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2 いざレヴォネ領へ
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2 いざレヴォネ領へ
翌日、俺は早速領地に向けて出発した。
徹夜で支度をさせてしまった使用人たちには申し訳なかったが、普段の激務を知っているせいか是非休めと荷物よりも早く馬車につっこまれてしまった。あとは執事のアルバートが上手くやってくれるだろう。
俺の…セイアッド・リア・レヴォネの領地は北方にある。王都より寒いが、火山が近い為にあちらこちらで温泉が湧いている、国内でも有数の療養地を有した土地だ。領地の屋敷にも当然温泉が引いてあるし、療養用に造られた別荘もある。「私」は然程温泉に興味がなかったが、日本人である「俺」は温泉と聞いてワクワクが止まらない。
やはり温泉は良い。疲れ切った体をゆっくり休めるいい機会だ。「私」にとっても「俺」にとっても久々の休暇に心を躍らせる俺を乗せて軽快に馬車は街道を駆ける。
ふと見た窓の外、遥か彼方に王城の尖塔が微かに見えた。さてはて、いの一番にこの手を取りに馳せ参じるのはどいつだろうか。
これから先を考えると楽しくて仕方が無かった。今頃王城はてんてこ舞いだろうに、その様子を見られないのだけはちょっとばかり残念だ。
領地までは馬車で駆けても一週間ほど掛かる。その間はのんびりと旅行気分でも楽しもうと馬車の中で大きく伸びをしてだらりと姿勢を崩す。他人に見られる事もなく、何もしなくていいって最高だ。
ここには「俺」の職場みたいに小煩い上司もいなければ、役に立たない癖に口とごますりだけは達者な部下もいない。それに「私」のように理不尽に仕事を投げられる事もなければ、清濁も何もかもごっちゃにして全ての責任を押し付けられる事もない。
もちろん、領地に帰れば領政を行わなければならないが、領地には普段政務を任せている優秀な官吏もいるし、悪魔の辣腕宰相だった「私」の記憶があるから然程困らない。というか、国に関わる政務が丸っとなくなるのでむしろ仕事は激減するだけ。最高じゃないか!
着いたらまず死ぬ程温泉に浸かってゆっくり体を休めよう。視線を下げて見遣る先、俺の手は酷く細くて血色も悪い。
昨夜帰ってから改めて自分の容姿を見たのだが、セイアッドの体は25歳という年齢に不相応な程ボロボロで老けていた。長い髪はバサバサ、頬は痩けて顔色は悪く、肋骨が浮いているような体型は痩せぎす。まるで幽霊のようだ。
亡霊侯爵だとか幽鬼宰相だと散々揶揄されたが、これでは仕方ないだろう。俺自身、未だにこの体に慣れない事もあって夜中にトイレに行こうと起きて窓に映った自分の姿に驚いて軽く悲鳴を挙げたくらいだ。
それもこれもみんな激務のせいで碌な休息も取れず、食事も睡眠も疎かにした結果だ。だからこそ、「俺」が愛した「私」に対する彼等の仕打ちに怒りを覚えた。
同時に俺の意識の底に沈んでしまった「私」を気の毒に思う。一心に国を思って自らの事も顧みずに尽くした挙句、あのように冤罪を受け人前で辱められて王都から追い出されたセイアッド。
これからは俺がいる。俺がお前を幸せな結末に導くと約束しよう。
そして、お前を追い詰めた連中にはその報いをくれてやるのだ。
出来た使用人がいると特に指示をしなくても希望を汲んでくれるものだ。言わずとも俺の体を気遣ってくれているのか、旅程は随分ゆっくりだった。
実際、俺の体は酷く疲れ易い。この移動中も時折馬車から降りて休息を取らないと移動も儘ならない状態で、絶妙なタイミングで何度も休憩を挟みながら進んでいる。
こんな身体状況で精神が正常な訳もなく、セイアッドは激務に追い詰められていた。日々の国務に領地の事、外交や商会運営とやる事はいくらでもあったし、それ以外での厄介ごとも全てセイアッドに押し付けられて。
碌に眠る時間もなく、食事すらまともに摂れない。そこまで追い立てられながらも凡ゆる手段を以て国の為に尽くしたというのに、待ち受けていたのは他でもない次期国王である王太子の裏切り。
