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9 募る想いと覚悟
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9 募る想いと覚悟
腕の中で再び眠りに落ちたセイアッドを抱き締めながらオルテガは小さくホッと息を零す。気丈に振る舞っていたが、やはり心労が溜まっていたのだろう。
密かにやり取りしている王都の親友から、事態の詳細とその事後処理の現状を受け取ったのは昨日の事だ。もっと頻繁にやり取りしたいのだが、使っている魔法が複雑らしくやり取りの回数が絞られるのが歯痒かった。
齎された手紙にはセイアッドが王都で受けた仕打ちについても書かれてあった。
5年前、ローライツ王国で定期的に発生する伝染病で亡くなった先代宰相である父セオドア・カミレ・レヴォネの跡を継いでセイアッドは宰相になった。
セオドアは改革的な男であり、長年傀儡化した王政に伴って蔓延っていた奸臣達を斬り捨て、政治の正常化を目指す人物だった。されど、長年凝り固まった澱みはそう簡単には浄化出来ず、セオドアはそんな志し半ばで病に倒れてしまった。
その跡を継いだのは歳若く経験の浅い20歳になったばかりのセイアッドだ。残っていた奸臣達はそんな彼に対して嫌がらせも含めて様々な難題を突き付けていたのだ。政務やそうした嫌がらせに少しずつ追い詰められたセイアッドは必死にこなしながらも心身を擦り減らしていたらしい。
幼い頃から学園を卒業するまで、ずっと傍に居た美しく穏やかな幼馴染。オルテガにとってセイアッドは何物にも代え難いものだ。そんな彼を守り支える為に、オルテガは一刻も早く己の地位を確立したかった。
いくら仲の良い友人とはいえ、宰相と一介の騎士では身分が違い過ぎる。それに騎士には遠征が付き物だったから。
ローライツ王国には三つの騎士団が存在している。一つは王族の警護を務める近衛騎士団。一つは王都周辺の治安を守る第一騎士団。もう一つが各地域に派遣され、主に魔物退治を行う第二騎士団。
少なくともこの三つの騎士団のどれかで副団長クラスになれば宰相との接点も出来る。上手く手柄を立てて近衛騎士団に入れれば、更に近くで守れる。騎士になったばかりのオルテガはそう思っていた。
18歳で念願だった騎士となり、国に忠誠を誓った時、いずれ宰相になるセイアッドと共にローライツ王国を守っていけるのだと当時はただ純粋にそう信じていた。セイアッドが先んじて宰相になった時だって……。
オルテガは騎士に任命された時から第二騎士団に配属を希望し、少しでも功績を立てようと必死に魔物を倒して回った。そうやって遠征を続けるうちに一年の大部分を王都から離れて暮らす事になった。
今となっては功績を焦り、突っ走った己の浅慮を後悔するばかりだった。己が離れている間に守ろうと思っていた者が苦しんでいる事に気が付けなかったのだから。
それなりの手柄を立てていた三年前、兄であり三つの騎士団を取り纏める総騎士団長であったアルトゥロが怪我により引退し、オルテガが総騎士団長を引き継ぐ事になった時は不謹慎ながら胸の奥には確かに仄暗い喜びが湧いた。これでまた肩を並べて共に歩めるのだと。
だが、現実は優しくなかった。オルテガが総騎士団長に就任する前から、少しずつ異変がこの国を襲っているのだ。
ローライツ王国は昔から五年毎にとある伝染病に見舞われている。罹った者の九割が死に至るその病に特効薬はなく、感染者が出ればその者を隔離して後は神に祈るしか道はない。
そんな病が、少しずつ感染の規模を広げていた。王国内でも北方の寒冷地を中心としたごく一部の地域にしか発生しなかった病だが、その範囲が徐々に広がり、王都近隣の街や村に及ぶようになっている。
今はまだ感染者数が少ないから爆発的な伝播は見せていないが、この病が王国中に広がればどうなるか。考えるだけでも恐ろしい。
そして、伝染病は死と悲しみだけではなく別の災厄の呼び水でもある。病が流行った後には必ず魔物の大量発生が起こるのだ。
ただでさえここ数年は魔物の数が増え、その活動が活発になっており、第二騎士団の手が足りなくなりつつあった。だから、オルテガ自身も頻繁に遠征に赴き、王都を留守にしている時が増えていた。思えばオルテガとセイアッドを引き離すという奸臣達の策略もあったのかもしれない。
