60 / 152
53 銀狼の帰還
しおりを挟む
53 銀狼の帰還
翌朝はここ暫くの晴天が嘘のような曇天だった。
窓を開けられば、吹き込んでくるのは少し湿った風だ。これは雨が降るだろう。今にも泣き出しそうな重く垂れ込める雲とじっとりと湿った空気にうんざりして溜め息を零す。うーん、憂鬱だ。オルテガも雨に降られていなければ良いが……。
少しでも気を紛らわせようと窓を閉めて大きく伸びをする。使いの話では今日にはダーランも戻るそうなのでアイツに愚痴を聞いてもらおう。
それにしたって昨夜のことを思い出すだけで腹が立つな。ステラといいヤロミールといい最近の若い奴らの教育はどうなってるんだか。
そこまで考えて思い出したが、セイアッドの学生時代の事を思えば可愛らしいものかもしれない。主にリンゼヒースとオルテガのせいで良くやらかしたものだ。
遠き日の思い出に何とも言えない気分になる。もっと歳を取ったらあの頃は楽しかったと思える日が来るんだろうか。楽しい思い出も多いが、苦い思い出も決して少なくはないんだよな……。
曇天と黒歴史に微妙な気分になっていると部屋がノックされた。入れと返せば軽い足取りで入って来たのはダーランだ。
思ったより早い帰還に驚いたが、ダーランはにっこり笑って「驚いた?」とひらひら手を振る。茶目っ気たっぷりな様子に気分がちょっとばかり上向いた気がした。
「たっだいまー」
「おかえり。そんなに御機嫌なのは珍しいな」
「いやー、ウハウハだよぉ」
満面の笑みで楽しそうに語るダーランは心底笑みが止まらないといった様子だった。こういう顔の時は本当に良い事があって御機嫌な時だ。どうやら大きな商談がまとまったらしい。
「はい、これ」
懐から取り出してきて渡されるのは一冊の本だ。何だろうと思いながら受け取れば、黒い革製の表紙に銀の箔押しというなかなかに豪華な装丁の本だった。刻印によって細やかな装飾の施された表紙はこれだけで調度品になりそうな程美しい。
「随分と凝った装飾の本だな。どうしたんだ」
「この間話したリアとオルテガ様がモデルになってる話の本だよ。刷り上がったから確認してもらおうと思って。それは豪華版の見本誌」
「は……?」
寝起きだからなのかダーランの話に頭が付いてこない。今何つった。
良くよく見れば、タイトルに『黄昏』と『月』が混ざっている。またそんなあからさまなタイトルを、と思いながら恐る恐る本を開いて流し読みしていく。くそ、紙もめちゃくちゃ良い奴使いやがって。お陰でめくるストレスなくするする読めてしまう。
元々「俺」も「私」も読むのは早い方なのでざっと大まかに目を通して見れば、内容はもちろんのこと文章も読み易くてそれでいて美しい筆致の仕上がりになっている。流石はうちの商会が抱える一番人気の作家だ。昨夜半分寝ながら読んだものとは月とスッポン。ちらっと読んだだけでも面白そうだった。
しかし、順調だった速読もとあるシーンに辿り着いて思わず本を閉じた。おい、がっつり房事のシーンがあるじゃねぇか!しかも、まだそこそこ序盤だぞ!
「房事の描写はめちゃくちゃ拘ったって先生言ってたよ」
によによ笑いながらダーランが揶揄ってくるので無言で軽く蹴ってやった。
自分がモデルじゃなきゃもう少し楽しく読めたかもしれんがもう無理だ。結局、房事のシーンを飛ばしつつも半分程目を通した所で羞恥心に負けてダーランを見遣る。
「報告! 連絡! 相談!」
「したら絶対却下したでしょ? ダメだよ、売れる作品にするなら中途半端な事せずに押さえるとこはきっちり押さえなきゃ。前も言ったけど、俺結構怒ってるんだからね。やるなら徹底的に相手を社会的に抹殺してやらないと。ついでにうちが儲かるなら万々歳!」
「お前が大事なのは一番最後のだろう。それに、向こうが社会的に死ぬ前に私が羞恥で死にそうなんだが?」
「下地が出来て一石二鳥でしょー? この話が本当の事だと広まれば民衆を味方に出来る。そうすれば、リアは色んな事がもっと動かし易くなる。アイツらは立つ瀬が無くなっていく」
にっこり笑ってそう言われればぐうの音も出ない。全体的にはダーランの言ってる事に理があるんだが、それはそれとして俺のプライベート的な問題がだな!
