方が身長が高いので睨み上げる形になるが、ビシッと言ってやる。同じ侯爵家であっても格も違うし、俺はレヴォネ家当主であり宰相だ。若い奴に舐められる筋合いはない。
「何故……? 貴方は俺の事が好きだって、このレヴォネで俺が迎えに来るのを待っているんだってあんなにステラの手紙に書いてあったのに」
俺の態度と言葉に本気の拒否だとやっと理解したのか、ヤロミールがしょんぼりと肩を落とす。ついでになんか聞き捨てならない名前が出て来たな。
「何故そこでステラ嬢の名前が出て来るんだ」
セイアッドとステラは謂わば仇同士だ。少し考えればステラからセイアッドの話が出るなんておかしい事に気がつくだろうに、何で鵜呑みにしたんだ。半ば呆れながら訊ねれば、しょんぼりしたヤロミールはポツポツと語り出した。
「……ご存知だと思うが、俺と彼女の実家は親類関係にあたる。ミナルチーク家当主である伯父から俺の父に、俺と貴方との婚姻の話があったんだ。俺が貴方に恋しているのを知っていたから」
ほほーん、ミナルチークの野郎が考えている事がちょっとわかってきたな。
どうやら奴は用済みになったセイアッドを、セイアッドに懸想していた甥に下げ渡すつもりだったようだ。これは口約束に適当に言っただけかもしれないけど。乗っ取った後にもセイアッドが生きていては都合の悪い事もあるだろうから。
だが、周囲から起きた予想外の擁護に思った通りに失脚が進まず、待ち切れなくなったヤロミールが勝手に突撃してきたといったところだろうか。
「ステラとは幾度か茶会をして、それから手紙でのやり取りをしていたんだ。最近送られて来た手紙に、貴方が俺の事を待っているから早く迎えに行ってあげてと書かれていて……」
一通りの話を聞いて思わず溜め息を零す。どうやら、今回の突撃はステラに焚き付けられたヤロミールが勝手に突っ走ったもののようだ。ミナルチークの古狸がこんな愚行を許すとは思えないし、現在の状況で血縁のあるアスフールの者がセイアッドを襲ったと公になるのはミナルチークにとって不利益でしかない。
ステラが焚き付けたようだが、彼女とラドミールの間で連携が上手くいっていないのか、はたまたステラがラドミールの立ち回りを凌駕する考え無しなのか。何となく後者な気がする。
……いずれにせよ、手の中に飛び込んで来たのは都合の良い駒だ。
「事情は分かった。婚姻の話は微塵も知らないし、私はステラ嬢とは碌に話をした事すらない。酷い事を言うようだが、君に対する面識も無い。今回の件で私は初めて君の顔と名を知った」
「う……」
漸く現実が飲み込めてきたのか、深い紫色の瞳が潤む。がっくりと肩を落としながら目を潤ませるのが叱られた大型犬みたいな様相に見えてきた。やめろよ、俺が虐めているみたいだろう。
元々人に対して厳しくする事なんて慣れてない俺は早速良心が痛み出す。そんな俺の状況を察したのだろう。部屋の隅で座っていたダーランが「チョロ……」と呆れたように呟いたのが聞こえた。
俺がチョロいのなんか自覚している。元よりこういうのに弱いんだよ。人は急には変われない。
愚かではあるが、真っ直ぐなのだろう。手紙一枚を信じ込んで遥々こんな所まで駆けつけて来るのだから。もしかすると本当に碌な旅支度もせずに飛び出して来たのかもしれない。
しかし、ここは心を鬼にしなければ。
手を伸ばして俯いたヤロミールの頬に触れる。濡れた感触に罪悪感を覚えながらもシガウスと話した時の事を思い出して必死に心を奮い立たせた。
「ヤロミール、君に選択肢をあげよう」
俺の声にゆるりとヤロミールが顔を上げた。濃い紫の瞳は宝石のように綺麗で、これから告げる事に対する罪悪感が増す。
「……選ぶと良い。私に傅いて忠誠を誓う走狗になるか、何も手に入れられず負け狗として家に戻るか」
顔を寄せて囁き掛けるのは誘惑だ。俺の言葉に紫色の瞳が驚き、戸惑いに揺れる。だが、その奥には確かに熱があった。
「貴方の、狗に?」
「そうだ。ちゃんと役目を果たせれば褒美もやろう」
耳元で囁き掛ければ、ヤロミールの体が小さく震える。色仕掛けなんてあんまり使いたくない手なんだが、ミナルチークの身内でステラに近い男を逃すのは惜しい。
「……何を、すれば良いんだ?」
嗚呼、堕ちた。笑みを浮かべながらヤロミールを見つめてやれば、白い頬が赤くなっていく。
シガウスから聞いた話だが、セオドアはその美貌をもって巧みに人の心を掴み、時には大局すら動かして見せたという。君もそういった腹芸も覚えるべきだと言われたが、うまく出来ているだろうか。幼気な青少年を騙しているようで罪悪感がすごいんだが!
視界の端で俺の機微を察しているであろうダーランが生暖かい視線を寄越してくるのが辛い。頼むから見てくれるな。
「ステラ嬢に渡したい物があるんだが、私からでは受け取って貰えないだろう? だから、君が見つけた事にして届けて欲しいんだ」
心底困った風を装って見せれば、対するヤロミールは拍子抜けしたような顔をする。
「……それだけでいいのか?」
え、俺的にはこれだけで全然大丈夫なんですが。むしろ、何を頼むと思っていたんだ?
「てっきり俺の父や伯父の首を取って来いと言われるかと。貴方が今一番欲しい物だろう?」
なんだよ、その物騒すぎる思考は。というか、実の父親や伯父に対する扱いはそれで良いのか。色々ツッコミたいが咄嗟に言葉が出てこない。
「……そこまでしなくても良い」
「なんだ、それじゃつまらない。もっと強請って欲しい。俺にしか出来ない事が他にもあるだろう?」
俺の手を取ってぐいぐい迫ってくるヤロミールに今度は此方がたじろぐしかない。何でそんなにやる気満々なんだ!?というか、自分の縁者親戚を貶めようとしているのをわかって言っているのか?
「君の家や親類を貶める事になるんだぞ、本当に分かっているのか?」
堪らずに訊ねてしまった。いや、本当はこういう本心は隠しておくべきなんだろうけど!
俺の問いに、ヤロミールは笑みを浮かべる。……あー、なんか嫌な予感がするー。
「俺にとって貴方より尊いものはない。貴方が今自分で言ったじゃないか。傅いて狗になれと。……セイアッド、貴方の為なら俺は何でもする」
そう言って俺の手の甲に口付けながらうっとりと微笑むヤロミールの表情は狂気じみていた。心無しか呼吸も荒い。絶対に変な性癖の扉開いてるだろ。何でこんな奴にばかり好かれるのか。また墓穴だよ!!
もう絶対に色仕掛けなんてやらない。俺にはセオドアのような才能ないみたいだからな。
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