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10 湖のほとりにて
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10 湖のほとりにて
光が瞼を刺すのを感じて思わずぎゅっと目を瞑る。まだ眠いのに、強烈な陽射しは無理矢理俺を覚醒へと誘う。
「んん……」
少しでも光から目を逸らそうと寝返りをうったところでここ最近ずっと隣にあった筈の温もりがない事に気が付いた。オルテガは筋肉質なせいか体温が高くて温いのだ。
季節は春の終わりに差し掛かっているとはいえ、北方のレヴォネ領の夜は冷える。そんな肌寒い夜に散々睦み合い、オルテガの熱を分けて貰いながら眠るのが好きなのに。
嫌々ながら体を起こして大きく伸びをする。視界に入る白い腕の血色は良く、髪も艶やか。領地に戻って休養をとったお陰で体調はだいぶ良くなっていた。やっぱり人間無理は良くない。
無茶振りしてきたクソジジイ共の顔を思い出してちょっとばかりイラっとする。いかんいかん、折角の爽やかな朝が台無しになってしまう。
もそもそとベッドから降りて向かうのは窓辺だ。屋敷の二階にある俺の部屋は隣にある湖に面していて早朝は朝日の中で美しい姿が見られる。
窓を開ければ吹き込んでくるのはひんやりとした朝の空気。森の匂いのする空気は甘く、思わず深呼吸した。眼下にある湖は深い青色の水を滔々と湛えている。
蒼鱗湖と呼ばれるこの湖は遥か昔に青色のドラゴンが落とした鱗が湖になったと伝説が伝えられていた。上から見れば丸い形をした湖は確かに鱗のように見える。
透明度が高く、美しいこの湖は隣接するレヴォネ家の屋敷と併せて観光地になっていた。レヴォネの屋敷は湖とつり合うようにと至る所に細やかな意匠が施されている。「私」の知る限りでは名所となるようにと祖先が造ったそうだ。蒼鱗湖はレヴォネの屋敷近辺には近寄れないようになっているものの、対岸の決められた範囲ならば観光客が泳いだりボートに乗る事も出来る。
レヴォネ家の者も、夏場はこの屋敷で過ごす事が多かった。涼しいレヴォネ領は避暑地としても人気で、オルテガの家族も良く来たものだ。
「私」の遠い記憶を懐かしく思いながら湖を眺めていれば、そのほとりに誰かがいる事に気が付いた。見れば、それは剣を振るうオルテガだ。どうやら朝練をしているらしい。
遠目から見てもその姿は格好良い。王城勤めの時は近衛騎士達の様子を見て若い女性がキャーキャー言っていた場面に何度も遭遇したが、今ならその気持ちが良く分かってしまう。
窓辺に寄り掛かり、思わずほうと溜息を零しながらオルテガを見つめる。良く鍛えられた体はしなやかで力強い。剣を振るう体勢も崩れる事はなく美しかった。ただ素振りしているだけなのにこれ程絵になるのは狡いだろう。
改めて、オルテガの魅力を思い知って何ともむず痒い気分になった。あの男が自分のものなのだと声を大にして叫びたい気分だ。恥ずかしいから絶対にしないけど。
堪らずに薄手の簡単な服を纏い、ストールだけ引っ掴んで自室を出る。階段を半ば駆け降りるようにして向かうのは湖側に設けられたサンルームだ。そこから外に出るドアがある。
ドアを開けて外に飛び出せば、朝の凛と冴えた空気が俺を出迎えてくれた。自然の多いレヴォネ領は空気が良い。
もう一度深呼吸してから湖畔にいるオルテガの方へと歩き出す。足元でさくさくと芝が音を立てるのも、吹き抜けていく風も心地良い。やはりこの土地が好きなのだと強く思った。
オルテガのいる所に辿り着くと、彼は素振りをやめて汗を拭っているところだった。
「おはよう、フィン」
近付きながら声を掛けるとオルテガが俺を見て柔らかく笑みを浮かべる。その笑みにきゅうと胸が締め付けられた。
「おはよう。顔色は良いみたいだな」
大きな硬い手が俺の頬を撫でる。剣を握るオルテガの手はいつも硬くて男らしい。その手に擦り寄って見せながら夕べの夢を思い出した。
嫌な夢だった。早く吹っ切りたいが、なかなか難しいだろう。これから忙しくなるから、それに飲まれて消えてくれないだろうか。
「随分薄着だが寒くないのか?」
心配そうに言うと俺が持っていたストールを取り上げて肩に掛けてきた。相変わらず過保護で心配性な事だと思わず苦笑する。
「寒さには慣れているから平気だ。そういうお前の方は寒くないのか」
「俺は鍛えているからな」