「そんなの有名人の宿命だよ」
言い返そうと思ったが、言いたい事を察したらしいダーランから先ににこやかにそう切り捨てられて俺は黙るしかなかった。いつの時代も偉い人や有名人のゴシップは民衆の大好物だもんな……。そんなに流行らない事を祈ろう。ひっそりで良いんだ、ひっそりで。
「ところで、豪華版だと言ってたな。通常のもあるのか?」
「もっちろん! まずは豪華版なんだけど拘り抜いた装丁に高級紙を使用、豪華版特別仕様の短編収録で通常版の三倍の値段で用意した。貴族や金持ち向けに作ったけど、これが何と予約だけで即日完売しましたー! 先生とオルディーヌ嬢のアドバイスで部数増やしたけど、それでも全然足りなかったわ」
「……」
「通常版も注文すごい入ってるよ。発売は来週の頭だけど既にフェガロフォト出版で一番の冊数更新して今は増刷予定立ててるところ」
満面の笑顔で言われて俺は頭を抱えるしかない。ダーランが御機嫌だった理由はこれかー!
この世界では本は庶民でも買えるものではあるが、高価な事には変わりない。それが、飛ぶように売れるとなったらそりゃこの顔にもなるだろう。金儲けの事となると血も涙もなくなるダーランの容赦の無さを甘く見ていた。
そこまで話が進んでいるものを今更止めることは出来ないだろう。というか、もう止められない段階まで来たから俺にこの見本誌を寄越してきたな、コイツ。
出版されたら俺はしばらく引き篭もるとしよう。人の噂も何とやらだ。
「あともう一個報告ねー。ウィリアムズ商会がうちの傘下に入ったから」
にこにこ顔であまりにもさらりと言われた言葉に理解が追い付かずに思考が止まる。えーっと、今なんつった?
「……ウィリアムズってロビン・ウィリアムズの実家か?」
恐る恐る尋ねるのはステラの取り巻きの中で最も攻略が簡単で唯一の一般人枠であるロビン・ウィリアムズだ。
彼の実家は大きな商会をやっていて、現状ではロアール商会に代わってステラ達の取り引きをしていた筈だが……。
「そうそう、そのウィリアムズ商会ね。腹が立ったからさー、潰して来ちゃった!」
語尾にハートか星でもついてそうな軽さでダーランが宣う。散歩に行ったら綺麗な花が咲いていたからむしって来ちゃったみたいな無邪気さでとんでもない事を言われても反応に困る。
ぶっちゃけロビンはそこまで関係なかったから放置するかと思っていたんだが、預かり知らないところでまさかの制裁が下っていた。
「……だーかーらー! 報告! 連絡! 相談!」
「今してるじゃん。主導はうちの子飼いの商会だし、基本的にそっちに任せてたから俺はあんまり関与してないよ?」
悪びれもしないダーランはにこやかに答える。小首を傾げても可愛くないぞ。やってる事が凶悪すぎる。主導は子飼いとは言っているが、間違い無くコイツの差金だろう。絶対確信犯だ、これ。
ああ、駄目だ。頭が痛くなって来た。親指でこめかみをぐりぐりマッサージしながら溜め息を零す。天気が憂鬱だとか言ってたけど、それより憂鬱な展開が来たな。王都の方は一体どうなってるんだ。
実益と癒されたいのとで早いところラソワの伝書竜が欲しいなと思ってしまう。
諸々のゴタゴタが終わったら本気でオルテガに竜を強請ってみようか。グラシアールから聞いた感じでは飼育環境も馬とそう変わらないらしい。餌は肉だが魔物の肉でいいし、厩舎も基本的には馬と同じ物を大きくすればいいそうだ。
小型の竜ならもっと飼うのは簡単だと言っていたし、本気でマイドラゴンが欲しい。小型竜は愛玩用でありながらしっかり関係が築ければ護衛にもなるらしいので一石二鳥だ。なーんて思考を現実逃避させる。
……最近ダーランに振り回されてばかりな気がするが、正直この強引さに助けられている部分も多い。俺の考えだけではどうしても甘くなってしまう部分を、ダーランは容赦無く補完してくれるから。
「……あまりやり過ぎるなよ」
「分かってる。リアが本当に嫌がる事はしないから」
にんまりとチェシャ猫のように目を細めて嗤う男を見ながら、疲労感を覚えた俺は隠しもせずに深い溜め息を零した。
翌朝はここ暫くの晴天が嘘のような曇天だった。