セイアッドは良かれと思ってしていた事でも王太子達からすれば、セイアッドは目の上の瘤だった。ステラと親しくなる事を咎め、彼女にプレゼントを買い与える事を咎め、立ち振る舞いを咎める。矢面に立って口撃してくるセイアッドが彼等には鬱陶しく、目指す輝かしい愛に満ちた未来への障害物でもあった。
だから、彼等は真っ先にセイアッドを蹴落とす事にした。財務大臣の息子であるダグラスと王太子ライドハルトが中心となってセイアッドの不正を集め、国王の生誕祭という席で断罪を決行する。
日々の激務に追い詰められていたセイアッドは断罪の場で正気の糸が途切れ、狂乱して攻略対象とヒロインを襲う。しかし、この身体状況な上に元より攻撃魔法も得意ではないセイアッドはあっさり取り押さえられ、喚き立てながら引っ立てられて王都から追放の憂き目に遭い、領地で幽閉されるうちに全てに絶望して自害する、というのが本来のあらすじだ。
ルートによってはセイアッドが謝罪し、それを攻略対象とヒロインが受け入れて大団円、なんてルートもあるが、基本的にセイアッドを待つ未来は暗い。それを、俺は歪めてやるつもりだ。
セイアッドは「俺」にとってとても思い入れの深いキャラクターであり、最も愛したキャラクターだ。ゲーム制作時にもこの展開に異議しかなかったが、「俺」の意見は何一つ通らなかった。そもそも、一部の製作者サイドからの悪意がたっぷり積み込まれたが故にファンの間でも不遇のキャラクターとされたのだ。
「俺」の世界では散々な目に遭わされているのだから、この世界でくらい幸せにしてやったって許されるだろう。俺はあの馬鹿共の為に頭を下げてやる気はないし、自害する気もない。
武器はこの身一つ。されど、俺が紡ぐ言葉は全てこの国の毒となるだろう。「私」と「俺」の記憶があれば、容易い事だ。
だが、簡単に終わらせたのではつまらない。「私」を裏切った連中には地獄を見てもらわなければ。これから国を担うというならば、物事の大局を見極める力が必要だ。恋だの真実の愛だの、一時的な感情に踊らされる愚か者に、国を任せられる訳がない。
やがて思い知るであろう真実の数々に、彼等はどんな顔をするだろうか。中枢に協力者を作って逐一報告してもらうのは楽しそうだ、なんて思いながら俺は馬車の外へと目をやる。
王都を出発してあっという間に過ぎた二週間。通常行程の倍ほどの時間を掛けた旅はそろそろ終わりを迎える。
とにかくしっかり休養を取らねば。この移動中にも改めて痛感したが、何をするにしたってまずは健康を取り戻す事が先決だろう。俺も休みたいし。
領地には普段住まいの屋敷の他に、何代か前の当主が温泉療養用に作った別荘がある。何日かはそこでふやけるまで湯に浸かってのんびり過ごすつもりだ。
領地は北方で気温は低いが、海が近く貿易港や搬送路として利用されている大きな街道がある為、魚介類も入ってくるし地熱を利用した温室もあるから比較的暖かい地域の物も食べられる。飯が美味くて温泉もあるとか、なんて最高なのだろう。
これからの事に思いを馳せながら俺は懐かしくも初めて目にする領地の風景に目を向けた。一面に広がる麦畑は青々とした葉が茂り、さわさわとさざめいている。麦が実り、畑全体が黄色に色付けばもっと美しい光景になるだろう。
歴代領主である祖先達が品種改良にも積極的に手を掛けていた甲斐もあって、寒冷地であるレヴォネ領でもここ数年の実りは上々で国の中でも有数の産出量になりつつある。実際、今主流で育てている品種が寒さに強かったからこそ、数年前にこの大陸を襲った冷害をなんとか乗り切れた。他国では随分餓死者が出たというし、この品種の輸出もなかなかいい売上を叩き出している。
ワイン用に育てている葡萄も虫や病気に強い品種を作れば、もっと生産量が安定するだろうか。地熱を利用して育てている珍しい花から採れる貴重な花蜜を使った商品を新しく作るのも良いかもしれない。
ああ、これからの事が本当に楽しみだ。何かに縛られる事や仕事に追われる事もなく、好きに休んで好きな事が出来る。やりたい事は沢山あるのだから。
心躍る俺を乗せ、馬車は屋敷へと向かって走るのだった。
翌日、俺は早速領地に向けて出発した。
徹夜で支度をさせてしまった使用人たちには申し訳なかったが、普段の激務を知っているせいか是非休めと荷物よりも早く馬車につっこまれてしまった。あとは執事のアルバートが上手くやってくれるだろう。
俺の…セイアッド・リア・レヴォネの領地は北方にある。王都より寒いが、火山が近い為にあちらこちらで温泉が湧いている、国内でも有数の療養地を有した土地だ。領地の屋敷にも当然温泉が引いてあるし、療養用に造られた別荘もある。「私」は然程温泉に興味がなかったが、日本人である「俺」は温泉と聞いてワクワクが止まらない。
やはり温泉は良い。疲れ切った体をゆっくり休めるいい機会だ。「私」にとっても「俺」にとっても久々の休暇に心を躍らせる俺を乗せて軽快に馬車は街道を駆ける。
ふと見た窓の外、遥か彼方に王城の尖塔が微かに見えた。さてはて、いの一番にこの手を取りに馳せ参じるのはどいつだろうか。
これから先を考えると楽しくて仕方が無かった。今頃王城はてんてこ舞いだろうに、その様子を見られないのだけはちょっとばかり残念だ。
領地までは馬車で駆けても一週間ほど掛かる。その間はのんびりと旅行気分でも楽しもうと馬車の中で大きく伸びをしてだらりと姿勢を崩す。他人に見られる事もなく、何もしなくていいって最高だ。
ここには「俺」の職場みたいに小煩い上司もいなければ、役に立たない癖に口とごますりだけは達者な部下もいない。それに「私」のように理不尽に仕事を投げられる事もなければ、清濁も何もかもごっちゃにして全ての責任を押し付けられる事もない。
もちろん、領地に帰れば領政を行わなければならないが、領地には普段政務を任せている優秀な官吏もいるし、悪魔の辣腕宰相だった「私」の記憶があるから然程困らない。というか、国に関わる政務が丸っとなくなるのでむしろ仕事は激減するだけ。最高じゃないか!
着いたらまず死ぬ程温泉に浸かってゆっくり体を休めよう。視線を下げて見遣る先、俺の手は酷く細くて血色も悪い。
昨夜帰ってから改めて自分の容姿を見たのだが、セイアッドの体は25歳という年齢に不相応な程ボロボロで老けていた。長い髪はバサバサ、頬は痩けて顔色は悪く、肋骨が浮いているような体型は痩せぎす。まるで幽霊のようだ。
亡霊侯爵だとか幽鬼宰相だと散々揶揄されたが、これでは仕方ないだろう。俺自身、未だにこの体に慣れない事もあって夜中にトイレに行こうと起きて窓に映った自分の姿に驚いて軽く悲鳴を挙げたくらいだ。
それもこれもみんな激務のせいで碌な休息も取れず、食事も睡眠も疎かにした結果だ。だからこそ、「俺」が愛した「私」に対する彼等の仕打ちに怒りを覚えた。
同時に俺の意識の底に沈んでしまった「私」を気の毒に思う。一心に国を思って自らの事も顧みずに尽くした挙句、あのように冤罪を受け人前で辱められて王都から追い出されたセイアッド。
これからは俺がいる。俺がお前を幸せな結末に導くと約束しよう。
そして、お前を追い詰めた連中にはその報いをくれてやるのだ。
出来た使用人がいると特に指示をしなくても希望を汲んでくれるものだ。言わずとも俺の体を気遣ってくれているのか、旅程は随分ゆっくりだった。
実際、俺の体は酷く疲れ易い。この移動中も時折馬車から降りて休息を取らないと移動も儘ならない状態で、絶妙なタイミングで何度も休憩を挟みながら進んでいる。
こんな身体状況で精神が正常な訳もなく、セイアッドは激務に追い詰められていた。日々の国務に領地の事、外交や商会運営とやる事はいくらでもあったし、それ以外での厄介ごとも全てセイアッドに押し付けられて。
碌に眠る時間もなく、食事すらまともに摂れない。そこまで追い立てられながらも凡ゆる手段を以て国の為に尽くしたというのに、待ち受けていたのは他でもない次期国王である王太子の裏切り。
セイアッドは良かれと思ってしていた事でも王太子達からすれば、セイアッドは目の上の瘤だった。ステラと親しくなる事を咎め、彼女にプレゼントを買い与える事を咎め、立ち振る舞いを咎める。矢面に立って口撃してくるセイアッドが彼等には鬱陶しく、目指す輝かしい愛に満ちた未来への障害物でもあった。
だから、彼等は真っ先にセイアッドを蹴落とす事にした。財務大臣の息子であるダグラスと王太子ライドハルトが中心となってセイアッドの不正を集め、国王の生誕祭という席で断罪を決行する。
日々の激務に追い詰められていたセイアッドは断罪の場で正気の糸が途切れ、狂乱して攻略対象とヒロインを襲う。しかし、この身体状況な上に元より攻撃魔法も得意ではないセイアッドはあっさり取り押さえられ、喚き立てながら引っ立てられて王都から追放の憂き目に遭い、領地で幽閉されるうちに全てに絶望して自害する、というのが本来のあらすじだ。
ルートによってはセイアッドが謝罪し、それを攻略対象とヒロインが受け入れて大団円、なんてルートもあるが、基本的にセイアッドを待つ未来は暗い。それを、俺は歪めてやるつもりだ。
セイアッドは「俺」にとってとても思い入れの深いキャラクターであり、最も愛したキャラクターだ。ゲーム制作時にもこの展開に異議しかなかったが、「俺」の意見は何一つ通らなかった。そもそも、一部の製作者サイドからの悪意がたっぷり積み込まれたが故にファンの間でも不遇のキャラクターとされたのだ。
「俺」の世界では散々な目に遭わされているのだから、この世界でくらい幸せにしてやったって許されるだろう。俺はあの馬鹿共の為に頭を下げてやる気はないし、自害する気もない。
武器はこの身一つ。されど、俺が紡ぐ言葉は全てこの国の毒となるだろう。「私」と「俺」の記憶があれば、容易い事だ。
だが、簡単に終わらせたのではつまらない。「私」を裏切った連中には地獄を見てもらわなければ。これから国を担うというならば、物事の大局を見極める力が必要だ。恋だの真実の愛だの、一時的な感情に踊らされる愚か者に、国を任せられる訳がない。
やがて思い知るであろう真実の数々に、彼等はどんな顔をするだろうか。中枢に協力者を作って逐一報告してもらうのは楽しそうだ、なんて思いながら俺は馬車の外へと目をやる。
王都を出発してあっという間に過ぎた二週間。通常行程の倍ほどの時間を掛けた旅はそろそろ終わりを迎える。
とにかくしっかり休養を取らねば。この移動中にも改めて痛感したが、何をするにしたってまずは健康を取り戻す事が先決だろう。俺も休みたいし。
領地には普段住まいの屋敷の他に、何代か前の当主が温泉療養用に作った別荘がある。何日かはそこでふやけるまで湯に浸かってのんびり過ごすつもりだ。
領地は北方で気温は低いが、海が近く貿易港や搬送路として利用されている大きな街道がある為、魚介類も入ってくるし地熱を利用した温室もあるから比較的暖かい地域の物も食べられる。飯が美味くて温泉もあるとか、なんて最高なのだろう。
これからの事に思いを馳せながら俺は懐かしくも初めて目にする領地の風景に目を向けた。一面に広がる麦畑は青々とした葉が茂り、さわさわとさざめいている。麦が実り、畑全体が黄色に色付けばもっと美しい光景になるだろう。
歴代領主である祖先達が品種改良にも積極的に手を掛けていた甲斐もあって、寒冷地であるレヴォネ領でもここ数年の実りは上々で国の中でも有数の産出量になりつつある。実際、今主流で育てている品種が寒さに強かったからこそ、数年前にこの大陸を襲った冷害をなんとか乗り切れた。他国では随分餓死者が出たというし、この品種の輸出もなかなかいい売上を叩き出している。
ワイン用に育てている葡萄も虫や病気に強い品種を作れば、もっと生産量が安定するだろうか。地熱を利用して育てている珍しい花から採れる貴重な花蜜を使った商品を新しく作るのも良いかもしれない。
ああ、これからの事が本当に楽しみだ。何かに縛られる事や仕事に追われる事もなく、好きに休んで好きな事が出来る。やりたい事は沢山あるのだから。
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