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七 ほんとは、今日一番に言いたかったんだけどな。
side流夜8
しおりを挟むそう言えば旭葵にバレたこと、まだ咲桜には言っていなかった。
……そうだなあ。
一計、案じるか。けど、
「いつでもどーぞ?」
それよりも今は可愛い咲桜をからか――愛でることが優先だ。
自分から仕掛けておいて真赤になってわたわたしている。
本当に、咲桜といると楽しくて仕方ない。
一方咲桜は、自分からけしかけておいていつもと反応が違う俺に泡喰って混乱していた。
こちらは余裕綽々だと色々大変なようだ。
咲桜は震える手つきで口まで運んでくれた。
「よく出来ました」と頭撫でると、くすぐったそうな顔をした。
それからふと視線を落として、何か考えるような間があってから勢いよく振り仰いだ。
「流夜くん! 何かほしいものってない?」
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