窓を開けられば、吹き込んでくるのは少し湿った風だ。これは雨が降るだろう。今にも泣き出しそうな重く垂れ込める雲とじっとりと湿った空気にうんざりして溜め息を零す。うーん、憂鬱だ。オルテガも雨に降られていなければ良いが……。
少しでも気を紛らわせようと窓を閉めて大きく伸びをする。使いの話では今日にはダーランも戻るそうなのでアイツに愚痴を聞いてもらおう。
それにしたって昨夜のことを思い出すだけで腹が立つな。ステラといいヤロミールといい最近の若い奴らの教育はどうなってるんだか。
そこまで考えて思い出したが、セイアッドの学生時代の事を思えば可愛らしいものかもしれない。主にリンゼヒースとオルテガのせいで良くやらかしたものだ。
遠き日の思い出に何とも言えない気分になる。もっと歳を取ったらあの頃は楽しかったと思える日が来るんだろうか。楽しい思い出も多いが、苦い思い出も決して少なくはないんだよな……。
曇天と黒歴史に微妙な気分になっていると部屋がノックされた。入れと返せば軽い足取りで入って来たのはダーランだ。
思ったより早い帰還に驚いたが、ダーランはにっこり笑って「驚いた?」とひらひら手を振る。茶目っ気たっぷりな様子に気分がちょっとばかり上向いた気がした。
「たっだいまー」
「おかえり。そんなに御機嫌なのは珍しいな」
「いやー、ウハウハだよぉ」
満面の笑みで楽しそうに語るダーランは心底笑みが止まらないといった様子だった。こういう顔の時は本当に良い事があって御機嫌な時だ。どうやら大きな商談がまとまったらしい。
「はい、これ」
懐から取り出してきて渡されるのは一冊の本だ。何だろうと思いながら受け取れば、黒い革製の表紙に銀の箔押しというなかなかに豪華な装丁の本だった。刻印によって細やかな装飾の施された表紙はこれだけで調度品になりそうな程美しい。
「随分と凝った装飾の本だな。どうしたんだ」
「この間話したリアとオルテガ様がモデルになってる話の本だよ。刷り上がったから確認してもらおうと思って。それは豪華版の見本誌」
「は……?」
寝起きだからなのかダーランの話に頭が付いてこない。今何つった。
良くよく見れば、タイトルに『黄昏』と『月』が混ざっている。またそんなあからさまなタイトルを、と思いながら恐る恐る本を開いて流し読みしていく。くそ、紙もめちゃくちゃ良い奴使いやがって。お陰でめくるストレスなくするする読めてしまう。
元々「俺」も「私」も読むのは早い方なのでざっと大まかに目を通して見れば、内容はもちろんのこと文章も読み易くてそれでいて美しい筆致の仕上がりになっている。流石はうちの商会が抱える一番人気の作家だ。昨夜半分寝ながら読んだものとは月とスッポン。ちらっと読んだだけでも面白そうだった。
しかし、順調だった速読もとあるシーンに辿り着いて思わず本を閉じた。おい、がっつり房事のシーンがあるじゃねぇか!しかも、まだそこそこ序盤だぞ!
「房事の描写はめちゃくちゃ拘ったって先生言ってたよ」
によによ笑いながらダーランが揶揄ってくるので無言で軽く蹴ってやった。
自分がモデルじゃなきゃもう少し楽しく読めたかもしれんがもう無理だ。結局、房事のシーンを飛ばしつつも半分程目を通した所で羞恥心に負けてダーランを見遣る。
「報告! 連絡! 相談!」
「したら絶対却下したでしょ? ダメだよ、売れる作品にするなら中途半端な事せずに押さえるとこはきっちり押さえなきゃ。前も言ったけど、俺結構怒ってるんだからね。やるなら徹底的に相手を社会的に抹殺してやらないと。ついでにうちが儲かるなら万々歳!」
「お前が大事なのは一番最後のだろう。それに、向こうが社会的に死ぬ前に私が羞恥で死にそうなんだが?」
「下地が出来て一石二鳥でしょー? この話が本当の事だと広まれば民衆を味方に出来る。そうすれば、リアは色んな事がもっと動かし易くなる。アイツらは立つ瀬が無くなっていく」
にっこり笑ってそう言われればぐうの音も出ない。全体的にはダーランの言ってる事に理があるんだが、それはそれとして俺のプライベート的な問題がだな!