オルテガは国を守る為に必死だった。それがセイアッドを守る事にも繋がるのだと盲目的に信じて。
闇夜を照らす月のように彼はいつも穏やかに優しくオルテガに寄り添ってくれた。それなのに、オルテガはセイアッドが追い詰められていた時に側に居られなかったのだ。
己に対するやり場のない怒りのままぎり、と拳を握り締める。大して長くない爪が掌に食い込む痛み程度では贖いには足りない。
セイアッドがこれから何を為そうとしているのか。オルテガには何となく分かっていた。次に出す手紙には親友に対して覚悟を決めるよう促すつもりだ。
同時に、セイアッドを取り巻く状況の危うさを危惧する。手紙に書いてあった通りならば、騒動の事後処理は随分と難航しているようだ。
現在のローライツ王国の政情は決して安定しているとは言い難い。
セオドアにより大半は浄化されたとはいえ、深くに食い込んだ膿までは排除し切れなかった。新たにセオドアが引き入れた者達と古くからの奸臣の一族とで水面下の戦いが常に繰り広げられている真っ最中らしい。おかげで今のところセイアッドの「悪行」については一方的に罪が確定した訳ではなく、調査がなされる事になったようだ。
奸臣達の目的はセイアッドの完全な失脚と排除だろう。改革の旗頭である彼がいなくなれば、発言権の大きい老害達が望む者を宰相の地位に据える事ができるのだから。
小娘一人に踊らされる王太子やその側近達は格好の獲物だ。再び奸臣達の傀儡にされるのは目に見えていた。
今回の断罪劇には裏で糸を引いている者がいる。そして、セイアッドはその大元を断つ気でいるのだろう。そんな彼をあの狡猾な者達が見逃す筈がない。
この領地に来て数回、刺客らしき者を撃退している。魔法が使えてもセイアッドが得意な魔法は戦闘向きではないから襲撃されれば身を守れないかもしれない。
これ以上彼の身に何か有れば、己が何をするか分からなかった。
腕の中で穏やかに眠るセイアッドを抱き締め、額に掛かる艶やかな髪を払って少しひんやりとした額に口付けを落とす。くすぐったかったのか、もぞもぞと身動ぐ細い体を抱き締め直して腕の中に在るものを確かめた。
地位も名誉もいらない。ただ身を寄せて穏やかに眠る彼の平穏を守りたい。
その為ならば何を投げ打っても惜しくはない。
そう決意を固めながらもう一度セイアッドの額に口付けを落とし、オルテガもまたゆっくりと目を閉じた。
腕の中で再び眠りに落ちたセイアッドを抱き締めながらオルテガは小さくホッと息を零す。気丈に振る舞っていたが、やはり心労が溜まっていたのだろう。
密かにやり取りしている王都の親友から、事態の詳細とその事後処理の現状を受け取ったのは昨日の事だ。もっと頻繁にやり取りしたいのだが、使っている魔法が複雑らしくやり取りの回数が絞られるのが歯痒かった。
齎された手紙にはセイアッドが王都で受けた仕打ちについても書かれてあった。
5年前、ローライツ王国で定期的に発生する伝染病で亡くなった先代宰相である父セオドア・カミレ・レヴォネの跡を継いでセイアッドは宰相になった。
セオドアは改革的な男であり、長年傀儡化した王政に伴って蔓延っていた奸臣達を斬り捨て、政治の正常化を目指す人物だった。されど、長年凝り固まった澱みはそう簡単には浄化出来ず、セオドアはそんな志し半ばで病に倒れてしまった。
その跡を継いだのは歳若く経験の浅い20歳になったばかりのセイアッドだ。残っていた奸臣達はそんな彼に対して嫌がらせも含めて様々な難題を突き付けていたのだ。政務やそうした嫌がらせに少しずつ追い詰められたセイアッドは必死にこなしながらも心身を擦り減らしていたらしい。
幼い頃から学園を卒業するまで、ずっと傍に居た美しく穏やかな幼馴染。オルテガにとってセイアッドは何物にも代え難いものだ。そんな彼を守り支える為に、オルテガは一刻も早く己の地位を確立したかった。
いくら仲の良い友人とはいえ、宰相と一介の騎士では身分が違い過ぎる。それに騎士には遠征が付き物だったから。
ローライツ王国には三つの騎士団が存在している。一つは王族の警護を務める近衛騎士団。一つは王都周辺の治安を守る第一騎士団。もう一つが各地域に派遣され、主に魔物退治を行う第二騎士団。
少なくともこの三つの騎士団のどれかで副団長クラスになれば宰相との接点も出来る。上手く手柄を立てて近衛騎士団に入れれば、更に近くで守れる。騎士になったばかりのオルテガはそう思っていた。
18歳で念願だった騎士となり、国に忠誠を誓った時、いずれ宰相になるセイアッドと共にローライツ王国を守っていけるのだと当時はただ純粋にそう信じていた。セイアッドが先んじて宰相になった時だって……。
オルテガは騎士に任命された時から第二騎士団に配属を希望し、少しでも功績を立てようと必死に魔物を倒して回った。そうやって遠征を続けるうちに一年の大部分を王都から離れて暮らす事になった。
今となっては功績を焦り、突っ走った己の浅慮を後悔するばかりだった。己が離れている間に守ろうと思っていた者が苦しんでいる事に気が付けなかったのだから。
それなりの手柄を立てていた三年前、兄であり三つの騎士団を取り纏める総騎士団長であったアルトゥロが怪我により引退し、オルテガが総騎士団長を引き継ぐ事になった時は不謹慎ながら胸の奥には確かに仄暗い喜びが湧いた。これでまた肩を並べて共に歩めるのだと。
だが、現実は優しくなかった。オルテガが総騎士団長に就任する前から、少しずつ異変がこの国を襲っているのだ。
ローライツ王国は昔から五年毎にとある伝染病に見舞われている。罹った者の九割が死に至るその病に特効薬はなく、感染者が出ればその者を隔離して後は神に祈るしか道はない。
そんな病が、少しずつ感染の規模を広げていた。王国内でも北方の寒冷地を中心としたごく一部の地域にしか発生しなかった病だが、その範囲が徐々に広がり、王都近隣の街や村に及ぶようになっている。
今はまだ感染者数が少ないから爆発的な伝播は見せていないが、この病が王国中に広がればどうなるか。考えるだけでも恐ろしい。
そして、伝染病は死と悲しみだけではなく別の災厄の呼び水でもある。病が流行った後には必ず魔物の大量発生が起こるのだ。
ただでさえここ数年は魔物の数が増え、その活動が活発になっており、第二騎士団の手が足りなくなりつつあった。だから、オルテガ自身も頻繁に遠征に赴き、王都を留守にしている時が増えていた。思えばオルテガとセイアッドを引き離すという奸臣達の策略もあったのかもしれない。
オルテガは国を守る為に必死だった。それがセイアッドを守る事にも繋がるのだと盲目的に信じて。
闇夜を照らす月のように彼はいつも穏やかに優しくオルテガに寄り添ってくれた。それなのに、オルテガはセイアッドが追い詰められていた時に側に居られなかったのだ。
己に対するやり場のない怒りのままぎり、と拳を握り締める。大して長くない爪が掌に食い込む痛み程度では贖いには足りない。
セイアッドがこれから何を為そうとしているのか。オルテガには何となく分かっていた。次に出す手紙には親友に対して覚悟を決めるよう促すつもりだ。
同時に、セイアッドを取り巻く状況の危うさを危惧する。手紙に書いてあった通りならば、騒動の事後処理は随分と難航しているようだ。
現在のローライツ王国の政情は決して安定しているとは言い難い。
セオドアにより大半は浄化されたとはいえ、深くに食い込んだ膿までは排除し切れなかった。新たにセオドアが引き入れた者達と古くからの奸臣の一族とで水面下の戦いが常に繰り広げられている真っ最中らしい。おかげで今のところセイアッドの「悪行」については一方的に罪が確定した訳ではなく、調査がなされる事になったようだ。
奸臣達の目的はセイアッドの完全な失脚と排除だろう。改革の旗頭である彼がいなくなれば、発言権の大きい老害達が望む者を宰相の地位に据える事ができるのだから。
小娘一人に踊らされる王太子やその側近達は格好の獲物だ。再び奸臣達の傀儡にされるのは目に見えていた。
今回の断罪劇には裏で糸を引いている者がいる。そして、セイアッドはその大元を断つ気でいるのだろう。そんな彼をあの狡猾な者達が見逃す筈がない。
この領地に来て数回、刺客らしき者を撃退している。魔法が使えてもセイアッドが得意な魔法は戦闘向きではないから襲撃されれば身を守れないかもしれない。
これ以上彼の身に何か有れば、己が何をするか分からなかった。
腕の中で穏やかに眠るセイアッドを抱き締め、額に掛かる艶やかな髪を払って少しひんやりとした額に口付けを落とす。くすぐったかったのか、もぞもぞと身動ぐ細い体を抱き締め直して腕の中に在るものを確かめた。
地位も名誉もいらない。ただ身を寄せて穏やかに眠る彼の平穏を守りたい。
その為ならば何を投げ打っても惜しくはない。
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