実際体温が高いので平気なんだろう。その筋肉がちょっと羨ましい。
セイアッドの家系はどちらかといえば魔術師としての素質があるせいか、一族郎党皆細身だ。対するオルテガの方は騎士の家系なのでそもそもの体格差が大きい。オルテガも子供の頃こそセイアッドよりも小柄だったが、今では頭一つ分程背が高く、体格も良い。
「……随分大きくなったな」
「どうした、改まって」
「いや、なんだか懐かしくなって」
ここは「私」にとって思い出の場所だ。存命だった父母とオルテガの家族とで過ごした穏やかな日々の象徴。そんな大切な場所だ。
感傷に浸っていると急に腕を引かれて抱き締められる。前と同じように厚い胸板に軽く顔をぶつけて文句を言おうと思ったが、ぐりぐりと頭を擦り寄せられて言葉を飲み込んだ。甘えてくるなんて狡い、怒れなくなるだろう。
仕方がないと吹っ切って、オルテガのシャツに鼻先を擦り寄せれば微かに汗の匂いがした。普通なら不快に感じるだろうに、何故かこの匂いは嫌いじゃない。
そうして匂いと温もりを楽しんでいるうちに腹に何か当たっている事に気が付いた。最初は剣の柄かとも思ったが、ふと見れば剣は近くの岩に立て掛けてある。
良くよく考えてみれば、腹の部分にはオルテガの腰がある。という事は、だ。
「……おい、腹に何か当たってるんだが」
「当ててる」
あっけらかんと言ってのけるオルテガに一瞬呆気に取られる。毎晩散々してるのにまだ元気なのかこの男は。そもそも今はなんでスイッチが入ったんだ?
一瞬出来た隙にオルテガの手が俺の腰を捕らえ、大きな手が尻を鷲掴みにする。薄い服だからオルテガの手の熱が伝わってくるのが恥ずかしい。
「ひっ……こら、この不埒な手をどけろ」
ぺちぺちと俺の尻を鷲掴んでいる手の甲を叩いてやるが、オルテガは意地の悪い笑みを浮かべるだけだ。あ、なんか嫌な予感がする。
「待て、しないぞ。今日はやる事が……!」
「安心しろ。動けなくなったら俺が抱えてエスコートしてやる」
「そんな不穏な事を聞いて誰が安心出来るか!」
慌てて逃げようとするが、簡単に抑え込まれてしまった。がっちり抱き締められれば体格も体力も差があるから逃げる事も出来ない。
そうこうしているうちに軽々と抱き上げられ、不安定な体勢に思わずオルテガの服にしがみつけば、間近で夕焼け色の瞳が色っぽく細められるのが見えた。
光が瞼を刺すのを感じて思わずぎゅっと目を瞑る。まだ眠いのに、強烈な陽射しは無理矢理俺を覚醒へと誘う。
「んん……」
少しでも光から目を逸らそうと寝返りをうったところでここ最近ずっと隣にあった筈の温もりがない事に気が付いた。オルテガは筋肉質なせいか体温が高くて温いのだ。
季節は春の終わりに差し掛かっているとはいえ、北方のレヴォネ領の夜は冷える。そんな肌寒い夜に散々睦み合い、オルテガの熱を分けて貰いながら眠るのが好きなのに。
嫌々ながら体を起こして大きく伸びをする。視界に入る白い腕の血色は良く、髪も艶やか。領地に戻って休養をとったお陰で体調はだいぶ良くなっていた。やっぱり人間無理は良くない。
無茶振りしてきたクソジジイ共の顔を思い出してちょっとばかりイラっとする。いかんいかん、折角の爽やかな朝が台無しになってしまう。
もそもそとベッドから降りて向かうのは窓辺だ。屋敷の二階にある俺の部屋は隣にある湖に面していて早朝は朝日の中で美しい姿が見られる。
窓を開ければ吹き込んでくるのはひんやりとした朝の空気。森の匂いのする空気は甘く、思わず深呼吸した。眼下にある湖は深い青色の水を滔々と湛えている。
蒼鱗湖と呼ばれるこの湖は遥か昔に青色のドラゴンが落とした鱗が湖になったと伝説が伝えられていた。上から見れば丸い形をした湖は確かに鱗のように見える。
透明度が高く、美しいこの湖は隣接するレヴォネ家の屋敷と併せて観光地になっていた。レヴォネの屋敷は湖とつり合うようにと至る所に細やかな意匠が施されている。「私」の知る限りでは名所となるようにと祖先が造ったそうだ。蒼鱗湖はレヴォネの屋敷近辺には近寄れないようになっているものの、対岸の決められた範囲ならば観光客が泳いだりボートに乗る事も出来る。
レヴォネ家の者も、夏場はこの屋敷で過ごす事が多かった。涼しいレヴォネ領は避暑地としても人気で、オルテガの家族も良く来たものだ。
「私」の遠い記憶を懐かしく思いながら湖を眺めていれば、そのほとりに誰かがいる事に気が付いた。見れば、それは剣を振るうオルテガだ。どうやら朝練をしているらしい。