「そんなの有名人の宿命だよ」
言い返そうと思ったが、言いたい事を察したらしいダーランから先ににこやかにそう切り捨てられて俺は黙るしかなかった。いつの時代も偉い人や有名人のゴシップは民衆の大好物だもんな……。そんなに流行らない事を祈ろう。ひっそりで良いんだ、ひっそりで。
「ところで、豪華版だと言ってたな。通常のもあるのか?」
「もっちろん! まずは豪華版なんだけど拘り抜いた装丁に高級紙を使用、豪華版特別仕様の短編収録で通常版の三倍の値段で用意した。貴族や金持ち向けに作ったけど、これが何と予約だけで即日完売しましたー! 先生とオルディーヌ嬢のアドバイスで部数増やしたけど、それでも全然足りなかったわ」
「……」
「通常版も注文すごい入ってるよ。発売は来週の頭だけど既にフェガロフォト出版で一番の冊数更新して今は増刷予定立ててるところ」
満面の笑顔で言われて俺は頭を抱えるしかない。ダーランが御機嫌だった理由はこれかー!
この世界では本は庶民でも買えるものではあるが、高価な事には変わりない。それが、飛ぶように売れるとなったらそりゃこの顔にもなるだろう。金儲けの事となると血も涙もなくなるダーランの容赦の無さを甘く見ていた。
そこまで話が進んでいるものを今更止めることは出来ないだろう。というか、もう止められない段階まで来たから俺にこの見本誌を寄越してきたな、コイツ。
出版されたら俺はしばらく引き篭もるとしよう。人の噂も何とやらだ。
「あともう一個報告ねー。ウィリアムズ商会がうちの傘下に入ったから」
にこにこ顔であまりにもさらりと言われた言葉に理解が追い付かずに思考が止まる。えーっと、今なんつった?
「……ウィリアムズってロビン・ウィリアムズの実家か?」
恐る恐る尋ねるのはステラの取り巻きの中で最も攻略が簡単で唯一の一般人枠であるロビン・ウィリアムズだ。
彼の実家は大きな商会をやっていて、現状ではロアール商会に代わってステラ達の取り引きをしていた筈だが……。
「そうそう、そのウィリアムズ商会ね。腹が立ったからさー、潰して来ちゃった!」
語尾にハートか星でもついてそうな軽さでダーランが宣う。散歩に行ったら綺麗な花が咲いていたからむしって来ちゃったみたいな無邪気さでとんでもない事を言われても反応に困る。
ぶっちゃけロビンはそこまで関係なかったから放置するかと思っていたんだが、預かり知らないところでまさかの制裁が下っていた。
「……だーかーらー! 報告! 連絡! 相談!」
「今してるじゃん。主導はうちの子飼いの商会だし、基本的にそっちに任せてたから俺はあんまり関与してないよ?」
悪びれもしないダーランはにこやかに答える。小首を傾げても可愛くないぞ。やってる事が凶悪すぎる。主導は子飼いとは言っているが、間違い無くコイツの差金だろう。絶対確信犯だ、これ。
ああ、駄目だ。頭が痛くなって来た。親指でこめかみをぐりぐりマッサージしながら溜め息を零す。天気が憂鬱だとか言ってたけど、それより憂鬱な展開が来たな。王都の方は一体どうなってるんだ。
実益と癒されたいのとで早いところラソワの伝書竜が欲しいなと思ってしまう。
諸々のゴタゴタが終わったら本気でオルテガに竜を強請ってみようか。グラシアールから聞いた感じでは飼育環境も馬とそう変わらないらしい。餌は肉だが魔物の肉でいいし、厩舎も基本的には馬と同じ物を大きくすればいいそうだ。
小型の竜ならもっと飼うのは簡単だと言っていたし、本気でマイドラゴンが欲しい。小型竜は愛玩用でありながらしっかり関係が築ければ護衛にもなるらしいので一石二鳥だ。なーんて思考を現実逃避させる。
……最近ダーランに振り回されてばかりな気がするが、正直この強引さに助けられている部分も多い。俺の考えだけではどうしても甘くなってしまう部分を、ダーランは容赦無く補完してくれるから。
「……あまりやり過ぎるなよ」
「分かってる。リアが本当に嫌がる事はしないから」
にんまりとチェシャ猫のように目を細めて嗤う男を見ながら、疲労感を覚えた俺は隠しもせずに深い溜め息を零した。
85
お気に入りに追加
331
あなたにおすすめの小説
平凡なSubの俺はスパダリDomに愛されて幸せです
おもち
BL
スパダリDom(いつもの)× 平凡Sub(いつもの)
BDSM要素はほぼ無し。
甘やかすのが好きなDomが好きなので、安定にイチャイチャ溺愛しています。
順次スケベパートも追加していきます
【書籍化進行中】契約婚ですが可愛い継子を溺愛します
綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
恋愛
書籍化確定です。詳細はしばらくお待ちください(o´-ω-)o)ペコッ
前世の記憶がうっすら残る私が転生したのは、貧乏伯爵家の長女。父親に頼まれ、公爵家の圧力と財力に負けた我が家は私を売った。
悲壮感漂う状況のようだが、契約婚は悪くない。実家の借金を返し、可愛い継子を愛でながら、旦那様は元気で留守が最高! と日常を謳歌する。旦那様に放置された妻ですが、息子や使用人と快適ライフを追求する。
逞しく生きる私に、旦那様が距離を詰めてきて? 本気の恋愛や溺愛はお断りです!!
