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45 出立の朝
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45 出立の朝
……死ぬかと思った。
朝日の降り注ぐ自分のベッドの上でぐったりしながら体の痛みと怠さに辟易する。
前回以上の惨状が広がるシーツはぐちゃぐちゃのドロドロだ。比喩でもなくマジで寝かせてもらえなかった俺は思った。
軽率な挑発は身を滅ぼす、と。
せめて、ラソワの二人を送り出してからやるべきだった。こんな状況で彼等の前に行けるだろうか。そもそも碌に動けるのかどうかすら怪しい。
いやでも、うん。正直に白状すれば、決して嫌じゃなかった訳で。むしろ、めちゃくちゃ好かった。いよいよもって性癖が歪んできたかもしれない。
ベッドの上で色んな意味で悶絶している俺とは対照的にオルテガは実に楽しそうに俺の身支度の準備をしている。朝日に照らされるその姿は本当に楽しそうで、どこか晴れやかだ。
抱えていた葛藤やら愛執やらにケリをつけられたのだろうか。不意に夕焼け色の瞳が俺を見る。同時に浮かぶのは蕩けるような甘い笑みだ。
だから、ゲーム本編より甘いってどういう事だ。不意打ちをやめろ。
「ふぐぅ……顔が良い……」
「俺の顔がお前の好みで何よりだ」
両手で顔を隠す俺に、くすくすと笑みを零しながらベッドに腰掛けて頭を撫でてくれるオルテガは上機嫌だ。本当に色々と押さえていたらしい。
「リア」
くそ、声も良いな。名前を呼ばれ、そろそろと手をずらすと心底愛おしそうにこちらを見つめるオルテガがいた。その顔を見ただけで全部許してしまえるんだから罪深い。
「あーもー、そんな顔をするのは狡いぞ。怒れなくなる」
「幸せなんだから仕方ないだろう」
上機嫌なオルテガはこれでもかとキスの雨を降らせてくる。日本でもこの世界でもオルテガファンが見たら卒倒しそうだな。俺も無理。キャパオーバーです。
元々ゲーム内の設定ではオルテガのステラに対する初期好感度はめちゃくちゃ低く設定してあった筈だ。
そりゃあ、親友のセイアッドを追放するわ、自分の甥っ子やら王太子やらを誑かして婚約破棄騒動起こすわで心象は最悪だったんだとは思う。そのせいか、他のルートが……特に年下組はゲロ甘なのに対してオルテガルートは割とあっさりしたものになっていた。
トゥルーエンドでも、想いを確かめ合うだけで他のエンドみたいに結婚とか婚約には至らない。俺達の冒険はこれからだ!みたいな終わり方をする。
まあ、そこから妄想で補完していくプレイヤーは大いにいる訳だ。俺の知る限りではグッズの売れ行きは必ず三位以内には入るし、マーケティングの為に検索していた二次創作でもそこそこ作品を見掛けた。
攻略難易度は高いくせにそのあっさりした触れ合いに物足りなさを感じるプレイヤーも多かったようなので、はっきり好き嫌いが分かれるキャラだが、沼ったら最後というある意味両極端なキャラクターだと思う。
そして、オルテガルートの恐ろしいところは行間の深さにある。深読みすると「ん?」となる事が結構あってじっくり楽しむプレイヤーにこそその魅力がわかるというまさに沼と呼ぶのに相応しいキャラクターだ。
イベントやスチル目当てで普段の会話やモノローグなんかを飛ばしがちな人にとってはただ攻略難易度が高い面倒くさい男なので、マーティンルートや各種逆ハールートを楽しみたいライトユーザーには疎まれがちなのが悲しいな。こんなに良い男なのに。
まあ、そんな連中にオルテガの魅力を知って欲しくないというのも本音だ。分かってほしくもない。
「ところでリア。起きられるのか?」
髪を撫でながら尋ねられて唸る。実は何度か試しているんだが、どうにも起きられそうにない。いよいよもって最終手段に出るしかないようだ。
「……フィン、どんな状況になっても嫌わないでくれるな?」
「当たり前だろう。どうしたんだいきなり」