遠目から見てもその姿は格好良い。王城勤めの時は近衛騎士達の様子を見て若い女性がキャーキャー言っていた場面に何度も遭遇したが、今ならその気持ちが良く分かってしまう。
窓辺に寄り掛かり、思わずほうと溜息を零しながらオルテガを見つめる。良く鍛えられた体はしなやかで力強い。剣を振るう体勢も崩れる事はなく美しかった。ただ素振りしているだけなのにこれ程絵になるのは狡いだろう。
改めて、オルテガの魅力を思い知って何ともむず痒い気分になった。あの男が自分のものなのだと声を大にして叫びたい気分だ。恥ずかしいから絶対にしないけど。
堪らずに薄手の簡単な服を纏い、ストールだけ引っ掴んで自室を出る。階段を半ば駆け降りるようにして向かうのは湖側に設けられたサンルームだ。そこから外に出るドアがある。
ドアを開けて外に飛び出せば、朝の凛と冴えた空気が俺を出迎えてくれた。自然の多いレヴォネ領は空気が良い。
もう一度深呼吸してから湖畔にいるオルテガの方へと歩き出す。足元でさくさくと芝が音を立てるのも、吹き抜けていく風も心地良い。やはりこの土地が好きなのだと強く思った。
オルテガのいる所に辿り着くと、彼は素振りをやめて汗を拭っているところだった。
「おはよう、フィン」
近付きながら声を掛けるとオルテガが俺を見て柔らかく笑みを浮かべる。その笑みにきゅうと胸が締め付けられた。
「おはよう。顔色は良いみたいだな」
大きな硬い手が俺の頬を撫でる。剣を握るオルテガの手はいつも硬くて男らしい。その手に擦り寄って見せながら夕べの夢を思い出した。
嫌な夢だった。早く吹っ切りたいが、なかなか難しいだろう。これから忙しくなるから、それに飲まれて消えてくれないだろうか。
「随分薄着だが寒くないのか?」
心配そうに言うと俺が持っていたストールを取り上げて肩に掛けてきた。相変わらず過保護で心配性な事だと思わず苦笑する。
「寒さには慣れているから平気だ。そういうお前の方は寒くないのか」
「俺は鍛えているからな」
実際体温が高いので平気なんだろう。その筋肉がちょっと羨ましい。
セイアッドの家系はどちらかといえば魔術師としての素質があるせいか、一族郎党皆細身だ。対するオルテガの方は騎士の家系なのでそもそもの体格差が大きい。オルテガも子供の頃こそセイアッドよりも小柄だったが、今では頭一つ分程背が高く、体格も良い。
「……随分大きくなったな」
「どうした、改まって」
「いや、なんだか懐かしくなって」
ここは「私」にとって思い出の場所だ。存命だった父母とオルテガの家族とで過ごした穏やかな日々の象徴。そんな大切な場所だ。
感傷に浸っていると急に腕を引かれて抱き締められる。前と同じように厚い胸板に軽く顔をぶつけて文句を言おうと思ったが、ぐりぐりと頭を擦り寄せられて言葉を飲み込んだ。甘えてくるなんて狡い、怒れなくなるだろう。
仕方がないと吹っ切って、オルテガのシャツに鼻先を擦り寄せれば微かに汗の匂いがした。普通なら不快に感じるだろうに、何故かこの匂いは嫌いじゃない。
そうして匂いと温もりを楽しんでいるうちに腹に何か当たっている事に気が付いた。最初は剣の柄かとも思ったが、ふと見れば剣は近くの岩に立て掛けてある。
良くよく考えてみれば、腹の部分にはオルテガの腰がある。という事は、だ。
「……おい、腹に何か当たってるんだが」
「当ててる」
あっけらかんと言ってのけるオルテガに一瞬呆気に取られる。毎晩散々してるのにまだ元気なのかこの男は。そもそも今はなんでスイッチが入ったんだ?
一瞬出来た隙にオルテガの手が俺の腰を捕らえ、大きな手が尻を鷲掴みにする。薄い服だからオルテガの手の熱が伝わってくるのが恥ずかしい。
「ひっ……こら、この不埒な手をどけろ」
ぺちぺちと俺の尻を鷲掴んでいる手の甲を叩いてやるが、オルテガは意地の悪い笑みを浮かべるだけだ。あ、なんか嫌な予感がする。
「待て、しないぞ。今日はやる事が……!」
「安心しろ。動けなくなったら俺が抱えてエスコートしてやる」
「そんな不穏な事を聞いて誰が安心出来るか!」
慌てて逃げようとするが、簡単に抑え込まれてしまった。がっちり抱き締められれば体格も体力も差があるから逃げる事も出来ない。
そうこうしているうちに軽々と抱き上げられ、不安定な体勢に思わずオルテガの服にしがみつけば、間近で夕焼け色の瞳が色っぽく細められるのが見えた。
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