ハッピーエンド確定
【同時掲載】小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/12/26……書籍化確定、公表
2024/09/07……カクヨム、恋愛週間 4位
2024/09/02……小説家になろう、総合連載 2位
2024/09/02……小説家になろう、週間恋愛 2位
2024/08/28……小説家になろう、日間恋愛連載 1位
2024/08/24……アルファポリス 女性向けHOT 8位
2024/08/16……エブリスタ 恋愛ファンタジー 1位
2024/08/14……連載開始
中華マフィア若頭の寵愛が重すぎて頭を抱えています
橋本しら子
BL
あの時、あの場所に近づかなければ、変わらない日常の中にいることができたのかもしれない。居酒屋でアルバイトをしながら学費を稼ぐ苦学生の桃瀬朱兎(ももせあやと)は、バイト終わりに自宅近くの裏路地で怪我をしていた一人の男を助けた。その男こそ、朱龍会日本支部を取り仕切っている中華マフィアの若頭【鼬瓏(ゆうろん)】その人。彼に関わったことから事件に巻き込まれてしまい、気づけば闇オークションで人身売買に掛けられていた。偶然居合わせた鼬瓏に買われたことにより普通の日常から一変、非日常へ身を置くことになってしまったが……
想像していたような酷い扱いなどなく、ただ鼬瓏に甘やかされながら何時も通りの生活を送っていた。
※付きのお話は18指定になります。ご注意ください。
更新は不定期です。
突然異世界転移させられたと思ったら騎士に拾われて執事にされて愛されています
ブラフ
BL
学校からの帰宅中、突然マンホールが光って知らない場所にいた神田伊織は森の中を彷徨っていた
魔獣に襲われ通りかかった騎士に助けてもらったところ、なぜだか騎士にいたく気に入られて屋敷に連れて帰られて執事となった。
そこまではよかったがなぜだか騎士に別の意味で気に入られていたのだった。
だがその騎士にも秘密があった―――。
その秘密を知り、伊織はどう決断していくのか。
転生悪役令息、雌落ち回避で溺愛地獄!?義兄がラスボスです!
めがねあざらし
BL
人気BLゲーム『ノエル』の悪役令息リアムに転生した俺。
ゲームの中では「雌落ちエンド」しか用意されていない絶望的な未来が待っている。
兄の過剰な溺愛をかわしながらフラグを回避しようと奮闘する俺だが、いつしか兄の目に奇妙な影が──。
義兄の溺愛が執着へと変わり、ついには「ラスボス化」!?
このままじゃゲームオーバー確定!?俺は義兄を救い、ハッピーエンドを迎えられるのか……。
※タイトル変更(2024/11/27)
主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。
小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。
そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。
先輩×後輩
攻略キャラ×当て馬キャラ
総受けではありません。
嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。
ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。
だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。
え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。
でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!!
……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。
本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。
こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。
どうせ全部、知ってるくせに。
楽川楽
BL
【腹黒美形×単純平凡】
親友と、飲み会の悪ふざけでキスをした。単なる罰ゲームだったのに、どうしてもあのキスが忘れられない…。
飲み会のノリでしたキスで、親友を意識し始めてしまった単純な受けが、まんまと腹黒攻めに捕まるお話。
※fujossyさんの属性コンテスト『ノンケ受け』部門にて優秀賞をいただいた作品です。
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ
しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる