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想い17 side作之助

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「……みたいだな」

「わたしどんだけ問題児扱いなの!?」

それまで黙っていた水都さんが噛みつくけど、由羽がなんともない様子で答える。

「羽咲ほどじゃないけどお前も問題児。巽さんも、水都がどんだけ手がかかるかわかってるだろ? 水都を預けるなら作之助以外に適任者はいない」

えーと……今日藤沢家を訪れることは話してあったけど、みんな来てくれたんだ……。

そしてその評価は、ただありがとうと言って受け取っていいのか迷う。

「……お前らが言うんなら、そうなんだろうな」

もう一度ため息をつく水都さんの父様。

何を言ったらいいんだろう……それとも黙っているべきなのか……。

迷っていると、水都さんの父様がまた鋭く睨んできた。

「……作之助」

「は、はい」

びっくりした。いきなり水都さんの父様に名前で呼ばれた。思い切り背筋を正す。

「正直言って藤沢(うち)は面倒だ。作之助が水都と付き合うと言うのなら、将来的に婿入りしてもらうことになる」

「はい」

「そのために学ばなければならないことも多くなる。それでも?」

「はい」

正面切って答えると、水都さんの父様は長く息を吐いた。

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