怪訝そうに俺を見るオルテガに苦笑しながら頬に触れる。
「死ぬ気で十分だけ耐えるから後は任せた」
そうして一時間程後。
ラソワの二人には朝食を摂ってもらい、俺達は見送りの為に庭に出ていた。朝の爽やかな空気の中、それぞれの竜に跨った二人は残念そうに別れを惜しんでくれる。
「温泉も酒ももう少しゆっくり楽しみたかったものだ。また遊びにきてもいいか?」
「是非。いつでも歓迎する。次は魚料理ともっと強い酒をご馳走しよう。……カルも元気で」
グラシアールににこやかに答えながら顔を擦り寄せてくる竜の頬を撫でてやる。可愛い、可愛いんだがお願いだから今はあんまり揺らさないでくれ。
「手紙は必ずルファス殿に渡そう。伝書竜の件もすぐに話をつけてこちらに寄越すから好きに使うといい」
「大盤振る舞いだな。そんなに甘えていいのか?」
「お前とは仲良くしておいた方が後々得があるだろう? それに、楽しい見せ物が見れそうだからな!」
心底楽しそうにシガウスと同じことを言っているのを聞いて思わず苦笑した。スマホやインターネットのないこの世界では常に娯楽に飢えている。そんな状況で特等席で王族のスキャンダルが見られるなら伝書竜くらい安いものなのかもしれない。
「では、暫しの別れとしよう。王都で待っているぞ」
「ああ。……どうしようもない馬鹿共だが、振り回されている者も多い筈だ。頼むからあまり無茶は……」
一応釘を刺しておこうと恐る恐る言えば、グラシアールはにこやかに俺を見る。ああ、その笑顔が怖い。だが、王都の俺の可愛い部下達の為にも俺は頑張って止めて……。
「善処はしてやるが、期待はするなよ? こう見えて結構怒っているんだからな」
「……お手柔らかに頼む」
すまん、やっぱり無理だ。止められそうにない。せめて、被害が最低限に済むように祈ろう。帰ったらちゃんと労うから許してくれ。そして、虎の尾ならぬ竜の尾を踏んだ大馬鹿野郎を恨んで欲しい。
「アール、そろそろ行きましょう。早いうちに突撃して驚かせてやりたい」
いつも穏やかなシュアンまで物騒な事を言い出した。あんまり深くは聞いていないが、王都で何かあったんだろうか。怖くて聞きたくもない。これ以上のトラブルは御免だ。
……そろそろ俺も限界だ。頭も回らない。
立つのも辛くなってきたあたりでグラシアール達が別れを告げ、竜達が大地を蹴って走り出す。こうして客観的に見てみると結構早いものだな。
助走をつけて飛び立って行く竜達を見送ったところで俺は一歩後ろに控えていたアルバートに合図を出した。直ぐ様差し出されるのは洗面器だ。
「リア、大丈夫か? 顔色が」
「自覚してるから今は近寄……! うっ……」
オルテガに近寄るなと言い掛けたところで耐えられなくなった俺は渡された洗面器に吐いた。
見送りには出たいが、どうしても体が動かせずにとった最終手段「自分に治癒魔法」の反動だ。グラシアール達を見送るまでは何とか耐え切ったが、もう限界だった。
宰相の激務に耐え切れず使った時はこれよりもずっと酷かったから随分マシなんだが、それでもムカムカして気持ち悪いし、頭は痛いしで気分は最悪だ。これが、人前で使いたくなかった理由である。
「リア!?」
「げほ……自分に治癒魔法を使った反動だから騒ぐな。頭に響く……」
ついでに朝食も摂ってないから胃液で喉が焼けて痛い。気分は最悪だ。吐くとこなんか見られたくなかったが、致し方なかった。
とりあえず、部屋に戻って休もうと思うが、動きたくない。なんて思った瞬間だ。
隣にいたオルテガが突然しゃがんだ。なんだどうしたと思っていれば、彼は立て膝の状態で俺を見上げる。
「ここに座ってくれ」
立て膝状態の太腿をポンと叩かれ、困惑する。しかし、超絶に悪い体調で色々考えるのも直ぐに嫌なり、俺は言われた通りオルテガの膝に座った。
「そのまま俺の首に腕を回して……そうだ。少し揺れるかもしれないが、我慢してくれ」
言われるままに大人しく従っていると、俺の背と膝裏にオルテガの腕がまわる。待てよ、この体勢は……!
慌てて止めようとしたが間に合わず、俺の体がいとも簡単に横抱きにされてひょいと持ち上げられる。いわゆるお姫様抱っこだ。
控えていた若いメイドが小さく黄色い声を上げるのを聞きながら思わず両手で顔を隠す。屈辱だ。俺だって一応男なんだぞ。
「……速やかに寝室に連れて行け。回復したら文句を言ってやる」
「後でいくらでも聞くから」
申し訳なさそうな声と共にすりと鼻先を擦り寄せられたらもう怒れない。俺だってオルテガに弱いんだ。それに、大好きな匂いに少しだけ気分が良くなった気がする。
包んでくれる熱と匂いに、もうどうでも良くなってきた。恥ずかしがったって屋敷の者には俺達の関係は露見しているし。そう思い直すと俺は大人しくオルテガに抱き付いて身を任せた。
……死ぬかと思った。
朝日の降り注ぐ自分のベッドの上でぐったりしながら体の痛みと怠さに辟易する。
前回以上の惨状が広がるシーツはぐちゃぐちゃのドロドロだ。比喩でもなくマジで寝かせてもらえなかった俺は思った。
軽率な挑発は身を滅ぼす、と。
せめて、ラソワの二人を送り出してからやるべきだった。こんな状況で彼等の前に行けるだろうか。そもそも碌に動けるのかどうかすら怪しい。
いやでも、うん。正直に白状すれば、決して嫌じゃなかった訳で。むしろ、めちゃくちゃ好かった。いよいよもって性癖が歪んできたかもしれない。
ベッドの上で色んな意味で悶絶している俺とは対照的にオルテガは実に楽しそうに俺の身支度の準備をしている。朝日に照らされるその姿は本当に楽しそうで、どこか晴れやかだ。
抱えていた葛藤やら愛執やらにケリをつけられたのだろうか。不意に夕焼け色の瞳が俺を見る。同時に浮かぶのは蕩けるような甘い笑みだ。
だから、ゲーム本編より甘いってどういう事だ。不意打ちをやめろ。
「ふぐぅ……顔が良い……」
「俺の顔がお前の好みで何よりだ」
両手で顔を隠す俺に、くすくすと笑みを零しながらベッドに腰掛けて頭を撫でてくれるオルテガは上機嫌だ。本当に色々と押さえていたらしい。
「リア」
くそ、声も良いな。名前を呼ばれ、そろそろと手をずらすと心底愛おしそうにこちらを見つめるオルテガがいた。その顔を見ただけで全部許してしまえるんだから罪深い。
「あーもー、そんな顔をするのは狡いぞ。怒れなくなる」
「幸せなんだから仕方ないだろう」
上機嫌なオルテガはこれでもかとキスの雨を降らせてくる。日本でもこの世界でもオルテガファンが見たら卒倒しそうだな。俺も無理。キャパオーバーです。
元々ゲーム内の設定ではオルテガのステラに対する初期好感度はめちゃくちゃ低く設定してあった筈だ。
そりゃあ、親友のセイアッドを追放するわ、自分の甥っ子やら王太子やらを誑かして婚約破棄騒動起こすわで心象は最悪だったんだとは思う。そのせいか、他のルートが……特に年下組はゲロ甘なのに対してオルテガルートは割とあっさりしたものになっていた。
トゥルーエンドでも、想いを確かめ合うだけで他のエンドみたいに結婚とか婚約には至らない。俺達の冒険はこれからだ!みたいな終わり方をする。
まあ、そこから妄想で補完していくプレイヤーは大いにいる訳だ。俺の知る限りではグッズの売れ行きは必ず三位以内には入るし、マーケティングの為に検索していた二次創作でもそこそこ作品を見掛けた。
攻略難易度は高いくせにそのあっさりした触れ合いに物足りなさを感じるプレイヤーも多かったようなので、はっきり好き嫌いが分かれるキャラだが、沼ったら最後というある意味両極端なキャラクターだと思う。
そして、オルテガルートの恐ろしいところは行間の深さにある。深読みすると「ん?」となる事が結構あってじっくり楽しむプレイヤーにこそその魅力がわかるというまさに沼と呼ぶのに相応しいキャラクターだ。
イベントやスチル目当てで普段の会話やモノローグなんかを飛ばしがちな人にとってはただ攻略難易度が高い面倒くさい男なので、マーティンルートや各種逆ハールートを楽しみたいライトユーザーには疎まれがちなのが悲しいな。こんなに良い男なのに。
まあ、そんな連中にオルテガの魅力を知って欲しくないというのも本音だ。分かってほしくもない。
「ところでリア。起きられるのか?」
髪を撫でながら尋ねられて唸る。実は何度か試しているんだが、どうにも起きられそうにない。いよいよもって最終手段に出るしかないようだ。
「……フィン、どんな状況になっても嫌わないでくれるな?」
「当たり前だろう。どうしたんだいきなり」
怪訝そうに俺を見るオルテガに苦笑しながら頬に触れる。
「死ぬ気で十分だけ耐えるから後は任せた」
そうして一時間程後。
ラソワの二人には朝食を摂ってもらい、俺達は見送りの為に庭に出ていた。朝の爽やかな空気の中、それぞれの竜に跨った二人は残念そうに別れを惜しんでくれる。
「温泉も酒ももう少しゆっくり楽しみたかったものだ。また遊びにきてもいいか?」
「是非。いつでも歓迎する。次は魚料理ともっと強い酒をご馳走しよう。……カルも元気で」
グラシアールににこやかに答えながら顔を擦り寄せてくる竜の頬を撫でてやる。可愛い、可愛いんだがお願いだから今はあんまり揺らさないでくれ。
「手紙は必ずルファス殿に渡そう。伝書竜の件もすぐに話をつけてこちらに寄越すから好きに使うといい」
「大盤振る舞いだな。そんなに甘えていいのか?」
「お前とは仲良くしておいた方が後々得があるだろう? それに、楽しい見せ物が見れそうだからな!」
心底楽しそうにシガウスと同じことを言っているのを聞いて思わず苦笑した。スマホやインターネットのないこの世界では常に娯楽に飢えている。そんな状況で特等席で王族のスキャンダルが見られるなら伝書竜くらい安いものなのかもしれない。
「では、暫しの別れとしよう。王都で待っているぞ」
「ああ。……どうしようもない馬鹿共だが、振り回されている者も多い筈だ。頼むからあまり無茶は……」
一応釘を刺しておこうと恐る恐る言えば、グラシアールはにこやかに俺を見る。ああ、その笑顔が怖い。だが、王都の俺の可愛い部下達の為にも俺は頑張って止めて……。
「善処はしてやるが、期待はするなよ? こう見えて結構怒っているんだからな」
「……お手柔らかに頼む」
すまん、やっぱり無理だ。止められそうにない。せめて、被害が最低限に済むように祈ろう。帰ったらちゃんと労うから許してくれ。そして、虎の尾ならぬ竜の尾を踏んだ大馬鹿野郎を恨んで欲しい。
「アール、そろそろ行きましょう。早いうちに突撃して驚かせてやりたい」
いつも穏やかなシュアンまで物騒な事を言い出した。あんまり深くは聞いていないが、王都で何かあったんだろうか。怖くて聞きたくもない。これ以上のトラブルは御免だ。
……そろそろ俺も限界だ。頭も回らない。
立つのも辛くなってきたあたりでグラシアール達が別れを告げ、竜達が大地を蹴って走り出す。こうして客観的に見てみると結構早いものだな。
助走をつけて飛び立って行く竜達を見送ったところで俺は一歩後ろに控えていたアルバートに合図を出した。直ぐ様差し出されるのは洗面器だ。
「リア、大丈夫か? 顔色が」
「自覚してるから今は近寄……! うっ……」
オルテガに近寄るなと言い掛けたところで耐えられなくなった俺は渡された洗面器に吐いた。
見送りには出たいが、どうしても体が動かせずにとった最終手段「自分に治癒魔法」の反動だ。グラシアール達を見送るまでは何とか耐え切ったが、もう限界だった。
宰相の激務に耐え切れず使った時はこれよりもずっと酷かったから随分マシなんだが、それでもムカムカして気持ち悪いし、頭は痛いしで気分は最悪だ。これが、人前で使いたくなかった理由である。
「リア!?」
「げほ……自分に治癒魔法を使った反動だから騒ぐな。頭に響く……」
ついでに朝食も摂ってないから胃液で喉が焼けて痛い。気分は最悪だ。吐くとこなんか見られたくなかったが、致し方なかった。
とりあえず、部屋に戻って休もうと思うが、動きたくない。なんて思った瞬間だ。
隣にいたオルテガが突然しゃがんだ。なんだどうしたと思っていれば、彼は立て膝の状態で俺を見上げる。
「ここに座ってくれ」
立て膝状態の太腿をポンと叩かれ、困惑する。しかし、超絶に悪い体調で色々考えるのも直ぐに嫌なり、俺は言われた通りオルテガの膝に座った。
「そのまま俺の首に腕を回して……そうだ。少し揺れるかもしれないが、我慢してくれ」
言われるままに大人しく従っていると、俺の背と膝裏にオルテガの腕がまわる。待てよ、この体勢は……!
慌てて止めようとしたが間に合わず、俺の体がいとも簡単に横抱きにされてひょいと持ち上げられる。いわゆるお姫様抱っこだ。
控えていた若いメイドが小さく黄色い声を上げるのを聞きながら思わず両手で顔を隠す。屈辱だ。俺だって一応男なんだぞ。
「……速やかに寝室に連れて行け。回復したら文句を言ってやる」
「後でいくらでも聞くから」
申し訳なさそうな声と共にすりと鼻先を擦り寄せられたらもう怒れない。俺だってオルテガに弱いんだ。それに、大好きな匂いに少しだけ気分が良くなった気がする。
包んでくれる熱と匂いに、もうどうでも良くなってきた。恥ずかしがったって屋敷の者には俺達の関係は露見しているし。そう思い直すと俺は大人しくオルテガに抱き付いて身を任せた。
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